コロナのときに使える市販薬は?処方薬との違いについて解説

コロナに感染し、治療するための市販薬があるかを知りたい方がいるのではないでしょうか。コロナのときに使える市販薬には、さまざまな種類があります。

喉の痛みや咳、鼻水や下痢など、症状によって服用すべき薬は異なります。本記事を読み、薬の効果や副作用、使い方を把握して適切なタイミングで服用しましょう。

なお、短期間で効果的に治療したい場合は、市販薬よりも処方薬をもらう方をおすすめします。

もし、忙しくて病院に行く時間が取れない、あるいは症状が重くて病院に行くのもつらいという理由で市販薬で妥協しようとしているのであれば、おすすめしません。

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コロナのときに使える市販薬は拡大している

近年、コロナのときに使用可能な市販薬は増えています。2022年では、市販の風邪関連薬の国内市場は2021年より2割増え、2,114億円となりました。

また現在、厚労省はワクチン接種後の熱・痛みに使える市販の解熱鎮痛薬を公表しています。気になる方は、以下のリンクを確認し、解熱鎮痛薬を購入しましょう。

参照元:市販の解熱鎮痛薬の選び方|厚生労働省

コロナのときに使える市販薬

コロナのときに使える市販薬を、以下の症状別に解説します。

  • ・喉の痛み
  • ・咳、痰
  • ・頭痛
  • ・熱
  • ・鼻水
  • ・下痢

症状によって、服用すべき薬は異なります。自身に現れている症状を正確に把握し、適切な薬を服用しましょう。

喉の痛み

喉の痛みを感じる場合は、ペラックT錠やアセトアミノフェンを含むバファリン、ロキソニンなどが有効です。

咳・痰

咳や痰が続く場合は、パブロンなどが有効です。

頭痛

頭痛が続く場合は、バファリンやイブ、ロキソニンなどが有効です。

熱が下がらない場合は、解熱剤として、バファリンやイブ、ロキソニンなどが有効です。

鼻水

鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。

下痢

下痢が続く場合は、ビオフェルミンなどの整腸剤が有効です。 

コロナの症状

コロナにかかった際の代表的な症状を解説します。

軽度な症状としては以下が挙げられます。

  • ・疲労感
  • ・倦怠感
  • ・関節痛
  • ・筋肉痛
  • ・咳
  • ・喀痰
  • ・息切れ
  • ・胸痛
  • ・脱毛
  • ・集中力低下
  • ・頭痛
  • ・動悸
  • ・下痢
  • ・腹痛

一方で、中度・重度の症状としては以下のとおりです。

  • ・記憶障害
  • ・抑うつ
  • ・嗅覚障害
  • ・味覚障害
  • ・睡眠障害
  • ・筋力低下

症状によっては、コロナに感染後すぐに現れるものもあれば、症状が治まった後に再び現れるものなどもあります。

コロナのときに使える市販薬と処方薬の違い

医療用医薬品(処方薬)と一般用医薬品(市販薬)の最も大きな違いは、薬の効力です。医療用医薬品は、病気に効くことを主目的に作られています。

そのため、有効成分の種類が多く、効き目が比較的強く設定されています。たとえば、抗がん剤の場合、副作用を許容しつつ、あえて効き目を優先させているのです。

一方で、一般用医薬品の場合は、安全性が重視されているのが特徴です。一般用医薬品だと子どもや高齢者、小柄な方から大柄な方まで、さまざまな方が服用することが想定されます。

あらゆる方が服用しても安全であるよう、有効成分の含有量を少なめにしているため、医療用医薬品より効き目が弱いのです。

症状がつらくて効き目のある薬がほしい方は、病院にかかることをおすすめします。

なお、コロナの治療法については以下の記事にて詳しく解説していますので、ご参照ください。

関連記事:コロナの治療法とは?重症度との関係や自宅療養のポイントを解説

コロナに効く市販薬の使用後に注意すべきこと

コロナのときに市販薬を使用した後、注意すべきことは以下のとおりです。

  • ・水分補給
  • ・副作用
  • ・服用間隔
  • ・症状の変化

自身の症状を把握し、薬の副作用を理解した上で服用しましょう。

水分補給

コロナに感染し、熱が出続けると、汗をかいて脱水状態に陥るおそれがあります。そのため、こまめに水分補給することが大切です。

副作用

薬を服用することで、一定の効果が期待できるものの、副作用が生じる可能性があります。また、使用してはいけない禁忌薬を服用すると、重篤な副作用が起こるおそれもあるでしょう。

服用間隔

たとえば、解熱剤を服用する場合、6時間の間隔を空けなければなりません。もし、頻回に服用してしまうと、胃に負担がかかり、具合が悪くなってしまうからです。

薬ごとに決められた服用間隔を必ず守り、適切な量を服用していきましょう。

症状の変化

薬を服用して効果が出るまでの時間は、30〜60分程度です。変化があれば効果があるとわかりますが、変化がない場合は薬を変える必要があります。

もし薬を服用しても効果が出ない場合は、医師や薬剤師に相談し、薬を変えてもらいましょう。

コロナのときに使える市販薬に関するよくある質問

コロナのときに使える市販薬に関するよくある質問は以下です。

  • ・ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもいいですか?
  • ・コロナのときに市販の解熱薬を使用するタイミングは?
  • ・コロナのときに使える市販薬より処方薬のほうが効き目が強い?
  • ・コロナの市販薬を選ぶときに大事なことは?
  • ・コロナの市販薬(解熱鎮痛薬)を選ぶ際に参考となるサイトはある?
  • ・コロナの市販薬で治る?

市販薬を購入する際や服用するときに適切な判断ができるよう、正しい知識を持っておきましょう。

ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもいいですか?

アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬などは、ワクチン接種後の発熱時に使用することが可能です。一方で、以下の項目に該当する方は、医師や薬剤師に相談してください。

  • ・咳・咽頭痛・鼻水、味覚・嗅覚の消失・息切れなどの症状が継続している
  • ・高熱や激しい頭痛など、症状が重い
  • ・過去、薬でアレルギー症状やぜんそくが起きた経験がある
  • ・他の薬を服用している
  • ・現在、病気を治療中である


関連記事:インフルエンザに解熱剤は使用しても問題ない?正しい対処方法を解説

コロナのときに市販の解熱薬を使用するタイミングは?

38度以上になってからが目安です。人間の体は、体内に存在するウイルスを排除するためにさまざまな活動をしています。

この状態でむやみに解熱薬を服用すると、かえって症状が悪化するおそれがあるのです。そのため、体温を測り、38度以上だった場合は解熱薬を服用しましょう。

コロナのときに使える市販薬より処方薬のほうが効き目が強い?

処方薬のほうが効き目が強いです。なぜなら、処方薬は病気に有効であることを優先して作られているからです。疾患に対してよく効くように、有効成分の種類を多くしています。

一方で、市販薬は安全性を重視して作られており、有効成分の含有量を少なくしているため、処方薬より効き目が弱くなっています。

コロナの市販薬を選ぶときに大事なことは?

自身の症状や年齢、体質などにあわせて薬を選ぶことが大切です。たとえば、薬によって、妊婦や子ども、高齢者などが服用できない場合があります。

市販薬を購入する際は、薬剤師に必ず相談し、適切な薬を選びましょう。

コロナの市販薬(解熱鎮痛薬)を選ぶ際に参考となるサイトはある?

厚生労働省の「市販の解熱鎮痛薬の選び方」では「お店でよく見かける解熱鎮痛薬の分類」の情報が記載されています。解熱鎮痛薬を選ぶ際に、有効活用してください。

コロナの市販薬で治る?

コロナに感染してから、時間の経過とともに改善する場合が多いとされています。一方で、症状が残る方も一定数存在していますので、ご不安の方はクリニックで受診の上、医師より処方を受けましょう。

コロナに感染する前に知っておくべきこと

コロナは誰でも感染するリスクがある疾患です。万が一、感染したときに困らないよう、以下の内容を知っておきましょう。

  • ・コロナは人から人へ感染する
  • ・予防のためには、手洗い・うがい・換気が大切
  • ・ワクチンはコロナの症状の発症を減少させる

コロナは感染力の強い疾患です。自身や大事な家族・友人が感染しないためにも、手洗い・うがい・換気などの対策を徹底しましょう。

コロナ発症後10日以内は人に感染する

コロナ感染者は、発症2日前から、発症後7〜10日の間、ウイルスを排出しています。この期間に外出すると、他者にウイルスが感染してしまいます。

一方で、感染から11日後以降は、他者へ感染するリスクはありません。外出したい場合は、コロナウイルスを排出するリスクがなくなってからにしましょう。

予防のためには、手洗い・うがい・換気が大切

コロナを予防するためには、ウイルスに感染しないための対策を実行する必要があります。おもに有効とされる対策は以下のとおりです。

  • ・手洗い・うがいを徹底する
  • ・換気をこまめにする
  • ・マスクを着用する

誰でも簡単に実践できる対策方法です。日々の生活の中で心がけましょう。

ワクチンはコロナの症状の発症を減少させる

コロナ感染前にワクチン接種をすると、感染後の症状の発症を減少させる可能性があるとされています。

ワクチン接種は、自身が感染しないよう、そして大事な友人や家族が感染しないために有効です。ワクチン接種をするか迷っている方は、ぜひ検討してみてください。

コロナ症状の重い方はできる限り早く病院へ

厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第5.3版」には「新型コロナウイルスを発症した人の8割が1週間程度で回復する」と書かれています。

一方で高齢者や基礎疾患をお持ちの方、ワクチン未接種の方は、コロナが重症化しやすい傾向があります。重症化すると咳や呼吸状態が悪化するため、基礎疾患がある、もしくはワクチン未接種の方は医療機関で診療を受けましょう。

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コロナに感染しつつも、仕事などで忙しく、医療機関を受診できない方はいます。また「未だ発熱時に受け入れ可能な病院が少ない」「受け入れ可能な病院が逼迫している」といった問題から、診察が受けられない方もいるでしょう。

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コロナの症状や市販薬の効果・副作用など、気になることがあれば気軽に相談できるのです。

また、処方される薬は自宅近くの薬局で受け取れるため、周りの方への感染のリスクを下げながら受け取れます。

コロナの感染でお悩みの方は、一度おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」を利用し、専門の医師に相談してみましょう。