PMS診断の基準とは?知っておきたい症状とセルフチェック方法

目次

月経前などの体調不良が辛くて、PMSかな?と悩んでいらっしゃる女性は多いでしょう。

しかし、個人差があり、人より症状が軽いか重いかもよくわかりません。我慢してしまうか、自宅で安静にするなどして過ごすしかない方も多いかと思います。

そこで、自分で診断できるセルフチェックを用意しました。ぜひ受診の目安にしてみてください。

PMSと診断される基準

PMSかどうかの境目はどこにあるのでしょうか?医師の診断基準を解説します。

自分に当てはまるかどうか、参考にしてください。

月経周期と関係しているか

排卵日から月経前の月経周期と関係しているかどうかが鍵になります。

症状は月経が始まる1~2週間前(黄体期)に出現し、月経開始後4日以内に軽減または消失するようであれば、PMSかもしれません。

また、身体的・精神的症状が繰り返し何ヶ月か続いているかどうかも判断基準となります。たまたまその月だけ体調が悪かったのか、毎月月経周期に合わせてつらい症状が出現するかで判断しましょう。

症状が日常生活に影響を及ぼしているか

不快感やイライラ、痛み等の症状により日常生活に支障をきたしているかどうかが判断の基準になります。

寝込むほどひどかったり、仕事や学校に行くのが困難だったり、鎮痛剤を飲まないといられない、などの症状の程度が鍵になります。

主な症状には、胸の張り、むくみ、頭痛、腹痛、疲労感、体重増加、イライラ、動悸、集中力の低下、気分の不安定、緊張感、睡眠障害などが挙げられます。

PMSと症状が似ている月経困難症

PMSとよく似た症状ではあるが、月経前ではなく月経期間中に起こる場合を、月経困難症と言います。(一般的に生理痛と呼ばれています)

強い下腹部痛や腰痛、頭痛や疲労感、イライラなどの症状が表れます。ひどい場合は嘔吐を引き起こしたり、貧血やめまいを引き起こしたり、といったこともあります。

原因疾患のない機能性月経困難症と、子宮やその周囲の炎症など、原因となる疾患のある器質性月経困難症があります。

重い疾患が隠れている可能性があるので、無理せず早めに受診しましょう。

【セルフ診断】PMSチェックと受診の目安

前述のPMS診断基準を見ても、どうしても自分がPMSかどうか分からないという方は、ぜひセルフチェックをお試しください。

その上で、受診すべきか判断しましょう。

チェックしてみよう。PMSセルフ診断項目

それでは、PMSセルフチェックをしてみましょう。

項目は24個あります。

セルフ診断チェック項目リスト

※月経が始まる1~2週間前に症状が表れ、月経が始まると症状がおさまる、または軽くなる症状をチェックします。

1.イライラしやすい

2.情緒不安定になる

3.なぜか気分が沈み、うつっぽくなる

4.不安な気持ちになる

5.おりものの量が増える

6.頭痛がする

7.下腹部が痛くなる

8.お腹が張る感じがある

9.胸が張って痛い

10.めまいや動悸がする

11.吐き気があり嘔吐することもある

12.倦怠感や疲労感がある

13.微熱が出る

14.肌荒れ、ニキビ、湿疹などが出る

15.眠れない

16.日中眠くてボーっとしてしまう

17.便秘か下痢になる

18.甘いものが無性に食べたくなる

19.食欲が増す

20.体重が増加する

21.むくみやすくなる

22.衝動買いをしてしまう

23.いつもより集中力がない

24.何もしたくない(やる気が出ない)

実は、1個でも当てはまるようなら、PMSの可能性が高いです。セルフケアを試しつつ、受診して適切な治療を受けることをおすすめします。

特に、仕事や家事・学校を休みたいと感じる、または起きられないなどでお悩みであれば、ただちに受診しましょう。

PMSセルフ診断で当てはまる場合は迷わず病院へ

月経と関係している事に気付かず、鎮痛剤を飲むなどして過ごし、受診しない方が意外と多いようです。PMSの自覚がなく、「なんだか体調が悪いな」という感じです。

月経前の2週間症状がある場合、月の半分はつらいことになります。月経が始まると症状が消えるか軽くなります。この体調の変動に自分でも困惑して悩んでいる方もいるようです。

PMS診断を受け、きちんと治療すれば、症状の緩和が見込める可能性があります。学校や仕事に行くのがつらいなど、日常生活に支障をきたすようなら早めの受診をおすすめします。

適切な治療を受けて、日常生活を取り戻しましょう。

PMSの症状を和らげるセルフケアポイント

PMSの症状を和らげるために今から出来る、セルフケアについて解説します。ぜひ取り入れてみてください。PMS症状が出ている時だけでなく、普段からの心掛けが大切です。

バランスの良い食事

食事はPMSの症状に大きく影響します。栄養バランスを考えた食事を取り入れましょう。

忙しくてついつい簡単に済ませてしまい、栄養が偏りがちですが、がんばってみてください。

また、塩分を控える・体を冷やす食べ物を控える・PMS症状が表れる時期はカフェインの接種量を減らすなど、意識してみてください。

  • ・PMSに良いとされる食品豆腐・味噌・納豆・豆乳などの大豆食品・赤身肉、ほうれん草、プルーン・ナッツ類・海藻類・玄米・そば・乳製品・小魚・ブロッコリー・カボチャ・バナナ・卵など

生活習慣を見直す

健康的な生活習慣がPMSの症状改善に役立ちます。例えば、タバコやアルコールは控えましょう。規則正しい生活、適度な運動が体調を整えます。

また、コーヒーブレイクが好きな方は、無理に減らすのではなくカフェインレスコーヒーに切り替えるのも手です。心身ともにリラックスさせてくれるハーブティーはおすすめです。気分をあげたい時、休みたい時など目的別にチョイスする楽しみを持つのも良いでしょう。

糖分の取りすぎや体を冷やす冷たい飲み物はなるべく避けて、体を温める飲み物を選択するのがおすすめです。

睡眠を充分にとる

可能であれば、最低でも1日6時間~7時間の睡眠時間を確保しましょう。

睡眠不足は、PMSの精神的な症状(イライラや不安感)を悪化させる可能性がありますので、良質な睡眠を目指しましょう。リラックスした環境を作ることが大切です。

寝る前1時間はスマホ・テレビ・動画などを見ない、寝室にスマホを持ち込まない、とするだけでも睡眠の質が向上する可能性があります。                 

ストレスをためない

PMSの症状はストレスによって悪化することがあります。日常的にストレス管理を意識することが大切であり、過度なストレスは禁物です。

PMSだけでなく他の病気も引き起こしやすいです。

アロマセラピーやマッサージ、ヨガ・瞑想など、リラックスする方法を見つけて日常に取り入れることで、ストレスを軽減できます。

また、趣味や好きなことを見つけてリフレッシュできる時間を持ちましょう。そうすることで、ストレスを軽減し、結果PMS症状が緩和する可能性があります。

PMS診断を受けられる医療機関

PMS診断が受けられる医療機関について解説します。受診の参考にしてください。

婦人科で診断を受ける

主に、婦人科かレディースクリニックで受診しましょう。

また、身体的症状よりも精神的症状が多く目立つ場合は、心療内科やメンタルクリニックを受診しても良いでしょう。

例えば、気分の落ち込みやイライラ、やる気が出ない、仕事や勉強に集中できない、眠くてボーっとしてしまう、眠れない、などです。

その際は、PMSに対応しているか、ホームページや電話で確認してから予約することをおすすめします。

オンラインPMS外来で診断を受ける

婦人科かレディースクリニックのオンラインに対応しているところか、心療内科やメンタルクリニックのオンラインにたいおうしているところで受診できます。

または、オンライン専用クリニックのPMS外来を行なっているところで診断可能です。

その際は、月経周期と表れる症状について、記録があると受診がスムーズです。

ご自分で日々体調の変化をメモしておくか、体調管理アプリ等で記録しておくと便利です。

PMS診断なら、おうち病院「オンライン月経困難症・PMS外来」

PMS症状でお悩みなら、自宅でサクッと診断でき適切な治療薬をオンラインで受け取れる、おうち病院「オンライン月経困難症・PMS外来」のご利用をおすすめします。

市販の鎮痛剤で我慢したり、サプリを試しても効果を感じられなかったなどの経験はありませんか?

しかし、病院へ行こうかと思っても、面倒だったり多忙で時間がなかったり、レディースクリニックに行くのが恥ずかしいなどの理由で、受診をためらっている方は多いかと思います。

そこで、おうち病院「オンライン月経困難症・PMS外来」なら、空いているお好きな時間を予約して、ご自宅からビデオチャットで受診できます。

受診後は、処方箋が出れば、ご自宅へ配送かお近くの薬局でお受け取りいただけます。

プライバシーはしっかり守られるので、ご安心ください。

月経前などに体調不良でつらいならPMSかもしれません。当てはまる場合は早めの診断を

PMSは我慢してしまいがちですが、適切な治療を受ければ症状が緩和する可能性があります。

月経前などに体調不良でつらいならPMSの可能性があります。セルフチェック項目が当てはまる場合は、早めに医師の診断を受けましょう。