暑くなると汗ばむ季節になり、汗じみや汗のにおいが気になると悩む方も多いのではないでしょうか。
人より汗っかきなのでは?と悩んでいる方、それはもしかしたら多汗症かもしれません。
多汗症は、サプリメントや塗り薬で発汗機能をコントロールすることが可能です。
この記事では、多汗症対策で日常生活に取り入れたい事と、適切なサプリメントの選び方をご紹介します。
目次
多汗症とは?
多汗症とはどのような症状なのでしょうか?汗っかきとの違いや原因について見てみましょう。
多汗症の症状
多汗症とは、体温調節に必要な通常の量を超えて、一般的な量よりも多く汗をかいてしまう疾患です。
多汗症の症状は、全身または頭部や顔、手のひら、わきの下、足の裏など体の一部に大量の発汗がみられます。これらは、体温調節で汗をかく仕組みや緊張時の汗とは異なります。
あせっかきは通常、緊張や暑さなどの刺激に対して過度に汗をかく傾向のことを指します。一時的であり、その後汗の分泌は通常に戻ります。一方、多汗症は異常なまでに過剰な汗の放出が継続し、通常の温度や状況に関係なく発生します。
多汗症の原因
多汗症には様々な原因があり、病気や薬などが原因の「続発性」と、明らかな原因がない「原発性」があり、圧倒的に「原発性」が多いとされています。
続発性多汗症の原因として考えられるもの
1.自律神経失調症
2.更年期障害
3.糖尿病
この場合は原因となっている病気の治療により改善される見込みがあります。
原発性多汗症の原因として考えられるもの
1.自律神経のバランスの乱れ
2.運動不足
3.生活習慣の問題
原発性多汗症の原因ははっきりとは分かっていませんが、遺伝的要因や神経系の異常、ホルモンバランスの乱れなどが関与している可能性があります。また、ストレスや不安も多汗症の発作を引き起こすことがあります。
多汗症が日常生活に与える影響
多汗症には、全身または頭部や顔、手のひら、わきの下、足の裏など体の一部など様々な部位に発生します。1日中発汗が継続するケースもあります。
日常生活に支障をきたし、悩んでいる方も多いでしょう。
顔や頭の場合
・メイクが崩れて困る
・髪の毛がびっしょり濡れてしまう
女性であればまずメイク崩れが気になるでしょう。
大量の汗による、メイク崩れや髪の毛がシャワー後みたいに濡れてしまうといった現象に、コンプレックスを持ってしまう方も多くいます。それらが原因で人目を気にして、人とのコミュニケーションや仕事に支障を来たす方も多いでしょう。
さらにそのストレスから汗の分泌が増加するという悪循環におちいる場合もあります。
手のひらの場合
・つねに手がべたべたしてパソコンのマウスを握れない
・社内電話の取次ぎ時、受話器がびっしょりで恥ずかしい
・仕事中など大事な資料が汗でぬれてしまう
・ビジネスシーンなどで握手や名刺交換の際に困る
など、仕事にも支障をきたします。
また、恥ずかしくてパートナーと手を繋げないなど、恋愛世代には深刻な悩みをかかえる方も多いです。
体全体やわきの下の場合
・シャツやブラウスの汗ジミが気になる
・脇汗パッドをつけてもすぐにびっしょりになってしまう
・汗のにおいが気になる
・頻繁に着替えなくてはいけないほど汗をかく
などです。
速乾性のある衣類を選ぶなどの工夫をすると良いでしょう。
多汗症にはサプリメントによるアプローチも有効
多汗症対策として出来ることをここで紹介します。
多汗症対策:日常のケア編
1.適度な運動を心掛ける
汗腺の機能を改善するために、適度な運動を始めることが大切です。
運動不足だと、急に激しい運動をすると身体に大きな負荷がかかるため、まずはウォーキングなど軽い運動から始めましょう。ヨガやストレッチなどで少しでも身体を動かすのもおすすめです。
2.ストレスをためないようにする
自律神経のバランスをくずさないように、日頃からストレス解消を意識しましょう。
ストレス解消と、疲れを次の日に残さないことが大切です。
良質で充分な睡眠、適度な運動、趣味を楽しむ、音楽を聴くなど、自分に合ったストレス解消法を見つけて実行してみてください。
3.刺激の強い食べ物を控える
辛い食べ物や熱い食べ物は交換神経を刺激して発汗を促すため、なるべく控えましょう。
胃にも負担をかけ、胃の不調とストレスにも影響します。
4.制汗剤を使う
制汗剤は、汗の出口にフタをすることで発汗を抑える働きが期待できるアイテムがあります。
市販のものもありますが、医療機関で処方されるものもあります。
多汗症対策:手術編
手掌多汗症(手のひらを中心とした多汗症)の症状が重症の場合、外科的な治療方法を行うことがあります。
胸腔鏡下交感神経遮断手術(ETS)と言って、手のひらの汗を確実に減らすことを目的とした手術です。
ただし、手のひら以外の体のどこかの汗が増えたと感じる代償性発汗の副作用が報告されているので、手術前の充分な検討が必要です。
多汗症対策:通院編
多汗症は通院で治療する事も可能です。
注射・レザー治療などの他に、外用薬として手軽な塗り薬や内用薬が処方されます。
多汗症対策:サプリメントで体の中へアプローチ
多汗症対策にはサプリメントによるアプローチも有効です。
サプリメントは、ドラッグストアや通販でも手に入りますが、医師の指導のもと保険適用で手に入れるという方法もあります。
サプリメントは、多汗症対策として体の内側から改善を目指す方法のひとつです。
多汗症の原因のひととして考えられている自律神経のバランスの乱れを整えることや、発汗を促す交感神経が正常な働きとなるようアプローチをしてくれるでしょう。
多汗症サプリメントの効果的な選び方
多汗症サプリメントはどのようなものがあるのか、成分解説と選び方についてまとめました。
多汗症にアプローチするサプリの成分
不安やストレスを和らげ自律神経を整える働きにアプローチする以下の成分が入っているものがおすすめです。
亜鉛:
亜鉛は汗腺の機能を調整し、過剰な発汗を抑える効果が期待できます。
マグネシウム(Magnesium):
マグネシウムは神経の興奮を抑え、緊張や不安を軽減するのに役立ちます。
ビタミンB群:
特にビタミンB6やビタミンB12は、神経の働きを正常に保ち、過剰なストレスや不安を和らげる助けになります。
また、多汗症サプリメントによく使用される成分として、漢方もあります。
漢方医がいるクリニック等でも多汗症に良く処方される漢方には以下のものがあります。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):
水太り体質で、むくみやすく疲れやすい方に向いています。
汗の質を調節する作用があります。さらに、免疫力を高める効果も期待されます。これにより、多汗症を改善し体の健康を保つ助けになるとされています。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):
胃腸が弱く、手足の倦怠感がある虚弱体質の人に向いています。
体を温め、消化機能を促進する効果が期待されており、体のバランスを整え、多汗症の改善に役立ちます。
また、外側からのケアとしておすすめなのが、塩化アルミニウムの成分です。
塩化アルミニウムは汗腺をふさぐことができるとされ、多汗症に効果が期待できます。
塩化アルミニウム溶液を脇や手のひらなど気になる部分に塗布します。医薬部外品として塩化アルミニウムを主成分とするものがドラッグストアやネットでも販売されていますが、市販品より医師の指示に従い処方していただくことをおすすめします。
また、効果は一時的なため、根本的な原因を解決したい場合も受診したほうが良いでしょう。
原因を基にアプローチしてくれるサプリを選ぼう
多汗症対策のサプリを選ぶ時は、多汗症の原因や自分の体質を知ることから始めましょう。
また、汗のコントロールをしたい、においが気になる、根本的に体質を治したい、など、どうされたいかも重要です。
自分の体質と原因を探り、適切なケアをするためにも、自己判断せずに医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。
多汗症の診察は皮膚科や形成外科が一般的です。神経疾患などが原因の場合は「神経内科」などで対応することもあります。
ホルモンバランスの乱れなど、女性特有の体の不調が原因と思われる多汗症であれば、婦人科の受診が良いです。
何科を受診すれば良いかと迷った時は、まずは皮膚科を受診するか、多汗症専門のオンライン診療を活用してもよいでしょう。
多汗症サプリメントを手に入れる方法
前述で紹介してきた成分が入っているサプリメントは、ネット通販やドラッグストアで気軽に手に入るものもありますが、それらは医薬部外品です。
多汗症の原因がはっきりわからないと自分にとってはどの成分が良くてどれが効果的かわかりません。
自分の体に合っているかもわからないので注意が必要です。
多汗症サプリメントは「医療用サプリメント」がおすすめ
多汗症対策のサプリメントは、「医療用サプリメント」がおすすめです。
医療用サプリメントとは
医療用サプリメントとは、医師へ相談して処方してもらえるサプリメントのことです。
原材料へのこだわりや配合量、製造過程の安全基準等、厳しい品質管理のもと製造されています。
通常のサプリメントと医療用サプリメントの違い
通常のサプリメントと医療用サプリメントでは、大きくわけて違いが3つあります。
- 品質の安全
- 原材料や成分のこだわり
- 製造過程
ひとつひとつ解説します。
- 品質の安全
医療用サプリメントは、医師の処方がなければ手に入れる事が出来ないものです。
必ず医療機関で医師の診断のもと、その方の体質や改善したいことにあった最適なものを提案します。そのため薬との併用も含めて安全に摂取していただけます。
- 原材料や成分のこだわり
一般的なサプリメントは、安価に製造するため主成分が充分配合されておらず、余分なものが配合されている場合があります。成分も添加物も違法なものを知らないうちに買ってしまうこともあります。
一方、医療用サプリメントは、患者さんの病気治療の補助的な役割として使用されることが多いため、原材料を厳選し医師と連携して開発しています。
- 製造過程
医療用サプリメントは、医薬品を製造するGMP認定工場(適正製造規範)で医薬品と同じ厳しい基準のもと製造されています。原料の入庫から製造、出荷にいたるすべての過程において製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるよう定められた国の基準に則っています。
一般的なサプリメントは、この基準にはありません。
多汗症向けの医療用サプリメントの処方なら、おうち病院『オンラインサプリ相談』
近くに多汗症に対応している病院や医療用サプリメントを取り扱う病院がない方におすすめです。
あっても遠くて大変時間がかかる、症状が重くて病院に行く気力もない、仕事や家事・育児で忙しいなどの事情で病院への通院が難しい方に喜ばれております。
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おうち病院『オンラインサプリ相談』では、オンラインでドクターが問診・カウンセリングを行います。多汗症症状の緩和と再発防止に役立つあなたに最適な医療用サプリメントを処方します。
まとめ
多汗症にお悩みなら、自己判断はせずに、医師の診断のもと適切な医療用サプリメントを処方してもらうのがおすすめです。
通院がなかなか難しい方、気軽に相談してみたい方は、一度オンライン診療を試してみてはいかがでしょうか。
おうち病院「オンラインサプリ相談」を、お気軽にご利用下さい。