風邪をひいてしまった時でも、オンライン診療で耳鼻咽頭科を受診できるのか分からず、利用を迷われている方は少なくないでしょう。また、現在通院されている方の中には、感染リスクが不安で通院を避けたいと思う方も増えています。
そこで、今回は耳鼻咽頭科で治療できる病気と受診をおすすめする症状、放置すると引き起こす可能性のある合併症について紹介します。オンライン診療で耳鼻咽頭科を利用するケースや注意点など、役立つポイントも併せてみていきましょう。

オンライン診療で耳鼻咽頭科を利用するよくあるケース
忙しい方や小さな子供がいる方にとって、都合のよいタイミングで自宅にいて受診できるオンライン診療はとても魅力的です。おうち病院のオンライン診療で耳鼻咽頭科を利用するケースを2つ紹介するため、検討中の方は参考にしてください。
服用中の薬だけ継続的に処方してもらいたい
アレルギー性鼻炎や耳鳴り、嗅覚障害、味覚障害などを治療中で症状が安定している場合に、薬を処方して欲しいケースです。オンライン診療では、診察だけでなく薬の処方箋も発行してもらえるため、便利なサービスとなっています。
自分の都合に合わせて受診したい
仕事が忙しくて通院時間を確保するのは困難な方は、自分の都合に合わせて受診できるオンライン診療を利用するケースもあります。耳鼻咽頭科系の病気は長期にわたる治療が必要となる場合が多く、定期通院は避けられません。
仕事や育児に追われている方の中には、「毎月決まった時期に通院するのは難しい」と悩む方もいるでしょう。オンライン診療ならインターネット環境さえ整っていれば、自宅だけでなく職場でも受診できるため利用しやすいです。
風邪症状なのかそれ以外の病気なのか簡単に知りたい
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳などの症状がある時、風邪か風邪以外の病気か早く知りたい場合も多いでしょう。インフルエンザやコロナなどのウイルス感染であれば、学校や仕事は休まなければいけません。初期症状のうちにわかれば正しい対処ができます。
また、他の病気が隠れている場合もあります。
例えば、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・咽頭炎・扁桃炎・逆流性食道炎・声帯ポリープ・咽頭カンジダ症・咳喘息・気管支喘息・鼻咽腔ガンなどが心配されます。
多忙ですぐに病院を受診できない時、オンライン診療でとりあえず簡易的にでも、知りたいと考えるケースはよくあります。
オンライン診療のメリット
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳など、風邪かインフルエンザかコロナか、それ以外かと心配になるケースの他にも、耳・鼻・喉に関係する症状であれば耳鼻咽喉科を受診可能です。しかし、多忙だと病院に行く時間をとれない場合も多いでしょう。
オンライン診療は、なかなか病院に行けないけど、薬がすぐに欲しい時などに利用したいと考える方にとっておすすめの仕組みです。ここでは、オンライン診療のメリットについて考えてみます。検討の際の参考にしてください。
通院・診察・会計の待ち時間がない
一般の対面診療の場合、人によっては通院するのも大変といった状況の場合があります。
病院が遠方の場合や症状が重い場合、公共交通機関に乗るのも大変です。
「病院に着くと、今度は受付をして順番を待ってようやく診察で、その後も会計や処方でまた待たされて・・・」など待ち時間のロスはどうしても発生します。近年では予約制が多くなりましたが、予約をしてもやはり待ち時間がどうしても発生します。育児や仕事が忙しく病院に行く時間が取れない、という方も多いでしょう。
一方、オンライン診療であれば、お好きな時間を予約して、その後はお時間になったらすぐにオンラインで受診ができるため、通院・診察・会計の待ち時間が発生しません。
病院内での感染症のリスクがない
通常、耳鼻咽喉科には、風邪症状の方や、インフルエンザ・コロナへ感染した可能性のある方も来院します。近年は、部屋を別にしたり時間を区切ったりなどして、発熱外来を別に設けている場合もありますが、病院内での感染リスクはゼロではありません。
待合室では一緒になってしまう病院も多くあります。そのため、耳鼻咽喉科に行くと、かえって何か病気をもらってしまうのではないかと、心配する方も多いでしょう。
いっぽう、オンライン診療であればご自宅での受診が可能なので、感染リスクは避けられます。対面診療の場合に小さなお子さんを連れて通院しなければならない方や、ウイルス系に感染すると重症化する恐れのある方などは、オンラインであれば心配ありません。
スマホがあればどこでも受診できる
仕事が忙しい方や育児や家事でなかなかまとまった時間がとれない方は、病院の受付時間にとらわれることなく、都合の良いタイミングで受診できるメリットは大きいと言えます。オンライン診療は24時間受付の場合が多く、スキマ時間を活用できます。
スマホかPC・タブレットとネット環境さえあれば、空き時間を予約でき、お時間になったら、お好きな場所からオンライン診断を受けられます。ご自宅でも、仕事先でもどこからでも可能です。
通院には、移動も含めて時間がかかってしまい、約半日時間を空けなければいけないことや移動のわずらわしさなどから考えると、自分の都合に合わせて好きな場所から受診できるオンライン診療は重宝するシステムと言えます。

オンライン診療ですぐに耳鼻咽頭科の受診をおすすめする症状
耳鼻咽頭科では、ファイバースコープを用いて直接観察し、病気の程度や広がりを診断できます。投薬以外にも鼻やのどに直接処置を施せることに加え、薬の吸入など必要な治療が行えるため、早い段階で症状の緩和が可能です。
特にオンライン診療は、症状が軽い場合や経過観察が中心となる場合に有効です。オンラインでできる事は、以下の5つです。
- 問診:症状をヒアリングして原因を予測し必要に応じて診断
- 薬の処方:症状に対して、内服薬や外用薬を処方
- 経過観察:すでに対面診療を受けている患者の経過観察や症状の確認。
- アドバイス:アレルギーの予防策・生活環境の改善・自宅でできる対処法などのアドバイス
- 対面診療への案内:症状がオンライン診療だけでは対応できない場合、対面診療を案内
オンライン診療で対応可能な、すぐに耳鼻咽頭科の受診をおすすめする症状は以下の通りです。受診の参考にしてください。
耳の症状
- 耳が痛い
- 耳がかゆい
- 耳でガサガサ音がする
- 耳塞感(耳がつまった感じがする)
- 耳が聞こえない
- 耳が聞こえにくい
- 耳鳴りがする
鼻の症状
- 鼻がつまる
- 鼻水が出る
- 鼻血が出る
- くしゃみが出る
- においが分からない
- 色のついた鼻水が出る
- 頬や眉間の辺りが痛い
- 鼻がくさい
咽頭(のど)の症状
- のどが痛い
- 声がかすれる
- のどに違和感がある
- 咳、痰が出る
- 味が分からない
- 痰に血が混じる
- いびきをかく
- 首にしこりがある
耳・鼻・咽頭(のど)の症状を放置すると引き起こしうる合併症
風邪だからといって放置した場合、合併症を引き起こす可能性があります。風邪がきっかけで症状が悪化し、引き起こされる可能性のある合併症についてみていきましょう。
副鼻腔炎
ウイルスや細菌感染による副鼻腔への炎症により起こります。症状は、鼻水、鼻づまり、後鼻漏、せきなどさまざまです。鼻の奥から頬、目、歯などは副鼻腔から近い場所にあるため、広範囲に痛みを感じる方が多いです。
ごく稀ではあるものの、副鼻腔炎が発端となり視力に問題が起き、さらに悪化すると脳にまで炎症が及び、髄膜炎を発症するリスクもあります。そのため、早めに病院に行き治療を受けることが大切です。
中耳炎
耳の鼓膜より奥にある「中耳(ちゅうじ)」に細菌が侵入し、炎症が起こる病気です。細菌やウイルスが原因で炎症が起きた場合は「急性中耳炎」と呼ばれます。細菌やウイルスは、耳と鼻をつなぐ耳官(じかん)という箇所から侵入します。
初期の症状は、膿が溜まることで起こる激しい耳の痛みです。さらに進行すると耳が聞こえづらく、発熱や膿が外に流れ出てくる耳だれが起きるケースもあります。
特に、小さい子供は重症化や難治化する恐れがあるため、早めに受診させて再発をくり返さないように気をつけましょう。
扁桃腺炎
細菌の感染により扁桃に炎症が起きている状態です。初期症状では扁桃が腫れて
膿が付着します。38度以上の高熱が出る、食事をとるのが困難なほど強い痛みが起きます。
症状が進行して炎症が広がると「扁桃腺周囲炎」や「扁桃周囲膿症」にかかる可能性があるため注意が必要です。点滴治療だけではなく、程度によっては外科的な治療が必要なケースもあります。

オンライン診療で耳鼻咽頭科の利用に向かないケースや注意点
最後に、おうち病院のオンライン診療で耳鼻咽頭科を利用する際の注意点について解説します。自宅で受診でき、通院しなくてもよい利点を持つオンライン診療でも、以下の点には注意してください。
耳・鼻・咽頭(のど)の診察はできず初診向きではない
耳内や鼻腔、喉頭などの観察は、オンライン診療では難しい部位となります。ある程度の観察は可能でも、お手持ちのスマートフォンのカメラ性能により、診断結果が左右されるためです。
特に、咽頭や扁桃をみるには舌の動きが妨げとなって難しいため、写真撮影ではなく動画で確認するケースもあります。鼻や喉の炎症がひどい場合には、来院した方がよいでしょう。
中でも、以下のような以下の症状の時は、初診には注意が必要です。
鼻に関する症状
- 黄色や緑色の粘着性のある鼻水
- 顔や目の周囲の痛みや腫れ
- 頻繁な鼻出血
喉・口腔内に関する症状
- 強い喉の痛みや腫れ
- 呼吸が苦しい
- 喘鳴(ぜいめい)がある
- 発声障害
- 咽頭部の異物感
- 長引く口内炎
耳に関する症状
- 耳の激しい痛み
- 耳だれ(耳からの液体分泌)
- 聴覚が急に悪くなった
- 片側だけ聞こえない
- 耳鳴りやめまいがひどい
その他の症状
- 高熱を伴う症状
- 頸部(首まわり)の腫れ・しこり
- 顔の感覚の異常や麻痺
- 耳・鼻・咽頭喉頭部の異物混入
- 処置が必要な骨折・外傷
- アナフィラキシーショック
処置や手術はできない
オンライン診療では医師による処置や手術ができないため、すべてをオンライン診療で済ませるのは困難です。そのため、対面診療と組み合わせて利用されるケースが多く、あくまで症状が安定している方に適しています。
オンライン診療の受診に必要なもの
オンライン診療の受診に必要なものは以下の通りです。事前にしっかり準備しておきましょう。
- スマホやパソコン・タブレット等の情報通信機器
- プライバシーや安全が守られる環境
- インターネット接続が安定している環境
- 外部の音が聞こえない静かな室内
- 保険証またはマイナンバーカード(保険証と紐づけているもの)
- 予約時に決済として必要なクレジットカード
- おくすり手帳(持病がある場合や経過観察の際に役立ちます)
歩行中や車の運転中などは安全が確認できないため、お断りされる場合があります。
また、接続が不安定だと音声が途切る、入室出来なくなる、などのトラブルが起こる可能性がありますので、ネットワークの安定した場所で受診しましょう。
さらに、カフェなど周囲が騒がしい場合、診断が困難になる可能性がありますので、ご注意ください。
オンライン診療を利用する手順
おうち病院のオンライン診療を利用する際に、どのような手順で行えばよいか迷う方もいるでしょう。ここでは、オンライン診療の利用時に必要な手順を紹介していきます。
問診・クリニックの予約
まずは、オンライン診療を受けるクリニックと自宅付近の薬局店舗を選択します。問診表を入力し終えたら、都合のよい日程を決めて予約を確定してください。
登録した際のメールアドレスに予約確定メールが届くため、必ず確認しておきましょう。
ビデオ通話でオンライン診療
予約した時間になると、担当医とのビデオ通話による診察が開始されます。通常の対面診療より長めの時間が確保されているため、落ち着いて悩まされている症状を伝えてください。
もし不安なことがあれば、遠慮せず医師に相談しましょう。
処方箋の発行・薬の受け取り
オンライン診療でも通常の対面診療と同じく、診察後に処方箋の発行が可能です。発行された処方箋は、事前に登録したお近くの薬局店舗へ自動でFAX送信されます。
薬の準備が整った段階で、薬局から電話がかかってくるため、都合のよいタイミングで受け取りに行きましょう。希望すれば処方箋のみの配達も可能です。
耳鼻咽頭科のオンライン診療なら「おうち病院 オンライン診療」
耳鼻咽喉科の診察は、症状によっては対面診療が必要ですが、軽い症状や経過観察であれば、オンライン診療は向いていることがわかりました。
育児や家事・介護・仕事等で多忙な方、感染症のリスクを避けたい方に、オンライン診療の利用はぜひ検討してほしい方法です。
「おうち病院のオンライン診療」なら、スマホなどから好きな時間を予約できて、お時間になったらオンライン受診できますので、通院のわずらわしさも待ち時間もありません。スキマ時間に受診可能です。
お薬の処方は最寄り薬局の受け取りか自宅配送か選択が可能です。
おうち病院では、全国の大手チェーン薬局と提携しております。ご自宅のそばにあるかは、MAPから確認が可能です。外に出られない事情がある場合などには、自宅配送のおくすりおうち便が喜ばれています。
おうち病院なら、
✅ 通院時間や待ち時間が不要なので体調が悪い時でも安心受診
✅ 初診から保険診療可能
✅ 朝8時〜夜22時まで診察可能 平日夜間・土日祝日いつでも受診可能
✅ スキマ時間で受診できるから、朝の準備中・会議の合間・夜のリラックスタイムにも◎
✅ 予約時間どおりに診察開始だから、朝の準備中・仕事の合間・帰宅後にも受診可能。
✅ 処方せんは指定薬局へ自動送信 全国6,900店舗の薬局で受け取れるから便利
✅ 自宅配送サービス「おくすりおうち便」もあるので、薬局に行く時間がなくても安心

まとめ
オンライン診療の耳鼻咽頭科は、すでに通院されていて症状が安定している方を対象としています。オンライン診療では医療器具を用いて診察できないため、医師が直接みないと炎症の進み具合が判断できません。
特に風邪が長引いている方は、一度クリニックで対面診療を受けましょう。花粉症やダニなどによるアレルギー性鼻炎の場合、重症化の心配がないため、オンライン診療を受診できる可能性が高いです。
近年、新型コロナウイルスの蔓延にともない、オンライン診療の需要が急速に増えてきました。二次感染や院内感染を避けるため、すでにオンライン診療で耳鼻咽頭科を利用されている方も少なくありません。
「病院へ行く時間が確保できない」「感染のリスクを避けたい/すぐに薬を処方して欲しい」という方は、オンライン診療を利用して受診しましょう。
「症状は軽いけど病院へ行こうか悩んでいる」「まずは医師に相談したい」という方は、「おうち病院のオンライン診療」をご利用ください。