インフルエンザは、自然治癒で症状が治まる場合があります。一方で、特定の患者さんの場合、病院に行かないとインフルエンザが重症化するおそれがあることも事実です。
軽微な症状の場合は、自宅療養でインフルエンザ治療ができますが、重症化する場合は速やかに病院を受診しなければなりません。
本記事を読み、インフルエンザが重症化する前に適切なケアをおこない、必要に応じて病院を受診しましょう。
この記事で分かること
- インフルエンザを放置すると、肺炎・インフルエンザ脳症などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります
- 抗インフルエンザ薬(タミフル・ゾフルーザ等)は発症から48時間以内に服用を開始しないと効果が出にくくなります
- 高齢者・乳幼児・妊婦・基礎疾患のある方は重症化リスクが特に高く、早めの受診が推奨されます
- 「呼吸困難」「3日以上の高熱」「意識障害」が現れた場合はすぐに医療機関を受診してください
- 受診が難しい場合は、おうち病院のオンライン発熱・コロナ外来で自宅から診察・処方を受けられます
目次
インフルエンザを放置するとどうなるか
インフルエンザの自然経過
インフルエンザは適切に安静・水分補給を行えば、多くのケースで発症後5〜7日以内に回復します。しかし、抗インフルエンザ薬を使用せず経過観察だけで済ませることは、以下のリスクを伴います
特に、小児は中耳炎やインフルエンザ脳症が発症するリスクがあります。また、免疫力が低下している方や高齢者の場合、肺炎などを発症するおそれがあるでしょう。
- 発熱・倦怠感などの症状期間が長引く(薬なしでは約1〜2日長くなることが報告されています)
- 合併症を発症した場合、入院・重篤化につながる可能性がある
- 発症48時間以降は抗インフルエンザ薬の効果が出にくくなるため、受診のタイミングを逃してしまう
放置したときに起こりうる合併症
インフルエンザの主な合併症は以下のとおりです。放置によってリスクが高まります。
| 合併症 | 主な特徴 | 注意が必要な方 |
|---|---|---|
| インフルエンザ肺炎 | 高熱・呼吸困難・酸素低下。入院が必要になる場合あり | 高齢者・基礎疾患のある方 |
| 二次性細菌性肺炎 | 肺炎球菌・黄色ブドウ球菌等による感染。症状が一度改善してから再悪化するパターンが多い | 高齢者・免疫低下者 |
| インフルエンザ脳症 | 急激な意識障害・けいれん。重篤な場合は後遺症や死亡リスクも | 5歳未満の乳幼児に多い |
| 心筋炎・心膜炎 | 胸痛・動悸・息切れ。まれだが重篤になりうる | 全年齢(若い方にも発症あり) |
| 中耳炎 | 耳痛・難聴。特に小児で多い | 乳幼児・小児 |
| 副鼻腔炎 | 顔の痛み・鼻閉。慢性化することもある | 全年齢 |
インフルエンザで重症化リスクが高い方
以下に当てはまる方は、症状が出たら早めに受診することが推奨されています
- 4日以上経過しても熱が下がらない方
- 妊婦・産後2週間以内の方
- 65歳以上の高齢者(免疫機能の低下により合併症リスクが上昇)
- 5歳未満の乳幼児(特に2歳未満・インフルエンザ脳症リスクあり)
- 基礎疾患のある方(糖尿病・心疾患・腎疾患・呼吸器疾患・免疫不全症など)
- 入院中または介護施設入所中の方
インフルエンザに感染してから数日経過すると、自然治癒しますが、上記に該当する方は重症化するおそれがあります。1つでも当てはまる方は、速やかに病院を受診しましょう。
4日以上経過しても熱が下がらない方
4日以上経過しても熱が下がらない場合は、中耳炎や肺炎などの疾患を併発しているおそれがあります。放置すると、症状が悪化する危険性があるため、速やかに病院を受診しましょう。
症状が悪化し、口から食べ物や水分を取れない場合は、病院で点滴を受ける必要があります。
妊婦・産後2週間以内の方
妊娠中の方がインフルエンザに感染したまま放置すると、肺炎を併発したり、早産になったりするおそれがあります。
胎児に悪影響を与える前に、病院を受診して治療に専念しましょう。
また、授乳中の女性がインフルエンザに感染した場合も、赤ちゃんに感染するおそれがあるため、注意しなければなりません。
授乳中、赤ちゃんに感染するリスクを防ぐために病院を受診してください。
65歳以上の高齢者(免疫機能の低下により合併症リスクが上昇)
年を重ねるにつれ、人の体の免疫力は低下する傾向にあります。免疫力が低下すると、インフルエンザが重症化しやすく、肺炎などの合併症のリスクが高まります。
合併症が併発する前に、速やかに病院を受診しましょう。
5歳未満の乳幼児(特に2歳未満・インフルエンザ脳症リスクあり)
大人と比べると、子どもは体力がなく、免疫力も弱い傾向にあります。そのため、インフルエンザに感染して症状が悪化すると、肺炎やインフルエンザ脳症といった合併症を発症するおそれがあります。
子どもがインフルエンザに感染した場合は、病院を受診し、抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。
基礎疾患のある方
以下の持病を持っている方の場合、合併症を併発するおそれがあります。
- 糖尿病などの代謝性疾患
- 慢性呼吸器疾患
- 腎機能障害
- 慢性心疾患
- 免疫機能不全
上記の方はハイリスク群と呼ばれ、インフルエンザに感染している場合、重症化しやすいとされています。速やかに病院を受診し、適切な治療を受けましょう。
抗インフルエンザ薬の「48時間ルール」
タミフル・ゾフルーザ・イナビル・リレンザなどの抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に服用を開始することで、発熱などの症状期間を約1〜1.5日短縮する効果が報告されています(プラセボ比)。
48時間を超えた場合でも医師の判断で処方されることがありますが、早期開始のほうが効果を得やすいため、症状が出たら早めに受診・相談することが重要です。
感染拡大リスク
インフルエンザウイルスは解熱後も約2日間排出が続くとされています。放置して外出・出社・登校を続けると、職場や家族・地域への感染拡大につながります。
学校保健安全法では「発症翌日から数えて5日間、かつ解熱後2日間(幼児は3日間)」が出席停止の目安です。社会的な感染対策の観点からも、早期診断・治療が重要です。
病院に行かずにインフルエンザを治癒する方法
インフルエンザは重症化さえしなければ、病院に行かずに以下の方法で治療できます。
- 体を温める
- 水分補給する
- 栄養補給する
しっかり水分・栄養補給し、部屋を暖かくして体を温めておけば、自然治癒することも可能です。
しかし、前述の通り、病院に行かなかった結果として重症化するおそれがありますので、推奨されるものではありません。
病院に行く体力があるのであれば、病院にいくことを推奨します。
体調が苦しく病院に行くのがつらい場合も、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」ならビデオチャットで受診&近場の薬局で薬の受け取りができますので、ぜひご活用ください。
体を温める
インフルエンザのウイルスを排除するためには、体内の熱を上げることが大切です。室内を暖かくして、温かい食事や飲み物で体を温めましょう。
水分補給する
熱が出ると汗がたくさん出て、水分だけでなく電解質も失われるため、体が脱水状態になる場合があります。そのため、インフルエンザの治療中は、こまめに水分補給をしておきましょう。
栄養補給する
インフルエンザを自然治癒するためには、免疫機能を低下させないために栄養バランスの取れた食事を取ることが大切です。
ビタミンやミネラル、タンパク質を含むサラダなどを食べ、栄養補給をしておきましょう。
あなたはこんな状況に当てはまりますか?
インフルエンザにかかっても病院に行かないまま様子を見ている方の多くが、次のような状況に置かれています。
- 「熱があるが、病院の待合室で他の人にうつしてしまいそうで行きにくい」
- 「タミフルなどの薬を飲まなくてもいずれ治ると思って放置していた」
- 「仕事が忙しくて受診する時間がとれない」
- 「病院に行ったら何時間も待たされるのが嫌で、受診をためらっている」
- 「コロナかインフルエンザかわからず、どちらの病院に行けばいいか迷っている」
- 「薬を飲んでいるのに熱が下がらず、このまま様子を見ていいか不安」
こうした状況が続くと、受診の最適なタイミングを逃してしまい、合併症リスクが高まります。
今すぐ受診・相談すべき症状チェックリスト
以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください(症状の緊急度によっては119番に通報してください)。
【緊急性が高い症状:すぐに受診または119番】
- 呼吸困難・息が苦しい
- 意識がぼんやりする・呼びかけに反応しない
- けいれんが起きた
- 唇や爪が青紫色になっている(チアノーゼ)
- 水分をまったく摂れていない(特に乳幼児)
【受診を検討すべき症状:早めに受診】
- 発熱が3日以上続いている
- 一度熱が下がった後、再度高熱が出た
- 咳がひどく呼吸が苦しい
- 39度以上の高熱と激しい頭痛・首の硬直がある
- 高齢者・乳幼児・妊婦・基礎疾患のある方で38度以上の発熱がある
インフルエンザで受診が難しいときの選択肢「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」
「病院に行けない」とき、オンライン診療という選択肢
インフルエンザは自然治癒する疾患であるため、病院に行かずに、自宅療養で治療する方もいます。そのため、インフルエンザの疑いがあっても、以下の理由で受診をためらう方は少なくありません。
- 熱があって外出が辛い
- 待合室で他の方にうつすのが心配
- 近くのクリニックが混雑していて当日予約が取れない
- 子どもを連れての移動が難しい
このような場合、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」を利用することで、自宅にいながら医師の診察を受け、インフルエンザ治療薬(タミフル・ゾフルーザ等)の処方を受けられる場合があります。
おうち病院なら、
✅時間通りに診察が始まる
予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 女性医師が15分かけて丁寧に診察
おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「市販薬との違い」「どの処方薬が合っているか」なども落ち着いて確認できます。
✅受診場所と薬の受け取り場所を分けられる
受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし
受診費用の目安(保険適用)
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 決済手数料 | 診察料の約4.5% |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。
病院を受診することをためらっている方や、体調不良で外出すらできない方は、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」を受診し、インフルエンザ治療を受けましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. インフルエンザは薬を飲まなくても自然に治りますか?
A. 健康な成人の場合、安静・水分補給で5〜7日程度で回復することが多いですが、抗インフルエンザ薬を使用した場合と比較して、症状期間が1〜2日程度長くなることが報告されています。また、重症化リスクが高い方(高齢者・乳幼児・妊婦・基礎疾患のある方)は放置すると合併症リスクが上がるため、早めの受診が推奨されます。
Q. インフルエンザで病院に行かないと、どんな合併症のリスクがありますか?
A. インフルエンザの主な合併症には、インフルエンザ肺炎・二次性細菌性肺炎・インフルエンザ脳症(特に乳幼児)・心筋炎・中耳炎などがあります。特に高齢者・乳幼児・基礎疾患のある方は重症化しやすいため、症状が出たら早めに受診することが重要です。
Q. 発症から48時間を超えてしまいました。今から受診しても意味がありますか?
A. 48時間を超えると抗インフルエンザ薬の効果は出にくくなりますが、医師の判断で処方されることがあります。また、合併症の有無の確認や重症化リスクの評価のためにも、受診は意味があります。特に症状が改善しない・重篤化している場合は必ず受診してください。
Q. 子どもがインフルエンザにかかりました。病院に連れて行った方がよいですか?
A. 5歳未満の乳幼児(特に2歳未満)はインフルエンザ脳症のリスクが高いため、早めに受診することを推奨します。また、高熱が続く・意識がぼんやりする・けいれんが起きるなどの症状がある場合はすぐに受診してください。子どもの場合は症状の変化が速いため、こまめに状態を観察することが大切です。
Q. コロナかインフルエンザかわかりません。どちらに対応したオンライン診療を受ければいいですか?
A. おうち病院の「オンライン発熱・コロナ外来」では、インフルエンザ・コロナウイルス感染症の両方に対応しています。事前に市販の抗原検査キットで確認できる場合は受診時に検査結果画像を添付することでオンラインでも診察が可能です。検査結果がなくても受診できますので、発熱・倦怠感などの症状があればご相談ください。(ただし、検査結果の陽性画像がない場合には、対症療法のお薬の処方となります)。
Q. インフルエンザと診断されました。解熱したら出勤・登校してもよいですか?
A. 解熱後すぐの外出・出勤・登校は推奨されません。学校保健安全法では「発症翌日から数えて5日間、かつ解熱後2日間(幼児は3日間)」が出席停止の目安とされています。職場の規定も確認のうえ、感染拡大防止のため回復後も数日は状況を見て判断してください。
Q. オンライン診療でインフルエンザの薬を処方してもらえますか?
A. おうち病院では、発熱・コロナ・インフルエンザ症状の方を対象としたオンライン診療を提供しており、事前に市販の抗原検査キットで「陽性」である検査結果画像を添付することでオンラインでも診察が可能です。そして、患者様の希望を踏まえ医師が診察の上で適切と判断した場合、タミフル・ゾフルーザなどのインフルエンザ治療薬の処方が可能です。処方箋は全国8,200店舗の薬局から選択してお受け取りいただくか、自宅配送の「おくすりおうち便」もご利用いただけます。(※2026年4月1日現在の提携薬局数)
