心や身体の不調でモヤモヤしているあなたへ。
病院へ行くのって少し勇気がいりますよね。「このくらいの心のモヤモヤで薬もらっていいのかな?」「カウンセリングとか受けていいのかな?」と思う場合もあり、「私は大丈夫。少し疲れているだけだから」と頑張ってしまい、通院へ結びつかないケースもあります。
今回は、精神科への受診を検討しているものの「病院に行くのが怖い」「通院しているところを誰にも見られたくない」、または忙しくて時間がとれず、オンライン診療があるらしいけどそれってどうなの?と悩まれている方の疑問にお答えします。

目次
オンライン診療の精神科で治療できるケース
実際にどのような症状が出たら、精神科を受診すると良いのかまずは確認しましょう。
下記に示すものは、対面診療でも受診可能ですが、オンライン診療でも受診可能ですので知っておきましょう。
心の不調
以下の心の不調を感じたら、オンライン診療での相談がおすすめです。
強い不安感や緊張感
特定の理由もなく、漠然とした不安が続いたり、常に心が張り詰めている感じがしたりします。
気分の落ち込み
2週間以上にわたって気分が沈んだまま、何事にも興味が持てず、楽しかったことが楽しめなくなります。
イライラや怒り
些細なことでカッとなるなど怒りをコントロールできず、家族や周囲の人に当たってしまうことが増えます。
集中力の低下や意欲の喪失
仕事や勉強に集中できなくなったり、物事に取り組む気力がわかなくなったりします。
幻覚や妄想
実際にはない声が聞こえたり(幻聴)、誰かに見張られている、悪口を言われているといった根拠のない思い込み(被害妄想)にとらわれたりします。
過度なこだわりや反復行動
手洗いを何度も繰り返したり、鍵を閉めたか何度も確認したりするなど、特定の行動をやめられなくなります。
身体の不調
以下の身体の症状を感じたら、オンライン診療での相談がおすすめです。
不眠
寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める、朝早く起きてしまうなど、充分に眠れない状態が続きます。
過眠
逆に、一日中眠気が強くて起き上がれなかったり、夜に充分寝たはずなのに日中も眠気が取れなかったりします。
食欲の変化
食欲がなくなって体重が減ったり、逆に過食に走ってしまったりします。
動悸や息苦しさ
何もしていないのに突然心臓がドキドキしたり、息が苦しくなったりします。これはパニック発作の一症状である場合があります。
頭痛やめまい、胃腸の不調
検査をしても異常が見つからないのに、頭痛、めまい、吐き気、腹痛などの身体症状が続きます。
これら心や体の不調が、1個または複数個当てはまり、症状が2週間以上続いている場合は早期のケアが重要です。
オンラインで自宅からであれば、受診のハードルは下がると思いますのでぜひ受診をおすすめします。

オンライン診療の精神科で治療できないケース
オンライン診療では対応が難しく、対面診療が必要となるケースを解説いたします。参考にしてみてください。
身体疾患の可能性がある
うつ病や不安障害に似た症状(気分の落ち込み、倦怠感、動悸など)が、実は以下のような身体の病気によって引き起こされている場合があります。これらの身体疾患が原因の可能性がある場合は、対面での診察に加え血液検査や特殊な機器による検査が必要です。
可能性のある身体疾患は以下の通りです。
甲状腺機能の異常
甲状腺機能亢進症では、動悸、発汗、イライラ、不眠といった症状がパニック障害や不安障害に似ています。甲状腺機能低下症では、抑うつ気分、倦怠感、意欲低下などがうつ病と見分けにくいことがあります。これらは血液検査で診断が可能です。
脳疾患
脳腫瘍、脳炎、脳血管障害などが、幻覚、妄想、興奮、意識障害などの精神症状を引き起こすことがあります。この場合、MRIやCTなどの画像検査が必要です。
ビタミンやミネラルの欠乏
ビタミンB12や葉酸、鉄分などの欠乏が、うつ症状や認知機能の低下につながることがあります。これも血液検査で確認します。
その他の内分泌疾患、膠原病、感染症など、様々な身体疾患で精神症状が現れることがあります。
身体所見の確認が必要
診察の中で、医師が直接、聴診器を使って心臓や呼吸の音を聴いたり、触診で首のリンパ節や腹部を確認したりすることがあります。オンラインでは不可能なこれらの身体所見の確認は、診断や治療方針の決定に不可欠な場合があります。
また、一部の精神科の薬(特に抗精神病薬や気分安定薬)は、治療効果や副作用を把握するために、定期的な血液検査が必要となることがあります。
薬の血中濃度を測定したり、肝機能・腎機能、血糖値などの変化をチェックしたりすることで、安全に治療を続けることができるため、オンラインでは対応できません。
症状が重くオンライン診療の対応が困難
自殺リスクが高い場合や、強い興奮、幻覚、妄想などの症状がある場合、対面でじっくりと話を聞き、状況を正確に判断する必要があります。
摂食障害など、体重の増減が重要な指標となる疾患では、正確な体重測定や身体状態の確認のために、対面診療が求められます。
ただし、これらは患者自身が何科に行くか判断するのは難しい場合が多く、まずはオンライン診療精神科で、医師に気軽な気持ちで相談する、という活用方法もおすすめしています。
医師はじっくり症状をうかがい、必要に応じて対面診療や適切な科を提案します。
参照元1:オンライン診療で処方を受けるに当たって注意が必要なお薬一覧
参照元2:⽇本医学会連合 オンライン診療の初診に関する提⾔
オンライン診療の精神科を受診するメリット・デメリット
精神科でオンライン診療を受診するメリットとデメリットを押さえておきましょう。そのうえで、あなたにあった方を選択してください。
メリット
オンライン診療のメリットを下記の表にまとめました。
メリット | 詳細 |
通院の負担軽減による時間と交通費の節約 | クリニックへの移動時間や交通費が不要 |
身体的負担の軽減 | 体調が優れない時や外出が億劫な時でも、自宅で受診可能 |
地理的制約の解消 | 近くに精神科クリニックがない場合や、交通機関が不便な場合でも、専門医の診察を受けられる |
待ち時間の削減 | 受診は予約制で、ほとんど待ち時間なし |
プライバシーの確保 | 他の患者さんと顔を合わせる心配がないため「恥ずかしい」「人に見られたくない」などと悩む方でも安心して利用できる。また、ウイルス感染のリスクもなくなる |
リラックスできる環境 | ご自身が安心できる場所から受診できる |
心理的ハードルの低下 | 「精神科に行くのは勇気がいる」と感じる方にとって、自宅から気軽にアクセスできるため、抵抗感が軽減できる。 |
継続的な治療のしやすさ | 通院の負担が少ないため、治療を中断しにくくなり、薬が切れてしまうなどのうっかりを防ぎやすい |

デメリット
オンライン診療のデメリットを下記の表にまとめました。
非言語情報の不足 | 画面越しでは、対面診療で得られる非言語情報(表情、声のトーンの微妙な変化、身振り手振り、身体の動きなど)が伝わりにくく、医師が状態を把握しにくい場合がある |
身体所見の確認不可 | 聴診、触診、血圧測定など、身体的な診察ができないため、精神症状の背景にある身体疾患(甲状腺機能異常、脳疾患など)の見極めが難しい |
検査実施の制約 | 血液検査や画像検査など、診断に必要な精密検査は行えない |
処方薬の制限 | 症状や処方する薬の種類によっては、初診でのオンライン診療が難しい症例や、処方できる薬に制限がある(厚生労働省のオンライン診療に関する指針) |
緊急時の対応の難しさ | 自殺リスクが高い、興奮が激しいなど、緊急性が高いと判断されるケースでは、迅速な介入が難しい |
通信環境への依存 | インターネット回線の状況によって、音声や映像が途切れて、スムーズなコミュニケーションが取れない可能性あり |
精神科のオンライン診療なら「おうち病院 オンライン診療」
精神科の診察は、症状によっては対面診療が必要ですが、軽い症状や経過観察であれば、オンライン診療は向いていることがわかりました。
育児や家事・介護・仕事等で多忙な方、感染症のリスクを避けたい方に、オンライン診療の利用はぜひ検討してほしい方法です。
「おうち病院のオンライン診療」なら、スマホなどから好きな時間を予約できて、お時間になったらオンライン受診できますので、通院のわずらわしさも待ち時間もありません。スキマ時間に受診可能です。
お薬の処方は最寄り薬局の受け取りか自宅配送か選択が可能です。
おうち病院では、全国の大手チェーン薬局と提携しております。ご自宅のそばにあるかは、MAPから確認が可能です。外に出られない事情がある場合などには、自宅配送のおくすりおうち便が喜ばれています。
おうち病院なら、
✅ 通院時間や待ち時間が不要なので体調が悪い時でも安心受診
✅ 初診から保険診療可能
✅ 朝8時〜夜22時まで診察可能 平日夜間・土日祝日いつでも受診可能
✅ スキマ時間で受診できるから、朝の準備中・会議の合間・夜のリラックスタイムにも◎
✅ 予約時間どおりに診察開始だから、朝の準備中・仕事の合間・帰宅後にも受診可能。
✅ 処方せんは指定薬局へ自動送信 全国6,900店舗の薬局で受け取れるから便利
✅ 自宅配送サービス「おくすりおうち便」もあるので、薬局に行く時間がなくても安心

心の不調を感じたら、オンライン診療の精神科を受診するのも選択のひとつ
オンライン診療は、精神科受診へ抵抗感や迷いがあった方や多忙な方が、気軽に受診できる有効な手段です。
しかし、すべてのケースに適しているわけではなく、対応が難しい場合があります。
ご自身の症状や状況に合わせて、メリットとデメリットを考慮し、適切に利用することが重要です。
心の不調は、決して恥ずかしいことではありません。身体の不調と同じように、早期に専門家の助けを求めることで、症状を軽くし、回復を早めることができます。
「もしかして?」と感じたときが、受診のタイミングです。オンラインか対面か、ご自身の状況に合わせて、無理のない方法で一歩踏み出してみてください。
迷った場合は、まずはオンライン診療で気軽に相談してみるのも新たな選択肢です。「心のモヤモヤ」が楽になるかもしれません。