繰り返すヘルペスはバラシクロビルで徹底対策|再発を防ぐ治療法と生活習慣

繰り返し再発するヘルペスの悩みを抱えていると、憂鬱になり日常生活にも影響を与えてしまうのではないでしょうか。

本記事では、ヘルペスの治療薬である「バラシクロビル」について詳しく解説します。あわせて再発を抑える治療法についてもお伝えしますので、参考になれば幸いです。

バラシクロビルの特徴や効果

バラシクロビルはバルトレックスのジェネリック(後発医薬品)であり、基本はバルトレックスと変わりません。

しかし薬価などの違いもありますので、詳しく見ていきましょう。

関連記事:バルトレックスでヘルペスをコントロールできる?効果や副作用、再発予防の方法

バラシクロビルの作用メカニズムと効果

バラシクロビルは、服用後消化管から効率よく吸収され、速やかに肝臓や腸管などで代謝を受け、活性本体であるアシクロビルへと変換されるプロドラッグ です。

プロドラッグとは、体内で何らかの変換を受けた後に、活性を発現する薬物のことです。

このプロドラッグ化により、アシクロビル単体と比較して、より高い血中濃度と持続的な効果が得られるよう設計されています。

ヘルペスウイルスの増殖を効果的に抑えることが期待できます。

適応症(薬を使用できる疾患や症状)は以下の通りです。

  • 単純疱疹(口唇ヘルペス、性器ヘルペスなど)
  • 造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
  • 帯状疱疹
  • 水痘(水ぼうそう)
  • 性器ヘルペスの再発抑制

バラシクロビルの特徴

バラシクロビルの特徴は、以下の通りです。

  • 症状の緩和と治癒の促進
  • 服用回数を減らせる
  • 再発抑制効果

パラシクロビルは、体内で速やかにアシクロビルに変換され、高い効果を示すとされています。さらに、単純ヘルペスウイルスと水痘・帯状疱疹ウイルスに対して強い抗ウイルス活性を持っています。

これにより、痛み、水疱、かさぶたなどの症状を和らげ、治癒までの期間短縮が期待できます。

また、アシクロビル単体よりも吸収率が高いため、少ない量で効果を発揮しやすく、服用回数を減らすことができます。

さらに、性器ヘルペスに対し、再発抑制療法に用いられるのもメリットです。

バラシクロビルの薬価と負担額

バラシクロビルの薬価と自己負担額について表にまとめました。

バラシクロビルはジェネリックのため、多くの製薬会社から発売されており、それぞれ薬価が異なるため、錠剤のみでおおよその目安として示しています。

なぜ薬価が異なるかと言うと、それぞれ先発の薬をもとに飲みやすくするなどの工夫をして、さらなる価値をつけているためです。

下記の参照元より、同価格を設定している製薬会社が多いもののみピックアップしました。

参照元:商品一覧 : バラシクロビル塩酸塩

・単純疱疹の場合(一般的な成人の処方を基準にした処方量で計算しています)

薬品名ヘルペス
症状
投与方法薬価合計金額3割負担
バラシクロビル錠500mg通常1回500mg(1錠)
1日2回×5日間
105.9円/1錠1059円318円
76.7円/1錠767円230円
67.5円/1錠675円202円
再発抑制
性器ヘルペスのみ
1回500mg(1錠)
1日1回※
105.9円/1錠3177円953円
76.7円/1錠2301円690円
67.5円/1錠2025円607円

※性器ヘルペスの再発抑制療法は、バラシクロビルを半年から1年の間継続して服用します。上記表では1ヶ月分(30錠)で計算しました。

・帯状疱疹、水痘の場合(一般的な成人の処方を基準にした処方量で計算しています)

薬品名投与方法薬価合計金額3割負担
バラシクロビル錠500mg1回1000mg(2錠)
1日3回×7日間
105.9円/1錠4448円1334円
76.7円/1錠3321円966円
67.5円/1錠2835円830円

※上記は病院での受診料・薬局での調剤技術料、薬学管理料等など諸費用を含みません。

また、「バラシクロビル」はバルトレックスのジェネリック(後発医薬品)です。

ヘルペスの症状と種類

ヘルペスにはいくつか種類がありますが、一般的に多いのが、単純ヘルペスウイルスと水痘・帯状疱疹ウイルスの2種類です。

それぞれについて、詳細は下記の通りです。

単純ヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスの型発症するヘルペス主な症状
単純ヘルペスウイルス1型主に口唇ヘルペス口の周りや口の中に小さな水疱が集まってでき、ピリピリとした痛みやかゆみを伴う
単純ヘルペスウイルス2型主に性器ヘルペス性器やその周辺に、水疱や潰瘍(炎症を起こしてただれ(傷が深くなった状態)ができ、強い痛みを伴う

水痘・帯状疱疹ウイルス

ウイルスが初めて感染した時に発症するのが、水痘であり、一生に1度経験します。主に幼少時に感染しますが、ワクチンの接種をしていなかった大人が感染し発症する場合もあります。全身に特徴的な発疹(水ぶくれ)が表れ、人により発熱をともなう病気です。

帯状疱疹は、水痘から回復した後体内に潜伏していたウイルスが、何らかの誘因で再活性化して発症します。胴体に神経に沿って帯のように発疹が表れます。痛みやかゆみを伴う場合が多いです。

なぜヘルペスは再発するの?

ヘルペスウイルスは、初感染後症状が治まっても、完全に体の中から撃退することは出来ません。現代の医学では、一度感染してしまうと完全に死滅させることができないウイルスです。

一度症状が治まっても体内の神経の中に潜伏し、静かに身を潜めていわば休眠しています。そして何らかのきっかけで再び活性化し、再発するのです。

初感染から再発までの流れは以下の通りです。

1.初感染
ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜から侵入し、増殖して炎症や水疱などの症状を引き起こします。

2.神経節への潜伏
症状が治まった後、ウイルスは神経線維を通って近くの神経節まで移動し、静かに潜伏します。この状態ではウイルスはほとんど活動しません。

3.再活性化
何らかの誘因で潜伏していたウイルスが再び活性化し、神経線維を通って元の感染部位へと移動し増殖します。

4.再発
再び移動してきたウイルスが、皮膚や粘膜で炎症や水疱などの症状を引き起こします。初感染時よりも症状が軽いことが多いですが、同じ部位に繰り返し症状が出ることが特徴です。

ウイルスを完全に撃退することはできませんが、再発予防は可能です。

ヘルペス症状の再発を抑えるバラシクロビル

ウイルスを完全に撃退できなくても、ウイルスの再活性化を抑えることは治療で可能です。それが再発を予防する画期的な治療法、再発抑制療法です。再発抑制療法について詳しく見ていきましょう。

バラシクロビルなら再発抑制療法が可能

再発抑制療法に用いられる薬は、バラシクロビルまたは先発医薬品のバルトレックスです。これらは再発を未然に防ぐことが期待できます。

再発抑制療法とは、ヘルペス症状が頻繁に再発して悩んでいる患者が、抗ヘルペスウイルス薬を長期間毎日服用する事で再発を抑える治療のことです。

半年から1年間継続し、治療していきます。バラシクロビルを服用している期間は、ヘルペスウイルスの再活性化を防ぐ働きが期待できます。

内服を中止したら再び活性化するということではなく、内服中に免疫力を回復させ、簡単に再発しない体へと導くことが期待されます。

再発抑制療法が向いている患者は?

再発抑制療法が向いている患者は、おおむね1年間に6回以上再発する方です。

また、バラシクロビルにおいては、適応症は性器ヘルペスの再発抑制とされています。単純疱疹の患者の中でも口唇ヘルペスの患者は通常の治療のみで、再発抑制療法の対象にはなりません。

1日1錠を毎日、症状に関係なく服用し、それを継続します。継続期間はおおむね半年から1年とされ、通院しながら医師の判断により行っていきます。

再発抑制療法を行うメリット

再発抑制療法は、ヘルペスが繰り返し再発することで、日常生活に支障をきたしていてつらい方や、再発による症状が重い方、パートナーへの感染リスクが気になる方などに特におすすめです。

再発の心配が減ることで、QOL(生活の質)の向上が期待できます。

製薬会社によるバラシクロビルの添付資料にも、パートナーへの感染抑制について明確に記載されています。ただし、内服中の期間でも感染リスクはゼロではないため、コンドーム の使用等が推奨されています。パートナーとはよく話し合いましょう。

バラシクロビル服用における注意点

バラシクロビルの服用時に注意すべき点について解説いたします。製薬会社発行の薬の用法用量等が記載してある添付文書を参考にしています。

  • 自動車の運転等、危険を伴う機械の操作
    意識障害等があらわれることがあるので、そのような仕事の方は注意が必要です。腎機能障害患者では、特に意識障害等があらわれやすいので、場合によってはそのような仕事に従事させない選択をとる必要があります。
  • 治療開始は早期であるほど良い
    バラシクロビルの投与は、初期段階ほど効果が期待できます。
  • 自己判断での減薬や中止はしない
    症状が治まっていても薬はしっかり飲み切ります。特に再発抑制療法の患者は、経過観察にて、医師の判断で減薬または中止するまで内服は継続します。自己判断は再発や悪化などの思わぬトラブルを招く可能性があります。

参照元:抗ウイルス化学療法剤|一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)

バラシクロビルは誰でも処方可能? 

バラシクロビルは禁止されている事項は少ないものの、誰でも処方されるというわけではありません。詳しく確認してみましょう。

バラシクロビル禁忌事項 

禁忌事項(服用できない患者)について解説します。該当する恐れのある方は、処方してもらう前に、医師へ必ず相談しましょう。

バラシクロビルの成分あるいはアシクロビルに対し過敏症の既往歴 のある方は処方できません。

成分は下記の表のとおりです。

有効成分バラシクロビル塩酸塩水和物
添加物無水乳糖、コポリビドン、アルギン酸ナトリウム、タルク、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン、マクロゴール

バラシクロビルを取り入れるには注意が必要な方

服用には注意が必要な方について解説します。該当する恐れのある方は、処方してもらう前に、必ず医師へあらかじめ相談しましょう。

  • 腎障害のある患者 
  • 高齢者 
  • 妊婦、産婦、授乳婦等
  • 小児・乳児等への投与

また、下記の薬を服用中の方は注意が必要です。受診のさい、医師におくすり手帳を見せるなどして確認してもらいましょう。

  • プロベネシド(痛風や高尿酸血症の薬)
  • シメチジン(胃酸抑制薬)
  • ミコフェノール 酸モフェチル(免疫抑制薬)
  • テオフィリン(気管支喘息治療薬)

参照元:抗ウイルス化学療法剤|一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)

バラシクロビルの主な副作用

バラシクロの主な副作用について解説していきます。バラシクロビルは、腎機能が低下している方などは副作用が表れやすいため、医師へあらかじめ相談しましょう。

バラシクロビルの重篤な副作用

下記のような症状があらわれることはまれですが、異常が認められた場合にはただちに服用を中止します。

報告される重い副作用は以下の通りです。

  • アナフィラキシーショック、アレルギー反応(呼吸困難、血管浮腫等)
  • 血小板減少性紫斑病
  • 急性腎障害、尿細管間質性腎炎
  • 精神神経症状(意識障害(昏睡)、せん妄(記憶等の低下)、妄想、幻覚、錯乱、痙攣、てんかん発作、麻痺、脳症等)
  • 皮膚障害、皮膚粘膜眼症候群
  • 呼吸抑制、無呼吸
  • 間質性肺炎
  • 肝炎、肝機能障害、黄疸
  • 急性膵炎

バラシクロビルの軽い副作用

前述の重い副作用症状の他、軽い副作用も報告されています。症状が表れた場合は、速やかに薬の減量または中止を医師に相談しましょう。

症状は以下の通りです。

分類主な症状
過敏症発疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症
肝臓肝機能検査値の上昇
消化器嘔気、嘔吐、腹部不快感、下痢、腹痛
精神神経系めまい、頭痛、意識低下
腎臓・泌尿器腎障害、排尿困難、尿閉

バラシクロビルは、活性代謝物のアシクロビルに変換された後、主に腎臓から排泄されるため、腎臓機能や消化器系が弱い方は医師に事前に相談しておきましょう。

参照元:抗ウイルス化学療法剤|一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)

バラシクロビルとバルトレックスの違いは? 

バラシクロビルとバルトレックスはジェネリック(後発医薬品)と先発医薬品なので、成分や効能に差はありません。

しかし、薬価や取り扱い(販売元)などに違いがあります。どのような違いがあるのか、確認してみましょう。

バラシクロビルとバルトレックス比較表

バラシクロビルとバルトレックスについて、比較表としてまとめました。

薬品名バルトレックスバラシクロビル
発売の時期先発後発
製薬会社開発・製造・販売元
グラクソ・スミスクライン株式会社
複数の会社
分類抗ヘルペスウイルス薬
有効成分バラシクロビル塩酸塩
適応症・単純疱疹・造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制・帯状疱疹・水痘(水ぼうそう)・性器ヘルペスの再発抑制
通常の投与回数1日2回
再発抑制療法での投与回数1日1回
薬価145.4円/1錠先発に比べて比較的安価
再発抑制の対象患者・1年間に6回以上の再発
・再発症状が重い方
作用機序体内でアシクロビルに変換され、ウイルスのDNA複製を阻害することでウイルスの増殖を防ぐ
通常の服用のタイミング食後等の指示はない
再発抑制の服用のタイミング食後等の指示はないが、飲み忘れ防止の工夫が必要
腎機能への影響あり (腎機能に応じて減量が必要)
主な副作用頭痛、腎障害、腹痛、下痢、腹部不快感、吐き気、肝機能障害、意識障害、アナフィラキシーショックなど

このように、ほとんど違いはありませんが、薬代を節約したいと考える場合はジェネリックが良いかもしれません。

どちらを処方してもらえるかは病院による

どちらを処方してもらえるかは病院や薬局によります。

医療機関の方針により、ジェネリック医薬品を取り扱っているかどうかは違うためです。

また、患者の状態によって医師が判断し、どちらを処方するか決定されることもありますが、「ジェネリックを希望します」と伝える事も可能です。

医師や薬剤師によっては「ジェネリックを希望されますか?」と確認される場合もあります。

ジェネリックは、安価な分品質が落ちるという心配はありませんので、安心して検討すると良いでしょう。

バラシクロビルと類似薬比較

バラシクロビルと類似しているヘルペス治療薬について、比較してみましょう。

類似薬には、アメナメビル(アメナリーフ)、アシクロビル(ゾビラックス)、ファムシクロビル(ファムビル)があります。

薬の成分バラシクロビルアメナメビルアシクロビルファムシクロビル
先発薬品名バルトレックスアメナリーフゾビラックスファムビル
作用機序
(作用メカニズム)
体内でアシクロビルへ変換し、DNAポリメラーゼによるウイルスDNAの複製を阻害ヘルペスウイルスのDNA複製に必要なヘリカーゼ・プライマーゼ複合体を阻害ヘルペスウイルスのDNAポリメラーゼによるウイルスDNAの複製を阻害ヘルペスウイルスのDNAポリメラーゼによるウイルスDNAの複製を阻害
再発性への治療再発抑制療法 (再発性性器ヘルペス)PIT療法(再発性単純疱疹)成人はなし
(小児のみ有)
PIT療法(再発性単純疱疹)
再発性の対象患者年間6回以上の再発とくになし年間3回以上の再発
通常の投与回数1日2回1日1回1日5回1日3回
再発抑制での投与回数1日1回を毎日服用初期症状時に1回初期症状時2回
2回目12時間後
投与方法内服食後に内服内服・点滴・軟膏内服
腎機能の
影響
あり (腎機能に応じて減量が必要)比較的少ないあり (腎機能に応じて慎重に投与)あり (腎機能に応じて減量が必要)
主な副作用頭痛、腎障害、腹痛、下痢、腹部不快感、吐き気、肝機能障害、アナフィラキシーショック、意識障害などアナフィラキシーショック、薬疹(紅斑、 湿疹、 発 疹等)、頭痛、頭重、めまい、 しびれ感、下痢、吐き気/嘔吐、腹痛など意識障害、貧血、肝機能障害、腎機能障害、吐き気/嘔吐、下痢、腹痛、消化不良、頭痛、傾眠、めまいなど意識障害、アナフィラキシーショック、頭痛、傾眠、めまい、吐き気/嘔吐、下痢、腹痛、便秘、口渇、腎機能障害、肝機能障害など
適応症単純ヘルペス、帯状疱疹、水痘単純ヘルペス、帯状疱疹単純ヘルペス、帯状疱疹単純ヘルペス、帯状疱疹
薬価145.4円/1錠
(ジェネリックはさらに安価)
1148.7円/1錠
(新薬のため比較的高価)
19.2円/1錠221.2円/1錠
(ジェネリックはさらに安価)

ヘルペス症状が出ている時はどう過ごせばいい? 

早く回復するために、また自分が誰かに感染させないために、どう過ごせばよいかをお伝えします。ぜひ生活を送る上で参考にしてください。

悪化させないために気を付けること

まずは悪化させないために、自身で気を付けるべきことは以下の4つです。

  • 患部に触れない
  • 洗顔等で無理にこすらない
  • 患部を触ってしまったらせっけんで手を洗う
  • 水疱をつぶそうとしない

水疱や潰瘍にはウイルスがたくさん含まれています。できるだけ触らないようにしましょう。気になってしまったり、痛みや痒さで触りたくなってしまったりと、つらいですが我慢します。

アルコールは、症状を悪化させるおそれがあります。お酒は極力控えましょう。

人にうつさないために気を付けること

ヘルペスは、ヘルペスウイルスの接触によって感染します。

日常生活では、感染予防のため、以下を注意しましょう。

  • 家族内でもタオルや食器の共有をしない(自分専用を持ち、清潔に管理する)
  • 入浴は家族の最後にするかシャワーで済ませる
  • プールや温泉、サウナ等は控える
  • キスや性行為はさける(症状が治まっている時は比較的感染リスクが低いですが、可能性はゼロではありません。コンドーム使用等が推奨されます)

以上のことを踏まえて生活しましょう。

今日からできるヘルペス再発予防のセルフケア

ヘルペス再発は、ストレスや生活習慣も影響しています。

再発予防のための薬以外のセルフケアの方法をまとめました。

ぜひ参考にして、今日から実践してみてください。

充分な睡眠時間をとる

睡眠不足などで疲労が蓄積して自律神経が乱れると、免疫力が低下してウイルスの再活性化を招きやすくなります。充分な睡眠をとりましょう。

日頃から、充分な睡眠時間の確保が大切です。日々多忙で難しい方が多いかと思いますが、ぐっすり眠れる工夫をしてみてはいかがでしょうか。

例えば、入眠をスムーズにするためのリラックスタイムをとる、スマホのブルーライトは睡眠をさまたげるため寝る前はスマホを見ない、などの工夫をしましょう。

ストレス管理をする

ストレスはヘルペスウイルスの再活性化を誘発しやすいとされています。ストレス管理を充分に行い、ストレスをためないようにします。

リフレッシュできることやリラックスできる自分の好きなことを見つけましょう。

日々仕事や家事・育児に追われて多忙な方が多いかもしれませんが、友人とのおしゃべりや食事などのストレス発散や、趣味に没頭する時間も大切です。軽い運動も良いかもしれません。

生活習慣の改善

不規則な生活や、生活習慣の乱れはヘルペスに影響します。生活習慣の改善をしましょう。

規則正しい生活リズムを心がけ、夜更かしをついついしてしまう人は可能な限り改めます。夜更かしはヘルペスだけでなく美容と健康にも悪影響を与えるので、なるべく早寝早起きが良いでしょう。仕事上の理由でなかなか早寝早起きができない場合でも、出来る限り毎日の定番リズムがあると良いです。

また、飲酒や喫煙等の習慣があれば極力控えます。可能であれば禁酒禁煙します。

栄養バランスのとれた食事を心がける

免疫力の向上をめざすために、栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。栄養不足や、インスタント食品ばかりでは自律神経が乱れて再発する恐れがあります。

ヘルペスを直接退治する食品があるわけではありませんが、免疫力を高めるためと皮膚や粘膜の健康維持に役立つ食品例をあげておきます。

栄養素食品例
タンパク質肉、魚、卵、大豆製品
ビタミン類緑黄色野菜、レバー、柑橘類、ナッツ類、
ミネラル類牡蠣、赤身肉、ナッツ類
オメガ3脂肪酸青魚、亜麻仁油、えごま油など
食物繊維ヨーグルト、納豆、キムチなど
ポリフェノール、カロテノイド色の濃い野菜や果物、緑茶、カカオなど

また、避けた方が良い食品として、アルギニンを多く含む食品(チョコレートなど)や、刺激物(香辛料・アルコール)は避けた方が良いと言われています。

紫外線対策・乾燥対策をする

口唇ヘルペスは、紫外線を浴びることや唇の乾燥が原因で再発することがあります。

紫外線対策と、乾燥対策を行いましょう。

外出時はUVカット効果のあるリップや日焼け止めを使用します。帽子やサングラス、UVカットの衣類、日傘も効果的です。

日差しの強い季節(春~初秋)にかけては特に注意が必要ですが、紫外線は夏場だけではありません。1年を通して注意が必要です。

また、乾燥対策には冬だけでなく年間を通して、保湿用のクリームやリップでケアをしましょう。

再発の兆候に注意する

ヘルペスの治療は、早めの対処が鍵です。初期段階で違和感を見つけましょう。

再発の初期症状に気づいたら、早めに薬を服用することでウイルスの増殖を抑え、症状が緩和し、感染を広げるリスクも減らすことができます。

一般的には多くの患者が、かゆみやピリピリ、チクチク、ムズムズといった違和感を覚え、その後に発疹や水疱ができるといった流れを経験しており、再発時の初期症状を自覚している場合が多いです。

家族やパートナーに伝える

家族やパートナーに、ヘルペスウイルスの感染や再発について、伝えておくことが重要です。感染のリスクや予防について話し合い、理解と協力を得るようにしましょう。

恥ずかしくて言えない気持ちもあるかと思いますが、自分の治療のためにも感染させないためにも、しっかり伝えて協力してもらうことが大切です。

また、パートナーとは、濃厚なコミュニケーションや性交渉について話し合い、理解し合うとことが重要です。症状が出ている時はもちろんそれらはNGですが、症状が治まってる時でも感染リスクは低いですがゼロではありません。

薬の添付文書にも「再発抑制療法の治療中もコンドームの使用が推奨されます」と明示されています。

バラシクロビルを処方してもらえる病院

バラシクロビルの処方や再発抑制療法の相談ができる病院を確認してみましょう。

皮膚科を受診する

ヘルペス治療では最も一般的な診療科は皮膚科です。

ヘルペスの診断と治療を専門としており、単純疱疹・帯状疱疹どちらも受診可能です。口唇ヘルペスも性器ヘルペスもどちらも可能です。

初感染でも、再発性でも、ヘルペスかどうかわからなくても、安心して良いでしょう。

また、再発抑制療法について詳しく質問したり、相談したりすることも可能です。

ただし、再発抑制療法をすべての医療機関が行っているとは限りません。

治療方針や導入している薬は、病院によって異なる場合もあります。バラシクロビルでの再発抑制療法を希望するさいは、受診予約の前に電話やメール等で問い合わせておくと良いでしょう。

内科を受診する

内科でもヘルペス治療を行うことができます。

特に、かかりつけの内科医がいる場合はおすすめです。再発性の場合はあなたの体調を把握して日頃の体調管理をアドバイスしてくれるでしょう。

ヘルペスは皮膚疾患ですが、自律神経や免疫力により症状が表れます。再発性は特に体調管理や生活習慣などが重要です。かかりつけ医の場合、あなたの体調を理解して最適なアドバイスをしてくれることでしょう。

婦人科・性病科を受診する

性器ヘルペスの場合、女性は婦人科、男性は泌尿器科でも受診可能です。または性病科でも可能です。

また、妊娠している可能性のある方や妊娠中、授乳中の方はヘルペス患部の位置に関わらず、産婦人科か婦人科を受診しましょう。

多くのヘルペス治療薬は抗ヘルペスウイルス薬です。妊婦や授乳に影響することを明示しており、服用を避けるべきとしています。再発抑制療法のバラシクロビルも同様です。

抗ヘルペスウイルス薬ではなく、別のアプローチでの治療を提案してくれるでしょう。

オンラインヘルペス外来を受診する

ヘルペスの治療は初期段階での薬の服用が大事ですが、ベストなタイミングですぐに受診できない方も多くいます。

そんな時は、オンラインヘルペス外来がおすすめです。近年は、オンライン外来が増えて環境も整ってきています。

特に、症状が比較的軽い場合や、初診ではなく再発性の場合で、ご自身で症状をよく理解し、初期段階を自覚している場合は、オンラインがおすすめです。

多忙でなかなか通院できない場合でも、病院が開いていない早朝・夜間でも診察している場合が多いので便利です。

病院へ行くのが恥ずかしいならオンライン診療がおすすめ

ヘルペス症状は、特に女性は恥ずかしいと感じる方も多いでしょう。特に性器ヘルペスなどは恥ずかしくて通院が憂鬱なのではないでしょうか。

そんな方は、オンライン診療がおすすめです。自分の部屋などプライバシーが守られまる場所での受診が可能です。

オンラインですと、他に患者さんがいないので誰かに見られるといった心配もなく、近所の目などが気になる方には、安心できる場です。

オンライン受診では、問診が中心となり再発性の治療に対応する薬を処方します。様々なオンラインサービスがあり、オンラインクリニックによって方法などが異なるので受診しやすいと感じるところを選びましょう。

時間がなくて通院できない方には、おうち病院「オンラインヘルペス外来」

口唇ヘルペスは、飲み薬や塗り薬を中心とした薬物療法で治療します。重症化のリスクが高い場合は、点滴静注で抗ウイルス成分を投与することもあります。口唇ヘルペスはなるべく初期の段階で治療を始めることで早期改善が期待できるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

しかし、仕事や家事、育児、介護など、さまざまな事情で医療機関を受診する時間を確保できない方もいらっしゃいます。そのような方には、「おうち病院 オンラインヘルペス外来」をおすすめします。

おうち病院なら、
✅ 初診から保険診療OK
✅ 平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 予約時間ぴったりに診察開始で、出社前・会議の合間・帰宅後などスキマ時間に受診OK
✅ 次回再発時のお守り「PIT処方」も選択可能。症状が出た際の通例処方とPIT処方のセットでの処方が便利
✅ 処方せんは自動送信され、全国6,900店舗の薬局で受け取り可能
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「口唇ヘルペスの治療を受けたいけれど受診が難しい」という方はぜひ「おうち病院 オンラインヘルペス外来」をご利用ください。

ヘルペスを未然に防ぐバラシクロビルでQOL向上を目指そう

ヘルペスの再発はつらいですね。日常生活も制限され、憂鬱でしょう。ヘルペスの再発に悩むなら、「バラシクロビル」を用いて、再発を未然に防ぐ再発抑制療法という選択肢があります。

再発を抑えることで、「また出来た・・・」などという憂鬱から解放され、周囲への感染リスクも減少し、QOL向上に期待が持てることでしょう。

多忙で病院に行く時間がない、専門病院が遠いなど通院が難しい場合や、恥ずかしくて病院に行けない場合は、オンライン受診がおすすめです。

ヘルペスは生涯付き合っていく病気であり、その方法を医師と探っていくことが大切です。