血圧が高めで気になる方や、家族が高血圧で心配と悩んでいる方の中には、日々のケアにサプリを取り入れる事を検討している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、血圧が高めの方のケアとして適切なサプリの選び方をお伝えします。合わせて注意点を解説します。
目次
高血圧が心配。サプリメントは効く?
実際のところ、サプリメントは効くのでしょうか?
基本的に、サプリは薬ではないので治すものではありません。生活習慣と食生活の見直しと並行して、不足する栄養素をサプリで補い健康な状態へと導くイメージです。
高血圧の定義と身体への影響
高血圧とは、血圧(心臓が血管に送り出す血液の圧力)が通常よりも高い状態が続く事を指します。血圧は日々変動しますので、数回計測していずれも基準を超えていたら高血圧と診断されます。
下記に、日本高血圧学会が示す、数値としての目安を紹介しておきます。
(家庭ではリラックスしている状態で測ることが多いため、規定値が異なります)
高血圧診断の目安
診察室血圧 | 140/90 mmHg以上 |
家庭血圧 | 135/85 mmHg以上 |
受診の目安
家庭血圧で135/85 mmHg以上と計測されたら、受診と血圧ケアのタイミングです。また、健康診断などで血圧が高めと言われた時もその指示に従いましょう。
家庭血圧がない場合でも、最近では血圧等健康状態がアプリで管理できる腕時計もあります。血圧の数値管理のため活用を検討するのも良いでしょう。
高血圧が引き起こす疾患について
高血圧の自覚症状はほとんどなく、気付かずに見過ごしている方も多いです。しかし高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、知らぬ間に体を蝕んでいくと言われています。
血管や心臓へ余計な負担がかかり、脳卒中、動脈硬化、心臓病、大動脈ガンなどを引き起こすリスクが高まります。また、腎臓や眼底など他の臓器にも影響します。
高血圧にはまず生活習慣の見直しが大切
高血圧のケアには、まず生活習慣を見直すことが優先されます。
高血圧を引き起こすと考えられる、塩分の過剰摂取、摂取カロリー過多、運動不足、過剰な飲酒、喫煙、ストレスなどを見直し、生活習慣と食生活を整えます。
まずは減塩を意識し、バランスの良い食事をとりましょう。飲酒やタバコは減らすかやめます。ストレスは血圧に影響します。怒りやイライラという感情は、自律神経に影響し血管が収縮するためです。あまり興奮状態にならないように感情をコントロールすることが大切です。
食事の補助としてサプリが有効
栄養バランスを意識した食事にプラスして、高血圧に良いとされる栄養素を食事から積極的に取りいれましょう。
しかし、現代の日本人の食生活では不足しがちな栄養素があります。それを補ってくれるのがサプリメントです。
例えば、自炊はなかなか難しく簡単なメニューになりがち、カルシウムをたっぷりとりたいけど小魚や牛乳などをあまり摂取できない、などの時は、サプリメントが活躍してくれます。
高血圧の方におすすめのサプリメント成分
高血圧の方におすすめの必要な栄養素(成分)について解説します。多く含む食品と栄養素の働きについても紹介します。ぜひ押さえておきましょう。
おすすめの 栄養素(成分) | 豊富に含まれる食品 | 働き |
カリウム (ミネラル) | ほうれん草・アボカド・モロヘイヤ・ニラ・小松菜・切り干し大根・ドライフルーツ・海藻類など | 塩分(ナトリウム)の排せつを促し血圧を正常に保つ |
カルシウム(ミネラル) | 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)・小魚・イワシ・干しエビ・大豆製品・モロヘイヤ・小松菜・ブロッコリー・海藻類など | カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出し、血液中のカルシウム濃度を上昇させ高血圧の引き金となる。それを防ぐためカルシウムが役立つ |
食物繊維 | 玄米・胚芽米・全粒粉・大豆製品・さつまいも・里芋・こんにゃく・ごぼう・アスパラガス・アボカド・きのこ類・海藻類など | 糖質の吸収スピードが遅くなり血糖値の急上昇を防ぐ。動脈硬化や高血圧の予防・改善に役立つ |
ビタミン | 魚・果物(柑橘類)・大豆製品・そば・玄米・ブロッコリー・カボチャ・ナッツ類・乳製品・肉類・干しシイタケ・卵など | 末梢血管の血液循環をよくして血管を守り、血管を強くする |
GABA (ギャバ) | 発芽玄米・トマト・なす・きゅうり・アスパラガス・発酵食品・緑茶・ほうじ茶など | 血管の収縮を和らげ、血の流れをよくする |
EPA・DHA | サバ・サケ・マグロ・イワシ・マス・ニシン・カキ・ブリなど | 血液の流れをスムーズにし、血栓ができるのを防ぐ |
血圧が高めの方がサプリを選ぶ時の注意点
血圧対策のサプリを選ぶ際に押さえておきたい注意点があります。こ
サプリを選ぶ時のポイント
サプリを選ぶ時の注意点は以下の通りです。
- ・必要な成分が充分に入っているサプリを選ぶ
- ・添加物が必要以上に入っていないものを選ぶ(成分表示や製造元が不明瞭なものは選ばない)
- ・自分に合っているか確認して選ぶ(高血圧に良いサプリを良く把握してあったものを選ぶ)
成分表示やメーカー説明をしっかり確認することが必要です。例えば、ネット通販等で手に入る海外個人輸入ものなどで、過去に健康被害事例があります。
高血圧の方向けサプリでのセルフケアが特に危険な方
高血圧の方向けサプリでのセルフケアが特に危険な方もいますので、要注意です。
下記のような方は、サプリメントセルフケアは自己判断ではできません。
- ・現在高血圧で治療中の方
- ・他の持病をお持ちの方
ただし、医師の指示のもと、治療の補助的な役割としてサプリメントを併用できる場合もあります。現在常用している薬との兼ね合いもあり、医師の管理下の元行う必要があります。
高血圧対策のサプリ選びは医師へ相談しましょう
前述したように、自己判断では危険を伴う場合があるため、高血圧対策のサプリ選びは、医師へ相談することをおすすめします。
自己判断は危険!医師の処方で安心の医療用サプリメントがおすすめ
上記の注意点を考慮し、あなたの血圧の状態などから適切なアドバイスをしてくれる、医療用サプリメントがおすすめです。
自己判断は危険を伴います。成分によってはかえって高血圧を助長してしまったり、別の健康被害にあったり、といった可能性があります。
また、ドラッグストアやネットで手に入る一般的なサプリメントは、あくまでも健康な人が健康維持を目的として摂取する食品の位置づけのため、期待される成分が充分に入っておらず効果が時間できない場合があります。
通常のサプリと医療用サプリメントの違い
医療用サプリメントの一番大きな違いは、医師の診断による処方箋を受け取ることです。通常のサプリはドラッグストアやネット通販で手軽に手に入ります。
医療用サプリメントは、患者の治療補助的な役割を前提としており、患者の口に入ることを想定して成分を厳選しています。医師とメーカーの共同開発で製造されます。
また、厳しい国の基準GMP認定工場(適正製造規範)のもと製造されており、これは医薬品の製造と同じ管理下です。
一方、通常のドラッグストアやネット通販で手に入るサプリメントは、この法律の基準で製造されているものとは限りません。
高血圧の方向け医療用サプリメントが処方される医療機関
高血圧対策の医療用サプリメントを処方してもらえる医療機関について解説しておきます。受診の際の参考にしてください。
血圧についての相談は、内科もしくは循環器科が良いでしょう。
また、生活習慣外来でも対応しています。医療用サプリメントでの治療に興味がある場合は、予約する前に医療用サプリメントを取り扱っているか確認することをおすすめします。または、栄養療法外来、サプリメント外来もおすすめです。
オンライン窓口も最近は増えています。通院が困難な方には、こちらが便利です。
高血圧でお悩みなら、おうち病院「オンラインサプリ相談」
血圧が高めで、サプリメントを取り入れたいとお考えの方は、ぜひ医療用サプリメントを検討してみてはいかがでしょうか。
近所に栄養療法外来、サプリメント外来などがない、多忙で通院する時間が取れない、などの事情がある方は、おうち病院「オンラインサプリ相談」なら、自宅で受診可能で便利です。
家庭の血圧計で測定して記録しておくと受診がスムーズです。
高血圧が心配なら、生活習慣の改善とともにサプリを取り入れ健康を目指そう
高血圧が気になるなら、生活習慣の見直しとともに、良いとされる成分(栄養素)を含む食事を意識してください。
食事では不充分な栄養素の摂取は医療用サプリメントがサポートしてくれますますので、ぜひ積極的に取り入れてみましょう。