ステロイドがニキビに与える影響とは？正しい使い方なら副作用は怖くない

ニキビは、皮脂が毛穴に詰まることによって、炎症を起こします。そのうえで、アクネ菌が増殖し、発症する皮膚疾患です。

そのため、「炎症を抑える効果を持つステロイドで治療できるのでは？」と思う方も多いのではないでしょうか。実際は、ステロイドを適正に使用できれば効果はあるものの、使用には注意が必要だといえます。

本記事では、ステロイドの概要からニキビに与える影響、注意点についてみていきましょう。

「ニキビにはステロイドを使用していいの？」「今すぐ顔のできものがニキビかどうか診断してほしい」という場合は悪化する前におうち病院の『オンライン診療』を利用しましょう。

ステロイドとは何か

ステロイドは、人体に存在する副腎で作られているステロイドホルモンを治療薬として応用したものです。あらゆる炎症に対して強い効果を発揮するものであり、内服薬や塗り薬として使用します。

ニキビに関して言えば、内服薬でステロイドを出されるケースはほぼなく、塗り薬として診断結果に応じて処方されることが多いです。内服薬に関しては、次のような副作用があるため、使用に気をつける必要があります。

・免疫を抑える

・骨がもろくなる(内服薬のみ)

・皮膚が薄くなる

ただし、塗り薬に関しては用法用量を守って使用すれば、デメリットを軽減できる点も特徴だといえます。塗り薬の場合、長期間にわたって使用しなければ、皮膚の免疫を抑える・皮膚が薄くなるといった症状が表れることはありません。

ステロイドの種類

ステロイドには多数の種類があり、レベルが次のように決まっています。

段階1.弱い

段階2.普通

段階3.強い

段階4.とても強い

段階5.最も強い

4～5段階目のステロイドに関しては、医師や薬剤師でなければ処方できません。市販で販売されているニキビに対して、塗布できる薬剤の強さは1から3までに限られています。

塗り薬は薬局やドラッグストアでも購入できる

塗り薬に関しては薬局やドラッグストアで医師の診断に関係なく購入することが可能です。ただし、長期間間違った使用を続けた場合、免疫力を下げてしまうことからニキビをより悪化させてしまうケースも少なくありません。

そのため、ニキビに悩んでいる状態で、薬局やドラッグストアでステロイド入りの治療薬を購入する場合は医師への相談が必要といえます。

内服薬は医師でなければ処方できない

ニキビでステロイドを内服薬として処方するケースはほぼありません。肺炎やアレルギー疾患などを複合して発症している場合は可能性としては想定されます。

内服薬に関しては強力なだけでなく副作用も強くなるため、医師でなければ処方できません。

ステロイドがニキビに与える影響

ステロイドには強く炎症を抑える効果があるため、塗り薬としてステロイドを使用するケースはあります。しかし、自己判断での使用はリスクを伴うこともあり、医師の判断を仰いだ上で使用することを推奨します。

ここではステロイドがニキビに与える影響やリスクなどについて詳しくみていきましょう。

ニキビの原因と症状

ニキビの原因は、皮脂の分泌が多すぎることで毛穴がつまり、アクネ菌が増殖することによる炎症や化膿です。症状は、白い芯のあるできものが表れ、痛みや痒みを伴います。

色が白から黄色・紫まで変化し、潰すことで周りに細菌が広がるといった悪循環を引き起こします。

ステロイドによってニキビが悪化するケースがある

ステロイドは炎症を抑えることができる医療薬です。しかし、炎症を抑えるものの、免疫力を低下させてしまうことからニキビには効果がなく、一時的に炎症が治まったとしてもより悪化してしまう可能性があります。

仮に、炎症をステロイドで抑えたとしてもアクネ菌を除去していないため、ステロイドのみでのニキビの治療は難しいといえるでしょう。

ステロイドをニキビに使用する場合は医師の判断を仰ぐ

ステロイドをニキビに使用する場合は、市販薬であっても医師の判断を仰ぐことを推奨します。診断結果によってはステロイドを使用するケースもあるものの、ステロイドを使用し続けることによってよりニキビが悪化する可能性もあるためです。

また、ニキビに必要な治療はアクネ菌の殺菌や角質落とし、抗生物質の塗布であり、ニキビはあくまで炎症を抑えるだけに過ぎないことも知っておきましょう。

しかし、医師から処方されたものであれば必要な期間、必要な部位のみに使用することでデメリットを極力回避することが可能です。

ニキビの正しい治療法

ここからはニキビの正しい治療方法について解説していきます。症状が重くない場合は、塗り薬でも対応できるものの、そのニキビがどのような状態になっているのかによって適切な治療方法が変わります。

すでに化膿している場合は、医師の診察を受けましょう。

塗り薬と内服薬を使い分ける

重症であれば、ニキビでも内服薬を処方されるケースもあります。

塗り薬を処方されるケースが多いことから、自己判断で塗り薬を購入し使用することも想定されるでしょう。しかし、適切に塗り薬と内服薬を使い分けなければ改善せず悪化してしまう可能性があります。

塗り薬と内服薬を処方された場合には、正しい用法用量を守りつつ使用することが大切です。

自己判断でドラッグストアや薬局に売っているステロイドを使用しない

ニキビの原因はアクネ菌でありその増殖を防ぐことですが、、段階によっては炎症を起こしているため、ステロイドが効果を発揮するケースも想定されます。

しかし、ステロイドの副作用として、皮膚を薄くする、塗布された部位の免疫力を下げることから、適切に使用しなければより酷い炎症となる可能性もある点を考慮しなければなりません。

そのため、ドラッグストア・薬局問わずステロイドは医師の指示があった場合のみ使用しましょう。

ステロイドをニキビの治療に使用する際の注意点

ここからは、ステロイドをニキビの治療に使用する際の注意点について解説していきます。ステロイドは市販薬として販売されていることから、強さを確認せずに使用してしまうケースも想定されるでしょう。

ニキビの改善を望む場合は、そういった使い方では改善は難しいといえます。症状を悪化させないためにも注意点を意識しつつ、医療薬を使っていきましょう。

家族や友人からもらったものを使用しない

家族や友人から貰ったステロイドの使用は推奨できません。強弱のレベルや塗布量、塗る回数などは個人の症状によって大きく異なるためです。

ニキビをはじめとした皮膚疾患が気になる場合は、ステロイドをいきなり塗るのではなく、医師の判断を仰いでから塗ることが大切だといえるでしょう。

また、ステロイドの使い方を誤れば、ニキビの数をより増やしてしまう可能性もあります。

ステロイドの副作用に注意する

ステロイドを適正に使用できなかった場合、副作用によって免疫力が低下します。例えば、幼年期から定期的にステロイドを使い続けているといった場合は、副作用が顔に表れている可能性があります。

また、ヘルペスウイルスなどに感染していた場合は、帯状疱疹や水ぶくれなどが顔面に現れる可能性も想定されるでしょう。さらに、細菌や真菌などにも弱くなってしまいます。

仮に、3日から1週間ほど使用しても全く改善しなければ早急に皮膚科の利用を検討しましょう。

まとめ

ステロイドを正しく使用すればニキビにも対応できます。その場合は、ステロイドのみでなく他の薬も併用して使用するケースが多いことから、医師の診察が必要となるといえるでしょう。

また、自己判断でのステロイドの使用はリスクが高く、最悪の場合より悪化してしまうことも少なくありません。市販薬も含めて、ステロイドは用量用法を守りつつ使用していくことが大切です。

おうち病院は問診から処方までいつでもオンライン対応できます。仮に平日の日中に時間がなかった場合でも自分の都合に合わせて利用可能です。

「ニキビっぽいからステロイドを使用した」「ステロイドを使用したけど改善していない」という場合は、悪化する前におうち病院のオンライン診療を利用しましょう。

最短1日で処方箋をもらうことが可能です。