コロナの微熱症状と対処法|初期サインから長期的な影響まで

微熱が続くと、コロナか風邪かわからず不安な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、微熱だけでもコロナの可能性はあります。

本記事では、コロナの初期症状でもある微熱の特徴と、風邪やインフルエンザとの見分け方、さらに長引く微熱についても解説します。

ご自身の症状と照らし合わせて参考にしてください。

「微熱だし、受診するほどではないかもしれない」とお考えでしたら、オンライン診療をおすすめします。
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新型コロナウイルスの微熱症状

微熱とは、平熱より少し体温が上昇する症状の事で、目安は37.0℃から37.9℃程度です。平熱が35℃代など低い方は、37.0℃未満でも微熱と呼んでよいでしょう。

コロナウイルスに感染すると、初期症状として微熱が表れる場合があります。

他の初期症状は、咳、咽頭痛、鼻水、疲労感などが多いです。そのため、風邪と非常に類似しており、判別がしにくいのです。

風邪だと思って受診していなかったら、急激に悪化した患者もいます。

コロナの微熱の特徴

コロナによる微熱症状の特徴は、感染初期の段階では区別がなかなか難しいですが、その特徴は、症状が続く期間です。

風邪やインフルエンザでは、一般的には発症から3日くらいをピークに熱は下がり、症状が改善します。

一方、コロナの場合は7日前後症状が続きます。
1~2日ほどで下がれば風邪かもしれませんが、微熱が3日以上続く場合はコロナ感染の可能性があります。

しかし、3日待たなくても、症状が辛い場合や他にも症状が認められた場合はすぐに受診したほうが良いでしょう。

もし、コロナかどうか判断が難しい場合は、以下の記事よりセルフチェックすることをおすすめします。

関連記事:新型コロナウイルスのセルフチェックで安心を|症状確認と対応策

新型コロナウイルスと思しき微熱の疑いがあればただちに病院へ

微熱のみだとコロナかどうか判断がむずかしいですが、前述したような症状であれば、ただちに受診することをおすすめします。

「発熱ほどではない」「大したことない」と我慢したり見落としたりしないよう、自分の症状を良く観察して判断してください。

微熱症状がある時に取るべき行動

コロナの可能性が否定できないうちは、可能な限り会社等は休んで受診することをおすすめします。

周囲への感染の可能性も配慮して行動し、外出する時はマスクを着用します。

また、家族とも念のため接触を避けます。タオルや食器の共有を避け、出来る限り療養する部屋は個室として自己隔離しましょう。

コロナの微熱以外の症状

コロナであれば、病状が進行してくると別の症状が表れることが多いです。

そのため、他の症状と総合的に判断するのが一般的です。

他の症状は、微熱か38℃くらいまで体温が上昇する・悪寒・頭痛・咽頭痛・咳・痰・倦怠感・息苦しさ・味覚障害・嗅覚障害などです。急激に悪化する場合もあります。

ただし、ひとつの症状だけでもコロナだった患者のケースもありますので、一概には言えません。微熱だけの他、例えば下痢だけ、咳だけ、などの症例があります。

早期発見・早期治療の大切さ

コロナが前よりも落ち着き始めたことで、さした発熱ではないと油断し「仕事を休みたくない」「病院へ行かなくても大丈夫ではないか」と思う方は多いでしょう。

しかし、「もしかしたら」というのが誰しもあります。

繰り返しになりますが、前述した初期サインを見逃さないでください。

37.5℃を越えていなくても、明らかに自分の平熱より高くて辛いならすぐに受診しましょう。

早期にコロナ感染を発見し、早期に適切な治療を開始する事ができれば、症状の進行を抑えることが可能です。同時に後遺症のリスクを減少させることもできます。

なぜ、早期発見・早期治療が良いのかと言うと、コロナ治療薬に主に使用される抗ウイルス薬は、発症から3日以内の服用が望ましいためです。

発症から3日目以降から体内でウイルスが増殖するため、その前に抗ウイルス薬を服用するのが効果的と言われているのです。

コロナ治療薬”ゾコーバ”は、発症後72時間(3日)以内に服用することで、コロナの重症化を防ぎ、辛い症状が出る期間を短縮してくれると発表されています。

ゾコーバの開発元である塩野義製薬は、「コロナ患者16万人以上を対象とした研究で、ゾコーバを服用した人は、服用していない人と比較して入院リスクが37%低下した」と日本感染症学会で発表しています。

そのため、コロナの治療は、初期サインを見逃さずに早い段階で適切な対処をすることが大切です。

参照元:塩野義製薬のコロナ薬「ゾコーバ」、入院リスク37%減 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

回復期の長引く微熱の原因は?コロナ後遺症かも? 

コロナに感染した後、回復に向かっている時の長引く微熱は、後遺症の可能性があります。

主なコロナ後遺症の症状

微熱以外にも、後遺症の症状が多く報告されています。

後遺症の期間もまた様々であり、数ヵ月で回復する方もいれば1年以上大変な思いをしている方もいます。

よく言われている症状として、疲労感・倦怠感・体力低下・集中力低下などが挙げられます。

これらは、我慢すれば仕事はできるけどすぐ疲れてしまう程度から、症状が重くて起き上がることが出来ないなど、重症度です。

他にも、味覚障害・嗅覚障害・息苦しさ・咳・痰・胸の痛みなど、肺にダメージを受けた症状が残っているケース、吐き気や嘔吐・下痢など消化器官系、記憶障害や睡眠障害、抑うつ、頭痛などもあります。

また、男性では射精障害・女性ではPMSや月経不順等の生殖器に影響する後遺症も一部見られます。

コロナ後遺症による微熱の場合の対処法

コロナ後遺症による微熱の場合は、対処療法としては解熱剤を使う事が多いです。

後遺症外来を受診し、医師の指示のもと病状管理をしていきます。

対処療法の他、以下のことを試みる場合があります。

・日常生活への復帰を目指すリハビリ:

微熱が続いている場合、倦怠感も伴って「働けるけど疲れやすい」など日常生活に支障を来たしているケースが多いでしょう。そのため、コロナ感染前のように健康で働く事ができる日常を目指し、患者にあったプログラムを行っていきます。理学療法・作業療法や、呼吸症状が残っている方は呼吸リハビリもあります。

・心理的サポート

緊張やストレス・うつなど、心理的要因がある場合に、カウンセリングや認知行動療法などのサポートがあります。思うように回復しないことに、落ち込んだりイライラしたりといった悪循環にならないようサポートします。

・治療の補完的な代替医療

漢方薬やリラックスするためのマッサージ、針治療など、治療の補助的な役割をすることがあります。

再発や二次的な感染の疑いも

後遺症だけでなく、再発や二次的に別の細菌かウイルスに感染した可能性があります。

再発は、いったん静まったウイルスが体内で消失せず潜んでいて、再び活性化しコロナの症状を繰り返す、または進行する状態です。

二次的な感染は、コロナにより免疫力が低下して、細菌やウイルス等に感染して別の病気を発症します。

コロナの後遺症や二次感染の治療法については、以下の記事にて解説していますので、ご参照ください。

関連記事:コロナ後遺症の治し方|乗り越えるための生活改善ヒントを解説

新型コロナで長引く微熱を和らげる方法

新型コロナで長引く微熱のケアの方法をまとめました。自宅で出来ることはぜひ意識してみてください。

栄養バランスのとれた食事

栄養のあるものをバランスよく食べましょう。

免疫力を高めるビタミン、免疫力を強化し体の修復を助けるたんぱく質などを意識して取り入れましょう。

食欲がない方も、のど越しの良い、消化の良いものをなるべく食べるようにしましょう。

充分な休養

しっかりと休養します。

良質な睡眠が出来ると良いです。不安で眠れない方は、寝室をリラックスできる環境に整えたり、就寝前にリラックスできるアロマを炊いたりするのもおすすめです。

水分補給

コロナに限らないことではありますが、十分に水分補給をしましょう。

体内の適切な水分の吸収と排出は、デトックス効果があり、体の毒素を排出し、回復へ導く手助けをしてくれます。

可能であれば、ただの水ではなく経口補水液なども検討してください。

環境を整える

室内の換気や湿度、部屋の空調を意識し環境を整えます。

冬の乾燥した空気や夏のエアコンによる乾燥、エアコンによる冷やしすぎや温めすぎ、締め切った空気は、微熱や頭痛の引き金になることがあります。

定期的に部屋の換気を行い、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。

夏は室温25~28℃で湿度50~60%、冬は室温18~25℃で湿度40~50%を保つのが理想です。

ストレスをためない

気分転換やリラックスできる事を見つけ、なるべくストレスフリーですごしましょう。

焦らず、社会復帰は慎重に行います。

仕事が辛い時は、無理せず上司や人事に相談しましょう。

医療機関を受診し指示にしたがう

我慢せず受診して、医師の指示に従います。

治療に関してはもちろんですが、症状が重い場合の過ごし方や、社会復帰に向けての計画もサポートを受けましょう。

新型コロナの微熱に対応する病院・クリニック

新型コロナから来る微熱に対応する病院・クリニックは何科なのかご紹介します。

微熱が辛い特は、どこを受診すれば良いのか目安にしてください。

発熱・コロナ外来を予約して受診する

通常の病院かクリニックの発熱・コロナ外来を受診します。一般的な内科・呼吸器内科等の時間や場所を分けて診察している場合が多いです。

発熱と言うほど高い熱でなくてもコロナの疑いがあれば対応してくれます。

ただし、内科・呼吸器内科でも、発熱のみでコロナに対応していない場合もあるので、確認が必要です。

後遺症の場合は、後遺症外来がおすすめです。

オンラインクリニックの発熱・コロナ外来を受診する

通常の病院・クリニックのオンライン診察を設けている場合があります。またはオンライン専用クリニックの発熱・コロナ外来も良いでしょう。

通院が難しい方はこちらがおすすめです。

受診前に、新型コロナウイルス抗原検査キットで、検査しておくとスムーズです。

新型コロナウイルスによる微熱の治療なら、おうち病院 「オンライン発熱・コロナ外来」

新型コロナウイルスによる微熱の治療をしたいけど、症状が辛くて通院が難しい方や、通院が億劫と感じる方は、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」がおすすめです。

オンラインなら通院せずに受診可能で受付や会計でお待たせしません。体が辛い時の移動もありません。

ご自宅からスマホやタブレットPCなどで予約し、お時間になったら受診できます。

24時間365日、専門医師が対応しますのでご安心ください。

薬の受け取りは、お近くの薬局薬店で可能です。

新型コロナウイルスの微熱症状は、早めに受診して適切な治療を

新型コロナウイルスの微熱症状は、初期サインを見逃さずに、早めに受診して適切な治療を受けましょう。

「微熱だけだからコロナではなく風邪かな」などと見過ごさないよう注意深く症状を観察してください。

長引く微熱症状も我慢せずに受診し、医師の指示のもと適切なサポートを受けて徐々に社会復帰していきましょう。