【足がパンパン】生理前のひどいむくみに効く、自分に合う薬の見つけ方

毎月のむくみ、本当につらいですよね。

靴がきつくなったり、顔がパンパンになったりするだけでなく、体全体が重だるいと仕事や毎日の生活に支障が出て、気持ちまで沈んでしまうものです。

生理だから、体質だから、とあきらめないでください。むくみやすい体質は、治療で改善できる可能性があります。

本記事では、生理によるむくみ改善を目指す治療方法と、薬について紹介します。

この記事でわかること

  • 生理前のむくみは、黄体ホルモンの影響で体が水分を蓄える「蓄えモード」になることが主な原因
  • 自律神経の乱れや血行不良も関係しており、これらはPMS(月経前症候群)の代表的な症状の一つ
  • 対策として、低用量ピルなどのホルモン療法や、体質に合わせた漢方薬(当帰芍薬散など)が有効
  • 塩分を控えカリウムを摂る食事改善や、血行を促すセルフケアを並行することで、より効果が期待できる

なぜ生理前に「むくみ」が起きるのか?

なぜ生理前になるとむくみが起きるのか、原因を探っていきましょう。

生理前のホルモンによる「蓄えモード」

排卵後から生理が始まるまでの期間(黄体期)には、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが多く分泌されます。

プロゲステロンには、体に水分や塩分を蓄える働きがあります。これは、妊娠に備えて体を「蓄えモード」にするための自然な反応ですが、過剰になると血管から水分が漏れ出しやすくなり、組織に停滞してむくみとして現れます。

いわば、生理前は体が「万が一の妊娠に備えて、水も栄養も1滴も逃さない!」という蓄えモードに入っている状態なのです。

自律神経の乱れと血行不良

生理前は、ホルモンバランスの激しい変化に伴い、血管の収縮・拡張をコントロールしている自律神経が乱れやすくなります。

 自律神経が乱れると、血の巡りが悪くなり、体温調節がうまくいきません。すると「冷え」が発生し、さらに水の巡りが停滞するという血行不良の悪循環に陥ります。

また、ストレスによる自律神経の乱れや、子宮に血液が集まることによる全身の血行不良もむくみを引き起こします。 

特に立ち仕事や座りっぱなしが多い女性は、自律神経によるポンプ機能が弱まると、重力で下がった水分を心臓まで押し戻せなくなります。これが、夕方の足のむくみの大きな原因です。

これってPMSかも?

生理前に起こり、生理が始まるとスッと消えていく「むくみ」は、代表的なPMSの症状です。

PMS(月経前症候群)とは、生理の3〜10日くらい前から始まる、ココロとカラダの不調のことです。

主に下記のような症状があります。

  • 身体的な不調(むくみ、乳房の張り、頭痛、腹痛、ニキビなど)
  • 精神的な不調(イライラ、涙もどかしさ、過食、やる気が出ないなど)

しかし、症状は千差万別です。「私はイライラしないから、PMSじゃない」と思っている方も多いですが、「むくみだけで他の症状はない」というタイプの方も立派なPMSに含まれます。

また、むくみがひどい人ほど、その水分の偏りが頭痛を引き起こしたり、重だるさからくる精神的な落ち込みを誘発したりすることも多いのです。

生理前のむくみを改善する主な治療法と薬

薬を使用して緩和治療を行なったり、原因にアプローチして根本治療をしたり、という選択があります。どのような治療法と薬があるか、見ていきましょう。

対処療法・ホルモン療法による治療薬

PMSによるむくみの治療として、低用量ピル、利尿剤、サプリメントなどの方法があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

ホルモン療法

低用量ピルを用いてホルモンバランスの変動を一定にすることで、むくみをはじめとするPMS全体の症状を抑えます。

飲み始めの1〜2ヶ月は、体が慣れるまで逆に少しむくみを感じたり、不正出血や吐き気が出たりすることがあります。

極めて稀ですが副作用として、血管内で血が固まるリスクがあります。40歳以上の方、喫煙者、偏頭痛持ちの方は慎重な判断が必要です。

対処療法

むくみが特にひどい数日間だけ、体内の余分な水分を尿として排出させる薬(スピロノラクトン等の利尿剤)を処方することがあります。

ただし、薬の効果が切れた後に体が水分を溜め込もうと反動が起きる場合があるため、医師の指示通りの服用が不可欠です。

副作用として、水分を出しすぎることで、ふらつきや立ちくらみが起きることがあります。

栄養療法

自律神経を整えるために必要な栄養素や不足している栄養素を補うために、食事やサプリメントで改善していきます。

主に、ビタミンB6・マグネシウム・カリウムなどです。

ただし、薬のような即効性はなく、数ヶ月継続して「そういえば楽になったかも」と感じる程度です。

ただし、持病がある方がカリウムを過剰摂取すると心臓や腎臓に負担がかかるため、サプリだからと自己判断せず、医師へ相談しましょう。

体質改善へアプローチする漢方薬

PMS改善やむくみ改善に、漢方薬を用いた漢方治療があります。

漢方では、「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスが整っている状態を健康と考え、崩れたバランスに対して整える治療をしていきます。

患者さんのどの部分のバランスが崩れているか「体質そのもの」に働きかけ、体質改善にアプローチします。

生理に関する不調は、血流に関する血、血の流れを助ける気も関係していますが、むくみを水の巡りの停滞(水滞)と捉えます。そのような体質にアプローチして整え、むくみにくい体を目指せるのが漢方の特徴です。

【症状別】生理前のむくみを改善する漢方薬

生理前のむくみにおすすめの漢方薬を症状別に紹介します。ご自分の症状と照らし合わせてみてください。

【冷え性・疲れやすい】当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

生理前のむくみに悩む女性に、最も多く選ばれている漢方薬です。

血の巡りを良くすると同時に、体内の余分な水分を排出します。体を温めながら水分のつまりを解消してくれるイメージです。

<このような症状に向いています>

  • 冷え性で、生理前は特に足腰が冷える
  • めまいや立ちくらみが起きやすい
  • 生理痛や、生理が遅れがちな傾向がある
  • 色白で、全体的に「体力がなくて疲れやすい」と感じる方

<注意点>

胃腸を動かす力が極端に弱い方が飲むと、胃が重くなったり、食欲が落ちたりすることがあります。

また、他の漢方薬と併用する場合、成分の重複には注意が必要です。特に「地黄」などを含む他の薬との重複は、胃腸障害や皮膚症状(発疹、かゆみ)、動悸、のぼせ、舌のしびれなどの副作用が出る恐れがあります。

【頭痛・めまい・喉が渇く】五苓散(ごれいさん)

体内の水分の偏りを整える力が非常に高く、即効性が期待できるタイプの漢方薬です。

余分な場所にある水は出し、足りない場所には戻すため、非常に効率的にむくみを取り除きます。

<このような症状に向いています>

  • むくみだけでなく、生理前に頭痛(特にズキズキするタイプ)やめまいがある
  • 喉が渇きやすいのに、おしっこの回数や量が少ない
  • 雨の日や天気が悪い時に、体調が崩れやすい(気象病)
  • 生理前に二日酔いのような、ムカムカした感じがある

<注意点>

非常に安全性が高い薬ですが、水分を動かす力が強いため、極度の乾燥肌の方や体が乾燥している人(脱水気味の人)が飲むと、さらに乾燥を助長する可能性があります。

また、重篤な副作用として肝機能値の異常(だるさ、黄疸など)が報告されていますが、極めて稀な副作用のケースです。

【水太り・汗っかき】防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

いわゆる「色白・ぽっちゃり」系の、筋肉が柔らかい方のむくみ解消に適している漢方薬です。

消化器系(胃腸)の働きを高め、エネルギーを補いながら、溜まった水分を強力に押し出します。重だるい体を軽くする効果があります。

<このような症状に向いています>

  • いわゆる「水太り」体質で、夕方になると足がパンパン、指で押すと跡が残る
  • 疲れやすく、少し動くと汗をかきやすい
  • 生理前、体が重だるくて動くのがとにかく億劫
  • 関節が腫れぼったくなったり、痛みが出たりすることがある

<注意点>

体力があるガッチリ体型の方が服用すると、効果が感じにくい場合があります。

成分の中に含まれる甘草(かんぞう)を大量に、または長期間摂取すると、血圧が上がったり、むくみがひどくなったり、筋肉に力が入らなくなったりすることがあります。(偽アルドステロン症)

そのため、他の漢方薬や市販の風邪薬、甘草を含むサプリメントとの飲み合わせには特に注意が必要です。

生理前のむくみにサヨナラするためのセルフケア

自分でできるセルフケアを紹介します。これらは薬による治療の効果をより高めます。ぜひ試してみてください。

塩分を引き算、カリウムを足し算

生理前の食事は、味付けを少し変えるだけでむくみが表れにくくなり、翌朝の顔が変わります。

まずは塩分を控えることを意識しましょう。 塩分に含まれるナトリウムは、水分を抱え込む性質があります。生理前の1週間は、ラーメンのスープを残す、醤油をかけるのではなく少しつけるだけなど、薄味を意識しましょう。

カリウムを積極的に摂りましょう。カリウムは「天然の利尿剤」とも呼ばれ、余分な塩分を尿と一緒に外に出してくれます。

おすすめ食材

バナナ、アボカド、キウイ、ほうれん草、納豆、ひじきなど

カフェインは控える

カフェインには利尿作用と血管収縮作用があり、摂りすぎると水分バランスを崩し、血行不良で生理痛やむくみを悪化させる可能性があります。

また、良質な睡眠を妨げる要因にもなり、自律神経のバランスを崩してしまう可能性もあります。

生理前には、少し我慢してノンカフェインの飲み物を選びましょう。

カフェインの強いコーヒーや紅茶よりも、カフェインレスでカリウムを多く含む「とうもろこしのひげ茶」や「黒豆茶」が特におすすめです。

湯船入浴で水圧マッサージ

生理前はとかく「体がだるくてお風呂が面倒…」という気分かもしれません。しかし、そのような時こそ、シャワーで済ませず湯船に浸かってください。

お風呂に浸かると、体に「水圧」がかかります。これが天然の着圧タイツのような役割を果たし、足に溜まった血液や水分を心臓へと押し戻してくれます。

また、体の中から温めるため、冷え防止にもなります。お腹や腰も温まると、痛さやだるさも緩和しますので、ぜひしっかり温まってください。

38〜40℃のぬるめのお湯に15分ほど浸かるのがコツです。じっくり温まることで自律神経が整い、血管が広がって水の巡りがスムーズになります。

「第2の心臓」ふくらはぎを動かす

足のむくみは、重力で下がった水分がそのまま停滞している状態です。筋肉のポンプ機能を動かしましょう。

おすすめの軽い運動を紹介しますので、ぜひやってみてください。

1.かかと上げ下げ運動

 歯磨き中や料理中に、かかとを上げ下げするだけ。ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、水分を上に運び上げます。1セット30回が目安です。

電車通勤時でもオフィスでも、気付いたら気軽にできる運動です。デスクワークの休憩時もストレッチとして効果的です。

2.手足ブラブラ体操

寝る前に仰向けになり、手足を天井に向けてブラブラと1分間振ります。これだけで末端に溜まった水分が戻り、翌朝の足の軽さが変わります。

締め付けないファッションを選ぶ

生理前は、自分が思っている以上に血流が滞りやすい時期です。ファッションは、体を締め付けない服を選びましょう。

OKとNGは以下の通りです。

NGの服

きついデニム、サイズがピッタリかきつめの服、補正下着、細いゴムの靴下など

OKの服

ゆったりしたワンピース、ウエストゴムのパンツ、ゆったりめの下着

体を締め付けると、せっかくの水の巡りを物理的に止めてしまいます。生理前は「自分を甘やかす服」を選びましょう。

自分に合う薬の選び方

ここで、自分に合う、最適な治療法と薬の選び方を解説します。選択するさいの参考にしてください。

症状・体質・治療の目的に合う薬を選ぶ

対処療法やホルモン療法の薬、栄養療法のサプリ、漢方薬と様々な治療法と薬があります。

それぞれ、下記のような選択の目安があります。

対処療法(利尿剤など)

「今すぐこのパンパンをどうにかしたい」時に、即効性で水分を出すことが可能。

ホルモン療法(低用量ピル)

排卵を抑えることで、ホルモンの波を穏やかにおさえ、むくみが起きにくい状態を作る

栄養療法(サプリ)

水分や塩分の排出を助け、PMSの改善に役立つとされる栄養素の摂取(即効性はない)

漢方薬

体質から改善し、巡りを整えるアプローチ

ピルや利尿剤等の薬に頼りたくない方は、体質改善にアプローチする漢方薬がおすすめです。

最適な治療法と薬選びは医師へ相談を

漢方薬は一般的に「副作用が少ない」というイメージがありますが、お薬である以上、前述したように、副作用が起こる可能性はゼロではありません。 組み合わせの危険性もあります。

特に、自分の体質に合っていないものを選んでしまうと、期待した効果が出ないばかりか、不調を招くこともあります。

漢方では、体質によって細かく分類され、処方の判断基準となります。この体質を(証)と言います。

自分がどんな体質(証)なのか、判断基準は専門家でないとなかなか難しいです。

あなたにぴったりの治療方法や薬を選ぶためにも、しっかりと医師へ相談しましょう。

自己判断での市販薬はリスクが高い

自己判断でも市販薬は、リスクが高いのでおすすめできません。

特に、サプリメントや漢方薬は市販もされており、ドラッグストアや通販でも気軽に手に入りますが、それらは処方薬に比べて求める成分が入っていない可能性があります。

また、体質に合わないものや、組み合わせに注意が必要なものを摂取してしまうと、効果が感じられないばかりか、副作用のリスクが高まります。そのため、必ず医師へ相談しましょう。

PMSや月経困難症が認められた場合は、漢方も保険適用になるので、ドラッグストアで買うよりも安く入手できます。

生理のむくみを解消する薬の処方ができる病院

生理のむくみを改善する薬の相談、処方は医療機関を受診しましょう。何科を受診すれば良いか、解説していきます。受診の参考にしてください。

生理によるむくみ解消の薬の処方は婦人科、漢方内科

生理によるむくみのお悩みであれば、婦人科へ受診しましょう。むくみの他PMSや生理に関するトラブル全般の相談で頼りになります。

漢方の処方を望むなら、漢方薬も取り扱っている婦人科か、婦人科系も見てくれる漢方内科が良いでしょう。

むくみが生理に関係なく慢性的だったり、他の疾患が疑われたりする場合は内科か循環器内科も選択肢に入ります。

生理に関係しているかどうかの判断基準には、生理周期と体調や症状の記録がおすすめです。アプリなどを活用しましょう。

オンラインクリニックでも薬の処方が可能

多忙でなかなか通院の時間がとれない、または症状が重くて通院が難しいという方は、オンラインクリニックがおすすめです。

レディースクリニックでオンラインを受け付けているところもあります。

または、オンラインクリニックの漢方薬を取り扱っているところか、婦人科系やPMS外来などがあります。

婦人科やレディースクリニックへの受診はプライバシーが気になる女性も多いでしょう。

オンラインであれば、自宅など好きなところからスマホで受診できるので、心配ありません。

生理によるむくみを緩和する薬なら「おうち病院 月経困難症・PMS外来」

生理前・生理中のつらい症状、毎月のことだからと我慢していませんか? 痛みや不快感、精神的な不安定感がひどい、でも病院に行く時間がない! そんなあなたにピッタリなのが、「おうち病院 月経困難症・PMS外来」です。漢方薬処方に精通した女性医師が、あなたの症状に合わせて、最適な診療・処方を行います。

初診から保険診療OK
スキマ時間で受診できるから、朝の準備中・会議の合間・夜のリラックスタイムにも◎
漢方薬処方に精通した女性医師が、あなたの症状に合わせて最適な処方をご提案
処方せんは診察後に自動的送信。あなたが指定した最寄りの薬局に。
全国7,800店舗の薬局と提携!職場近く・自宅近くなど、都合の良い場所でお薬を受け取り可能。
自宅配送「おくすりおうち便」なら、薬局に行く手間ゼロ!

生理前・生理中のつらい症状は一人ひとりに合わせた最適な処方をいち早く見つけることがポイントです!
今すぐ「おうち病院 月経困難症・PMS外来」で診察予約を。

生理前のむくみは薬で改善できる。賢く選んで快適にすごそう

毎月の生理前のむくみ、つらいですよね。

「毎月のこと」「体質だし」「病気じゃないから」と我慢したりあきらめたりしないでください。

セルフケアと治療を取り入れて、改善できる可能性はおおいにあります。薬を賢く活用してつらさを解消しましょう。

漢方を賢く取り入れて、身体の中から整えればむくみにくい体作りができます。

おうち病院「オンラインPMS外来」へ、まずは相談してみてはいかがでしょうか。