メタボに終止符!健康リスクを徹底排除するおすすめ医療ダイエット

「若い頃はスリムで筋肉質だったのに・・・」

お腹周りが気になる年頃、健康診断で指摘された、このままではやばい、と悩み医療ダイエットに興味を持っているあなたへ。

自己流ダイエットを試して失敗したか、日々仕事に追われダイエットがなかなか進まない、など苦い経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

痩せた方が良いのはわかっていても何から手を付けたら良いかわからない、運動は続かない、といった悩みを抱えている方はあなただけではありません。多くの働き盛り世代の方がこのような悩みを抱えております。

本記事では、医療ダイエットとはそもそもなんなのか?その種類とメリット・デメリット、保険適用などを詳しく解説します。

メタボや肥満が気になる方の参考になれば幸いです。

この記事でわかること

  • 医療ダイエットの失敗は薬だけで痩せると誤解し、生活改善を怠るため
  • 治療法には薬物療法の他、手術、注射、医療機器による施術がある
  • 成功には食事・運動・行動療法を継続しリバウンドしない体作りが必要

医療ダイエットは本当に痩せる?一般的なダイエットとの違い

医療ダイエットは本当に痩せるのでしょうか?まずは自己流ダイエットや痩身エステとの違いなどと一緒に見ていきましょう。

医療ダイエットの定義

医療ダイエットとは、メディカルダイエットとも呼ばれる医療機関で医師の管理下で行われるダイエットのことです。

医学的根拠に基づいた医薬品や医療機器を使用して、健康的な減量を目指す治療です。医療従事者が行うため施術後のサポートが受けられること、治療法によっては包括的に専門家からのサポートが受けられることなどから、安全性と信頼性が高いとされています。

特に、保険適用となる医療ダイエットは、肥満症の治療・健康改善が目的となります。保険適用外でも、自由診療にて治療が可能です。

瘦身エステとの違い

医療ダイエットは、必ず医療従事者が行います。

また、施術にあたっては厚生労働省やFDA(アメリカ食品医薬品局:米国市場で医療機器を販売する際に必要な、機器のクラスに応じた届出の承認や規制を行う機関)の承認機器を使用する場合が多く、これらも医療ダイエットの安心材料の一つと言えます。

痩身エステは、エステティシャンが行うもので医療行為ではありません。エステ用の機械やマッサージ等を行い、リンパの流れを促したり代謝アップを目指したりします。脂肪がつきにくい体質づくりやリラクゼーション効果が中心で、即効性は医療ダイエットに比べて劣ります。

昨今はメンズ痩身エステもあり、部分痩せ等に利用されています。

医療ダイエットがおすすめの理由

手術・施術・食事と生活改善指導・薬など、様々な医療ダイエットがありますが、どの治療法でも、医師の管理のもと、厳密な検査とじっくりカウンセリングを行います。

その情報から、体質や健康状態を考慮の上、個人の状態に合わせて最適な提案がされ、治療計画を立てて進めることができます。

一般的な自己流ダイエットでは、効果を得られにくい、継続が難しい場合もあります。

目標を達成できる場合もありますが確実ではありません。

例えば、極端な食事制限で健康を害したり、内臓脂肪は落ちずに筋肉が落ちてしまったり、一度痩せることができたのにリバウンドしてしまったという失敗談も多く聞きます。

医療ダイエットでは、医師や管理栄養士などの方が目的達成までサポートし、根本的な治療に臨みます。治療が終わった後もリバウンドしない体づくりをしていきます。

そのため、医療ダイエットがおすすめです。

【生活改善・薬】医療ダイエットの種類とメリット・デメリット

どのような医療ダイエットがあるのか、その種類を詳しく解説します。まずは生活改善と薬を用いたダイエットから見てみましょう。

食事指導

医師や管理栄養士の指導のもと、個々の体質や生活習慣に合わせた食事指導を受ける治療法です。過剰なエネルギー摂取を見直し、バランスの良い食事を心掛けます。

医師や管理栄養士が、患者の症状や体質に応じて、目標とする摂取カロリーや控えるべき食事などを個別に設定します

以下のような食事指導があげられます。

カロリー制限

1日の必要なカロリーを越えて過剰摂取していた場合、制限して体重を減らします。

糖質制限

糖質の摂取量を制限することで、血糖値スパイク(血糖値の急激な上昇とその後の急降下)を防いで、インスリンの分泌を抑制します。

脂質制限

脂質(油や脂身の多い食品)の摂取を制限することで、健康を目指します。

飽和脂肪酸(肉の脂身、バター、生クリームなど)を避け、不飽和脂肪酸(魚、植物油)を意識する、調理を工夫するなどを行います。

<メリット>

  • 健康的に痩せることができる
  • 正しい食習慣を身につけることができる
  • リバウンドしにくく健康的な体重を維持することができる

<デメリット>

  • 即効性はない
  • 患者自身にも努力が必要

自己流で行うと、栄養が偏ってかえって不健康になったり、ストレスで失敗してしまったりする可能性があるため、専門家の指導を受けることが大切です。

運動・生活改善指導

医師や理学療法士または健康運動指導士(※)の指導のもと、患者の体力レベルに合わせた運動プログラムを作成し、実施します。

また、医師や保健師または看護師による、生活改善等の指導も行います。

(※健康運動指導士:保健医療関係者と連携しつつ、個々人の心身の状態に応じ、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び運動指導を行う者)

運動療法に取り入れる一般的な運動は以下の通りです。

有酸素運動

肥満治療では、多く用いられるのがこちらです。

運動不足の場合や体重が重く平均的な体型の方より膝に負担がかかっている方などは、いきなり激しい運動をすると危険です。また、継続することが最も大きなテーマです。そのため軽めの運動から始めて行きます。

ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどが挙げられます。

また、有酸素運動は、長時間続けることができるため、脂肪燃焼効果が高く、心肺機能の向上も期待できます。

筋力トレーニング

ダンベルやマシンなどを使って筋肉を鍛える運動です。

スクワットや腹筋、腕立て伏せなど、機械を使用しなくてもできるものもあります。筋肉を増強させて基礎代謝アップを目指します。筋肉が作られると、減量効果のほか、太りにくい体作りに役立ちます。

筋力トレーニングが苦手な方でも、EMS ( Electrical Muscle Stimulation )マシンによる治療も選択肢としてあります。EMSによるダイエットとは、電気刺激で強制的に筋肉を収縮させて筋肉量を増やし、基礎代謝を上げて間接的に脂肪燃焼を促す方法です。

ストレッチ

筋肉の緊張を緩和し柔軟性を高める運動です。血行促進、基礎代謝向上、姿勢改善、ケガ予防に効果的ですので、筋トレや有酸素運動前後にも取り入れると良いでしょう。

自宅でも日常生活の中に気軽に取り入れることができます。運動が苦手でも、誰でも気軽にできます。リラックス効果も期待できます。

<メリット>

  • 安全かつ健康的に痩せることができる
  • 健康な身体も手に入る
  • 基礎代謝がアップするためリバウンドしにくく健康な身体を維持できる

<デメリット>

  • 運動が苦手な方や体力がない方にとっては継続が難しい

それぞれに合った無理のないプログラムを作成してもらえるため、専門家のサポートを受けることをおすすめします。

薬物療法

前述の食事療法・運動療法・行動療法を大前提として、それらをサポートするために薬を用いられるのが薬物療法です。

薬物療法では、食欲を抑える薬や血糖値を穏やかにする薬を服用します。

主に使用される薬は以下の通りです。

食欲抑制剤
脳内の食欲をつかさどる神経伝達物質に作用し、満腹中枢を刺激することで食欲をおさえます。

GLP-1受容体作動薬

食事をすると小腸から分泌されるホルモン「GLP-1」の作用を補う薬で、インスリン分泌を促進し、血糖値の急激な上昇を防ぎます。2型糖尿病の治療薬ですが、血糖値を下げる効果に加え、食欲を抑制し体重減少を促す効果も期待できるため、肥満症治療薬として承認されたものもあります。

SGLT2阻害薬
腎臓で糖の再吸収を抑え、尿から糖を排泄させることで血糖値を下げる薬。

糖尿病の治療薬として開発された薬ですが、尿中に糖を排出することで体重減少効果も期待できます。

脂肪吸収阻害剤
食事から摂取した脂肪の吸収を阻害し、便として体外へ排出させる薬。

メリット>

  • 薬の力を借りることで減量を成功しやすくなる
  • 事制限や運動が苦手な方でも比較的楽にダイエットに臨むことができる

<デメリット>

  • 副作用の懸念がある(吐き気、便秘、口渇、眠気など)
  • 薬の使用を中止するとリバウンドしてしまう可能性がある

薬物療法では、薬を服用している期間に、食生活と日常生活の改善や運動を取り入れて、リバウンドしない身体作りをすることが大切です。医師の指示に従って治療していきましょう。

漢方療法

肥満に関連する症状の改善を目的とした漢方治療を行います。患者の体質や症状に合わせて選ぶことが重要です。

主な漢方薬は以下の通りです。

大柴胡湯(だいさいことう)

ストレス緩和、便通改善、脂質代謝の改善に効果があります。自律神経を整えてくれます。特にイライラしやすい人や、ストレスで食べ過ぎる傾向がある人に用いられます。

比較的体力があり、脇腹からみぞおちにかけて張った感じがあり、便秘がちな方に向いています。(ストレス太りや内臓脂肪型肥満)

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

脂肪分解・燃焼の促進、便通改善、利尿作用に効果がある漢方薬です。肥満に伴う症状でよくある高血圧や肩こり、むくみなどにも効果があります。腹部に皮下脂肪が多く便秘がちで、比較的体力があり食欲が旺盛な方に向いています。(がっつり型肥満)

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

利水作用(むくみ改善)、新陳代謝の促進、体力回復に効果があります。水分の代謝を改善し、関節の腫れや痛みにも効果があるため、膝の関節痛を伴う肥満にも用いられます。

疲れやすく、汗をかきやすい、色白で水太りの傾向がある方に向いています。(むくみ太りや虚弱体質型肥満)。

<メリット>

  • 体質改善を目指せる
  • 副作用が比較的少ない

<デメリット>

  • 効果は穏やかであり即効性は感じにくい
  • 体質に合わないと効果がない

自分の体質に合う漢方薬を選ぶには、医師に相談することが大切です。

【医療機器等】医療ダイエットの種類とメリット・デメリット

医療機器を用いるなど、施術や手術をともなう医療ダイエットの種類を詳しく解説します。

脂肪吸引・手術など外科的治療

医療ダイエットの中で外科的治療は、脂肪吸引と胃の部分切除等の手術です。

【脂肪吸引】

脂肪吸引は、外科的手術によって気になる部位から直接的に脂肪を取り除く治療です。

麻酔をかけたうえで、希望部位を小さく切開しカニューレ(細い管)を挿入して皮下脂肪を吸引します。

傷口は数mm程度と小さく体の負担は最小限で、大きく目立つ傷跡は残りません。

<メリット>

  • 物理的に脂肪を吸引していくため一度の治療で効果が実感できる
  • 部分痩せ等の細かい調整が可能になる

<デメリット>

  • 術後は一定期間のダウンタイムがある
  • 他の医療ダイエットと比較して費用が高額

【高度肥満症治療の手術】

高度肥満症の手術は、内科的治療では効果がなかった場合に検討されます。食事量を制限し、肥満に伴う健康障害の改善が期待できます。

主な手術方法は以下の通りです。

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術

胃の約80%を切除し、物理的に胃の容量を減らす手術です。これにより、自然と食事量が少なくなります。食欲を増進させるホルモン(グレリン)の分泌の減少効果も報告されています。

腹腔鏡で行われるため、体への負担が少なく、傷口が小さいのが特徴です。

腹腔鏡下スリーブ・バイパス術

胃を切除したうえで、さらに十二指腸を切断し、小腸とつなぎ合わせる(バイパスする)手術方法です。

食事摂取制限のほか、栄養吸収を阻害する効果があります。

<メリット>

  • 高い減量効果と長期的な健康改善
  • 肥満に関連する合併症の改善
  • 傷口が小さく回復が早い傾向にある

<デメリット>

  • 出血、感染、縫合不全(縫合部の治癒不良)、肺炎、肺梗塞などの術後合併症のリスク
  • 全身麻酔に耐えられるか、麻酔薬の影響など、麻酔じたいのリスク
  • 胃の切除は元に戻すことができない

外科的手術は、リスクも高い傾向にあります。しかし症状によっては非常に有効です。医師と慎重に選択していきましょう。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、脂肪を溶かす薬剤を皮下脂肪に注射針で投与し、部分的な脂肪を減らす治療法です。

注射のみの治療なので、治療時間が10~30分程度と短く、手軽なのが特徴です。

<メリット>

  • 治療が注射のみなので痛みは軽度
  • ダウンタイムがほとんどない
  • 部位や注入量によっては値段がリーズナブル
  • 細かい部位での部分痩せが可能

<デメリット>

  • 広範囲におよび脂肪量が多い場合の治療には向いていない
  • 回数や注入量が多くなると値段が高い
  • 投与量が増えるほど腎臓に負担がかかる(薬剤は腎臓で代謝され、尿と一緒に体外へ排出されるため)

脂肪冷却

脂肪冷却は、脂肪細胞は他の細胞よりも低温に弱い性質を利用し、冷却して脂肪細胞を破壊・排出させる治療法です。

「切らない脂肪吸引」とも呼ばれており、専用の医療痩身機器で痩せたい部位を皮膚の上から急速に冷却して凍らせることで脂肪細胞を破壊、その後排出させます。

水が通常0℃で、人の体の中の血液はマイナス3℃、通常の細胞はもっと低い温度で凍り始めますが、脂肪細胞は4℃頃から凍り始めるという性質を持っています。

この温度差を利用することで、皮膚や他の組織(通常の細胞)にダメージを与えることなく脂肪細胞だけを凍らせることができるということです。

凍った脂肪は破壊され、その後老廃物として少しずつ体外へ排出されます。

<メリット>

  • お腹や太ももなど、脂肪量が多い部位や広範囲での施術が可能
  • 部分痩せが可能
  • リバウンドしにくい
  • 麻酔や切開などの外科的処置が必要ないため体の負担が軽度
  • ダウンタイムは軽め

<デメリット>

  • 冷却時に冷たさや痛みを感じる場合がある
  • 皮膚を強く吸いあげて脂肪を冷却するため、術後は内出血や痛みが出る可能性ある(1週間程度で治まる)
  • 破壊された脂肪細胞が排出されるのに時間がかかるため効果が出るまで時間がかかる
  • 1回での施術には限りがあるため、広範囲に及ぶ場合は数回に分ける必要がある

医療電磁場機器(EMS)

医療電磁場機器EMSは(Electrical Muscle Stimulation)の略で、筋肉に電気刺激を与えることで筋肉を収縮させ、脂肪燃焼や筋肉強化を促す治療法です。

運動をせずリラックスした状態で、専用の機器を使用するだけで筋肉を鍛えることが可能なため、運動が苦手な方に適しています。

電磁場による刺激で筋肉が収縮すると、血行が改善して酸素摂取量が増加し、代謝が活発になることで運動をしたのと同等の効果を発揮します。

引き締まった体型を作るためには、筋力をつけて代謝を上げることで脂肪燃焼を促し健康的に理想の体型を目指すことが大切です。EMSはそれらをサポートしてくれます。

なお、家庭用EMSに比べて医療用は、より深い筋肉まで働きかけることが可能で、インナーマッスルまで到達するとされています。家庭用は知識や免許がなくても手軽に扱える魅力がありますが、筋肉の表面までしか届きません。

<メリット>

  • 気軽に筋肉を鍛えることが可能
  • 健康的にリバウンドしない身体作りができる
  • 基礎代謝の向上と血行促進を目指せる

<デメリット>

  • 継続的に行うことが重要
  • 単独では効果を感じにくく有酸素運動や食事制限との組み合わせが望ましい
  • 皮下脂肪が多い場合刺激が筋肉まで届きにくい

医療用HIFU(ハイフ)

医療用HIFU(ハイフ)とは、正式名称は(Hi Intensity Focused Ultrasoundで、頭文字をとってHIFU(ハイフ)と呼ばれています。日本語では高密度焦点式超音波治療法のことをいいます。

虫眼鏡で太陽光を集めて紙を焦がすようなイメージで超音波を一点に集中して照射し、皮膚の奥にある筋層(SMAS層)へ熱エネルギーを届けることで、細胞の活性化や再生を促進する治療法です。

熱エネルギーによってダメージを受けた皮膚組織は、元通りになろうとコラーゲンの生成が活発になります。

皮下組織や筋膜にのみ照射するため、表面の皮膚を傷つけることなく施術できます。

特に、フェイスラインの引き締めやリフトアップなど、美容外科で活用されることが多いです。

<メリット>

  • 施術時間が短い
  • 痛みがほとんどなく肌への負担が少ない
  • 施術の傷が残らずダウンタイムがほとんどない

<デメリット>

  • 施術の対象患者に制限がある(ペースメーカーが入っている方、妊娠中・授乳中の方は禁忌)
  • まれに赤み、浮腫み、内出血、かさぶたなどの副作用がある。(いずれも1週間程度で改善する)

【お悩み別】おすすめの医療ダイエット

様々な医療ダイエットがあるとわかったところで、お悩み別におすすめの医療ダイエットを分類しました。確認してみましょう。

手軽に少しずつ痩せたい方へのおすすめ

手軽に少しずつ痩せたい場合、施術が楽な脂肪溶解注射や脂肪冷却が向いてます。部分痩せも可能です。

脂肪溶解注射は、治療が注射のみなので注射恐怖症でない限り、心身への負担は軽めです。痛みも軽度です。ダウンタイムもほとんどありません。また、繊細な部位への施術が可能な点も特徴です。

脂肪冷却も同様に施術やダウンタイムでの負担は軽めです。

どちらも、1回の施術では限りがあるため、部位や脂肪の量によっては、数回に分けての施術となります。一度の施術よりは周囲にもばれにくいというのも利点で、少しずつ手軽に痩せたい方にはおすすめです・

一度の治療で確実に成果を出したい方へのおすすめ

一度の治療で確実に痩せたい方は、脂肪吸引手術が適しているかもしれません。

脂肪吸引は、外科的手術によって気になる部位から直接脂肪を取り除くため、物理的に脂肪細胞の数が減るため、一度の手術で成果を感じやすく、またリバウンドもしにくいとされています。

ただし、他の施術と違い、手術となり麻酔もかけるため、身体への負担が大きくなることや費用が高額になること、術後の腫れや痛みのダウンタイムなどのリスクを考慮して、医師へ相談し、慎重に検討することをおすすめします。

食欲を抑えられない方へのおすすめ

食欲をどうしても抑えられない方へのおすすめは、GLP-1ダイエットと呼ばれる、GLP-1 受容体作動薬を用いた医療ダイエットです。

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とは、食事をすると小腸から分泌されるホルモンのことです。

血糖値を下げるインスリンの分泌を促す働きがあり、血糖値の安定には欠かせないホルモンで「痩せるホルモン」とも呼ばれています。このホルモンの働きと似た薬剤がGLP-1受容体作動薬です。

日本国内では2型糖尿病の治療薬としてのみ保険適用となっており、糖尿病や高血圧など、内臓脂肪が原因で起こる生活習慣病の予防にもつながります。

食欲抑制や胃の動きを遅くする効果があるため、体重減少を目的とした自由診療でも利用されています。

健康リスクを排除したい方へのおすすめ

健康リスクを徹底的に排除するなら、食事と生活改善+薬物療法がおすすめです。

医師の指導のもと、食事・生活改善、軽い運動などを実践していきます。

そのうえで、症状によっては薬を取り入れ、食欲抑制や血糖値のコントロール等をサポートしてもらいます。

「太っている」という事実を根本原因から解決し、痩せたあと(治療後)もリバウンドしない生活習慣が身につきます。

「肥満症」と診断された場合の治療はこれ一択です。

メタボ対策におすすめの医療ダイエット

メタボ・肥満にお悩みなら、根本から肥満の原因を改善する生活改善+薬物療法がおすすめです。これは、ダイエットではなく治療です。詳しく解説していきますので参考にしてください。

ベースは生活習慣の改善

メタボ・肥満対策の場合、食事と生活の改善が大前提となります。

極端な食事制限ではなく適切な栄養バランスと摂取エネルギー、無理のない軽めの運動から始める運動習慣、そしてタバコやお酒、不規則な生活リズムなどの生活を見直し、痩せる行動を実践していきます。

医療の介入で、正しい知識を教えてもらえるので、無理なく始められます。

医療機関によっても異なりますが、食事は管理栄養士が、運動は理学療法士か健康運動指導士が行う場合もあります。

治療計画は、担当医が患者の体質や症状に応じてしっかり組んで、様子を見て微調整していきます。

治療のゴールは、痩せる事だけではなく肥満による健康障害、合併症のリスクをなくして健康な身体になることです。

症状に応じて薬を取り入れ無理なく食欲コントロール

前述の、食事と生活習慣の改善を試みるほか、場合によって薬を取り入れます。

自己流ダイエットで最も難しい空腹感との戦いを、食欲抑制剤の力を借りて無理なく食欲をコントロールすることが可能です。

また、薬によって血糖値スパイク(急激な上昇や下降)を防ぎ穏やかにします。

症状やBNI値によって医師が診断し処方します。具体的には、下記のような薬を用います。

薬品名(一般名)種類主な作用投与方法
ウゴービ(セマグルチド)GLP-1受容体作動薬脳の満腹中枢に働きかけて食欲を抑制、胃の運動を抑え満腹感を持続週1回の皮下注射
(自己注射)
ゼップバウンド(チルゼパチド)持続性GIP/GLP-1受容体作動薬インスリン分泌を促すGIPと食欲を抑えるGLP-1の両方の作用を持つ。血糖値改善効果、食欲抑制・満腹感の持続

専門家の継続的なサポートが受けられる

専門家が二人三脚でサポートするから結果が出るまで続けられます。

食事や運動は自己流ダイエットでは継続が難しく正しい知識がわからない場合が多いですが、医療の介入で専門家のサポートを受けることができるため、目標達成しやすくなります。

ジムに行ったりマラソンしたり、ということが無理な方にこそおすすめです。

バランスの良い食事の知識も運動も、痩せる生活も、自己流でやるのは難しいです。意志が弱いとかいう個人の問題ではないのです。そこを専門的なサポートを受けられるのは心強いと言えるでしょう。

痩せる習慣やリバウンドしない習慣が身につく

一時的な施術を行っても、食生活などが変わらなければリバウンドリスクがあります。例えば、薬をやめたとたんに食欲が戻ってしまっては元も子もありません。肥満・メタボで悩む方の最大の悩み、内臓系の問題も改善されていません。

この食事・生活改善+薬物療法では、食事改善・運動や行動改善からマインドまで、根本からの見直しを行い、徹底的に行うので、痩せる習慣が身に付き、リバウンドしない身体作りができます。

定期的な医師の診察による合併症リスクの低減

自己流ダイエットや美容外科当で行う施術と違い、食事・生活改善+薬物療法では、治療期間は医師が徹底的に管理し、合併症リスクをチェックできます。

この治療法では、定期的な受診を推奨しており、医師の問診や検査を通して、患者の体調を確認します。そのため合併症のリスクを大きく低減できると言えます。

肥満症治療では、合併症リスクの低減が大きな目標であり、最大のメリットです。

メタボ・肥満が気になるなら医師へ相談がおすすめ

メタボ・肥満が気になっているけど、自己流ダイエットに失敗した、または自己流ダイエットに取り組めないなどお悩みで医療ダイエットを検討しているなら、まずは医師へ相談することをおすすめします。

それは理由について解説します。

身体の現状と健康リスクが可視化できる

「健康診断でひっかかった」「血圧やコレステロール値が気になる」など、メタボ・肥満が気になる場合、まずは医師へ相談しましょう。

自分の現在の健康状態や、将来の健康リスクが具体的にわかり、そのためにダイエットが必要とか、塩分を摂りすぎないように、などの注意すべきことがわかるためです。

また、ダイエットや日常生活に注意レベルではなく、今すぐ治療が必要な場合も少なからずあるため多忙でも後回しにせず受診しましょう。命に関わるかもしれません。

健康診断でひっかかった場合、そのまま指定の病院を紹介されて検査をする場合もあるかと思います。検査が必要な場合は、指示にしたがい次のステップへ進みましょう。放置だけはしないでください。

あなたにおすすめの最適な治療プランがわかる

医療ダイエットと一口に言っても、様々な治療方法があることは、前述してご理解いただけたと思います。同じ治療法でも症状や体質など人によって薬の量や施術の回数など、治療プランは違います。

医師に相談することで、あなたにとって最適な治療は何かが見えてくるはずです。

「健康診断で数値がヤバイ」などの危機的状況であれば、ダイエットではなく治療の範囲になります。場合によっては保険適用となります。

医師の診断で、最適な治療プランを計画してもらいましょう。

医療ダイエットの保険適用は?

医療ダイエットは保険適用となるものとならないものがあります。保険適用の条件について詳しく解説していきます。健康診断で指摘された方は、治療を検討する参考にしてください。

保険適用の対象患者

医療ダイエットにおいて、食事・生活改善+薬物療法と、一部の手術が保険適用となります。

保険適用となる患者の条件は、食事・生活改善+薬物療法では、肥満症と診断された方です。

肥満症の診断基準は、以下の通りです。

  • BMIが25以上で肥満に関連する11の健康障害のうち1つ以上有する患者
  • 健康障害を起こしやすい内臓脂肪蓄積がある場合(腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上のいわゆるメタボリックシンドロームの判断基準)

BMIとは肥満度を判定するための国際的な体格指数のことです。

<計算式>

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

肥満に関連する11の健康障害(合併症)は以下の疾患です。

  1. 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患
  6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
  7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 月経異常・女性不妊
  9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
  11. 肥満関連腎臓病

また、BMIが35以上では、高度肥満症と診断されます。

内科的な治療を半年間続けて効果が得られなかった場合などに、手術を検討します。高度肥満症で保険適用となる手術は、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術か腹腔鏡下スリーブ・バイパス術です。

参照元:肥満と肥満症について:日本肥満学会/JASSO

保険適用外の方

上記の保険適用となる条件にあてはまる方以外は保険適用となりません。
また、食事・生活改善+薬物療法と高度肥満症の手術以外は、医療ダイエットは保険適用となりません。

しかしながら、自由診療で医療ダイエットを受けることは可能です。自由診療となる方は以下の通りです。

  • 美容を目的としたダイエットや施術を希望される方
  • 健康が目的だとしても肥満症に該当しない方
  • 肥満症治療に該当するが保険適用以外の治療を希望する方

これらの方は、しっかりと医師と相談したうえで自由診療を選択してください。

医療ダイエットの治療の流れと費用感

医療ダイエットの治療の流れと費用感を解説します。治療を検討するうえで参考にしてください。

治療の流れと通院頻度

治療の流れは、おおよそ以下の通りです。

  1. 診察
  2. 検査・診断
  3. 治療計画決定
  4. 治療開始(施術)
  5. 継続(フォローアップ)

通院頻度は医療ダイエットの種類により異なります。

医療ダイエットの通院頻度

治療法通院頻度効果を感じるまでの期間の目安
※個人差あり
基本治療のみ (食事・運動・行動指導、診察)治療開始直後2~4週間に1回程度
以降2~3ヶ月に1回程度
6ヶ月~1年
基本治療 + 薬物療法3ヶ月~1年
高度肥満症手術術後1〜6ヵ月:月1回
術後7ヵ月以降:2~3ヶ月に1回
術後1年~2年
脂肪冷却同じ部位で1~2ヵ月に1回2〜3ヶ月程度・1~3回
脂肪溶解注射2~3週間に1回10日〜1ヶ月程度・
1~10回
脂肪吸引 (外科手術)手術前2~3回(カウンセリング・検査・手術)
術後:1~数回(抜糸、経過観察)
術後3週間から1ヵ月・
1回~複数回
医療ハイフ(HIFU)3~6ヶ月に1回のペース(効果を維持したい場合)1〜2ヶ月程度・3~5回
医療電磁場EMS週1〜2回程度1〜3ヶ月程度・10回~30回

医療ダイエットにかかる費用

医療ダイエットにかかる費用を表にまとめています。確認してみましょう。

保険適用となる医療ダイエット費用

治療法月額の目安
※保険適用3割負担
月額の目安全額
※保険適用外
基本治療のみ (食事・運動・行動指導、診察)約5,000円~15,000円約17,000円~50,000円
基本治療 + 薬物療法約15,000円~25,000円約50,000円~80,000円

保険適用外の医療ダイエット費用

治療法期間・回数の目安
※個人差あり
費用の目安
脂肪冷却2〜3ヶ月程度・1~3回30,000円~100,000円/1部位
脂肪溶解注射10日〜1ヶ月程度・
1~10回
10,000円~50,000円/1回
脂肪吸引 (外科手術)術後3週間から1ヵ月・
1回~複数回
300,000円~3,000,000円以上/1回
医療ハイフ(HIFU)1〜2ヶ月程度・3~5回30,000円~150,000円/1回
医療電磁場EMS1〜3ヶ月程度・10回~30回5,000円~30,000円/1回

医療ダイエットを始める際のクリニックの選び方

医療ダイエットを行うにあたってクリニックを選ぶ際のポイントを確認してみましょう。

1. 希望する治療法を行っているか?

Webサイトや病院紹介サイトなどをチェックし、自分が希望する治療を行っているか確認してみましょう。

2. 料金は明確か?

自由診療の場合、クリニックによって料金は様々です。上記の表はあくまでも相場であり目安です。Webサイトで公開されていれば確認しましょう。明確に表示されていない場合、問合せしてあらかじめ確認します。

3. 通院できそうか?

自分の生活スタイル、交通の便、診察時間、予約の仕方等様々な条件において、忙しいあなたに負担のないクリニックがおすすめです。

例えば診察時間が仕事と被ってなかなか予約できないよりは手軽に受診できるほうが負担は軽いです。

4. 実績や専門性をチェック!

ドクターやクリニックの実績、専門性を確認しましょう。例えばメタボ対策なら肥満専門医や管理栄養士在籍が心強いです。

医療ダイエットにおすすめのクリニック

医療ダイエットを検討する場合に受診する医療機関について解説します。何科に受診すればいいのか把握しておきましょう。

医療ダイエットの相談は専門機関で対応

肥満・メタボ対策なら、専門医が在籍する、生活習慣病外来・肥満症外来などが良いでしょう。ダイエット外来・肥満外来など表記が違う場合もあります。

また、先に検査で内科受診を促される場合もありますので、診察予約の際に確認してみましょう。

主治医がいれば、まずは主治医に相談するのも良いかもしれません。例えば持病がある場合、それらを考慮して考えてくれるかもしれません。必要に応じて紹介状も書いてくれるでしょう。

マシンによる施術や脂肪吸引手術などは美容形成外科です。

忙しいあなたへのおすすめはオンラインクリニック 

多忙で通院が難しいあなたには、オンラインクリニックがおすすめです。

通院する内科等でオンライン窓口を設けている場合もありますが、オンラインクリニック肥満症外来が便利です。オンラインクリニックは診察時間が対面より長く、早朝や深夜も対応しています。薬を取りに行く手間もはぶく事が可能です。

スキマ時間をサッとWebで予約して都合の良い時間に都合のよい場所から受診できます。

採血や専用の機械での対面検査が必要と判断された場合、対面診療を促されますが初回相談や、検査数値がすでにある状態であれば、オンラインで問題ありません。

継続的な処方や経過確認であれば通院せずに受診できるオンラインが便利でしょう。

肥満症治療なら「おうち病院Privateシリーズ きちんと向き合う肥満症改善外来」

肥満や過体重は、高血圧・糖尿病・脂質異常症など、さまざまな生活習慣病のリスク因子となります。運動や食事に気を配っているつもりでも、加齢やホルモンバランスの変化、ストレスなどの影響で、思うように体重が落ちないと感じている方も多いのではないでしょうか。

そのような方には、医師の継続的な診察とサポートを受けながら、医療的介入(薬物治療)と生活習慣の見直しを組み合わせた治療が推奨されます。
「他サービスのように、お薬の処方だけで終わりでは不安…」そんな声に応えるのが、「おうち病院Privateシリーズ きっちり向き合う肥満症改善外来」です。

「おうち病院 きっちり向き合う肥満症改善外来」なら、
✅ 1回30分の診察時間を確保:患者様の背景や課題を丁寧にヒアリングし、きめ細かい治療方針を提案
✅ リバウンド防止にも対応:体重減少後も、生活習慣改善の継続支援あり
✅ 平日・土日祝すべて対応:朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 診察後、薬はご自宅に配送:通院不要で治療継続がしやすい
✅ 予約時間ぴったりに診察開始:出社前、会議の合間、就寝前など、スキマ時間で受診可能

「きっちり向き合う肥満症改善外来」では、自宅にいながら専門医の診察を受け、必要なお薬は自宅へ配送されます。忙しい方でも、医療の力を味方につけて無理なく継続できる環境を整えています。

なお、初回受診時には医師が正確に状態を把握するため、「健康診断書」または「体重計測結果の画像」のご提出が必要です。ご予約の前にご用意いただくようお願いいたします。

本気で体重改善に取り組みたい方、自己流のダイエットに限界を感じている方は、
ぜひ「おうち病院 きっちり向き合う肥満症改善外来」での診察をご検討ください。

肥満・メタボで悩むなら生活改善と薬の医療ダイエットがおすすめ

医療ダイエットは様々な種類のものがあります。

肥満・メタボで悩むなら、食事・生活改善と薬を取り入れる医療ダイエットで、治療として取り組むのがおすすめです。

「健康診断で数値がやばかった」「検査を指摘された」などであれば、速やかに医師に相談することをおすすめします。もしかしたら、保険適用での治療対象かもしれません。

自己流ダイエットでは失敗した、限界がある、何をやればいいかわからない、などお悩みであれば、一度オンラインで相談してみませんか。

多忙で通院が難しい働き盛り世代でも、オンラインなら仕事のスキマ時間にサクッと受診できます。

おうち病院「きちんと向き合う肥満症改善外来」で気軽にご相談ください。