冷え性が生理を重くする?PMSを和らげる「内側からの温活」とおすすめ漢方

手足の冷えは、PMS(月経前症候群)や生理痛などのトラブルと深い関係があります。冷えは、生理を重くする可能性があるとも言われています。

そして、冷え性の改善はPMSを和らげることができます。

本記事では、生理痛やPMS対策のための温活と、体質改善をサポートしてくれるおすすめの漢方について解説します。

この記事でわかること

  • 冷えは血行を悪化させ、生理痛の原因となる物質の過剰分泌やPMS症状の悪化を引き起こす
  • 対策として、白湯や根菜類で内側から温める食事、湯船に浸かる入浴習慣などの「温活」が有効
  • 体質改善には漢方が効果的で、当帰芍薬散や加味逍遙散など症状に合わせた処方で根本から整えられる
  • 自己判断での服用は避け、婦人科やオンライン診療を利用して専門医に相談することをおすすめ

なぜ「冷え性」だと生理痛やPMSが重くなるの?

「冷え」は血の巡りを悪くし、ホルモンバランスを乱す最大の敵です。血の巡りが悪くなると、生理のトラブルを引き起こしやすくなります。細かく見ていきましょう。

生理と冷え性のメカニズム

漢方の考え方では、健康な生理には「血(けつ)」がスムーズに流れていることが不可欠です。しかし、体が冷えると血管が縮まり、骨盤内の血流が滞ってしまいます(この状態を瘀血(おけつ)と呼びます)。

血流が滞ると、血がドロドロになって全身に栄養や酸素が行き渡らず、老廃物がたまった状態となります。

西洋医学的にも、同じように言われています。体が冷えると血流が悪くなり、子宮の筋肉が硬直して経血をスムーズに排出できなくなります。

生理痛やPMSが悪化する理由

体が冷える事で血流が悪くなると様々な弊害が起こります。

血行が悪くなり、骨盤内の血流も悪くなります。これにより子宮の筋肉が硬直して経血の排出が上手くいかなくなると、経血を押し出すために子宮の収縮を促す「プロスタグランジン」が過剰分泌されます。

そのため子宮が過剰に収縮し、キリキリとした強い痛みが生じます。これが生理痛です。

血流が悪いと卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの切り替えがスムーズにいかなくなります。その結果、生理前のイライラ、むくみ、気分の落ち込みといったPMS症状や、生理不順の症状を引き起こしてしまうのです。

また、生理による鉄分不足に加え、冷えによる血行不良で全身に酸素が届かず、だるさや冷えを感じやすくなります。

冷え性改善で生理が楽になる?今日からできる内側からの「温活ケア」

冷え性対策として、温活ケアを行いましょう。今日からできる温活について、解説します。参考にしてください。

内側から体を温める食事

冷え性を改善するために、まず意識したいのが飲み物と食べ物です。

内側から体を温めるには、白湯を飲む習慣をつけましょう。
白湯とは、水を一度沸騰させてから50〜60℃程度に冷ましたお湯のことです。

朝起きたらまずは温かい白湯を飲むと、白湯が胃腸を温めてくれます。それにより全身の血流がスムーズに動き出します。

また、体を温める食事を味方につけましょう。 土の中で育つ根菜類(生姜、にんじん、ごぼう、レンコンなど)は体を温める性質があると考えます。

特に生姜は、加熱することで体を芯から温める成分に変わるため、スープや紅茶に入れてとるのがおすすめです。

逆に冷たい飲み物や、体を冷やす食べ物は避けましょう。

暑い地域や時期に育つものは、体にこもった熱を逃がす働きがあります。冷え性の方は、これらをとりすぎると内臓が冷えやすくなります。

体を冷やす果物・野菜例

フルーツ: バナナ、パイナップル、マンゴー、スイカ、メロン、梨
野菜: トマト、キュウリ、ナス、ゴーヤ

生理前はこれらを控え、食べるならりんごや桃、ドライフルーツなど「寒い地方の果物」を選びましょう。

精製された白砂糖、精製された白い小麦粉も体を冷やす性質がありますので、スイーツやパスタなどの取りすぎに注意しましょう。

健やかな血流を促す生活習慣

「疲れているからシャワーだけでいいや」と思いがちですが、生理前こそ湯船に浸かることが大切です。

シャワーだけでは体はしっかり温まりません。普段から湯船につかる習慣をつけましょう。

38〜40度くらいのぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かると、体の中まで温まり、骨盤周りの血行が劇的に良くなります。

お湯に浸かることでかかる「水圧」には、むくみを解消するマッサージ効果もあるとされています。

リラックスすることで、PMS特有のイライラや不安感も和らぎ、良質な睡眠にもつながります。

「3つの首」を温める

首、手首、足首には太い血管が通っています。ここをレッグウォーマーやストールで守るだけで、全身の血流が劇的に良くなります。

また、腹巻はお腹を温める魔法のお守りアイテムです。お腹を温めることは、子宮を温めることと同じです。薄手のシルクやコットン素材ならアウターにひびかず、外出時も目立たず一日中ケアができます。

ハイウエストのショーツなどもありますので、履きやすさやつけやすさで選んでも良いかもしれません。

ホッカイロも上手に活用しましょう。お腹や腰、仙骨(せんこつ)を温めると骨盤内の血流がダイレクトに改善し、生理痛や腰痛を和らげる即効性が期待できます。

デスクワーク時などは、ひざ掛けも活用しましょう。

【体質別】冷え性に悩むあなたへ、生理痛やPMSを和らげるおすすめ漢方

冷え性と生理痛やPMSを和らげるおすすめの漢方を、体質別に紹介していきます。体質によって選ぶ漢方は異なるので、ぜひ押さえておきましょう。

【むくみ・貧血】当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

色白で疲れやすく、足腰が冷える、顔や足がパンパンにむくみやすい。生理痛は重だるい痛み、貧血になりやすい、という方には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がおすすめです。

不足している「血」を補いながら、体に溜まった余分な「水」を排出します。足元の冷えを取り除き、重だるいPMS症状をスッキリさせてくれます。

比較的体力の低下した女性に用いられることが多く、PMSの他、無月経、過多月経、月経困難、月経異常のある方にも適用されます。

【イライラ・のぼせ】加味逍遙散(かみしょうようさん)・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

手足は冷えるのに顔だけ熱くなる「冷えのぼせ」や、生理前に怒りっぽくなったり涙もろくなったり情緒不安定になる方には、加味逍遙散(かみしょうようさん)がおすすめです。

滞った「気」を巡らせて、イライラやのぼせを鎮めます。メンタル面が不安定になりやすいPMS症状の第一選択薬として一般的です。

また、のぼせや下肢の冷えがあり、便秘がちで血行不良のある方に桃核承気湯(とうかくじょうきとう)がおすすめです。

気と血の流れを良くして滞った熱を冷まし便通を促す作用があり、特に生理前や生理中のイライラや痛み、便秘の緩和に効果的です。

【生理痛・肩こり】桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

冷えとともに生理痛が強く、経血にレバーのような塊が混じることがある方や、肩こりや頭痛がひどい方には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がおすすめです。

血の流れを整えます。滞ってドロドロになった血(瘀血の状態)をスムーズに流します。骨盤内の血流を改善し、激しい痛みを根本から和らげます。

上半身はのぼせやすく足は冷える「冷えのぼせ」の状態を改善します。

筋肉がしっかりしていて血色も良いが、のぼせやすく足が冷える、比較的体力のある人に適しています。

あなたにぴったりの漢方を選ぶために

漢方は「冷え」という根本原因にアプローチできる心強い味方ですが、正しく選ばなければその力は発揮されません。自分の体質を正しく見極め、安全に飲み始めるための大切なポイントを押さえておきましょう。

同じ冷え性でも体質や症状によって最適な漢方薬は違う

漢方には「証(しょう)」という考え方があり、同じ冷え性でも、その人の体力や体格、症状の出方によって選ぶべき漢方は全く異なります。「水」の巡りが悪くて冷えるのか、それとも「血」が不足して冷えるのか。

この見極めを間違えると、期待した効果が得られないだけでなく、逆に体が重だるくなるなど、悪化するリスクもあります。

自分の今の状態を客観的に判断することが、改善への第一歩です。

自己判断での市販薬購入は危険

ドラッグストアや通販などで手軽に漢方薬が買えるようになりましたが、自己判断での服用には注意が必要です。

漢方も薬であり、副作用がないわけではありません。

体質に合わないものを飲み続けると、胃痛、発疹、あるいは偽アルドステロン症(※1)といった副作用を招く恐れがあります。

特に複数の漢方を併用すると、特定の成分を過剰摂取してしまうリスクもあるため、専門知識のない状態での判断は危険と言えます。

(※1):偽アルドステロン症

漢方薬などに含まれる甘草(かんぞう)の成分グリチルリチン酸が原因で起こり、アルドステロンが増えていないのに高血圧、むくみ、低カリウム血症、筋力低下などの症状を引き起こす病態

あなたにぴったりの漢方薬選びは医師への相談がおすすめ

あなたにぴったりの漢方を選ぶためには、医療機関を受診し、医師の診断を受けるのが最も安全で近道です。

医師はあなたの全身の症状を総合的に判断し、最適な処方を導き出します。

また、漢方薬も保険適用で処方を受けられるため、経済的な負担を抑えながら質の高い治療を続けられるというメリットもあります。

毎月のつらさ、我慢したり放置したりしても、悪化するかもしれません。

あと何年も、毎月つらい思いをするよりは、思い切って医師に相談してみませんか?

冷え性対策・生理トラブルの相談ができる医療機関

冷え性対策や生理に関するお悩みの相談、漢方薬を手に入れるには医療機関が安心です。何科を受診するのが望ましいのか確認していきましょう。

冷え性で生理痛・PMSに悩むなら、まずは婦人科を

冷え性で生理痛やPMSに悩むなら、まずは婦人科を受診しましょう。

漢方の処方を望むなら、漢方薬も取り扱っている婦人科か、婦人科系も見てくれる漢方内科が良いでしょう。

精神的な不安定などの症状が強い場合、心療内科を併用するなどの選択もありますが、まずは婦人科系のプロ、レディースクリニックを受診しましょう。

また、手足の冷えが強く(末端冷え性)原因が特定できない場合、生理周期との関係性が低い場合は、内科や循環器内科や血管外科も選択肢に入ります。

通院が難しい方はオンラインクリニックという選択肢も

「通院したいけど、なかなか忙しくて時間がとれない」
「生理や冷え性は病気じゃないのに病院なんて」
「婦人科やレディースクリニックへ行くところを他人に見られたくない」

など、通院できない事情がある方には、オンラインクリニックが新たな選択肢となります。

スマホで、ご自宅などお好きな場所から受診できるため、プライバシーが保てます。スキマ時間で受診できることや、早朝や深夜も対応しているクリックのあるため、多忙な方にはおすすめです。通院や待機時に時間をとられる煩わしさもありません。

オンラインクリニックの漢方薬を取り扱っているところ、婦人科系や月経困難症・PMS外来などがあります。

冷え性からくる生理のつらさを緩和する漢方なら「おうち病院 月経困難症・PMS外来」

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生理と冷え性は密接な関係にある。温活と体質改善をして症状を和らげよう

生理と冷え性は密接な関係にあることがわかりました。

しかし、1人で悩まなくて大丈夫です。温活ケアで体の中から温めて、体質改善をすれば症状は和らぎます。冷え性体質の改善をサポートする漢方薬を取り入れて、健やかな生理へと体を整えましょう。

あなたにぴったりの漢方選びは、女性の体のことをよく理解し漢方や温活をサポートする医師のいる、PMS外来へ相談してみましょう。