うつ病をサポートするサプリ選び|栄養補給で心のケアを

うつ病の症状緩和が期待される栄養素があります。

心の動きには栄養素が関与しているのです。その栄養素の接種が、食事では不充分なところをサポートしてくれるサプリメントを上手に取り入れましょう。

本記事では、心のケアに必要なサプリメントについて解説します。

ぜひサプリ選びの参考にしてください。

うつ病におけるサプリメントの役割

うつ病の治療や心のケアをするなかで、サプリメントを取り入れるのは、有効でしょうか?

結論から言えば「有効」です。

治す薬ではなく、心のケアに良いとされる栄養素をサプリメントから取り入れて、心を健康へと導くイメージです。

うつ病のケアに有効な栄養素を取り入れるのに役立つ

心のケアに良いとされる栄養素を取り入れるのに役立ちます。

サプリメントは、栄養素の補給を助けるものです。栄養素は食事で摂取できますが、現代の日本人の食生活でほとんどの人が不足しがちな栄養素もあります。それらの摂取を補うために、サプリメントを取り入れると良いでしょう。

逆を言えば、心のケアに必要な栄養素が不足すると、うつ病症状がなかなか改善せず、悪化する可能性があります。

サプリメントはうつ病治療の補助的な役割

うつ病治療は医師の診断が不可欠です。

医師の診断のもと、減薬を試みたり必要な栄養素を補ったりするため、様々な治療へのアプローチとともに、サプリメントを併用することがあります。

サプリメントには薬のような効果・効能はないため、サプリメントのみで治療する・減薬するといった考え方は危険ですが、医師の判断で心のケアに有効な栄養素を取り入れながら、様子を見て減薬へと治療を進めるケースはあります。

サプリメントは、うつ病治療の補助的な役割と言えるでしょう。

うつ病ケアに良い栄養素とサプリメント

うつ病の症状改善や予防に必要な成分(栄養素)を解説します。

これらは食事でも摂取できますが、食事だけでは不足しがちなので、栄養補給としてサプリメントが活躍します。合わせて食品も紹介します。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、脳の健康にとって重要な成分であり、抗うつ効果があるとされています。 特に、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は気分を安定させる役割があります。

また、心臓の働きをサポートする働きもあります。

  • ・オメガ3脂肪酸が多く含まれる食品:亜麻仁油、えごま油、魚油(マグロ・サーモン、イワシ、ブリ・サバ・サンマなど)、ナッツ類

ビタミンD

ビタミンDは、神経の伝達を助ける働きがあり、不足すると気分の落ち込みやうつ状態に関与していることがあります。

ビタミンDは日光に当たることで人の体内で生成することができるもののため、日光を浴びる時間が少ない冬季にはビタミンDの欠乏が問題になります。

朝起きたらカーテンを開けて朝陽を浴びる、散歩するなど、意識して日光浴を行うと良いでしょう。

  • ・ビタミンDが多く含まれる食品:鮭、さんま、ブリ、マアジ、しらす干し、卵、きのこ類、緑の葉野菜、乳製品、肉類

ビタミンB群

ビタミンB群は、エネルギー源となる三大栄養素(たんぱく質・糖質・脂質)の代謝をサポートします。また、神経伝達物質の生成に関わり、脳の機能をサポートします。

特に葉酸(ビタミンB9)やビタミンB12の不足は、うつ病と関連することがあります。

  • ・ビタミンB群が多く含まれる食品:肉類(牛・豚・鶏)・まぐろなど赤身魚・いわし・納豆・卵・貝類・ブロッコリー・緑の葉野菜・乳製品など

マグネシウム

マグネシウムは、主に骨や歯の形成・維持に役立つ、筋肉の収縮、体温や血圧の調整等の働きがあります。また、神経情報の伝達をサポートする働きがあり、リラックス効果、ストレスの軽減に役立ちます。マグネシウム不足は気分の低下や疲労感を考えます。

カルシウムを過剰に摂取するとマグネシウムの吸収を低下させるため、バランスよく両方の接種を心掛けましょう。

  • ・マグネシウムが多く含まれる食品:海藻類、ごま、そば、さくらえび、アーモンド、かぼちゃ、ココア、米ぬか、ほうれん草、アボカド

L-トリプトファン

L-トリプトファンの主な働きは、脳内でセロトニンやメラトニンといった神経伝達物質を作り出す事です。メラトニンは、睡眠と覚醒のリズムやホルモン分泌のリズムを調整し、体内時計に影響します。

セロトニンは、昼間の活動を活発にし、充実感の助けになる働きがあり「幸せホルモン」とも呼ばれています。つまり、L-トリプトファンが不足すると、これらのリズムが乱れるのです。

L-トリプトファンは体内で生成できないため、食物やサプリから摂取する必要があります。

  • ・L-トリプトファンが多く含まれる食品:乳製品、大豆製品、ナッツ類、チーズ、卵、魚、肉類、豆類

うつ病ケアサプリを選ぶ時に押さえておくべきこと

うつ病ケアのサプリを選ぶ際に押さえておくべきポイントを解説します。

選ぶ時の参考にしてください。

こんなうつ病ケアサプリを選んではいけない

選んではいけないサプリを紹介します。選ぶ際は注意してください。

主成分がわずかしか入っていない、カサ増しされたもの

ドラッグストアやネット通販で手に入る安価なものの中には、製造コストを抑えるためにカサ増しされ、必要な主成分がわずかしか入っていないものがあります。

効果を実感できる事はあまりない場合があるので、おすすめできません。

不要な添加物が入っているもの

サプリメントの製造には、栄養素を閉じこめたり固めたりするため、必要不可欠な添加物もあります。

しかし、甘味料や香料、色素は必要ではありません。体への影響を考えればこれらは避けるべきです。海外から個人輸入などで過去に健康被害が報告されています。

自分の体質に合っていないもの

アレルギー等がある場合、成分は慎重に確認しなければなりません。

例えば卵アレルギーの場合、たまごから栄養素を抽出しているものは、アナフィラキシーショックをおこす危険性があります。

ビーガンや宗教による事情で特定の食品を摂取しない場合も同様にチェックしましょう。

医療機関で処方される医療用サプリメントがおすすめ

上記の注意点を考慮し、うつ病ケアには医療用サプリメントがおすすめです。医療用サプリメントは医師の判断で処方されるため、安心と言えます。

また、うつ病の治療は、自己判断ではなく医師のサポートが必要です。様々な治療法でアプローチしながら併用して、最適なサプリメントを提案してくれるでしょう。

うつ病ケアで、サプリメントを取り入れたい方は、まずは医師に相談しましょう。

市販のサプリメントと医療用サプリメントは何が違う?

通常のサプリメントはドラッグストアやネット通販で手に入りますが、医療用サプリメントは、医師の診断による処方箋がないと受け取れないのが大きな違いです。

医療用サプリメントは、医師とメーカーで開発し、患者の治療補助的な役割を前提としています。市販のサプリは、健康な方の健康維持が前提です。

また、医療用サプリメントは医薬品の製造と同じ、厳しい国の基準GMP認定工場(適正製造規範)のもと製造されています。一方、通常のドラッグストアやネット通販で手に入るサプリメントは、この法律の基準で製造されているものとは限りません。

うつ病ケアに適した医療用サプリメントの相談が出来るところ

うつ病ケアの医療用サプリメントについて、どこで相談出来るかを解説します。受診の参考にしてください。

心療内科へ相談する

初診は心療内科かメンタルクリニックへ相談しましょう。医療用サプリメントを取り扱っているかは、事前にホームページや電話で確認します。

また、サプリメント外来や栄養療法外来で対応することもあります。その場合もうつ病に対応しているか事前に確認しておきましょう。

オンラインサプリメント外来へ相談する

心療内科やメンタルクリニックのオンライン枠か、サプリメント外来や栄養療法外来のオンライン枠へ相談します。または、オンライン専用クリニックのサプリメント外来を行なっているところで相談できます。

ネットで予約をする際、問診のように軽くいくつか質問されるので、症状や医療用サプリメント希望など書いておきましょう。

うつ病の症状改善にサプリを取り入れるなら、おうち病院「オンラインサプリ相談」

うつ病ケアでサプリメントを取り入れるなら、ぜひ医療用サプリメントを検討してみてはいかがでしょうか。

医療用サプリメントは、市販品のように自己判断で買えるものではなく、医師の診断が必要になります。

どんな治療が望ましく、どの成分のサプリメントが治療をサポートしてくれるのか、症状や体質に合わせて医師が判断してくれます。

また、通院は面倒、恥ずかしい、気が重い、うつかなと思っても多忙で時間が取れない、などのご事情があれば、おうち病院「オンラインサプリ相談」を試してみてはいかがでしょうか。

おうち病院「オンラインサプリ相談」なら、医療用サプリメントをオンラインで処方可能です。自宅に近いクリニックで受け取るか、自宅に配送することができます。

うつ病の心のケアには、サプリメントも有効。必要な栄養素を充分に取り入れる事が大切

うつ病治療の補助的な役割として、心のケアにサプリメントは有効です。

心のケアに必要な栄養素を充分に取り入れることで、症状緩和が見込める可能性もあります。

うつ病には適切な診断と、専門的なサポートが必要です。自己判断で市販のサプリを購入するのではなく、医師の診断による処方で安心の、医療用サプリメントをご検討ください。