むくみはストレスが原因?その関連性と改善方法を紹介

むくみの原因はストレスかも?とお悩みの女性は多いのではないでしょうか。

むくみとストレスは関係しているでしょうか?

本記事では、むくみとストレスのメカニズムと、関連性について解説します。あわせて、その改善法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ストレスはむくみを悪化・再発させる

結論から言えば、ストレスをためるとむくみが悪化したり再発したりする可能性があります。

むくみには様々な症状があり、様々な原因があります。その原因のひとつとして、ストレスがあります。

むくみの主な原因は、一般的な一過性のもの、女性特有の月経や女性ホルモンの変動からくるもの、病気が原因となっているものがあります。

一過性のものとは、例えば長時間立ち仕事をしていたため足に疲労がたまってパンパンになる、長時間座りっぱなしでいたために足の血行が悪くなるもので、飛行機や長距離バスでのいわゆるエコノミークラス症候群などです。時間とともに回復します。

一過性のむくみ以外では、セルフケアをしたり治療を受けたりしてむくみが改善されても、また過度なストレスがかかり再発する場合があります。

実際にむくみとストレスはどの様な関係性があるか、なぜストレスがたまるとむくんでしまうのか、この後説明します。

むくみとストレスの関係

むくみはストレスとどのように関係しているのでしょうか。

直接のメカニズムから、ストレスによる私たちの行動まで詳細に解説します。

ストレスホルモンはむくみの原因のひとつ

むくみは、水分代謝の働きが何らかの理由で低下して、体内の水分バランスが崩れて過剰に水分がたまった状態です。

身体の中の水分は、細胞内液・血液・リンパ液・細胞間質液(細胞と細胞の間に存在する液体)があります。むくみを引き起こしている水分は、細胞間質液という液体です。

細胞間質液は、細胞に酸素や栄養を運び、細胞の老廃物を取り込んで排出するという重要な働きがあります。

しかし、なんらかの原因で、血管から出た細胞間質液が静脈やリンパ管に速やかに入ってスムーズに流れる、といったことが滞るとむくみを引き起こします。

この細胞間質液のスムーズな体内の流れを阻害する原因のひとつが、「コルチゾール 」という物質です。

「コルチゾール 」は、ストレスを受けると分泌されるため、通称「ストレスホルモン」と呼ばれています。細胞間質液の出し入れの働きを低下させます。その結果、むくみを引き起こすのです。

ストレスがたまると血行が悪くなる

ストレスがたまると自律神経が乱れ、血行が悪くなって血流が滞り、腸がむくむ状態になります。これが、顔や身体のむくみを引き起こします。

むくみは一種の血流障害でもあり、一時的なものであればマッサージをしたり体を動かしたりすることですぐに軽減します。

しかし、ストレスによるむくみはそう簡単にはいきません。ストレスによって血流が悪くなり、腸の水分吸収が悪くなってしまうのです。

吸収されなかった水分は、腸の間の粘膜などに入り込んで、腸がむくんだような状態になります。それが引き金となり、顔や身体がむくむのです。

ストレスによる行動の変化がむくみを誘発する

ストレスによる直接的な原因だけでなく、私たちの行動にもむくみは影響します。

ストレスがたまったり、イライラしたりといった時、解消のために飲酒や喫煙、暴飲暴食、塩分や味の濃い食事、過剰な糖分摂取等をしてしまうことがあります。

それらが影響し、むくみを引き起こすことがあります。

また、過度なストレスや疲労は、睡眠不足や運動不足に繋がる場合もあり、それらはむくみを誘発します。

ストレスによるむくみの対策

ここでは、ストレスから来るむくみを改善し、再発予防をするための方法を解説します。

日常生活の中で、意識して取り入れてみてください。

ストレスを和らげる習慣を取り入れる

ストレスをためないための工夫をしましょう。

人は誰でもストレスゼロでの生活は難しいです。また、ネガティブなストレスだけでなくポジティブなストレスもあります。例えば旅行などが楽しみで前日眠れないとか、引っ越しや結婚などの門出も含みます。

しかし、過度なストレスや疲労の蓄積は、悪影響を及ぼします。なるべく対策を取りましょう。例えばリラックスできる趣味を持つ、仕事や育児・家事に追われる日々でも、家族との協力のもとリフレッシュできる時間を持つ、などです。

適度な運動を取り入れるのも、気分転換になるだけでなく、体内の代謝をあげてくれるのでおすすめです。

生活リズムを整える

不規則な生活習慣を見直します。出来る限り規則正しい生活へと切り替えましょう。夜更かしはむくみの敵と言えます。充分な睡眠も重要です。

たばこはひかえ、飲酒はほどほどにします。目安はほろ酔い程度です。自分の限界を理解しそれ以上飲まないようにします。泥酔や次の日覚えてない、二日酔いで気持ち悪いほどの量は、自分の限界を越えています。

暴飲暴食をひかえ、腹8分目を心掛けましょう。

栄養バランスの良い食事を心掛ける

栄養バランスのとれた食事を積極的に取りましょう。

加工食品やインスタント食品、濃い味付けに注意します。これらは塩分過多なうえ、栄養不足になる可能性があります。

塩分を控えめに、カリウムを多く含む食材とタンパク質を多く含む食材を積極的に取りましょう。カリウムは体内の水分バランスを整える働きを助けてくれ、タンパク質は筋肉や血液に働きかけ、血流改善に役立ちます。

カリウムが豊富な食材は、海藻類・ほうれん草・ブロッコリー・かぼちゃ・さつまいも・トマト・バナナ・キウイ・アボカド・アーモンドなど種子類・納豆など大豆製品、タンパク質が豊富な食材は、鶏むね肉・ささみ・魚(特にサケやマグロ)・豆腐や納豆などの大豆製品・ヨーグルトや低脂肪チーズなどの乳製品、などです。

マッサージ・ストレッチやむくみ対策グッズでケアをする

むくみ対策には、セルフケアグッズを活用するのもおすすめです。

最近では、ネット通販等でフットケア用品や加圧マッサージ用品など、多種多様にあるので、試してみるのも手です。

また、セルフマッサージやストレッチ、入浴などで身体全体をよく温め、気になる箇所をマッサージするのも良いでしょう。普段から立ち仕事や座りっぱなし等でむくみがちな方は、着圧ソックスや着圧ストッキング、フットケアグッズ等で日頃からケアすると良いかもしれません。

頻繁にむくみを再発するなら病気のサイン? 

頻繁にむくみが再発してしまう場合、病気が隠れている可能性があります。

病気のサインを見逃さないために、自分の症状と照らし合わせてみてください。

<病気のサイン?セルフチェック項目>

  1. いつも手足が冷たく冷え性だ
  2. 慢性的な肩こり、首の痛みがある
  3. 偏頭痛を持っている
  4. 疲れやすい、または倦怠感がある
  5. めまい、立ちくらみを起こすことがある
  6. トイレが近いと思う
  7. 足のしびれをよく起こす
  8. 足がむくんで重い感じがよくある
  9. 突然体の一部がむくんで大きくなったことがある
  10. 突然むくんで2~3日するとひく症状を繰り返している
  11. 時々喘息のように息苦しくなる
  12. 感染症や風邪でもないのに突然の腹痛や嘔吐下痢になったことがある

4個以上当てはまる方は、なにかしら病気のサインがあるかもしれません。

医療機関への受診をおすすめします。

なかなか治らないむくみは遺伝性血管性浮腫の可能性も

なかなか治らない、または再発が頻繁に起こる場合は、もしかしたら血管性浮腫の可能性もあります。

前述のチェックリストのうち、9~12のうち、いずれか1個以上当てはまる場合、血管性浮腫の可能性があります。

血管性浮腫とは、血管の変化が原因のむくみです。皮膚や粘膜の下で、血液中の水分が血管の外へ浸み出し、余分な水分が溜まって、むくみが起こります。

遺伝性のものとそうでない後天性のものがあります。

チェックリストが該当する場合や判断が難しい時は、放置せず医療機関へ相談してみてはいかがでしょうか。

むくみが治らない、何度も再発する場合は医療的アプローチがおすすめ

むくみが治らない、何度も再発する場合は、重い病気が隠れているかもしれないので、ただちに医療機関への受診をおすすめしますと前述しました。

血管性浮腫の場合は、ストレスや疲労が発作を引き起こすので1日も早く治療すべきです。抜歯や手術なども発作の引き金になることがありますが、診断がおりていれば事前に薬を投与することも可能です。命にかかわる発作を予防できる可能性が高まります。

また、血管性浮腫ではなく、心疾患や腎不全、婦人系のトラブル等の病気の場合、それぞれの医療的アプローチが必要になります。

漢方や薬物治療などにより、むくみ体質改善やむくみの原因ヘアプローチするため、速やかに医療機関への受診をおすすめします。

むくみの治療で通院できる医療機関

むくみの治療は、循環器科、循環器内科、血管外科、浮腫専門外来などで治療します。婦人系のトラブルが原因の場合、婦人科の場合もあります。

原因がわからない時やどこへ行っていいかわからない時は、まずは内科でも可能です。

または現代では、オンライン受診システムも発展しています。

循環器科、循環器内科、血管外科、内科のクリニックのオンライン受診、またはオンライン専用クリニックの浮腫外来などで受診できます。

多忙でなかなか通院できない方や通院が煩わしいという方は、むくみの継続治療時などこちらが便利です。

ストレスからくるむくみにお悩みなら、おうち病院「オンライン血管性浮腫外来」

頻繁に起こるむくみ症状でお悩みなら、おうち病院「オンライン血管性浮腫外来」がおすすめです。

ストレスにより再発すると感じるのであれば、重大な病気が隠れている可能性もあります。

セルフケアや予防策も大事ですが、それでも改善が見られない場合、専門的な医療機関を受診しましょう。

しかし、仕事や家事・育児など多忙だと、なかなか通院が難しい方も多いと思います。オンラインなら通院せずに受診可能です。

お好きな時間(隙間時間)をスマホなどから予約し、お時間になったらお好きな場所からスマホやPC、タブレットなどで受診できます。忙しい方にぴったりと言えます。

処方された薬は配送かお近くの薬局薬店で受け取れます。

むくみ改善にはストレス管理と適切な治療をしよう

前述の通り、むくみとストレスには密接な関係があるため、ストレス管理やむくみのセルフケアを行い改善しましょう。

しかし、それでもなかなか治らない時や再発する場合、重大な病気のサインかもしれません。見逃さずにただちに受診してください。

多忙でなかなか通院が出来ない時、すぐに受診できるオンラインのご検討をされてはいかがでしょうか?