コロナ再発時の対処法|再発のリスクと予防策も解説

目次

コロナは、治ったと思ったら数日たって症状がぶり返す経験をしたことがある人も多いでしょう。
なぜ治ったと思ったら再発するのでしょうか?

本記事では、コロナの再発する理由やリスクについて説明し、その対処法をお伝えします。
合わせて、再発以外に疑うリスクとして、後遺症・二次的な別の病気への感染・再感染についても解説します。

「コロナが再発したのかな?」と思われる症状がある方はぜひチェックしてみてください。

なお、コロナの症状が重くて病院に行くのもつらいか、病院に行く時間が取れない場合、オンライン診療という手段があります。

おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」は、自宅にいながらビデオチャットで受診可能です。さらに、薬も自宅配送か近くの薬局受取か選ぶことができます。

病院に行く時間がない方も、ぜひご利用ください。

新型コロナウイルスの再発とは

あらためて、コロナの再発とは何か一般的な定義についてお伝えします。なぜ再発が起こるのか、その原因についても見てみましょう。

再発とは、症状のぶり返しのこと(リバウンド)

コロナの再発とは、コロナ感染後、症状がおさまり回復した2~8日後に再び症状が現れ始めることです。一般的に、ぶり返し(リバウンド)とも言われています。

検査で一度陰性となり、治ったと判断されたにもかかわらず、再び陽性反応となります。

一度治ったと思われたのに、再発して急激に悪化し亡くなった、という例もあります。

なぜコロナは再発するの?

なぜコロナがぶり返すのか、まだ不透明な部分は多いです。しかし、現段階では体内に残って潜んでいたウイルスが再び活性化するためとの見解が有力です。

抗ウイルス薬で抑えられていても完全に消滅していなかったということです。

コロナの薬は通常5日分処方されますが、人によっては5日間服用してもウイルスが消失せずに残ってしまうことがあります。

なぜウイルスが消失しないかはまだハッキリしていませんが、コロナウイルスは変異するため、抗ウイルス薬に対して耐性を持っている変異ウイルスが消失せず、体内に潜伏して、再び活性化するのでは、との見方があります。

再びウイルスが活性化すると、コロナの症状が再び表れ陽性になってしまう可能性が高いでしょう。

新型コロナウイルス再発の症状

コロナの再発と思われる、よくある症状についてまとめました。自分の症状をよく観察して照らし合わせてみましょう。

コロナ再発の主な症状

感染時に表れ、回復して一度消えた症状が再び表れるケースと、一度落ち着いてから新たな症状が表れる、もしくは似たような症状だけど急激に悪化する、など様々な事例があります。

体質や基礎疾患、アレルギーなどの有無によっても症状は影響します。

一般的に多くみられる症状は、発熱、咳、喉の痛み、疲労感、倦怠感、下痢、嘔気・嘔吐、呼吸困難、肺炎などです。

症状に心当たりのある方は、すぐに受診しましょう。
また、忙しくて時間のないようでしたら、オンライン診療という手段もあります。

本当にコロナなのかよく分からない場合、セルフチェックを試してみましょう。
以下の記事にてチェックリストについて詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

関連記事:新型コロナウイルスのセルフチェックで安心を|症状確認と対応策

コロナ再発時の症状は軽い?

コロナのリバウンド症状は、比較的軽い症状から重い症状まで様々です。

リバウンドを起こした患者が、命に関わる深刻な症状を引き起こす確率は低く、最初の感染時よりも軽いという報告もあります。

しかし、コロナ感染者が治療して回復し、3回のPCR検査で陰性結果が出て、退院した数日後に急激に重症化して亡くなったケースもあり、一概には言えません。

また、今年(2024年1月~3月)に流行したコロナでは、落ち着いたと思われた矢先に肺炎が悪化した事例も多くあり、個人差があるため注意が必要です。

新型コロナウイルスの再発時の対処法

コロナの再発が疑われる時の対処法についてお伝えします。行動の目安にしてください。

仕事や学校は休む

一度検査結果が陰性になっていても、再び陽性になっている可能性があります。リバウンド時も人に感染する恐れがあります。

感染拡大防止のためにも、自分の早い回復のためにも仕事や学校は休みましょう。

また、家庭内では、コロナ感染中に療養していたのと同じように、タオルや食器の共有を避け、出来るだけ接触を避けます。可能であれば、別室で休むなどの自己隔離も行いましょう。

医師の指示に従う

速やかに病院へ受診し、医師の指示に従ってください。

再び検査を受ける必要があるかもしれません。

陽性であれば、再びコロナの治療を開始します。陰性だったとしても後遺症の可能性か、他の病気への感染を考えて経過観察しながら治療を進めていくことになるでしょう。

抗ウイルス薬を再び服用する

医師の指示に従い、再び抗ウイルス薬等が処方される場合もあります。

しかし、変異ウイルスが消失せず増殖したと考えられる場合は、同じ抗ウイルス薬では効果が低い可能性が考えられるため、最初に罹患した時と違う抗ウイルス薬を試すこともあります。

現在、コロナ発症時の治療法として主流なのは、抗ウイルス薬の処方です。この抗ウイルス薬による治療は、感染してからウイルスが増殖する前、つまり早ければ早いほど効果的とされています。

抗ウイルス薬にはいくつか種類がありますが、後遺症を防ぐということが立証されているのが、「ゾコーバ」です。

塩野義製薬が開発したコロナ治療薬である、抗ウイルス薬「ゾコーバ」は、発症後72時間(3日)以内に服用すれば、辛い症状が出る期間を短縮し、コロナの重症化を防ぐ

と発表されました。

通常、抗ウイルス薬は5日間服用され、回復に向かっていれば飲み切り中止になります。しかし、内服を終了したあと再発してしまった場合は、消失していなかったウイルスを完全に消失させるために、症状によっては再び服用します。

この時ゾコーバを服用する事で、今後予想されるコロナ後遺症を防ぐ確率が高まります。

塩野義製薬は、23年9月に「ゾコーバが新型コロナの後遺症を抑制する効果があると臨床試験(治験)で確認した」と発表しています。今後も、後遺症に関する治験を進めていくようです。


参照元:塩野義製薬と大阪大学、コロナ治療薬「ゾコーバ」の後遺症への効能研究 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

その症状、コロナ再発か後遺症か再感染のどれ? 

コロナ症状は再発ばかりではありません。後遺症か再感染、またはコロナ罹患が引き金となった二次的な感染の他の病気を合併している場合もあります。

「自分の症状はどれ?」と疑問に思って不安な方もいるでしょう。

ここからはそれぞれの違いなどを解説しますので、参考にしてください。

再発・後遺症・二次的な感染・再感染の違い

それぞれの発症時期や症状の違いなど特徴をまとめました。「コロナ再発と思っていたら違った」という事もありますので、その違いを確認してみましょう。

再発後遺症二次的な感染再感染
発症する時期回復して
2~8日後
感染時または回復直後から症状が続くコロナの症状が治まる回復期一度感染した半年から1年後(まれに短期、半年以内の再感染事例がある)
主な症状発熱・咳・喉の痛み・疲労感・倦怠感・下痢・嘔気・嘔吐・呼吸困難・肺炎など倦怠感・頭痛・味覚障害・嗅覚障害・咳・呼吸困難・抑うつ・下痢など発熱・湿った咳・痰が絡む・胸やけ・喉の痛みなど発熱・咳・喉の痛み・倦怠感・下痢・吐き気及び嘔吐など
主な特徴初回感染時と同じ、または新たな症状、または急激な悪化。陰性になって再び陽性になる。2ヶ月~1年以上にわたり長期化する事がある一度コロナが治まり、再び同じような症状または別の症状が表れ長引く。初めての感染よりやや軽症の傾向にある。

また、基礎疾患(持病)がある方は、コロナが引き金となり、悪化した可能性も考えられますので、医師に相談しましょう。

なお、コロナの後遺症の治し方については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

関連記事:コロナ後遺症の治し方|乗り越えるための生活改善ヒントを解説

コロナは繰り返し感染する可能性がある

「コロナに感染したのは数ヵ月前だけど?」という方は、再発ではなく再感染の可能性もあります。

コロナは、一度感染しても繰り返し感染する可能性があるためです。

コロナウイルスはすさまじい速さで変異しているため、まれに半年もたっていない短期間で再感染するケースもあります。

インフルエンザはワクチンに耐性のあるウイルスに日々変異し、その都度新しいワクチンや対応する薬が開発されているのはご存知でしょうか。それと同じように、コロナもまた、ウイルスの型が変異していくため、一度感染しても違うタイプのコロナに感染してしまうのです。

「一度感染したから抗体が出来ていてコロナではないだろう」というのは間違いですので、軽視はできません。

新型コロナウイルスの再発を防ぐために気をつけたい事

コロナの再発を防ぐために気をつけたい事をお伝えしますので、参考にしてください。

自己判断で薬の服用をとめない

症状が良くなったからといって自己判断で抗ウイルス薬の服用を止めてはいけません。

抗ウイルス薬で、一時的に活動が収まっているだけかもしれません。5日間の処方が基本ですが、ウイルスを消失させるためには飲み切ることを基本とします。

止めたい場合や延長したい場合は、医師に相談しましょう。自己判断は危険です。

最初に罹患した時に無理をしない

最初に罹患した時に無理をしてはいけません。充分に休養しましょう。

コロナ罹患中は、抵抗力が弱まっています。体力も含め体の中の細胞はダメージを受けています。例えば、解熱したからといって、他の症状が残っているにも関わらずすぐに職場復帰したり、家事や育児でフルに動いてしまったりすると、再発してしまう可能性があります。

出来ることなら、体調を良く考えて、無理せず徐々に復帰していきましょう。

新型コロナウイルスの再発時に受診する医療機関

コロナの再発時には実際にどこへ受診すれば良いのか解説します。

受診する病院を選ぶ目安にしてください。

発熱・コロナ外来を予約して受診する

通常の病院やクリニックの、発熱・コロナ外来を予約して受診しましょう。

コロナ罹患時に見てもらったクリニックでも良いでしょう。あきらかに発熱またはコロナ再発の症状がある時は、発熱・コロナ外来が望ましいです。

内科や呼吸器内科の中に設置されている場合が多いです。一般外来と時間や場所を分けて、感染予防対策を行なっています。

オンラインクリニックを受診する

通常の病院やクリニックのオンライン対応窓口またはオンライン専用クリニックの発熱・コロナ外来を予約して受診します。

オンライン受診の場合は、新型コロナウイルス抗原検査キットの結果や、症状の記録、お薬手帳などを用意しておくと診断がスムーズです。

症状が重く、通院が難しい方はこちらが便利です。

新型コロナウイルス再発の治療なら、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」

コロナ再発の治療なら、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」がおすすめです。

オンラインなら通院せずに受診可能です。

再発の場合、再び発熱したり、倦怠感で体が思うように動かなかったり、咳や痰、呼吸困難、倦怠感などで辛い症状に悩まされている方も多いでしょう。

そのような場合に通院するのはなかなか難しいです。

通院では、予約しても受付や会計で待たされ、さらに薬局で待たされるといった流れが非常にストレスになる方もいらっしゃいます。

そのような場合にはオンライン受診できて24時間365日サポート体制、専門医師が対応する、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」でしたらご安心いただけます。

薬はお近くの薬局薬店でお受け取りいただけます。

新型コロナウイルスの症状が再発したら、速やかに病院へ

コロナの再発とはどんな症状か、再発には軽度なものもあるが重度なものもあり、人によって様々な症例が報告されている事をお伝えしました。

危険だという事を知って、再発が疑われる場合は、速やかに病院を受診しましょう。

また、治ったと思った矢先に再発のような症状が出た場合は、再発と混同しがちな別の理由も考えられます。原因を見極め適切な治療をするためにも、早めに医師に相談しましょう。コロナは、最初に感染した時の過ごし方が後に影響します。

症状が良くなったからと言って、自己判断で薬を止めてはいけません。必ず医師に相談しましょう。自己判断で薬を止めると体内のウイルスが充分に死滅していない可能が高くなります。

さらに、病後は免疫力も低下しているので、すぐに元気になれるわけではないので無理はしないでください。仕事や家事・育児等、急にアクティブに動くと再発の引き金になる恐れがあります。

病後は充分な回復期を取って、徐々に社会復帰していきましょう。コロナの再発の治療は、症状が重くて通院が辛い、深夜急に再発症状が悪化して困った、などの状況もあると思います。

そんな時、24時間365日専門医師が対応する、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」へご相談してみてください。ネットですぐ予約ができ、ご自宅から受診いただけます。