花粉症の季節は悩ましいです。特に春先は、症状に多くの方が悩まされている事でしょう。花粉症ケアにおすすめのサプリメントがあれば試したい、そんな気持ちで探しているのではないでしょうか。
花粉症に良いとされるサプリメントの情報があふれていて、いったいどれが本当なの?と思っている方も多いかと思います。
本記事では、花粉症ケアにおすすめのサプリメントを解説、選ぶ際のポイントも合わせて紹介します。
目次
花粉症の症状と原因
花粉症は、医学用語では正式に「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれるものです。
春先になると、花粉症に悩まされる方も多くなりますが、具体的にどのような症状があるのでしょうか。「風邪」との違いや見分け方も踏まえて解説します。
症状
花粉症の主な症状は、大きく分けてアレルギー性結膜炎とアレルギー性鼻炎の二つです。具体的には、目のかゆみ・充血・流涙と、くしゃみ・鼻水・鼻づまりがあります。
痒くてたまらない、くしゃみ鼻水が止まらない、鼻づまりになって口呼吸しかできないため喉が渇く、など、日常生活に支障をきたしつらい方も多いかと思います。
たかが花粉症と侮ってはいけません。
症状が重くなると、ぜんそくやアトピーなどを併発するおそれがあるため、適切に対処する事が大切です。
原因
花粉症は、主にスギやヒノキなど、常緑針葉樹(1年を通して紅葉や落葉がなく、緑の針葉をつけている種類の樹)の花粉に対する免疫反応によって発症します。
これら常緑針葉樹は、ミツバチ等による受粉ではなく春先に風によって花粉を運び受粉させる植物です。遠くまで飛散します。
日本では、1960年代にはじめて症例が報告された新しい病気のようですが、その後わずか数十年で急拡大してきました。
1960年代スギが大量に植林されたのですが、現在成長して開花適齢期の木が多いこと、その木が伐採されていないこと、地球温暖化を影響もあり春の花粉飛散量が年々増加していることが原因と考えられています。
また、花粉だけでなく排気ガスの影響で人の体内に影響を及ぼす事や、現代人の生活習慣や食生活の変化、過度なストレスなども影響しているのではないかと言われています。
花粉の飛散時期はいつ?
スギやヒノキのほか、イネ・ブタクサも、花粉症の原因としてあげられます。
花粉の飛散時期は、花粉の種類ごとにそれぞれ異なります。
地域により差はありますが、それぞれ見てみましょう。
<スギ>
スギは九州・関西・東海地方で2月~3月頃まで、関東・東北で2~4月頃までで、飛散のピークは3月頃です。
<ヒノキ>
ヒノキは3月~5月頃までで、飛散のピークは4月頃です。
スギ花粉症の季節が終わってもまだ症状が緩和されない場合は、ヒノキがアレルゲンかもしれません。
<イネ>
イネは、関東と西日本では4月頃から増え始め5~6月がピークとなり、9月、地域により10月の収穫の時期まで飛散が続きます。
東北では、5月から増え始め、5月下旬から6月上旬がピークとなり、9月まで続きます。
<ブタクサ>
ブタクサは、主に関東で観測されます。飛散時期は8月から10月で、もっとも花粉が飛散するのは9月です。
このように、飛散時期やピークが異なり、対処すべき時期も異なります。スギ花粉症の時期ではないから風邪だと思い込むより、適切な対処をするためにもご自分のアレルゲン(アレルギーの原因となる抗原のこと)を知ることが大切です。
花粉症対策に役立つサプリメントとは?
アレルギー症状は、免疫機能の過剰反応が原因です。
免疫機能を正しく機能させ、アレルギー症状を緩和するには、腸内環境を整えることが大切と言われています。
腸内環境を整え免疫機能を調整するのに役立つ栄養素は、EPA・DHA・ビタミン・亜鉛などです。
それぞれの栄養素についてと、おすすめの摂取方法を解説いたします。
DHA・EPA
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、体内の免疫機能の調整・脂肪燃焼の促進・血小板凝縮などの働きがあります。
また、皮膚炎・アレルギー症状・高血圧をおさえる働きも期待できます。
DHAやEPAを接種するためには、魚類を意識して食事に取り入れると良いでしょう。多く含まれているのは、マグロ・サバ・サケ・サンマなどです。
サバ缶やツナ缶から手軽に摂取するのも良いですが、食事だけでは不足する事も多いので、サプリメントで補給するのもおすすめです。
ビタミン
ビタミンB群には、疲労回復に働きかけてくれます。また、コラーゲンの生成やDNAの合成を助ける働きがあり、肌や粘膜の保護、修復効果が期待できます。
魚や肉、ナッツ類に多く含まれています。
ビタミンCには、抗炎症作用があり、アレルギー症状の緩和が期待できます。
抗酸化作用や、メラニンの生成抑制、コラーゲンの生成促進、紫外線対策などの働きもあります。果物・野菜に多く含まれています。
ビタミンDは、免疫機能を調整します。体内に侵入したウィルスや細菌を退治して、身体を守ろうとする機能です。免疫機能の過剰反応がアレルギー症状ですが、これを調整することが期待できるのがビタミンDです。
魚類や干しシイタケから摂取できますが、太陽を浴びることでも体内で生成できます。
ビタミン類は、食事からでも意識することもできますが、全部を接種するとなると、忙しい現代人にはなかなか難しいようです。
そんな時にサプリメントは強い味方になってくれるでしょう。
亜鉛
亜鉛は、必須微量ミネラルのひとつであり、体内では生成できません。
人間の身体には欠かせないもので、体の機能を維持させる働きや、細胞を新しく作る佐用にも関係しています。免疫細胞や抗体の生成にも欠かせない栄養素で、病気やケガの回復に働きかけてくれます。
牡蠣、レバー、牛赤身肉やカシューナッツ・卵などに多く含まれます。
牡蠣やレバーは好き嫌いが別れるため、サプリメントから摂取するのが手軽でおすすめです。
花粉症対策にサプリメントを取り入れる際の注意点
それでは、サプリメントを取り入れる際の注意点を見てみましょう。
自分に合っているサプリメントか?
あなたに不足している成分がしっかり配合されているか、または過剰ではないか、成分表示をしっかり確認しましょう。市販のものによっては、成分がわずかであったり濃縮されていたりします。
成分が濃縮されている場合過剰摂取となり、健康被害に合う可能性もあります。
服薬中の場合、飲み合わせに危険はないか?
内服薬を処方されている場合、サプリメントの併用は医師への相談が必要です。組み合わせによっては、内服薬の効果を弱めてしまう危険性があるためです。
また、内服薬との相互作用で思わぬ健康被害が発生する可能性もありますので、必ず医師へ確認しましょう。
サプリメントの成分に対するアレルギーはないか?
サプリの多くは、主な成分に加えていくつかの栄養素と添加物を配合しています。それらにアレルギーがある場合は摂取できません。成分表示をしっかり確認しましょう。
また、天然・自然由来・無添加とうたっていてもアレルギーが出ないとは限りませんので注意が必要です。
上記のような不安やトラブルを回避するためには、自己判断ではなく医師への相談が望ましいことがわかります。
通常のサプリメントと医療用サプリメントの違い
医療用サプリメントをご存知ですか?
医師へ相談して処方してもらえるサプリメントのことです。
原材料へのこだわりや製造過程の安全基準について、通常のサプリメントと医療用サプリメントでの違いを解説いたします。
通常のサプリメント
ドラッグストアや通販で気軽に買えるのが、通常のサプリメントです。
一般的に売られているサプリメントは、必要な栄養素の配合量や種類が少ない場合があります。
あくまでも健康食品であるため、原材料・配合量や製造工程の基準が医療用サプリメントほど厳しくありません。
安価なサプリメントでは、人体に悪影響な添加物が含まれている可能性もあります。
また、今はWebを使って、海外から個人輸入もできますが、違法のものも出回っていて、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性があります。また多くの健康被害が報告されております。
出典:厚生労働省【医薬品等を海外から購入しようとされる方へ】
医療用サプリメント
医療用サプリメントは、通常のサプリメントと比較して、「製造時の安全基準」「原材料」「配合量」「添加物」に明確な違いがあります。
<製造時の安全基準>
医薬品はGMP認定工場での製造が義務付けられていますが、サプリメントは「栄養機能食品」のため該当せず、義務付けられていません。そのため通常のサプリメントにはGMP認定工場(※)で製造されたものは多くありません。
一方、医療用サプリメントはGMP認定工場で製造された高い基準をクリアしています。
※GMP認定工場とは
GMPは(Good Manufacturing Practice)の略で、日本語で「適正製造規範」と訳されます。原料の入庫から製造、出荷にいたるすべての過程において製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるよう定められた国の基準です。
<原材料・配合量>
医療用サプリメントは、治療をサポートするものとして使用される場合が多いため、市販品と比較して、原材料を患者の身体への影響を考えて選び抜いています。
栄養素の配合量も、市販品よりも多くなっています。厚生労働省が定める摂取基準を満たしています。さらに、疾患の予防・改善をもたらす根拠について明確に表示しています。
<添加物>
サプリメントの製造過程で添加物は必要不可欠ですが、患者の健康を考え極力人体に無害で安全な添加物が選ばれています。
このように、医療用サプリメントは、「製造時の安全基準」「原材料」「配合量」「添加物」が違い、厳重な品質管理のもと製造されています。
前述の一般的なサプリメントによるトラブルに合わないためにも医療用サプリメントがおすすめです。
医療用サプリメントを処方してもらうには?
花粉症対策の医療用サプリメントを処方してもらうにはいくつかの方法があります。
内科や耳鼻咽喉科に通院して処方してもらう
花粉症を見てくれる医療機関で診断を受け処方してもらいます。
花粉症の治療をしてくれるのは、耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科などです。最もつらい症状を専門にしている科を受診します。内科・アレルギー科などで、アレルギー全般に対する治療をしてくれる場合もあります。
オンライン診療で処方してもらう
多忙、近所に病院がないなど、何らかの理由で病院への通院が難しい方には、オンライン診療がおすすめです。
おうち病院「オンラインサプリ相談」では、オンラインでドクターが問診・カウンセリングを行い、医療用サプリメントを最適な組み合わせで処方します。
スマホかPC、タブレットなどで、ご自宅で受診できます。ご自身の都合のいい時間に通院の手間や時間をかけることなく受診できます。
サプリメントは、医療機関向けにのみ医療用サプリメントを提供している(株)ヘルシーパス社が製造・販売する医療用サプリメントのご提案となります。
提携医師と協力し成分構成を工夫したメディカル品質の、市販されていない医療用サプリメントを、医師の適切なアドバイスのもと取り入れることが可能です。
まとめ
ドラッグストアや通販で買えるサプリや個人輸入サプリは、栄養素が充分でなかったり、トラブルの元になったりする事について解説しました。
花粉症対策サプリを取り入れるなら、医師の診断の元、適切な医療用サプリメントを処方してもらうのがおすすめです。
通院がなかなか難しい方、気軽に相談してみたい方は、一度オンライン診療を試してみてはいかがでしょうか。
おうち病院「オンラインサプリ相談」を、お気軽にご利用下さい。