アフターピルは産婦人科に頼らなくてもいい?オンライン診療の活用方法を解説

アフターピルを処方してもらいたい場合、産婦人科に相談しなければならないとイメージする方も多いのではないでしょうか。実際、妊娠に関わるほとんどの問題は産婦人科に相談可能です。

具体的に、どのような方法でアフターピルは処方されるのでしょうか。

今回はアフターピルの概要や産婦人科での扱い、服用する際の注意点について解説いたします。また、オンラインにおけるアフターピルの処方可否なども含めてみていきましょう。

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アフターピルとは何か

アフターピルは、避妊に失敗した場合や性被害にあった際に服用する妊娠を阻害するピルです。高濃度の黄体ホルモンなどによって、体内のホルモンを変化させることで妊娠を阻止します。

基本的には、72時間以内の服用が推奨されており、24時間以内に服用できれば、より妊娠が成立する確率を低くできます。

アフターピルの効果は、72時間以上経っても持続しています。しかし、体内のホルモンに直接作用するものであるため、できる限り迅速に服用するほど、避妊効果が高い点は知っておきましょう。

また、次のような場合はアフターピルが必要です。

・避妊なしの性行為

・コンドームの破損

・2日以上の経口避妊薬の飲み忘れ

経口避妊薬を習慣として飲んでいる方であっても、飲み忘れが続いたうえで性行為を行った場合は、アフターピルの服用を検討しましょう。

産婦人科で処方されるアフターピルの種類

産婦人科で処方されるアフターピルは大きく分けて2種類あります。

1.プラノバール(ヤッペ法)

2.ノルレボ・レボノルゲストレル

プラノバールは1977年から存在しているアフターピルで、卵胞ホルモン・黄体ホルモンのどちらも含んでいます。ただし、2回服用しなければならない点と素早く服用しなければならない点に注意が必要です。

ノルレボはレボノルゲストレルを主成分とするアフターピルです。服用回数が1回であるため、副作用が起きる確率を減少させられます。また、ジェネリック医薬品としてレボノルゲストレルが認可されている点から、医療機関によっては安価に感じられるケースもあるでしょう。

医療機関によって処方されるアフターピルの種類は、異なる可能性があるものの、副作用の少なさと効果の高さから、現在ではノルレボかレボノルゲストレルが処方されるケースがほとんどだといえます。

アフターピルの主な副作用

アフターピルの主な副作用は、 吐き気・頭痛・生理のタイミングがずれるといったものになります。副作用が起きる確率は10%以下であるものの、吐き気からの嘔吐の場合、吸収しようとした成分を吐き出してしまう可能性があります。

仮に、吐いてしまった場合は、アフターピルを処方してもらった医療機関に相談しつつ、服用しましょう。また、どうしても吐き気が治らなそうであれば吐き気止めを服用した上でアフターピルを飲んでも問題はありません。 

副作用が起きる原因は、アフターピルに含まれている成分が女性ホルモンのバランスを変えるものであるためです。体内のホルモンバランスが変わることで一時的に不調となるといえます。

アフターピル服用時の注意しなければならないポイント

ここからは、産婦人科からアフターピルを貰い服用する際の注意点についてみていきましょう。例えば、相性の悪い薬の組み合わせによって、効果の減退や副作用がより強く表れることもあるため、診察の段階で普段使用している薬を明確に伝えることが大切です。

服用中の薬やサプリとの併用に注意

アフターピルと相性が悪いとされている薬剤の代表的なものは次のようになります。

薬剤名成分
抗けいれん薬フェルノバルビタール、フェニトイン、プリミドンなど
HIVプロテアーゼ阻害剤エファビレンツ、リファンピシンなど
セイヨウオトギリソウ含有食品含有している食品というよりもサプリメントに含まれているケースが多い

アフターピルに関しても、エラワンとホルモンを用いた避妊薬は相性が悪く、避妊効果が減少します。そのため、診察時には普段から使用している薬剤を明確に伝えられるようにお薬手帳などを用意しておきましょう。

アフターピルの服用後の検査も必要

アフターピルは比較的高い確率で妊娠を阻止することが可能です。しかし、確率は100%ではありません。そのため、3週間を目途に妊娠検査薬などでチェックする必要があります。 

妊娠検査薬は、薬局などでも販売しているため、妊娠の成立を簡易的に自分で判断できます。しかし、確実に避妊できているかどうか、身体に異常がないかどうかは産婦人科などの専門医が判断する必要がある点に注意が必要です。

場合によっては、子宮外妊娠(異常妊娠)となっているケースも想定されます。アフターピルの服用後、3週間経ったら妊娠検査薬に反応がなくても、専門医に診察してもらう必要があるという点は知っておきましょう。

問診の内容と医師の質問事項

産婦人科だけでなく、オンライン診療でもアフターピルは処方されます。そのうえでここからは、問診の内容や説明について解説していきます。聞かれる・説明される内容を知っておくことでスムーズな状況説明が可能になるでしょう。

問診の内容

問診で聞かれる内容は次のような項目が多くなっています。

1.直近の生理の期間や最初の生理が発生した年齢

2.避妊せずに性行為をした日付

3.性行為からの経過日数

4.現在使用している薬やアレルギーの来歴

5.相手

6.妊娠の経験

受診する医療機関によって問診の内容は異なります。最初の生理が発生した年齢などは記憶があいまいなケースも想定されるものの、できる限り事実にそった情報を伝えることが大切です。

医師からの説明

医師からアフターピルについて説明される内容は、取り扱いに関するものがほとんどです。例えば、副作用、どのような使い方をしても100%妊娠を止められるものではないこと、現在の薬と併用する際の注意点などが解説されます。

また、服用した際におう吐してしまった場合の対応も説明されるため、医師の指示に従いましょう。

産婦人科でアフターピルを処方できない人もいる

アフターピルは妊娠の成立を防ぐものであるものの、服用することができない人もいます。例えば、重篤な肝障害がある、妊娠中・授乳中、黄体ホルモンアレルギーがある方はアフターピルを処方できません。

この場合、産婦人科だけでなく、オンライン診療においても同様であるため、自身の健康状態や病気の既往歴はしっかり伝えることでトラブルを防ぎましょう。

具体的には以下に該当する方です。

喫煙習慣のある人

1日15本以上のタバコを吸ったうえで40才以上の場合、血栓ができるリスクがあるため、アフターピルを処方されない可能性があります。1日20本以上喫煙するヘビースモーカーではなく、ミドルスモーカーであっても処方されない可能性がある点は知っておきましょう。

高血圧・血栓症・がん等の持病がある人

乳がん及び子宮頸がんの手術を行う方、もともと血管系の病気がある方もアフターピルが処方されないケースがあります。 

診察する病院によって、対応が変わる可能性があるものの、相談者・医療機関どちらに対してもリスクとなります。そのため、処方は難しいと判断される可能性が高いといえるでしょう。

生活習慣病を発症している人

生活習慣病を発症している場合もアフターピルの処方は難しいと想定されます。例えば、肥満・高脂血症・アルコール性の肝疾患、気管支炎、高血圧などに該当する場合は処方されないケースもあります。

アフターピルを服用後に産婦人科で行う検査

アフターピルの服用後、産婦人科では超音波検査を行うことがほとんどです。アフターピルを服用した場合でも妊娠する可能性はゼロではありません。

そのため、ほとんどの医療機関ではアフターピルを服用後、妊娠検査薬を試し、陽性であった場合は超音波検査を行います。この際の検査費は、無料であることが多く、仮に妊娠していると判断された場合はアフターピルの料金も返金されます。

検査結果によっては、その後の対処方法も含めて相談する必要があるため、自身の身体の状態確認は入念に行うことが大切です。

オンラインでアフターピルを受け取る方法

忙しい方、産婦人科の日程が合わない方はオンライン診療という方法があります。

オンライン診療でアフターピルを受け取る流れは次のようになります。

1.氏名やメールアドレスなどの個人情報をサイト上に登録する

2.診療をうける医療機関を選択し、診療時間を決める

3.問診票を記入し予約する

4.予約時間通りに診察が開始され診療が完了する

5.処方箋が発行され、近くの薬局屋や店舗に取りに行く

最短当日中に、アフターピルを受け取ることが可能です。とくに相談者の近くの産婦人科などが休みで対面診療が難しい場合や迅速にアフターピルを受け取りたいといった場合、オンライン診療を活用しやすいといえます。

また、おうち病院オンライン緊急避妊外来ではアフターサポートも行なっています。72時間以内に服用したか・不安や気になったことをチャットで聞くことが可能です。アフターピルの効果が100%ではないことから、対面診療のリマインドなども行うため、アフターピルの使用後の不安を軽減できます。

オンライン診療を利用した際の決済方法

おうち病院のオンライン診療を利用した場合、クレジットカード決済となります。おうち病院では、オンラインカード決済サービスのStripeを利用しており、VISA・MASTERCARD・American Expressなどの代表的な国際ブランドであれば、問題なく使用できます。 

また、オンライン決済で気になるセキュリティについては、国際ブランド5社で策定したセキュリティ基準PCI DSSに準拠していることから、情報漏洩などの心配はないといえるでしょう。

まとめ

アフターピルは、産婦人科に頼らなくても、オンライン診療で受け取ることも可能です。しかし、アフターピルの妊娠防止の効果が100%ではないため、回避できたか判断するためには産婦人科に頼ることになるといえます。

おうち病院のオンライン診療においては、女性医師が相談者に寄り添ったサポートを行っています。服用した後も医療相談が行えるだけでなく、直接的な診療のリマインドも受け取ることが可能です。

「タイミング的に産婦人科に頼れない」「アフターピルがすぐに欲しい」という方は、おうち病院オンライン緊急避妊外来を活用することを推奨します。