コロナの検査を受ける際は、どの検査を受けるべきかわからないと感じる方は多いでしょう。検査方法によって検体が異なるうえに、わかることについても違いがあります。検査方法による違いを理解し、納得したうえでコロナの検査を受けることが大切です。
本記事では、コロナの検査の種類やそれぞれの特徴、検体の採取方法について詳しく解説します。
この記事でわかること
- コロナ検査には「抗原検査(OTC)」「PCR検査」「抗体検査」の3種類がある。自宅で素早く判断できるOTC抗原検査キット(第1類医薬品)の常備がまず大切。
- 検査のベストタイミングは発症翌日以降(発症当日は偽陰性が出やすい)。
- 2024年の新型コロナ死者数は年間約35,800人(インフルエンザの約20倍超)。「5類になったから大丈夫」は誤解であり、感染リスクは続いている。
- 検査で陽性が確認できたら、発症5日以内(可能であれば72時間以内)に受診することで抗コロナウイルス薬(ゾコーバ等)の処方が受けられる。
- おうち病院のオンライン診療では、OTC陽性画像を添付するだけで当日受診・当日処方が可能(朝8時〜夜22時)。
「体調は悪いけどコロナかどうか分からない」「コロナでなければ病院に行くのは面倒」という方は、自宅で手間のかからないオンライン診療をおすすめします。
目次
コロナ検査の3種類──何がわかるか早見表
コロナウイルス感染症の検査には大きく3つの方法があります。目的に合った検査を選ぶことが重要です。検査の種類とそれぞれの概要、必要な検体、検査場所は以下のとおりです。
| 検査の種類 | わかること | 検体 | 自宅での実施 | 結果までの時間 |
|---|---|---|---|---|
| 抗原検査(定性) | 今、感染しているか(陽性/陰性) | 鼻腔ぬぐい液・唾液 | ✅ OTC市販品で可能 | 15〜30分 |
| 抗原検査(定量) | 今、感染しているか(数値で判定) | 鼻腔・唾液 | ❌ 医療機関のみ | 約30分 |
| PCR検査(RT-PCR) | 遺伝子レベルでの感染確認(高精度) | 唾液・痰・鼻腔ぬぐい液 | ❌ 原則医療機関 | 数時間〜翌日 |
| 抗体検査(IgM) | 比較的最近の感染歴があるか | 血液 | ❌ 医療機関のみ | 数時間〜翌日 |
| 抗体検査(IgG) | 過去の感染歴・免疫の有無 | 血液 | ❌ 医療機関のみ | 数時間〜翌日 |
急性期(発症直後)に自分でできる検査は、OTC抗原定性検査キットのみです。「感染しているかどうかを今すぐ知りたい」場合には、まずこのキットを使います。
抗原検査(OTC)の正しい使い方
購入時に確認すべきこと:「第1類医薬品」表示
市場には「研究用」と表示された検査キットが多数出回っており、性能が保証されていません。必ず以下を確認してください。
✅ 「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されているものを選ぶ
厚生労働省が承認した一般用検査(OTC)キットのみが、感染の有無を判断する目的での使用が認められています。インターネット購入でも「第1類医薬品」表示のある薬剤師対応ショップから購入してください。
参照:新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報|厚生労働省
検査タイミングの重要ポイント
| 検査タイミング | 判断精度 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 発症当日(症状が出た直後) | ウイルス量が少なく偽陰性が出やすい | △ 参考程度 |
| 発症翌日(発症から12〜24時間後) | ウイルス量が増加し感度が高まる | ✅ 最推奨 |
| 発症2〜3日目 | ウイルス量がピーク。高い感度 | ✅ 推奨 |
| 発症5日目以降 | 陽性でも処方期限が迫るまたは過ぎる | ⚠️ 急いで受診 |
ポイント: 発症当日に陰性だった場合でも、翌日に再検査することをお勧めします。
主要OTC抗原検査キット一覧(製品・メーカーサイトのリンク付き)
厚生労働省が承認した主要な一般用抗原検査キットを以下にまとめます。
下記以外にも検査キットはありますが、主におうち病院 発熱・コロナ外来の受診時に利用されている検査キットを中心にピックアップしております。各製品の詳細・画像はメーカー公式ページをご参照ください。
| 製品名 | 製造販売元 | 検体の種類 | インフル同時検査 | メーカーリンク |
|---|---|---|---|---|
| アンスペクトコーワ SARS-CoV-2(一般用) | 興和株式会社 | 唾液 | ❌(コロナ単独) | 公式ページ |
| Vトラスト SARS-CoV-2 Ag(一般用) | ニプロ株式会社 | 鼻腔ぬぐい液 | ❌(コロナ単独) | 公式ページ |
| HEALGEN COVID-19 抗原迅速テスト | タカラバイオ株式会社 | 鼻腔ぬぐい液 | ❌(コロナ単独) | 製品情報 |
| SARS-CoV-2 ラピッド抗原テスト | ロシュ・ダイアグノスティックス | 鼻腔ぬぐい液 | ❌(コロナ単独) | 製品情報 |
| アドテスト® SARS-CoV-2/Flu(一般用) | シオノギヘルスケア株式会社 | 鼻腔ぬぐい液 | ✅(コロナ+A型・B型インフル) | 公式ページ |
| Panbio™ COVID-19/Flu A&Bパネル(一般用) | アボット/大正製薬 | 鼻腔ぬぐい液 | ✅(コロナ+A型・B型インフル) | 製品情報 |
| エスプライン SARS-CoV-2 & Flu A+B | 富士レビオ株式会社 | 鼻腔ぬぐい液 | ✅(コロナ+A型・B型インフル) | 製品一覧(JACRI) |
| KBM ラインチェック nCoV/Flu(一般用) | コージンバイオ株式会社 | 鼻腔ぬぐい液 | ✅(コロナ+A型・B型インフル) | 製品リーフレット(PDF) |
※ 承認キット一覧は日本臨床検査薬協会(JACRI)および厚生労働省の承認情報ページで最新情報を確認してください。
コロナとインフルエンザを同時に確認したい場合(特に発熱シーズン)は、コロナ・インフル同時検査対応キットが便利です。症状だけでは両者を区別することが難しいため、同時検査キットを1セット常備しておくと発症時に迷いません。
PCR検査と抗体検査の役割
PCR検査は遺伝子増幅技術により非常に高い感度を持ちますが、結果が出るまでに時間がかかります。「感染しているかどうか」を確認する目的では抗原検査と同様の用途ですが、医療機関・保健所での実施が原則です。市販されているPCR検査キット(自己採取後に郵送するタイプ)もありますが、結果が出るまでの間に発症5日のタイムリミットを逃す可能性があるため注意が必要です。
抗体検査(IgM・IgG)は、現在の感染を調べる目的ではなく、過去の感染歴や免疫の有無を確認する目的で使用されます。急性期の感染確認には使いません。
「コロナはもう終わった」は誤解──感染は続いている
2023年5月に新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」へ移行したことで、「もう大丈夫」という安心感が広がっています。しかし、感染状況のデータは異なる現実を示しています。
死者数:2024年もインフルエンザの約20倍超
- 2024年の新型コロナ関連死者数:年間約35,800人(厚生労働省・死亡診断書情報集計)
- 同年のインフルエンザによる死者数と比較すると、約20倍以上の水準
- 5類移行後も季節ごとの流行波が繰り返されており、感染そのものは継続している
参照:新型コロナ死亡者数の最新推移|葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック(メディアサイト)
後遺症(Long COVID)リスク──エビデンスが蓄積
急性期を乗り切った後でも、後遺症リスクがあることが複数の研究で示されています。
- 約6%の感染者にLong COVIDが発症(日本の臨床データ)
- 症状:倦怠感・ブレインフォグ(脳霧)・動悸・呼吸困難・嗅覚・味覚障害など
- リスクが高いグループ:40〜49歳の中年層・女性・基礎疾患あり・未ワクチン接種
- 感染を繰り返すたびにLong COVIDリスクが蓄積するという報告あり(Nature Medicine, 2022)
参照:新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(long COVID)|日本WHO協会
2025年に発表されたシステマティックレビュー(9,700万人以上を対象としたメタ解析)では、SARS-CoV-2感染後に少なくとも11の免疫介在性疾患(関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・1型糖尿病・炎症性腸疾患など)の発症リスクが1〜3倍上昇することが報告されています。
参照:SARS-CoV-2感染後の免疫介在性疾患の新規発症リスク:系統的レビューとメタ解析|Seminars in Arthritis and Rheumatism 74 (2025) 152805
検査を先延ばしにすることの最大リスク:タイムリミットの消滅
抗コロナウイルス薬(ゾコーバ・ラゲブリオ・パキロビッドパック)には、「発症5日以内(可能であれば72時間以内)」という処方期限があります。
「少し様子を見てから検査しよう」「熱が下がったら受診しよう」と考えているうちに、このタイムリミットを逃してしまうケースが非常に多く見られます。
検査キットの常備は「いざというときの時間の節約」
検査キットを常備していれば、発症翌日にすぐ自己検査→陽性確認→当日受診というフローが取れます。 検査キットがない場合、薬局まで移動する時間・購入する時間のロスが生じ、特に体調の悪い日には大きな負担になります。
ゾコーバ等抗コロナウイルス薬の有用性
現在、保険診療で処方できる主な抗コロナウイルス薬は以下の3種類です。
| 薬剤名 | 一般名 | 処方期限 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ゾコーバ | エンシトレルビル フマル酸 | 発症5日以内 | 5日間内服。妊婦・授乳中は禁忌 |
| ラゲブリオ | モルヌピラビル | 発症5日以内 | 5日間内服。妊婦・妊娠可能性のある方は禁忌 |
| パキロビッドパック | ニルマトレルビル+リトナビル | 発症5日以内 | 5日間内服。多くの薬と相互作用あり |
ゾコーバ(エンシトレルビル)については、2026年3月に新型コロナウイルス感染症の予防適応(曝露後予防)の効能・効果追加承認を取得しています。感染者の同居家族等を対象に、感染者の症状出現から72時間以内に投与することで、発症リスクを約3分の1に低下させる効果が確認されています(SCORPIO-PEP試験)。
参照:ゾコーバ®の日本における予防に関する効能・効果追加承認について|塩野義製薬
早期の抗ウイルス薬使用は、Long COVID(後遺症)リスクの低減にも寄与する可能性が研究段階で示されており、「軽症だから不要」とは言い切れないのが現状です。
おうち病院の処方方針:抗ウイルス治療薬の重要性
おうち病院では、コロナに対する抗ウイルス治療薬の早期使用を重要と考え、以下の方針で処方対応しています。
- リスクが高い方には積極的に処方対応: 高齢・基礎疾患・免疫抑制状態など重症化リスクがあると診察で判断した場合、発症初期から抗ウイルス薬(ゾコーバ等)を処方します。
- 患者さんの希望を尊重: 「抗ウイルス薬を使いたい」というご希望がある場合も、医師が診察の上で処方を検討します。
- ウイルスを抑制する治療を大切に: 市販薬による症状緩和にとどまらず、ウイルスそのものに作用する治療アプローチを重視しています。
処方はすべての方に適用されるものではなく、医師の診察・判断のもとで行われます。薬の相互作用等によっては処方できない場合があります。
症状がつらい、病院の受診が難しいという方には、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」という選択肢
新型コロナウイルスの感染を疑って検査をした結果、陽性だとしても発熱している場合は病院側が受け入れないケースが少なくありません。
また、受け入れ状況がひっ迫しているために断られることもあります。空きがあったとしても、倦怠感や咳などで病院を受診することがつらい場合もあるでしょう。
このようなとき、オンライン診療がとても役立ちます。
「発症5日以内」のうちに受診を
ゾコーバをはじめとするコロナ抗ウイルス薬は、発症した日から5日以内に服用を開始することが推奨されています。この期間を過ぎると処方の対象外となる場合があります。
「まだ症状が軽いから」「もう少し市販薬で様子を見てから」と先延ばしにしている間に、処方のタイミングが近づいてきます。
しかし、仕事や家事、育児、介護など、さまざまな事情で医療機関を受診する時間を確保できない方もいらっしゃいます。そのような方におすすめなのが、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」です。
おうち病院 発熱・コロナ外来の特徴
おうち病院では、発熱症状(風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症など)に対応したオンライン診療を提供しています。「市販の検査キットで検査したら陽性だったが、すぐに受診できない」「感染症の流行期なので病院に行きたくない」といった方には、おうち病院がとても便利です。特に、現代では発熱症状に新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの疾患が隠れている場合が増えています。おうち病院では、抗コロナウイルス薬/抗インフルエンザ薬の処方がスムーズに行えます。
おうち病院の特徴
✅ 当日予約・当日受診が可能で自宅から受診できる
診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。発熱症状の悩みを対面で話すことへの心理的なハードルも軽減できます。
✅時間通りに診察が始まる
予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 女性医師が丁寧に診察
おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「自分の生活習慣を考慮した処方薬の選択をしたい」といった具体的な悩みを落ち着いて相談できます。
✅受診場所と薬の受け取り場所を分けられる
受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし
受診費用の目安(保険適用)
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。
おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来への受診の流れ
- おうち病院の発熱・コロナ外来ページから予約
- 事前問診票に回答(症状・発症日・再発頻度・既往歴・日常への影響・試した市販品など)
- ビデオ通話で医師と診察(約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
- 処方薬を薬局に受け取りに行く、または自宅に配送してもらう
※注意点:オンライン診療で、抗ウイルス薬の処方を希望する場合には、市販の検査キットを使用して陽性であったことを証明する画像が必要となります。日頃から、検査キットを常備しておくと、もしもの時にもスムーズに受診・処方が受けられます。(陽性画像の添付がない場合には、対症療法のみとなります。)
よくある質問(FAQ)
Q. 「研究用」と書かれた安い検査キットを使ってもいいですか?
A.お勧めできません。「研究用」検査キットは厚生労働省の承認を受けておらず、性能・精度が保証されていません。感染の有無を判断するためには、「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されたOTC承認品をお選びください。
Q. 発症当日に検査したら陰性でした。コロナではないですか?
A.発症当日はウイルス量がまだ少ないため、本当は感染していても陰性(偽陰性)と出ることがあります。翌日(発症から12〜24時間後)に再検査することをお勧めします。発熱・倦怠感・咽頭痛が続く場合は、陰性でも医師への相談を検討してください。
Q. コロナとインフルエンザを同時に確認できるキットはありますか?
A.あります。Panbio™ COVID-19/Flu A&Bパネル(一般用)やエスプライン SARS-CoV-2 & Flu A+Bなど、コロナとA型・B型インフルエンザを1回の検査で同時に判定できるキットが薬局・ネットで入手可能です。発熱シーズンには特に利便性が高く、常備しておくと安心です。
Q. 検査キットで陽性が出ました。すぐに受診しないといけませんか?
A.陽性確認後はできるだけ早く受診することをお勧めします。抗コロナウイルス薬(ゾコーバ等)の処方期限は発症5日以内(可能であれば72時間以内)のため、「少し様子を見てから」と先延ばしにすると処方のタイミングを逃す可能性があります。おうち病院では当日受診・当日処方に対応しています。
Q. 陽性画像はどのように準備すればいいですか?
A.OTC検査キットで検査を行い、判定窓に陽性ライン(C線とT線の両方)が出た状態をスマートフォンで写真撮影しておいてください。予約後の問診票添付欄にアップロードします。写真は明るい場所で、ラインがはっきり見える状態で撮影することをお勧めします。
Q. PCR検査と抗原検査はどちらが正確ですか?
A.PCR検査の方が感度・特異度ともに高く、微量のウイルスも検出できます。ただし、結果が出るまでに時間がかかるため、急性期の迅速な確認には抗原検査が実用的です。抗原検査は発症から2〜3日目には感度が高まり、自宅で素早く判断できる点でPCR検査より実用的な場面が多いです。
Q. 検査キットはどこで買えますか?常備しておくべきですか?
A.ドラッグストア・薬局・薬剤師対応のネットショップで購入できます(第1類医薬品のため、薬剤師確認が必要)。発熱や体調不良を感じてから購入しようとすると、外出自体がつらい状態になっていることが多いため、体調が良いうちに1〜2セット常備しておくことをお勧めします。特に家族のいる世帯や、高齢者・基礎疾患のある方と同居している場合は、事前の常備が重要です。
