コロナワクチンを打つべきかどうか、悩む方も多いでしょう。
以前ほどの猛威を振るわなくなったコロナですが、決して終息したわけではなく、繰り返し流行しています。実際、2024年夏には、11波と言われる感染拡大の波が来ました。
本記事ではコロナワクチンは打つべきかどうか悩んでいる方に向けて、解決のヒントになればという想いで情報をまとめています。ぜひお役立てください。
目次
コロナワクチンの現状(2024年版)
2024年3月31日をもって公費全額負担の接種は終わり有料になりました。
しかし、コロナは終息したわけではありません。コロナ治療薬が開発され、治療が出来るようになったことから5類になっただけで、繰り返し流行するなど、感染の波はとまりません。引き続き警戒し、感染しないための自己防衛が必要になってくるでしょう。
2024年秋冬には、各自治体での定期接種が始まるようです。対象は65歳以上か、重症化リスクを想定する基礎疾患をお持ちの方となります。
コロナワクチンを打つべきか?4つの打つべき理由
コロナワクチンはなぜ打つべきなのか、打つべき理由を紹介します。
コロナワクチンを打つべき理由1:感染予防
コロナワクチン接種の最大の理由は、感染を防ぐためです。もちろん100%防げるわけではありませんが、感染リスクは低減します。
日本国内で使われているワクチンのうち、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンは、臨床試験で発症予防効果が95%、モデルナのワクチンは発症予防効果が94.1%などと報告されています。
つまりウイルスが体に入っても、ワクチンで抗体ができているため、発症しない有効性が報告されているということです。
コロナワクチンを打つべき理由2:重症化予防
コロナワクチンを打つと、重症化リスクが大幅に減少する可能性があります。
2023年発表のデータではありますが、厚生労働省によると新型コロナで入院した患者を分析したところ、ファイザーかモデルナのワクチンを2回接種した人では、接種していない人と比較して16.3%、3回接種した人で56.9%、4回接種した人で78.2%、重症化する割合が低かったとのことです。
参照元:コロナワクチンの重症化予防効果 4回接種で78.2% 長崎大調査 | NHK | 新型コロナウイルス
コロナワクチンを打つべき理由3:集団免疫の形成
多くの人がワクチンを接種することで、ウイルスの拡散を抑え、集団免疫を形成する助けとなります。
集団免疫とは、国や地域などの集団の中で、ほとんどの人がワクチンを接種済みまたは感染したことで、病気に対する免疫を持つことです。
多くの人が免疫を持つことで、免疫を持っていない人が少数いても、感染が広がらない状態になります。ここまできてようやく流行の終息と言えます。
コロナワクチンを打つべき理由4:変異株への対策
新型コロナウイルスは、ウイルスの型がどんどん変化しています。これを変異株と言います。
新しい変異株が出現すると、元のワクチンの効果が減少することがあります。その変異株に対応して効果を高めるために、ワクチンを改良しています。
新たに流行する変異株については、世界保健機関(WHO)が発表し、ワクチンが開発されます。
そのため、定期的にコロナワクチンを打つことをおすすめします。
コロナワクチンは大丈夫?打つべきか決断できない不安要素
コロナワクチンは本当に大丈夫なのか、心配される方もいるでしょう。
打つべきか判断できない不安要素について、解説していきます。正しく理解した上で判断しましょう。
コロナワクチンの安全性
コロナワクチンの有効性や安全性については、多くの治験や研究の後、厳しい審査を通過し、有効性や安全性が確認された上で、厚生労働省で薬事承認されています。さらに国内外から報告を受けるなどして、最新情報を意識しています。
薬事には厳しい規定があり、それらをクリアして初めて厚生労働省の薬事承認が降りているため、医療現場に出る時には「安全」が確かめられている、と言えます。
参照元:新型コロナワクチンの有効性・安全性について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
心配される副反応について
接種時の副反応も心配かと思います。
症状は、注射した場所の腫れや熱を持つなどの軽いものから、発熱などの症状まで様々です。
副反応症状の詳細については、下記リンクをご覧ください。
厚生労働省では、コロナワクチン接種後の副反応・後遺症の疑いや健康状況に関わる調査を引き続き行い、結果を公表しています。
コロナワクチンの安全性については、厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)の審議を踏まえ、特段の懸念事項はないと発表しています。最新の審議会は2024年7月29日(月)に行なわれました。
参照元:
コロナワクチンと死亡事例との因果関係は判断が難しい
コロナワクチン接種後に死亡が発生しても、それがワクチンによるものかどうかを判断するのは困難です。
特に高齢者や基礎疾患を持つ人では、ワクチン接種に関係なく自然発生的に死亡するリスクもあるため、単に接種後に死亡が発生したからといって、ワクチンが原因とは限りません。
コロナワクチンと死亡事例の因果関係を判断するには、接種後の死亡事例を追跡し、大規模なデータ解析を行い、個別の健康状態、統計的解析を行う必要があります。また、解剖や病理学的検査を行い、ようやく死亡の直接的な原因を特定できます。
これらは各国の保健機関などで調査されていますが、膨大な時間がかかります。
コロナワクチンを打つべきか悩みがちなケース
コロナワクチンを打つべきか悩みがちなケースをまとめ、解説しています。
不安な方はぜひ確認してみてください。
持病があるなら接種した方がいい
喘息など、気管支系の基礎疾患を持っている場合は、接種をおすすめします。
逆にワクチンを接種していないと新型コロナウイルスに感染した場合、肺炎などを引き起こし、重症化するリスクがあります。高齢者も同様に、悪化して肺炎になるケースが予想されます。
該当する方は、主治医に相談すると良いでしょう。
また、2024年秋からは自治体による定期接種が始まります。
ここに該当しない方で接種を希望される方は任意での接種が可能です。
1. 65歳以上の方
2. 60歳から64歳までの下記の基礎疾患をお持ちの方
- ・心臓や腎臓、呼吸器の機能の障害があり身の回りの生活を極度に制限される方
- ・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方
参照元:新型コロナワクチンQ&A 2024年秋冬定期接種|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
子どもでもワクチンを打って問題ない
コロナワクチンを接種すべきかどうか、子どもを持つ親の悩みどころではないでしょうか?特に幼い場合は判断に迷う事でしょう。
安全性から言えば、子どもでもワクチンを打って問題ありません。
2023年秋冬での流行前には、日本小児科学会で「すべての小児に接種を推奨する」という考えを示していました。
これは、変異株により未成年者の感染者が増えた事も一因です。子どもが重症化するケースはまれですが、子どもが感染することで学校に広がり家庭に持ち込み、大人が感染して重症化してしまう恐れがあります。
それらを防ぐためにも、学級閉鎖や休校などを防ぐためにも、ワクチンを打つことをおすすめします。
妊婦こそワクチンを打つべき
妊婦さんこそ、ワクチンを打つべきです。
妊婦さんは、胎児の健康を考えてリスクを避ける方法を選択しなければなりません。妊婦さんが感染すると、重症化や早産のリスクが高まると言われているため、感染予防が重要です。
妊婦さんへのワクチン接種の安全性は、現在世界的に確立していますので、週数を問わずすべての妊婦さんがワクチンを打つことを推奨されています。授乳中の方も同様です。
ワクチンアレルギーや免疫機能不全の方は主治医に相談を
一方で、以下のようなコロナワクチンを打つべきではないケースもあります。
- ・過去にワクチンでアナフィラキシーショック(アレルギー反応の重い発作)になったことがある人
- ・急性疾患で通院か入院中の人(例:盲腸、急性B型肝炎、何かしらの感染症)
- ・免疫機能不全の方
当てはまる場合は、ワクチンを打つべきではありません。
しかし、ワクチンの開発も日進月歩です。大丈夫な場合もありますので、まずは主治医に相談しましょう。
また、これは当日接種直前に確認されることですが、37.5℃以上の発熱がある人はワクチンを打つことが出来ません。予約していて発熱してしまった場合、日を改めます。
コロナワクチンを打つべきか悩んだら、同じ悩みを持つ方々と専門家に相談
コロナワクチンを打つべきか悩んだら、同じような境遇の人や接種した人に意見を聞く、専門家に相談する、というのがおすすめです。
同じ悩みを持つもの同士情報交換するなど、交流できて、専門家に気軽に質問できるオンラインコミュニティがあります。
参加費無料で気軽に、最新情報が聞けるかもしれません。
コロナワクチンは大丈夫。必要以上に怖がらないで
コロナワクチンを打つべきという考え方について解説しました。
副反応などの心配をするより、接種しないリスクの方が怖いですね。
コロナワクチンは、必要以上に怖がることはありません。
実際にコロナワクチンを接種したオンランコミュニティで、実際に接種した人との情報交換や専門家への相談ができるおうち病院疾患コミュニティに参加してみたら、いろいろな情報が聞けるかもしれませんので、ぜひお気軽に無料でご登録ください。