7月12日は人間ドックの日。あなたはちゃんと人間ドックを受診してますか?
【目次】
そもそも人間ドッグって何?
人間ドック(にんげんドック)とは、日本独自の発想で予防医学の観点から、自覚症状の有無に関係なく定期的に病院・診療所に赴き、身体各部位の精密検査を受けて、普段気がつきにくい疾患や臓器の異常や健康度などをチェックする健康診断の一種のことです。
出典:ウィキペディア
また、人間ドックとは定義として「人間ドック学会と健保連が定めた基本項目を全て満たしている検査パッケージ」のことを指した名称です。
出典:日本人間ドック学会HPの情報を基に弊社にて作成
人間ドックは、メタボリック症候群なども含め、生活習慣病を広くカバーしていますし、がんについても調べます。
これは、死亡順位の高いがんをなるべく早期に見つけ出し、治療することに主眼を置かれているためです。
職場などから補助を受けられる場合には、ぜひ、人間ドックを受けるのがいいでしょう。
出典:日本人間ドック学会HPの情報を基に弊社にて作成
人間ドックってどのくらい費用がかかるの?
人間ドックの費用相場は、平均40,000円程度の金額です。基本的な人間ドックは外来や短期入院で行われ、1泊2日の人間ドックの場合、検査項目はおよそ100項目になります。他のドックを組み合わせる場合は、
- 人間ドック+脳ドック で平均60,000円
- 人間ドック+レディースドック で平均50,000円
という料金が目安になります。
人間ドックは病気の治療ではないので、保険適用ではなく自由診療になります。
保険が適用にならないため、健診する施設を選ぶ段階で、健診費用を重視しておくと費用負担を抑えることができます。
人間ドックで見つかりやすい病気と見つかりにくい病気
企業に勤めている方は、年に1回法律で定められた法定健康診断を受診していると思います。
この健康診断と人間ドックとは似ているようで異なる点が多いです。
大きな違いは、「検査項目の数量」の違いです。
健康診断は、特に自覚症状のない人が、自分の健康状態を知って生活習慣病を予防したり、隠れた病気を発見するために行われます。
そのため、検査項目はとても限られています。
一方、病気を発見するためには、特定の部位ごとに検査をしなければならず、その検査項目も多くなります。
そのため、病気を早期に発見することに主眼を置かれた人間ドックは検査項目が詳細かつ多くなります。
<人間ドックで異常が見つかりやすい項目>
- ガン(肺ガン、胃ガン、乳ガン、子宮ガン、ポリープなど)
- 循環器系疾患(脳梗塞、脳腫瘍、心筋梗塞、心疾患など)
- 糖尿病
- 肝機能障害
- 高コレステロール
- 肥満
- 腎
- 膀胱疾患
- 高中性脂肪
などです。
さらに、人間ドックの中には、脳の認知機能やホルモンバランスなど加齢に伴い衰弱する傾向にある項目を重点的に検査するアンチエイジング・ドック(抗加齢ドック)というものも出現しています。
<人間ドックで異常が見つかりにくい項目>
一方で、人間ドックは万能ではなく、異常が発見できない(見つかりにくい)病気もいくつもあります。
- 狭心症全般
- めまい、一過性の運動麻痺など
- 神経内科の病気全般(パーキンソン病、脊髄小脳変性疾患など)
- 進行した慢性肝炎でも活動性が低い場合
- 整形外科の病気全般(椎間板ヘルニアなど)
- うつ病やその他の精神疾患
- 睡眠時無呼吸症候群などの睡眠の異常
上記のような病気は人間ドックでは異常が発見しにくくなります。
結局、人間ドックや健康診断が、生活習慣病と検査診断に偏っているため、生活習慣病関連以外の、問診と診察所見が頼りになる分野や症状・所見が間欠的にしか出現しない場合、抑うつ状態などの精神・心理的な問題、睡眠時など、診察や検査が困難な時間帯の問題など、検査の網から外れている場合は、どうしても症状を見落とす可能性がでてきてしまいます。
人間ドックの前後でオンラインの医療相談を組み合わせると重篤な事態を予防しやすい
上記のとおり、健康診断や人間ドックは生活習慣病と検査診断に偏っているため、生活習慣病関連以外の病気の兆候は発見しにくいものです。
そのため、健康診断や人間ドックと組み合わせてオンラインでの医療相談など利用すると、重大な病気の兆候を見落とす可能性を小さくすることができます。
オンラインでの医療相談は、自分が不安に思った時に、「いつでも」「どこでも」PCやスマホがあれば相談ができます。
気になる時に、気になる症状を医師に直接伝えることができるので、見落としがちな重大な病気の兆候を捉え、適切な受信勧奨を受けることができるようになります。
ぜひ生活の中にオンライン医療相談を取り入れてみてください。
オンライン医療相談サービス『Anamne(アナムネ)』http://anamne.com/