アトピー・ヘルペスの違いと判別方法を解説!自己判断は危険?

「アトピーとヘルペスの症状は似てるけど何が違うの?」「発生原因と対処方法は同じ?」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。本記事ではアトピーとヘルペスの違いについて解説していきます。

目次

アトピーとヘルペスは再発を繰り返す病気です。どちらも皮膚に症状が表れるため、個人では判別が難しいといえるでしょう。

人によっては「いつまでも皮膚の疾患がなおらない」「本当にこれはアトピーなのか?」と頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、アトピーとヘルペスの違いや判別方法について解説していきます。

また、「どちらかわからないが皮膚に症状がある」「すぐに診察を受けたい」という方は、おうち病院の『オンラインヘルペス外来』を活用してみましょう。

アトピーとヘルペスの違い:症状と原因

ここからはアトピーとヘルペスの違いについて詳しくみていきます。

アトピーとは

アトピー(アトピー性皮膚炎)は、肌に対して痒みのある湿疹をともなう皮膚疾患です。次のような要因で発症します。

・アレルゲンに対する反応

・生活の変化に対するストレス

・バリア機能の低下、体質

また、アトピーは再発を繰り返すものであり、子どもから大人まで幅広い年代に発症するケースもあります。

ヘルペスとは

ヘルペスとは、次の2種類のウィルスに感染した場合に発症する感染症です。

・水ぼうそう、帯状疱疹ウイルス(VSV)

・単純ヘルペスウイルス(HSV、一型と二型がある)

口唇および性器の違和感・水ぶくれ・痛みなどの症状が表れます。完治することがなく、免疫力の低下によって再発する点は知っておきましょう。

アトピーは環境要因、ヘルペスはウイルス要因で発症する 

アトピーは環境要因で発生する一方、ヘルペスはウィルスによって発症するため、発生要因が異なります。 ただし、免疫力の低下によってどちらも発症する点は共通です。

アトピーとヘルペスの判別方法

アトピーとヘルペスの見た目は専門医でなければ分からないほど症状が類似しています。そのため、ステロイドを内服している方がヘルペスを発症した場合は、医療機関に相談しつつ並行して治療を進めていくことが大切です。

また、どちらも発症した経験があったとしても、帯状疱疹や水ぶくれを発症していない限りは見た目からでは自己判断は難しいといえます。例えば、発生した水ぶくれを潰してしまい傷になった場合も見分けはつきにくい状態になります。

そのため、医師の診断を受けたうえで適正な治療を行う必要があるといえるでしょう。

ただし、ヘルペスウイルスによる帯状疱疹などであれば、神経に沿って半身に水ぶくれと赤い斑点が表れるため、見分けることが可能です。

アトピーとヘルペスの違い:検査方法

アトピーとヘルペスの検査方法には次のような違いがあります。

・ヘルペスは血液検査するか患部の液から抽出したものを検査することが多い

・アトピーはバッチテスト、血液検査、アレルギー検査を実施する

アトピーは皮膚のテストで判別できるケースもあるものの、ヘルペスは血液や患部の液体から抽出して判別するため、自己判断は難しいといえるでしょう。

アトピーとヘルペスは併発しやすい

アトピーを発症している場合、免疫力の低下が起こっていると考えられるため、ヘルペスウィルスも活性化しやすくなります。

どちらも再発するものであるものの、アトピーは薬剤の塗布、ヘルペスウイルスは内服薬の服用など効果的な治療方法が大きく異なります。

また、適切な治療が行われなかった場合は全身に広がるケースも多く、重症化することも想定されるため、適切な治療が大切です。

アトピーと併発しやすい病気の種類

アトピーと併発しやすい病気は次のようなものがあります。

・伝染性軟属腫:

ポックスウイルスによって発症。1mmから5mm程度の大きさで、真ん中が凹んでいるいぼが表れる。自然治癒か切除、内服薬か塗布薬で治療する

・カポジ水痘様発疹症:

単純ヘルペスによって発症。痛みを伴う水泡が皮膚に表れる。内服薬で治療する

・白内障:

顔面の発疹をひっかいた際に目の上皮を傷つけることで発生する。眼科で治療できるが、原因となったアトピーの治療を行わないと根本的な治療につながらない

皮膚だけでなく、目にも影響を与える可能性がある点は知っておきましょう。

併発している場合は同時に治療する

アトピーと併発する病気がある場合は、それぞれに効果的な治療方法を行う必要があります。例えば、アトピーのみであればステロイドで改善できるケースもあるものの、ヘルペスウイルスによる症状だった場合は改善は見込めません。

この場合は、医師の診断によってそれぞれの症状に合わせた内服薬や塗布薬が必要になります。また、いつもより肌あれが長く続いている・納まらないといった場合は早めの医療期間の受診を推奨します。

軽症であれば塗り薬、重症であれば内服薬

アトピーの場合は、軽症であれば塗り薬で治療を行います。しかし、重症であれば抗ヒスタミン剤の内服薬や注射を行うケースも少なくありません。

ヘルペスの場合も抗ウイルス剤の内服・注射で症状が治まることから、どちらも早期発見・早期対処が大切だといえるでしょう。

日常生活におけるアトピーとヘルペスの対策

日常生活におけるアトピーとヘルペスの対策には、共通して次のようなものがあります。

・症状が出ていない場合は免疫力を落とさない生活を行う

・症状が出始めた場合は早めに医師の診察を受ける

・市販薬は自己判断で使用しない

どちらも免疫力が下がった場合に発症しやすい病気であることに加え、治癒と再発を繰り返す病気だといえます。そのため、日常生活からストレスの溜めすぎや疲労の蓄積を避けるためにも十分な睡眠やバランスのよい食事を取ることが大切です。

まとめ

アトピーとヘルペスは一見して似たような症状を引き起こす病気であるため、自己判断が困難です。また、どちらの症状の併発する可能性もあります。

そのため、症状が現れた場合は自己判断ではなく、医師の診察を受けることを徹底しましょう。根本的な発症原因が異なるだけでなく、市販薬を使用しても改善せず、重症化することもあるためです。

さらに、どちらも再発する可能性のある病気であることから、定期的な医師の診断・治療を受ける必要があるといえるでしょう。

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