「なぜ暴言を?」うつ病が攻撃的になる本当の原因と家族ができること

うつ病の家族が攻撃的になってしまい、暴言を吐いてばかりで「もう疲れた・・・」と悩んでいませんか?

支え続けるご家族は、攻撃的な態度や暴言にどう対応すればいいのか悩んで、疲弊してしまっていることでしょう。

患者の回復のためにも、あなた自身のためにも、正しく理解して適切な対応をすることが大切です。

本記事では、うつ病患者がなぜ攻撃的になってしまうのか、その理由と対処法を解説します。さらに、うつ病の家族をささえる自分自身を守るために、どう行動すべきかを合わせてお伝えします。

これをきっかけに、つらい状況が少しでも改善されれば幸いです。

うつ病で攻撃的な態度や暴言が出るのは脳のSOS

うつ病で攻撃的な態度や暴言が出るのは、脳や体がSOSサインを出しているためです。決して性格が変わったわけではなく、うつ病が原因で、患者本人も戸惑いと苦悩があるはずです。

病気への理解と適切な対応が大切です。

うつ病による攻撃的な態度や暴言が出る症状のチェックリスト

攻撃的な態度や暴言など、気性が荒くなったように感じる症状について、箇条書きでまとめましたので、照らし合わせてみてください。

  • 些細なことでイライラすることが多く、怒りっぽくなった
  • 以前よりも感情の起伏が激しくなった
  • 怒りのコントロールが難しくなった
  • 暴言や罵声が増えた
  • 皮肉や嫌味を言うようになった
  • 物を投げたり、壊したりするようになった
  • 周囲の人を威嚇するような態度をとる
  • 家族や親しい人に攻撃的な言葉をぶつける

上記の項目に複数当てはまる場合は、うつ病による攻撃性・暴言の可能性があります。

気分にムラがある場合が多いので、症状の程度や頻度、持続期間などを記録しておくと、専門家への相談時に役立ちます。

うつ病の攻撃的・暴言以外の症状を観察してみよう

また、うつ病の症状として、攻撃的な態度・暴言以外の症状も観察してみましょう。

  • 睡眠不足や過眠が続く
  • 食欲不振または過食になった
  • 集中力や注意力が低下した
  • 落ち着きがなく、そわそわしている
  • 以前楽しめていたことに興味がなくなった
  • 気分の落ち込みや憂鬱感が続く
  • 何をしても楽しくない、喜びを感じない
  • 疲れやすく、体がだるい
  • 頭痛や腹痛など、体の不調が続く
  • 死にたい、消えてしまいたいと思う

これらの症状も合わせて、専門家に相談することが望ましいでしょう。

うつ病になると攻撃的・暴言が出やすくなるのはなぜか?

うつ病になると攻撃的・暴言が出やすくなる原因は、脳内の神経伝達物質の乱れや、心理的な要因など、様々なものが複雑に絡み合っています。

このメカニズムをしっかり理解することが大切です。それでは詳細を見てみましょう。

脳内の神経伝達物質の乱れ

うつ病になると、脳内の神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどのバランスが崩れます。これらの神経伝達物質は、感情のコントロールに深く関わっており、バランスが崩れることにより以下のような症状が現れやすくなります。

セロトニンの減少

セロトニンは、心の安定や幸福感に関わる神経伝達物質で、「幸せホルモン」とも呼ばれています。減少すると、不安・イライラ・焦燥感などが強くなり、攻撃的な言動につながりやすくなります。

ノルアドレナリンの増加

ノルアドレナリンは、意欲や集中力に関わる神経伝達物質です。緊張状態の時やストレスを感じた時に分泌されます。過剰に分泌されると、興奮やイライラを引き起こし、攻撃的な態度や暴言が出やすくなります。

ドーパミンの減少

ドーパミンは、快楽や意欲に関わる神経伝達物質です。セロトニンと並ぶ幸せホルモンであり、モチベーションや集中力を高めるなどパフォーマンスに関わる機能を持っています。減少すると、何もやる気が起きない、気分が落ち込むなどの症状を引き起こします。また、感情のコントロールが難しくなり、ちょっとしたことで怒りやすくなったり、暴言を吐いたりすることがあります。

心理的な要因

脳内の神経伝達物質の乱れに加え、以下のような心理的な要因もうつ病による攻撃性・暴言につながることがあります。

ストレス

うつ病になると、ストレスに対する耐性が低下し、些細なことでも大きなストレスを感じやすくなります。これにより、感情のコントロールが難しくなり、攻撃的な言動につながることがあります。

自己肯定感の低下

うつ病になると、自分を否定的にとらえやすくなり、自己肯定感が著しく低下します。

これにより、周囲の言動に対して過敏になりやすく、自分への敵意と受け取る、あるいは虚勢を張るため、攻撃的な言動に出ることがあります。

睡眠不足

うつ病になると睡眠障害を引き起こすことが多くあります。睡眠障害は、脳の機能を低下させ、感情のコントロールを困難にします。

睡眠不足から、イライラや怒りを感じやすくなり、暴言につながることもあります。

自殺願望(希死念慮)

うつ病の症状として「死にたい」と願うことがあります。最悪の場合、この自殺願望が、他人への攻撃性という形で現れる場合があります。

環境的な要因

その他、環境や薬がうつ病による攻撃性・暴言の要因となる場合があります。

環境要因

家庭や職場などの環境が、攻撃的な態度や暴言を助長する場合があります。例えば周囲が、うつ病に対する無理解のために、心無い言葉を発してしまった場合、患者は自分を守るために攻撃的な態度に出ることがあります。

薬の副作用

うつ病の治療薬の中には、副作用としてイライラ感や攻撃性を引き起こすものがあります。しかし、現代は治療の選択肢も広がり、副作用のリスクを最小限に抑えることが可能です。医師は、患者一人ひとりの状態に合わせて、薬の種類や用量を調整したり、薬物療法以外の治療法を提案したりと、患者の状態を把握し最適な治療計画を立てることができます。

うつ病で攻撃的になり暴言が出た時の具体的な対処法

うつ病の家族の攻撃的な態度や暴言に直面した時、家族はどのように対応すればよいのでしょうか。

家族が行うべき具体的な対処法は、以下の通りです。

安全の確保

まずは、ご自身と周囲の安全を確保することが最優先です。もし、暴力的な言動が見られる場合は、迷わず専門機関に相談してください。

冷静な対応

攻撃的な言動に対して、感情的に反応してしまうと、状況が悪化することがあります。できる限り冷静に対応し、相手を刺激しないように心がけましょう。

共感と理解

攻撃的な言動の背景には、うつ病による苦しみがあることを理解し、共感する姿勢を示しましょう。「つらいんだね」「何かできることはある?」など、相手の気持ちに寄り添う言葉をかけてあげてください。

適切な距離感

攻撃的な言動が続く場合は、一時的に距離を置くことも検討しましょう。お互いに冷静になる時間が必要です。

専門家のサポート

医師やカウンセラーに相談し、適切なアドバイスやサポートを受けましょう。家族だけで抱え込まず、専門家の力を借りることが大切です。

決して、ご自身を責めないでください。 うつ病の方への対応は非常に難しく、ご家族だけで解決しようとすることは困難です。

うつ病で攻撃的な態度や暴言が出る時の治療法

うつ病で精神的に不安定な時や、攻撃的な態度や暴言が見られる時の具体的な治療法は、症状の程度や原因によって異なります。

以下に代表的な治療法をいくつかご紹介します。

薬物療法

抗うつ薬や抗不安薬、気分安定薬などを用いて治療します。

主な薬について、表にまとめました。

薬の種類患者の症状期待できる効果
抗うつ薬攻撃性やイライラ感が見られる時セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質のバランスを整え、気分の安定を図る
抗不安薬撃性の背景にある不安感が強い時不安や焦燥感を和らげ、精神的な安定をもたらす
気分安定薬双極性障害(そううつ病)を合併している場合や、激しい気分の変動が見られる場合気分の波を安定させ、感情のコントロールを助ける

抗うつ薬は、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質のバランスを整え、気分の安定を図ります。攻撃性やイライラ感を緩和する効果も期待できます。

一方、抗不安薬は、不安や焦燥感を和らげ、精神的な安定をもたらします。攻撃性の背景にある不安感が強い場合に有効です。

また、気分安定薬は、気分の波を安定させ、感情のコントロールを助けます。特に、双極性障害(そううつ病)を合併している場合や、激しい気分の変動が見られる場合に有効です。

いずれも、医師が体調や症状を見ながら副作用や依存性を考慮し、治療していきます。

精神療法(カウンセリング)

カウンセリングを中心に、患者の思考や行動にフォーカスした治療法です。

認知(考え方)と行動のパターンを見直し、ネガティブな思考や行動を変えていく認知行動療法は、攻撃的な言動の背景にある認知の歪みを修正し、感情のコントロールを促します。

対人関係の改善に焦点を当て、ストレスの原因となっている人間関係の問題を解決していく対人関係療法は、家族関係や職場での人間関係などが攻撃性に影響している場合に有効です。

また、うつ病患者だけでなく、その家族も一緒にカウンセリングを受け、相互理解を深め、問題解決を目指す家族療法は、家族全体のコミュニケーションを改善し、うつ病患者をささえる体制を整えます。これは、ささえる家族が倒れないためにもとても有効な方法と言えます。

栄養療法・サプリメント療法

充分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけるとともに、睡眠や脳内の神経伝達物質、自律神経の働きをサポートする栄養素の摂取を指導するのが栄養療法です。ストレスを軽減し、心身の健康を維持することで、攻撃性・暴言の緩和にもつながります。

また、栄養素の摂取は食事からもできますが、それでは不足しがちなため、特に必要な栄養素や不足している栄養素を、サプリメントで補うサプリメント療法もあります。

薬物療法と併用するか、薬物療法が難しい場合などに医師に指導のもと行います。

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うつ病にかかっている家族の攻撃的な態度や暴言に疲れないために

うつ病にかかっている家族のケアに疲れて限界が来ないために、ささえるあなた自身も専門機関のサポートを受けるなど、自身のケアも行いましょう。

1人で悩まず家族や医師と連携する

うつ病家族を支える上での悩みや苦悩は、決して1人で抱え込んではいけません。

他の家族と共有したり、担当医師と連携したり、可能であれば同じ境遇の友人に話を聞いてもらいましょう。

他の家族は仕事などで忙しく、家を留守にしがちな場合でも、とにかく状況を共有できる環境が大切です。

どうしても周囲に話せる親族や友人がいない場合は相談機関の活用も検討しましょう。各自治体等で運営する、精神保健福祉センターなどの相談窓口や、こころの電話相談、いのちの電話などもあります。

うつ病患者の家族をサポートするコミュニティで悩みを共有する

うつ病患者や、うつ病の方をささえる家族をサポートするコミュニティがあります。

うつ病患者自身が自分を責めてしまうなどの苦悩も、ささえる家族のつらさも、同じ悩みを持った人と励まし合い相談し合う環境が大切です。話せるだけで苦しさを手放せると言います。

うつ病の対処法に関する情報交換もできます。

おうち病院では、同じ疾患をもつ方やそれをささえる家族のための疾患コミュニティ「おうち病院 疾患コミュニティ」を運営しています。専門家の意見やアドバイスも聞けます。

「おうち病院 疾患コミュニティ」のうつ病グループでは、今まで誰にも言えなかった、どこでも吐き出せなかった悩みや苦しみを吐き出す事ができて楽になった、と利用者からの感謝の言葉もいただいております。

登録無料で、オンラインなので、気軽にスキマ時間で参加しやすいのもメリットです。

うつ病の家族が攻撃的で暴言を吐くと悩んだら、1人で悩まず誰かと悩みを共有することが大切

うつ病で攻撃的、暴言を吐くのはそれをした本人も、ささえる家族もつらいでしょう。

家族はどう接していいか戸惑ったり、対処法がわからず悩んだり、疲弊する方も多いことと想像します。正しく知って適切な対処法を行っていくことが、負担の軽減に繋がります。

そんな時、同じ悩みを持った人と励まし合う、相談し合う、情報を共有し合う、といった環境はとても大切です。心の支えになってくれるでしょう。それだけで、かなり楽になるはずです。
1人で悩まないで、ぜひ「おうち病院 疾患コミュニティ」をご活用ください。