コロナワクチン効果はいつまで続く?定期接種の必要性も解説

コロナワクチンを接種したら、いつまで効果が持続するか、次はいつ接種すべきか気になる方も多いでしょう。

コロナワクチンは、繰り返し接種することが推奨されています。

本記事では、ワクチンの効果が持続するのはいつまでか、次はいつ接種すべきか、なぜ繰り返し接種する必要があるのかなどを解説します。

ぜひ、コロナワクチン接種の予定を立てる参考にしてください。

コロナワクチン接種の効果はいつまで持続する? 

実際にコロナワクチン接種の効果はいつまで持続するのか、現段階の症例や研究発表を紹介します。

コロナワクチンの効果は一般的に半年と言われている

コロナワクチンの効果が持続するのは、一般的には約半年と言われています。

多くの研究がありますが、ここでは厚生労働省の資料を参考に紹介します。

これら研究を見ると、約半年でかなり発症予防効果が下がってしまう結果となっています。それに比べると重症化予防は半年後くらいはあまり下がっていないようですが半年を過ぎると減少するようです。

資料1

研究内容:米国において2021年1月17日から2022年7月12日の期間、新型コロナウイルス感染症による入院または救急外来受診患者で18歳以上259,006名に対するmRNAワクチンの2回、3回、の予防効果を分析。3回目、非接種者と比較。

接種後の期間発症予防入院予防
4-5ヶ月後46%66%
6-7ヶ月後26%41%
8か月17%31%

資料2

研究内容:2021年12月27 日から2022年3月10日までにmRNAワクチンまたは不活化ワクチンを少なくとも2回接種した30歳以上のシンガポール在住者が対象。 保健省のCOVID-19データベースから2,441,581名の患者背景、ワクチン接種状況、 検査陽性通知日、重症度等の匿名データを抽出した。2回接種者と3回接種者を 比較して、追加接種の感染・重症化予防効果を分析。2回目接種5カ月後と 比較。

※シンガポールでは、mRNAワクチンの初回シリーズ接種完了の5か月後頃に追加接種を受けることが推奨されています。

接種後の期間感染予防重症化予防
15-60日後31.7% – 41.3%87.4%
5ヶ月後-2.8 – 14.6%87.2%

引用元:厚生労働省 【参考資料】基本方針部会資料の16~21、27~28ページ (mhlw.go.jp)

コロナワクチンの効果がいつまで持続するかは個人差がある

コロナワクチンを接種してからの効果がいつまで持続するかは、個人差があります。

期間に影響を与える要因としては、年齢・体格・基礎疾患の有無などが挙げられます。

  • ・年齢

年齢が高くなるにつれて、免疫系の反応が弱まることがあり、高齢の場合抗体の生成が少ない場合があります。

  • ・体格

性別による大きな差異は確認されておりませんが、体格や体重がワクチンの効果に影響を与える可能性は報告されています。

  • ・基礎疾患の有無

過度な免疫反応を抑制する治療を受けている患者や、慢性疾患を抱えている患者は、抗体生成が不充分なケースがあります。

効果を持続するには、次はいつまでに接種する?定期的な接種の理由も

効果を持続させるためには、次はいつまでに接種すれば良いのでしょうか?

定期的な接種の理由も合わせて解説します。次に接種する時の参考にしてください。

次のタイミングは医師など専門家に相談する

一般的には次の接種は、効果が下がっていると見られる、半年が経過した直後くらいのタイミングが良いとされています。

日本でも2021年~2022年には、全額公費負担のワクチン接種に関する書類が個別に届いていましたが、そのタイミングは初回接種から半年後、とされていました。

ただし、年齢や持病を持っているか等の状況によっても違いがあるので、心配な方は医師に相談すると良いでしょう。

なぜ繰り返し接種するのか?ブースター接種の重要性

ブースター接種とは、ワクチンの効果を高め、その効果を持続するための追加接種のことを言います。

なぜ、このようにコロナワクチンを繰り返し接種するのでしょうか?

それは、ワクチンの接種または新型コロナウイルスの感染により抗体が出来ても、一定期間を過ぎると減少してしまうからです。

ブースター接種はとても重要です。効果が時間とともに減少してしまうのを防ぎ、再び高いレベルの免疫を得ることが可能です。

変異株に対応するためには新しいワクチンの接種を

新型コロナウイルスは、ウイルス自体がどんどん変化しています。

新しい変異株が出現すると、元のワクチンの効果が低下する恐れがあります。その変異株に対する防御力を強化するために、ワクチンの改良版が使用される場合もあります。

効果が下がる頃にこの新しいワクチンを接種することで、変異株に対応できます。

新たに流行する変異株については、世界保健機関(WHO)が発表し、ワクチンが開発されます。

コロナワクチン接種の期待される効果

コロナワクチンを接種することにより、期待される効果を説明します。

接種すべきかどうか検討している方は参考にしてください。

感染リスクを減少

新型コロナウイルスの治療薬が開発され、2023年5月よりインフルエンザと同じような5類となりましたが、今だ気を抜けるものではありません。軽症で済む方もいますが重症患者もいます。

感染すると仕事を休まなければいけないなど、時間も奪われます。

しかも、落ち着きを見せたと思えば次の波がやってきて、何度となく流行しています。

そんな中、コロナワクチン接種は、感染リスクを減少させることが期待できます。

重症化リスクを減少

コロナワクチンを接種することで、重症化リスクの減少が期待できます。

持病を持っているなど、重症化リスクが予想される方は、特に必要です。完全に感染を防ぐことが出来るとは限りませんが、重症化予防には大きく寄与すると考えられています。

また、家族に高齢者や気管支疾患などの持病を持っている方は、重症化リスクが予想されるので、自分自身が家庭内にウイルスを持ち込まないためにも接種を検討します。

感染拡大の減少

コロナワクチン接種により、感染や重症化を減少させることができると、感染拡大を防ぐことが期待できます。

接種する人が増えると個人の免疫力が高まり、集団免疫の効果も高まります。これにより、集団感染や流行といった感染拡大を抑えることができる可能性があります。

コロナは風邪みたいなもの、と甘く見ていると、あっという間に感染は拡大します。一人一人の意識により、社会全体の健康と安全を保持できます。

コロナワクチン接種の現状

新型コロナワクチンの全額公費負担による接種は2024年3月31日で終了いたしました。

しかし、コロナは終息したわけではなく、波は定期的に来ています。感染予防は引き続きしなければいけません。

現在コロナワクチンは、任意で接種できます。接種を検討している方は、お住まいの地域で対応している医療機関を探してみましょう。

2024年の秋冬に、自治体による定期接種が始まりますが、対象は65歳以上か重症化リスクが予想される持病をお持ちの方のようです。自治体による定期接種の対象となりそうな方は、詳細発表を待つのも良いかもしれません。

コロナワクチンの効果がいつまで持続するかは人それぞれ!情報交換がおすすめ

ここまで、「コロナワクチンを定期的に接種すべきか」「次の接種タイミングはいつか」など解説しましたが、それでも不安に思う方はいるかと思います。

こうした不安や疑問は、同じような悩みを持つ人や接種した人に意見を聞くなど情報交換がおすすめです。

同じような悩みを持つもの同士情報交換できるうえ、専門家にも気軽に質問できるコミュニティがあります。

オンラインで無料の、おうち病院疾患コミュニティなら、同じ悩みを持つ方だけでなく専門家の意見を聞くこともできるので、コロナワクチンに関する新しい情報が手に入ります。