8月21日は献血の日。献血の結果をあなたの健康管理に活かしてみては?

【目次】

そもそも献血って何?いつから始まったの?献血の歴史

現代の科学的な輸血法が日本に導入されたのは1919年のことだそうです。
献血が一般的に行われることになったのにはある事件がきっかけでした。
1930年、当時の浜口首相が東京駅で凶漢にピストルで撃たれるという事件が起きたのです。
この時、東大の塩田教授らが駆けつけて、駅長室で輸血を行い生命を救いました。
この出来事が大きな関心を呼び、輸血が一般的に行われるようになるきっかけとなりました。

現在、日本国内には、輸血を必要とする人が年間で約100万人いると言われており、集められた血液の80%以上は、がんや白血病、再生不良性貧血などの病気と闘う人のために使われています。
血液は人間の生命を維持するために欠かせない成分であり、体から一定量が失われると命に関わります。
また、血液の持つ機能が正常に働かなくなると病気を引き起こしたりします。

このような患者さんを救うために輸血が必要となるのですが、この科学が進歩した現代でも、血液は人工的に造ることができません。
また、血液は生きた細胞であるため、長期間保存することができません。
結果として、患者さんに安定的に血液を届けるために、健康な人の献血へのご協力が、日々たくさん必要となるのです。

献血するする人の傾向にはどんな特徴があるの?

献血者数は年々減少傾向にあります。

全体で見ると、20年前の平成7年が610万人だったのに対し、平成27年では488万人と120万人以上(約20%)も減少しています。
全体の減少傾向を加速させているのは10-30代の若年層で、特に20代は20年前と比較し、40%程度まで減少しております。

一方で、40~60代は増加傾向にあり、40代では20年前と比較し約12%の増加、50-60代に関しては78%もの増加となっています。
20年前は20-30代が献血の担い手であったのに対して、現在では40代以上、特に50-60代が担い手になっていると言えると思います。

 出典)厚生労働省HP・献血事業の現状>献血者数より引用掲載

献血の結果を見ると何が分かるの?

献血センターで献血を行うと、7項目の生化学検査と8項目の血球計数検査を行ってもらうことができます。
(検査を目的として献血者が増えることは日本赤十字社の本意ではないため、あくまで献血にご協力いただいた方々への「感謝の気持ち」とされています。)

これらの検査成績はいずれも通知を希望された方を対象としており、献血後おおむね2週間程度で親展(書簡の郵便)で届きます。
また、受付時に、B型・C型肝炎検査、梅毒検査、HTLV-1抗体検査の結果通知を希望すると、異常を認めた場合献血後1カ月以内に親展(書簡の郵便)にてお知らせが届きます。

※検査目的での利用や、その数値結果を素人考えで病院に行かなくていい理由にされないためと考えられますが、「生化学検査および血球計数検査欄に記した基準値は、献血された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。」と記載されています。

<献血検査結果(生化学検査)>

 <献血検査結果(血球計数検査結果)>

最近では、急速に増加する糖尿病予備軍のために糖尿病関連検査も開始したそうです。
日本における糖尿病患者は、予備群も含めると約2,210万人といわれており、生活習慣や社会環境の変化に伴って糖尿病は急速に増加しています。
糖尿病は、初期段階では、自覚症状がない場合が多いため、気づかずに放置されていることが多く、そのまま長期間治療せずにいると糖尿病が悪化し、様々な重篤な合併症を起こします。
糖尿病の予防には、自身の血糖値を定期的に検査することが有用であるため、定期的に献血をすることで糖尿病の兆候をいち早くつかむことができるというものです。

本来、検査目的での献血者を増やしたくはないというものの、この取組みは検査目的を許容しているとも受け取れます。
それでも、献血者の減少に歯止めをかけたいということなのだと思います。

献血の結果と特定健康診断の結果ってどう違うの?

献血の結果と特定健康診断では検査の項目が異なります。
特定健康診断では、血液検査の他に、診察による理学的所見、身長・体重・BMI・体脂肪・腹囲などの計測、血圧検査、尿検査があります。

しかし、血液検査だけで見れば、献血の結果の場合は、代謝系の項目がないことと脂質系の検査が総コレステロールにまとまっていることを除いては、かなり網羅性が高いと言えます。
血圧や身体測定等はご自宅等でもできることが多いと思いますので、医師による理学的所見があれば、献血の結果は健康診断に近いものとして、健康管理上のデータとしてかなり有用に活用できるものと言えるでしょう。

献血結果とオンラインの医療相談を組み合わせると重篤な事態を予防しやすい

上記のとおり、献血の結果は特定健康診断の血液検査とかなり類似した検査項目となっています。
こちらの結果と身体情報、そして現状の心配な症状を組み合わせ、オンラインでの医療相談など利用すると、重大な病気の兆候を見落とす可能性を小さくすることができると思います。
ぜひ、あなたの健康管理に活用してみてはいかがでしょうか。

​オンラインでの医療相談は、自分が不安に思った時に、「いつでも」「どこでも」PCやスマホがあれば相談ができます。
気になる時に、気になる症状を医師に直接伝えることができ、見落としがちな重大な病気の兆候を捉え、適切な受信勧奨を受けることができるようになるはずです。

ぜひ生活の中にオンライン医療相談を取り入れてみてください。

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