「睡眠薬を処方してほしいけれど、どこに行けばいいかわからない」「オンラインでも処方してもらえるの?」――睡眠に悩んでいる方が抱えるこうした疑問は、受診のハードルをいたずらに高くしてしまいがちです。このページでは、睡眠薬の処方を受けられる受診先の種類、オンライン診療での処方可否と費用、依存性が低い新しい睡眠薬について、順を追って解説します。
この記事でわかること
- 睡眠薬を処方してもらえる受診先5科とそれぞれの特徴
- オンライン診療でも初診から処方できる睡眠薬・できない睡眠薬
- 市販薬で様子を見るべきか、受診すべきかのセルフチェック
- 保険適用の有無と費用目安(3割負担)
- オンライン不眠外来(おうち病院)で処方を受けるまでの流れ
目次
睡眠薬を処方してもらえる受診先5科と選び方
睡眠薬はひとつの科だけで処方されるわけではありません。不眠の原因や症状によって最適な受診先が変わるため、自分の状況と照らし合わせながら受診先を選ぶことが重要です。下表に5科の特徴をまとめました。
| 受診先 | 向いている症状・状況 | 特徴 |
|---|---|---|
| 心療内科 | ストレス・不安・緊張が原因と思われる不眠 | 心身相関を専門に診る。カウンセリングと薬物療法を組み合わせることが多い |
| 精神科 | うつ病・不安障害など精神疾患が背景にある不眠 | 抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬を組み合わせた治療。重症例にも対応 |
| 睡眠外来・不眠外来 | 専門的な検査・診断を希望する場合 | 睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシーなど他の睡眠障害との鑑別も可能 |
| 内科 | 原因が不明・まずかかりつけ医に相談したい | 判断が難しい場合のファーストステップ。必要に応じて専門科を紹介 |
| 婦人科 | 妊娠・出産・PMS・更年期に関連した不眠 | 女性ホルモンの変動が自律神経・睡眠に与える影響を専門に診る |
| オンライン不眠外来 | 多忙・通院困難・プライバシーが心配な方 | スマートフォン・PCで受診可能。保険適用。初診から対応 |
心療内科・精神科
ストレスや緊張・不安が原因と思われる場合は心療内科、うつ病や不安障害が背景にある場合は精神科が適切です。心療内科は「こころの不調が身体に現れる症状」を専門に扱い、カウンセリングや薬物療法を組み合わせた治療が行われます。精神科では必要に応じて認知行動療法(CBT-I)も選択肢に入ります。
どの科に行けばよいかわからない場合は、「不眠症で病院に行くなら何科?原因別に最適な診療科を解説」も参考にしてください。
睡眠外来・不眠外来
睡眠に特化した専門外来では、不眠症以外の睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシー・むずむず脚症候群など)との鑑別も行えます。「眠れない理由がわからない」「いびきがひどいと言われる」「昼間に突然強い眠気が来る」ような場合は、睡眠外来での精密検査も検討してください。
内科
原因が不明でまず相談したい場合は、かかりつけの内科医への相談から始める方法もあります。一時的な生活習慣の乱れが不眠の原因であれば、内科での生活指導と睡眠薬処方で改善するケースも少なくありません。
婦人科
妊娠・授乳期・PMS・更年期に関連した不眠は、婦人科への受診が適しています。妊娠・授乳期は処方できない睡眠薬があるため、専門的な知見が必要です。ホルモン変動と不眠の関連性が疑われる方は、婦人科でまず相談することをおすすめします。
オンライン不眠外来
「多忙で通院の時間がない」「心療内科への受診に抵抗がある」「プライバシーを守りたい」という方に向いているのがオンライン不眠外来です。スマートフォン・PCから自宅や外出先で受診でき、保険も適用されます。
参考:不眠症で病院に行くなら何科?原因別に最適な診療科を解説
オンライン診療で処方できる睡眠薬・できない睡眠薬
厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」により、依存性の高い睡眠薬は初診でのオンライン処方が原則認められていません。ただし、近年は依存性・副作用リスクの低い睡眠薬が多く開発されており、これらはオンラインでも処方可能です。
参考:厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針(令和6年改訂版)」
参考:厚生労働省「オンライン診療で処方を受けるに当たって注意が必要なお薬一覧」
オンライン診療で処方できる(初診から)
依存性が低く、オレキシン系・メラトニン系の新しい薬を中心に、初診オンラインでの処方が可能です。オンライン診療では対面と同等の処方薬を受けることができる場合が多く、「オンラインでは軽い薬しか出ない」というのは誤解です。
| 薬剤分類 | 代表薬剤名 | 特徴 |
|---|---|---|
| オレキシン受容体拮抗薬 | クービビック・デエビゴ・ベルソムラ・ボルズィ | 覚醒を維持するオレキシンを抑制し自然な眠りを誘導。依存性リスク低 |
| メラトニン受容体作動薬 | ロゼレム(ラメルテオン) | 概日リズムを整えてメラトニン作用を補強。依存性・翌朝への影響が少ない |
| 漢方薬 | 酸棗仁湯・加味帰脾湯・抑肝散・半夏厚朴湯 | 不安・緊張・ストレスによる不眠に。副作用リスクが低い |
非BZ系睡眠薬:マイスリー(ゾルピデム)・ルネスタ(エスゾピクロン)等作用時間が短く翌朝への影響が少ない。オンライン診療の初診から処方できないわけではないが、医師の判断により処方が難しいケースあり(※おうち病院 不眠症外来では、処方不可)
オンライン診療で処方が難しい(初診)
| 薬剤分類 | 代表薬剤名 | 理由 |
|---|---|---|
| ベンゾジアゼピン系睡眠薬 | ユーロジン・ドラール・ハルシオン・レンドルミンなど | 依存性・離脱症状リスクが高く、指針上の「注意が必要なお薬」に分類 |
| 向精神薬 | 抗不安薬・一部の睡眠導入剤 | 初診でのオンライン処方は原則として認められていない |
処方される睡眠薬の種類と特徴
睡眠薬は症状(入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒)によって使い分けられます。どの薬が自分に合うかは、不眠の種類・持続期間・生活習慣・他の服用薬を踏まえて医師が判断します。症状別のおすすめ比較は「あなたに合う睡眠薬は?症状・状況別のおすすめと医師に相談すべきタイミング」も参考にしてください。
オレキシン受容体拮抗薬(デエビゴ・ベルソムラ・クービビック・ボルズィ)
覚醒を維持する神経伝達物質「オレキシン」の働きを抑えることで、自然な眠りへと導く比較的新しいタイプの睡眠薬です。依存性・翌朝への影響(持ち越し効果)が少なく、長期処方にも向いているとされています。
| 薬剤名 | 一般名 | 半減期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| デエビゴ | レンボレキサント | 約30時間 | 入眠・中途覚醒の両方に対応。おうち病院での処方実績が多い |
| ベルソムラ | スボレキサント | 約12時間 | 2014年発売の先発品。長期処方に用いられることが多い |
| クービビック | ダリドレキサント | 約8時間 | 半減期が短く翌朝の眠気が少ない。2024年発売 |
| ボルズィ | ルイドナント | ― | 2024年発売の最新薬。1日1回就寝直前に服用 |
ベルソムラの詳細な解説は「ベルソムラの効果・副作用・依存性をわかりやすく解説」を参照してください。
メラトニン受容体作動薬(ロゼレム・メラトベル)
体内時計を整えることで自然なメラトニン分泌を補強するタイプです。ロゼレムは成人向け、メラトベルは小児の神経発達症に関連した入眠困難に適用されます。習慣性・依存性がなく、翌朝の影響も最小限です。「いつ飲んでも効く」薬ではなく、就寝30分前の服用が推奨されています。
ベンゾジアゼピン系・非BZ系睡眠薬
かつて主流だったBZ系は睡眠効果が高い一方、依存性や翌朝の眠気残り(持ち越し効果)が課題です。非BZ系(マイスリー・ルネスタ等)は作用時間が短く、BZ系よりも依存リスクが低いとされています。ただし、どちらも初診オンラインでの処方には制限があります。
| 睡眠薬の種類 | 半減期 | 薬品名(一般名) |
| メラトニン受容体作動薬 | 1時間程度 | ・ロゼレム(ラメルテオン錠) ・メラトベル(メラトニン錠) |
| ベンゾジアゼピン系睡眠薬 | 短時間型(6~10時間) | ・レンドルミン(ブロチゾラム) ・リスミー(リルマザホン塩酸塩水和物) ・エバミール、ロラメット(ロルメタゼパム) ・デパス(エチゾラム) ・サイレース(フルニトラゼパム錠) |
| 中間型(21~28時間) | ・ベンザリン、ネルボン(ニメタゼパム) ・ユーロジン(エスタゾラム) | |
| 長時間型 (36~85時間) | ・ドラール(クアゼパム) ・ダルメート、ベノジール(フルラゼパム塩酸塩) |
睡眠薬の処方に保険は使える?費用の目安
医師が「不眠症」と診断し、治療目的で処方される睡眠薬は原則として保険適用(健康保険・国民健康保険)の対象です。3割負担の方であれば、診察料・処方箋料・薬代すべてが3割負担で済みます。
保険適用されない主なケース:
- 医師が治療上不要と判断した場合(症状が軽い・患者の過度な希望等)
- パフォーマンス向上・美容目的など治療目的以外
- 市販薬・個人輸入による睡眠薬
おうち病院のオンライン診療でも保険が適用され、初診の費用目安は以下のとおりです。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※自宅への配送を希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」が利用可能。
市販薬で様子を見るべきか・受診すべきかのセルフチェック
「病院に行くほどでもないかも」と思う一方で、眠れない日が続いているならそれは体からのサインかもしれません。以下のチェックリストで、受診の目安を確認してみましょう。
次の項目のうち、いくつ当てはまりますか?
☐ 不眠症状(寝つきの悪さ・中途覚醒・早朝覚醒)が2週間以上続いている
☐ 日中に強い眠気・集中力の低下があり、仕事や生活に支障が出ている
☐ 市販の睡眠補助薬を試したが、1週間以上使っても効果が感じられない
☐ いびきがひどい・日中に突然強い眠気が来る(睡眠時無呼吸症候群の疑い)
☐ 不眠と同時に、気分の落ち込み・強い不安・身体症状がある
☐ 「薬を飲まなければ眠れない」という感覚が1ヶ月以上続いている
2つ以上当てはまる場合は、医療機関への受診をおすすめします。
不眠症状が1ヶ月以上続いている場合、セルフケアだけでの改善は難しいことが多く、専門的な治療が改善への近道になります。長期的な睡眠不足は高血圧・糖尿病・うつ病などのリスク上昇と関連することも報告されています(厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」)。
一方、以下のケースは市販薬や生活習慣の見直しで改善できることがあります:
| 市販薬・様子見でよい場合 | 受診をおすすめする場合 |
|---|---|
| 環境変化(引越・転職など)による一時的な不眠 | 不眠症状が2週間以上続いている |
| 軽い時差ボケ・生活リズムのずれ | 市販薬を1週間使っても効果がない・薄い |
| ごくたまに起こる軽度の寝つきの悪さ | 日中の強い眠気・集中力低下・仕事への支障がある |
| — | いびきがひどい・日中に突然強い眠気が来る(睡眠時無呼吸症候群の疑い) |
| — | 不眠と同時に気分の落ち込み・強い不安・身体症状がある |
「受診のハードルを感じている」方へ|よくある不安と回答
受診をためらう気持ちはよくある感覚です。特に不眠症は「心療内科・精神科に行く」ことへの心理的なハードルが高く感じられることも多いです。よくある不安と、その回答を整理しました。
「心療内科・精神科に行くのは抵抗がある」
心療内科・精神科は特別なところではなく、不眠・ストレス・疲れに悩む多くの方が気軽に受診しています。オンライン診療を選べば、通院不要でプライベートな空間から受診でき、心理的なハードルを下げることができます。
「薬を飲み始めたら一生やめられないのでは?」
依存性が問題になるのは主にBZ系(ベンゾジアゼピン系)睡眠薬です。おうち病院のような現代的なオンライン診療ではBZ系を処方せず、依存性の低いオレキシン受容体拮抗薬(デエビゴ・ベルソムラ等)を中心に処方するため、急な中止による離脱症状のリスクは低く抑えられています。
「本当に不眠症なのかわからない」
医師が症状を見て診断しますので、「自分が不眠症かどうかわからない」という状態でも受診できます。問診票に睡眠の状況を詳しく記入するだけで、医師が適切に判断します。
「何日分処方してもらえるか・何ヶ月通う必要があるか」
処方日数は症状・状態により異なりますが、初診では1〜2週間分の処方が一般的です。症状が安定すれば、定期的なフォローアップのみで継続できる場合もあります。
対面診療とオンライン診療の比較
通院とオンライン、結局どっちがいいのでしょうか?比較して表にまとめました。参考にして、ご自身の都合や状況に応じて良い方を選択してみましょう。以下の8軸で比較しました。自分の都合・状況と照らし合わせて参考にしてください。
| 比較項目 | 対面診療 | オンライン診療 |
|---|---|---|
| 受診場所 | 医療機関への来院が必要 | 自宅・外出先からスマートフォン・PCで受診 |
| 待ち時間 | 予約しても待ち時間が発生することが多い | おうち病院は予約時間通りに診察開始 |
| 診療時間帯 | 平日日中が中心 | 朝8時〜夜22時(平日・土日祝日) |
| プライバシー | 他の患者と接触する可能性あり | 完全プライベートな空間で受診可能 |
| 処方できる睡眠薬 | 制限なし(医師の判断による) | BZ系は初診不可。オレキシン系・メラトニン系は初診から処方可能 |
| 薬の受け取り | 処方箋を薬局に持参 | 提携薬局へ処方箋が自動送信。自宅配送(+900円)も可能 |
| 感染リスク | 他患者との接触あり | なし(自宅受診) |
| 費用目安(3割負担) | 初診2,000〜4,500円程度(施設・加算により異なる) | おうち病院:1,900〜2,400円 |
「どこに行けばよいかわからない」「対面は難しい」という場合、まずオンライン診療で相談するのが、最もハードルの低い入口になります。
「どこに行けばいいか迷っている」ならオンライン診療が選択肢のひとつ
「何科に行けばよいかわからない」「対面診療のハードルが高い」という方には、保険適用のオンライン不眠外来が現実的な入口になります。特に次のいずれかに当てはまる方に向いています。
オンライン診療が特に向いているケース:
- 平日昼間に通院する時間がない
- 精神科・心療内科への受診に心理的な抵抗がある
- 外出が難しい時期(育児・療養中など)
- プライバシーを守りたい
- 「病院に行くほどでもないかも」と思いながら1ヶ月以上眠れていない
1つでも当てはまるなら、まずオンラインで相談することを検討してください。依存性の低いオレキシン受容体拮抗薬(デエビゴ・ベルソムラ等)は初診から処方でき、対面と変わらない治療を自宅から始めることができます。
オンラインで保険診療の睡眠薬処方を受ける ‐ 「おうち病院 不眠症外来」という選択肢
おうち病院 オンライン不眠症外来の特徴
おうち病院では、不眠症に対応したオンライン診療を提供しています。「ちゃんと診てもらいたいが、精神科・心療内科には行きにくい」「忙しくて対面診療のクリニック通うのが難しい」といった方には、おうち病院がとても便利です。「病院に行くほどのことでもない」と思いがちな悩みでも、医師に相談することで治療の選択肢が広がります。
おうち病院の特徴
✅ 自宅から受診できる
診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。睡眠・不眠症の悩みを対面で話すことへの心理的なハードルも軽減できます。
✅時間通りに診察が始まる
予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 女性医師が丁寧に診察
おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師が事前に問診票を確認したうえで、「いつから眠れないのか」「どんな不眠か(寝つきが悪い・途中で目が覚める・朝早く目が覚める)」「肌や体調への影響」などを丁寧にヒアリングし、症状に合った処方を提案します。
✅受診場所と薬の受け取り場所を分けられる
受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし
受診費用の目安(保険適用)
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。
おうち病院 不眠症外来での処方方針
おうち病院の不眠症外来では、依存性の高いベンゾジアゼピン系睡眠薬の処方は原則行っていません。代わりに、オレキシン受容体拮抗薬(クービビック・デエビゴ・ベルソムラ・ボルズィ)やメラトニン受容体作動薬(ロゼレム)など、依存性・翌朝への影響が少ない薬を中心に処方しています。
おうち病院 不眠症外来への受診の流れ
- おうち病院の不眠症外来ページから予約
- 事前問診票に回答(不眠の状況・睡眠パターン・生活習慣・現在の薬・日常への影響・試した市販品など)
- ビデオ通話で医師と診察(約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
- 処方薬を薬局に受け取りに行く、または自宅に配送してもらう
「どこに行けばいいかわからない」「今夜からでも対策を始めたい」と感じた方は、まずは問診票の入力から始めてみてください。
【豆知識】セルフケアで睡眠の質を高めることも重要
処方薬治療だけでなく、セルフケアも重要です。
睡眠の質を高める日常生活改善について解説していきます。意識して実践してみてください。
寝室の環境整備
寝室や寝具の環境をまずは整えましょう。
落ち着いた色合いのインテリア(アースカラー)はおすすめです。また、就寝時の照明はできるだけ低照度にし、昼光色(青白い光)は目が覚めやすいため、暖色系の光(オレンジ系など)にします。
ブルーライトはメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑え、体内時計のバランスを崩してしまうと言われています。なるべく寝室にスマホやタブレットは持ち込まず、就寝の1時間前くらいから見ないようにしましょう。
生活習慣の改善
生活習慣の見直しは重要なステップです。仕事の都合等で夜型になってしまう方や不規則な生活の方は、特に意識しましょう。規則正しい生活リズムが体調を整えます。
また、朝陽をあびる事で体内時計(概日リズム)がリセットされ、夜のメラトニン分泌を促します。起床後はカーテンを開けましょう。散歩もおすすめです。
なお、就寝前の食事は、胃腸に負担をかけ睡眠を妨げます。夕食は就寝の3時間前までに済ませて、消化の良いものを意識しましょう。
適度な運動
適度な運動は、昼の活動を活発にし、夜の熟睡を促します。
有酸素運動は、寝つきが良くなり、深い睡眠を促す効果も期待できます。日中の定期的な運動を習慣にするとよいでしょう。激しい運動をいきなりするのではなく、軽い運動から始めます。メラトニン生成も兼ねてウォーキングやランニングなども良いでしょう。
ただし、就寝1時間以内の運動は、脳が興奮状態になり入眠を妨げますので、控えましょう。
就寝前には飲酒・喫煙・コーヒーを避ける
就寝前は、飲酒・喫煙・コーヒーを避けましょう。これらの摂取は睡眠の質を低下させます。
アルコールは一時的にリラックスできるものの、眠りが浅くなり睡眠の質を悪化させます。また、利尿作用により夜間のトイレで目が覚めやすくなります。
タバコに含まれるニコチンには覚醒作用があります。就寝1時間前から喫煙は避け寝室では吸わないようにします。カフェインは摂取後3~5時間効果が持続するため、カフェインを含むコーヒー・緑茶等の夕方以降の摂取はできるだけ控えましょう。
リラックス・リフレッシュをする
ストレスをためないようにしましょう。
仕事などで常に緊張状態にある人は、脳が興奮している状態なので、リラックスできる時間を作ります。
ストレスやイライラ、緊張状態や不安を抱えてしまう場合、好きなことをしてリフレッシュできるように、ストレス管理をしていきます。
入浴はシャワーよりバスタブにつかると効果的です。また、アロマやハーブの活用も効果的です。おすすめはラベンダー、カモミール、レモンバームです。
就寝前は考え事をしない
夜寝る前に布団やベッドの入るとあれこれ浮かんできて眠れない方も多いかと思います。仕事のことや不安があるとどうしても考えてしまいますね。あれこれ考えると興奮・覚醒してしまいます。
しかし、心配事をするより振り返るなら良かった事、自分へのねぎらいを意識してみましょう。自分へのねぎらいは、リラックス効果をもたらします。最初は難しいかもしれませんが、リラックスのアイテムを実践しながら思い浮かべてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 睡眠薬はどこで処方してもらえますか?
A.睡眠薬は、心療内科・精神科・内科・睡眠外来・不眠外来・オンライン不眠外来で処方を受けられます。ストレス・不安が原因なら心療内科、精神疾患が背景にあるなら精神科、原因が不明なら内科やオンライン不眠外来が入口として活用できます。多忙で通院が難しい方には、保険適用のオンライン不眠外来も選択肢のひとつです。
Q. 初診当日に睡眠薬を処方してもらえますか?
A.医師が問診・診察を行い、不眠症と判断した場合、初診当日に処方が可能です。オンライン診療(おうち病院)では、診察後に処方箋が提携薬局へ自動送信されるため、当日中に薬局で受け取ることも可能です。ただし、ベンゾジアゼピン系(BZ系)睡眠薬は初診オンラインでの処方が原則できません。
Q. オンライン診療でも睡眠薬を処方してもらえますか?
A.はい、オンライン診療でも睡眠薬の処方は可能です。ただし、依存性の高いベンゾジアゼピン系睡眠薬(BZ系)は初診でのオンライン処方が原則認められていません。一方、オレキシン受容体拮抗薬(クービビック・デエビゴ・ベルソムラ・ボルズィ)やメラトニン受容体作動薬(ロゼレム)など、依存性・副作用リスクの低い薬剤は初診からオンラインで処方可能です。
Q. 睡眠薬の処方に保険は使えますか?
A.医師が「不眠症」と診断したうえで治療目的で処方される睡眠薬は、原則として保険適用(健康保険・国民健康保険)の対象です。3割負担の方であれば、診察料・処方箋料・薬代いずれも3割負担で済みます。おうち病院のオンライン診療でも同様に保険が適用され、診療費の目安は1,900〜2,400円(3割負担)です。
Q. どの科に行けばよいかわかりません。
A.原因や症状によって最適な科が異なります。「ストレス・不安が原因」なら心療内科、「うつ病など精神疾患が背景」なら精神科、「原因が不明・まず相談したい」なら内科やオンライン不眠外来が入口になります。オンライン診療では問診票をもとに医師が症状を確認し、必要に応じて専門科への受診を案内することも可能です。
Q. おうち病院ではどんな睡眠薬が処方されますか?
A.おうち病院の不眠症外来では、依存性の高いベンゾジアゼピン系睡眠薬(BZ系)は原則処方していません。代わりに、オレキシン受容体拮抗薬(クービビック・デエビゴ・ベルソムラ・ボルズィ)やメラトニン受容体作動薬(ロゼレム)など、依存性・翌朝への影響が少ない薬を中心に処方しています。具体的な薬の種類は、症状・生活習慣・他の服用薬などを踏まえて医師が判断します。
Q. 市販の睡眠薬と処方薬の違いは何ですか?
A.市販の睡眠補助剤(ジフェンヒドラミン主成分)は連続使用が2日間までに制限されており、長期使用には向いていません。また、市販品では不眠の根本原因(概日リズムの乱れ・オレキシン系の過活動など)にアプローチできない場合があります。処方睡眠薬は、医師が症状に合わせた薬剤・用量を選択するため、より適切な治療効果が期待できます。
Q. 受診したら、ずっと薬を飲み続けなければなりませんか?
A.薬の服用期間は症状・原因・回復状況によって異なります。不眠の原因(ストレス・環境変化など)が解消すれば、薬が不要になるケースもあります。おうち病院では症状の改善に合わせて医師が処方を調整し、適切なタイミングで減薬・終薬をサポートします。依存性の高いBZ系睡眠薬は処方していないため、急な中止による離脱症状のリスクも低減しています。
