アフターピルはどこで購入できる?正しい購入方法とオンライン診療の活用方法とは

アフターピルは緊急避妊薬です。避妊に失敗した場合や忘れた場合などに、避妊を目的として利用できます。医療用医薬品のため、薬局やドラッグストアでは購入できません。本記事では、アフターピルの種類や料金、購入場所、服用後の注意点などについて解説します。

目次

アフターピルは緊急避妊薬です。避妊に失敗した場合や避妊を忘れてしまった場合に飲むことで、受精卵の着床を防ぐといった効果を発揮します。

性行為後、限られた時間に飲まないと効果を発揮しないためすぐに入手したいと考える人もいるでしょう。しかし、アフターピルは薬局やドラッグストアなどでは購入できないため注意が必要です。

本記事ではアフターピルの種類や値段、購入方法、注意点などについて解説します。オンライン診療での処方についても触れますので、アフターピルについて詳しく知りたい方は参考にしてください。

「アフターピルについて相談したい」「すぐに処方してほしい」という場合は、おうち病院オンライン緊急避妊外来を活用してみましょう

アフターピルの種類・料金

アフターピルには、「レボノルゲストレル法」と「ヤッペ法」の2種類があります。

それぞれの特徴は次のとおりです。

  • レボノルゲストレル法:値段は高価。副作用が少ない
  • ヤッペ法:値段は安価。避妊率が比較的低く副作用が生じやすい

日本国内で現在、アフターピルとして用いられているのは次の3種類です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ノルレボ

レボノルゲストレル法のアフターピルです。WHOから緊急避妊の必須薬の指定を受けており、世界でも広く飲まれています。

費用は1万5千円~2万円で、3種類の中で最も高い薬です。休日診療などの緊急時に処方してもらうと、2万円を超える場合もあります。

1回1.5mgの服用が必要です。1回1錠の服用のみで済む点も、優れているといえるでしょう。

避妊後、効果を得るには性行為後72時間以内の服用が必要です。また、服用時期が早いほど、避妊の成功率は上昇します。

  • 24時間以内:95%
  • 48時間以内:85%
  • 72時間以内:58%

副作用が起きにくい薬ですが、吐き気が生じることもあります。嘔吐により避妊効果は失われるので、必要な場合は吐き気止めとともに処方してもらいましょう。

そのほか、以下のような副作用が報告されています。

  • 吐き気・嘔吐
  • 不正出血
  • 頭痛・めまい
  • 乳房のハリ
  • 眠気

ノルレボが避妊効果を発揮するのは次の2つによるものです。

  • 排卵抑制効果
  • 子宮内膜の増殖防止

薬に含まれる黄体ホルモンの作用で、排卵を抑制します。受精卵を作らせないよう作用するため、排卵日前後に避妊に失敗した場合であっても避妊効果を発揮します。

また、一般的に妊娠するためには、厚さ8mm以上の子宮内膜に受精卵が着床しなければなりません。そのため、生理中は薄い子宮内膜が、女性ホルモンの増加とともに徐々に厚くなり、排卵日前後にはかなり厚くなります。

しかし、ノルレボには子宮内膜の増殖を防止し体温上昇を防ぐ作用があります。そのため、受精卵となった場合でも着床を防止し妊娠につながらない可能性が高まります。

レボノルゲストレル

レボノルゲストレル法のアフターピルです。費用は8千円~1万1千円で、ノルレボのジェネリック医薬品にあたります。ジェネリック医薬品は、新薬と同様の有効成分を含んでいます。

そのため、ノルレボと比較し安価ですが同様の効果が期待できる薬です。用法用量はノルレボと同様で、1回1錠の服用となります。

副作用は生じづらい薬ですが、嘔吐すると効果が失われる点はノルレボと同様です。必要に応じて吐き気止めとともに処方してもらいましょう。

プラノバール

ヤッペ法のアフターピルです。費用は4千円~8千円ですが、レボノルゲストレル法のアフターピルと比較した場合、副作用が発生しやすい点は把握しておきましょう。

プラノバールは中用量ピルで、緊急避妊薬として開発されたものではありません。本来、ホルモンバランスを整える効果があり、月経トラブルの解消や月経周期を整え不妊治療を目的として処方されています。

主な副作用は次のとおりです。

  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振
  • 不正出血
  • 頭痛・めまい
  • 乳房のハリ
  • 眠気

1回に4錠の服用が必要です。性行為後72時間以内に2錠飲み、12時間後に残りの2錠を服用します。

2回目の服用を忘れた場合、飲み忘れから2時間前後までは大きな影響がないとされていますが、大幅に時間が過ぎた場合には期待した避妊効果が得られない可能性もあるため、処方した医師やクリニックに相談しましょう。

早ければ早いほど、避妊効果は高まります。避妊阻止率は次のとおりです。他の2つの薬と比較した場合、避妊阻止率が低くなる点は把握しておきましょう。

  • 24時間以内:77%
  • 48時間以内:36%
  • 72時間以内:31%

プラノバールが避妊効果を発揮する理由は、次の2つの効果によるものです。仕組みは他2つの薬と同様です。

  • 排卵抑制効果
  • 子宮内膜の増殖防止

アフターピルを購入する方法

アフターピルは、性行為後72時間以内に服用することで高い効果が期待できる薬です。そのため、急いで購入したいと考える人は少なくありません。

ここでは、アフターピルの購入方法をみていきましょう。

医療機関で処方してもらう

アフターピルは産婦人科等で処方してもらうのが一般的です。しっかり医師の顔を見て事情を話し、医薬品を処方してもらいたい人に適しています。

緊急避妊の対面診療が可能な医療機関は、厚生労働省のサイトで都道府県別の一覧表が公開されています。サイト情報には各医療機関の対応可能時間帯も公開されているため、それを元に該当の医療機関に行き、処方してもらいましょう。

オンライン診療で処方してもらう

直接産婦人科等に出向くのは敷居が高い、恥ずかしくて行きたくない、という人は少なくありません。

そのような場合は、オンライン診療を利用しましょう。通院の必要がなく、パソコンやスマホを利用し、自分の都合の良い場所で診療が受けられます。また、おうち病院オンラインであれば24時間いつでも診療が受けられる点もメリットです。

深夜や早朝、夜間、休日など一般的な病院が開いていない時間帯でも受診できるため、一刻でも早く相談したい方に適しています。おうち病院オンラインであれば、処方箋は、自分で指定した薬局に送られ、そこに出向き薬を受け取れます。

薬局・ドラッグストアでは市販されていない

アフターピルは医療用医薬品であり、処方には医師の診察が欠かせません。そのため、現在の日本では薬局・ドラッグストア・コンビニなどでは一切市販されていない点は把握しておきましょう。

アフターピルをネットで購入するのはNG

インターネット上では、日本では未承認の海外製アフターピルが販売されています。しかし、ネットを利用してアフターピルを購入することは推奨できません。

ネット上でのアフターピルの購入は危険な場合があるためです。その理由について詳しくみていきましょう。

粗悪品・偽造品が紛れている恐れがある

ネット上で販売されているアフターピルを個人輸入することは可能です。しかし、その薬が必ずしも、衛生的な環境下で製造された本物であるという保障はありません。不衛生な場所で製造された粗悪品や偽造品が紛れている恐れがあります。

そのため、飲んでみるまで人体にどのような影響を及ぼすのかわかりません。万が一、健康被害が起きてしまっては大変です。厚生労働省の発表によると、ネット輸入による模造品による死亡事例も報告されています。

ネットの利用は安価で便利なだけでなく、リスクの可能性も考慮しなければなりません。

個人情報流出などの恐れがある

一般的にインターネットでの購入の際は、先方の所在地や連絡先など事業者情報の確認は必須です。しかし、海外サイトとなると、事業者情報が本当に正確なのか、問題はないのか確認するのが困難な場合も少なくありません。

そのため、海外サイトでネット購入した場合、スキミング被害や個人情報の流出と言った被害が多数報告されています。

また、お金と情報だけ取られ商品が未着となる場合もあるため、安易な利用は推奨できません。

手元に届くまで約1週間以上かかる

海外通販の場合、手元に届くまでに1週間以上かかることも少なくありません。とくに現在は新型コロナウイルスの蔓延などで、思いがけず海外からの輸入に時間がかかる場合があるため注意が必要です。

アフターピルで避妊効果を得るためには、性行為後72時間以内の服用が望ましいとされています。また、性交後の服用が早ければ早いほど避妊効果は高まります。そのため、緊急時に海外サイトからアフターピルを購入した場合、手元に届いたときには間に合わない事態となるでしょう。

このような事態に備え、事前に購入して手元に置いておけば安心だと考える人もいるでしょう。しかし、医薬品には消費期限があり期限を過ぎた場合は、効果の保障はありません。

また、手元に置いておいていつでも服用できると考えている人もいるかもしれません。しかし、アフターピルはあくまでも「緊急用」の薬である点を理解しておかなければなりません。身体への負担はゼロではないため、自己判断で頻繁に飲むのはやめておきましょう。

副作用に対応できない

海外通販で購入した医薬品は、万が一重篤な副作用が起きた場合も自己責任で対応しなければなりません。また、日本未承認の薬を利用した場合は、医師に相談しても対応が困難なケースも生じます。

厚生労働省も海外から個人輸入する薬に対して注意喚起しています。

安易にネットで購入した薬には、心身に対する多大なリスクが生じる可能性を考慮しておきましょう。

アフターピルを効果的に使用するには

アフターピルを効果的に使用するためのポイントをみていきましょう。高い避妊率を保つための服用方法や服用の注意点を知り、緊急時に慌てないことが大切です。また、避妊率を上げたいと感じた場合は、経口避妊薬を普段から使用しておく方法も検討できます。

早めの受診・診察を心がける

アフターピルは、緊急時に服用することで身体に変化を起こし、避妊に導くための薬剤です。そのため、妊娠の要因となる出来事から早めの対処を行ったほうが効果が高いといえます。

また、 認可されている薬剤として、主流なのはレボノルゲストレルかノルレボのどちらかであるため、72時間以内に服用できなければ、飛躍的に効果が下がってしまいます。UIDなど器具を使用する、アフターピル以外の避妊方法もあるものの、医師の診察が必要となることから早めの対処を心がけましょう。

アフターピルは、医師の診察後にしか購入できません。そのため、対面で受診するパターンとオンライン診療を比較し、スピーディーに購入できる医療機関を選ぶことが大切です。

自己判断で勝手に服用しない

アフターピルを自己判断で使用してはならない理由は3つあります。また、基本的な服用方法も案内通りに水かお茶で服用することが大切です。

1.副作用がある

2.通販でも買えるが偽物の可能性がある(効果なし、他の重篤な症状の発症)

3.服用できない人、併用できない薬剤が決まっている

副作用によって、吸収する前に成分を吐き出してしまう可能性があります。また、吐き気防止の薬剤を併用できるものの、併用してはならない薬剤があることから、医師に相談せずにアフターピル使用することは推奨できません。

また、通販で購入することもできるものの、効果に確実性はありません。仮に、含有している成分が異なる場合、目的となる妊娠を阻止できないばかりでなく、他の病気の悪化などにつながる可能性もあります。

アフターピルは、そもそも誰もが使える薬剤ではない点を知っておきましょう。例えば、血液に異常がある場合や生活習慣病を発症している場合、医師から処方箋を出してもらうことも難しいといえます。そのため、アフターピルを必要とした場合、医師の診断を必ず受けてから購入しましょう。

アフターピルの正しい服用方法

処方されるアフターピルによって正しい飲み方は異なります。 ただし、プラノバール以外は服用方法が大きく変わらないため、ここからは副作用への対処について、詳しくみていきましょう。

レボノルゲストレル、ノルレボ、エラワンの服用方法は、購入後すぐに水かお茶で呑み込むことで効果を発揮します。それぞれ1錠ずつ処方されるため、飲みにくさもありません。錠剤であるため、嚙み砕いても効果があります。自分に合った服用方法を選択しましょう。

副作用が強い時の対処方法

アフターピルの副作用の強さは、人によって異なります。基本的には、数週間ほどの副作用が続くことはなく、24時間以内で収まることがほとんどです。

副作用と思われる症状が強かった場合、次のような対処方法を実施しましょう。

・眠気・・・時間の経過

・不正出血・・・診察

・腹痛・・・下痢なら時間の経過

このなかでも、腹痛は原因が薬剤であるケースも想定されるため、普段使用している薬を医者に相談を併用しても大丈夫かどうか確認することも大切です。

副作用が出ないケースも考えられるものの、最も気をつけなければならない副作用は吐き気です。仮に、吐き気が強く出てしまった場合、アフターピルを吸収するまでの2時間の間に、成分ごと吐き出してしまう可能性が高くなります。

吐き気に関しても、数時間から1日経過すれば落ち着きます。しかし、我慢できるとは限りません。そのため、医師の診察時に吐き気止めの薬の相談を行っておくとよいでしょう。

アフターピル服用後から効果が現れるまでの期間

アフターピルを服用した場合、人によっては消退出血が3日〜4日後に表れます。避妊が成功した場合の目安になるものの、月経と違いが把握できないケースも想定されるでしょう。

副作用による不正出血も考えられるため、判断がつかない場合は医療機関による診察を受けることを推奨します。アフターピルを服用後、妊娠してるかどうかを判別するためには3週間の時間を要します。自分で判断がつかない、不安だという場合には、迷わず医師の診察を受けましょう。

オンライン診療でアフターピルを購入するまでの流れ

おうち病院オンライン緊急避妊外来では、最短1時間で発行から処方せん受け取りまで対応できます。24時間以内に対処できることから、アフターピルの効果を落とさずに服用することが可能です。

オンライン診療を利用する場合は、 以下の流れとなります。

①サイト登録

②必要情報を記入し、受診したいクリニックや診療科を選択

③緊急避妊外来を選び、問診票に必要な事項を記入

④設定した予約時間に合わせて案内されるビデオ通話で診察

⑤事前に指定しておいた薬局やドラッグストアに処方せんが送付され、準備ができた段階で連絡がくる

⑥アフターピルを受け取りにいく

服用する際には薬剤師による説明を受けるため、誤った服用を選択する可能性も低いといえるでしょう。

アフターピル服用後に注意すべきこと

アフターピル服用後は、出血が確認できるケースが多いといえます。しかし、出血の頻度・出血量や色に対して、判断ができないケースも少なくありません。

加えて、妊娠検査薬などもうまく活用できなければ、 妊娠しているかどうかさえも自分で判断することは難しいといえるでしょう。

実際に、アフターピルは高い避妊率を誇るものの、おうち病院オンライン緊急避妊外来では服用して3週間後には対面診療のリマインドがサービスとして届くようになっています。

そのため、アフターピルの服用後に少しでも判断が難しいと感じた場合には、すぐに対面診療を受診しましょう。

まとめ

アフターピルを購入できるのは、対面診療を行う医療機関かオンライン診療のどちらかになります。海外輸入などでも購入できるものの、成分の安全性を確かめられないだけでなく、対処に有効とされている時間の期限に間に合わない可能性が高いため、推奨できません。

おうち病院オンライン緊急避妊外来では、スピーディーなアフターピルの受け渡しも可能です。場所・時間を問わない点や指定した店舗・ドラッグストアで受け取り、すぐに服用できる点、服用後もアフターサービスがある点から、利用者の不安も軽減できます。

「アフターピルの購入方法がわからない」「すぐにアフターピルを購入したい」という場合には、おうち病院オンライン緊急避妊外来を活用してみましょう。