ヘルペスは顔面及び性器に対して、水ぶくれや腫れなどの症状を引き起こす感染症です。
また、症状が類似している病気も多いため、自己判断が難しい感染症の1つともいえます。
では、自然治癒するケースも多いヘルペスにかかった場合、病院での治療が必要なのでしょうか。
本記事では、ヘルペスの症状から病院での治療の必要性、似た症状を引き起こす病気についてみていきます。
「ヘルペスっぽいから相談したい」「なんか症状が酷い気がするのですぐに診察を受けたい」といった場合は、『おうち病院 オンラインヘルペス外来』を利用してみましょう。
目次
ヘルペスとなる原因と症状
ヘルペスを発症する原因は、接触・飛沫によってヘルペスウイルスが体内に侵入することによって感染するためです。
ヘルペスウイルスは珍しいウイルスではなく、全世界の半数以上が保有しています。そして、人に感染するウイルスは8種類ほどあるものの、代表的なウイルスは次の3つです。
・HSV一型は口唇などの顔面の皮膚に影響を与える
・HSV二型は性器などの陰部の皮膚に影響を与える
・VZVは全身に対して水痘・帯状疱疹
HSVの場合は、痛みや赤く腫れる、水ぶくれができるといった症状を引き起こします。
それぞれウイルスは異なるため、同時に罹患するケースもある点は知っておきましょう。
また、VZVで発症する水痘は空気感染しますが帯状疱疹は感染しません。
全てのヘルペスウイルスの共通点は次のようになります。
・免疫力が低下し疲労が溜まっている場合などは重症化しやすい
・一度かかった場合、完治せず再発する
・治療してもウイルスを除去できないため、ウイルスの抑制防止を行う(72時間以内が効果的)
ヘルペスの原因となるヘルペスウイルスは感染する確率の高いものだといえます。
そのうえで、症状を詳しく知り、早い段階で対処していくことが大切です。
自然治癒もあり得るが病院での診断を
ヘルペスは自然治癒する感染症です。
そして、ウィルスが活性化せず増殖もしていない状態となれば、症状が治まります。
しかし、皮膚に変化が生じているのは本当にヘルペスによるものなのかを自己判断するのはリスクが高いといえるでしょう。
後述しますが、似たような症状を引き起こす病気がいくつもあるためです。
そして、次のような場合は医師の診察を推奨します。
・ヘルペスにかかったことがあるが症状で判断できない
・発熱やだるさ、皮膚の水ぶくれなどの症状が続いている
・疲れが溜まると顔部分の肌が荒れる
ウイルスは排除できず他人に感染する
ヘルペスウイルスは一度体内に侵入した場合、排除できません。
感染力が高く、患部への接触、飛沫によって他人に感染します。
多くの人がすでに感染しているウイルスの1つであることから、完全に感染を防ぐのは難しいと想定されます。
しかし、薬剤による治療によって、症状が軽くなる・早く症状が治まるといった効果が期待できるため、自然治癒に期待するだけでなく医療機関の利用を検討しましょう。
加えて、幼児などの場合はまだかかっていない場合もあります。
そのため、症状が強く出ている場合は接触を避けましょう。
必ず病院に!ヘルペスと似た症状の病気
ここからはヘルペスと似た病気について詳しくみていきましょう。
症状が大変紛らわしく、実際にヘルペスであるにも関わらず他の病気と勘違いしてしまうケースも多々ありますので、ご注意ください。。
口角炎
口角で炎症が起き、口唇にひび割れやただれなどが発生します。
乾燥や舌をなめる癖、ストレスや疲労が発生原因です。
抗菌薬の塗布、ビタミンの摂取などが治療につながります。
手足口病
ウイルスによって発症し、口内や足の裏といった部分に水ぶくれ・発疹が表れます。
子供が感染しやすい感染症であるものの、大人でも感染する点は知っておきましょう。
また、治療薬はないため、罹患した場合、かゆみや痛みなど特定の症状を緩和するための対症療法を行うことになります。
カンジダ症
真菌と呼ばれる菌によって発症する感染症です。
性器周辺のかゆみ及び発疹、性交渉の際に痛みを感じるといった症状が表れます。
ヘルペスと同じく完全に菌が無くなることはないものの、抗真菌剤によって菌を減少させることが可能です。
尋常性天疱瘡
自己免疫疾患であり、症状は透明な水ぶくれが皮膚や口の中(粘膜)に突然多数発生します。
皮膚が剥がれ落ちることもあり、副腎皮質で作られるホルモンであるコルチコステロイドの経口摂取、免疫抑制剤によって治療します。
接触性皮膚炎
何らかの植物や医薬品などによって刺激を受けるか、アレルギーで発生する皮膚炎です。
重度のかゆみとアレルギーであれば痛みが発生します。
治療は物質の除去や抗ヒスタミン剤で行います。
ヘルペスの診断・治療が可能な医療機関
ヘルペスの診断・治療は、次の3つの医療機関で可能です。
比較的、ヘルペスの場合は軽症となることが多いものの、病院での診断であればヘルペスによる症状かどうかだけでなく、他の病気の治療もできます。
①大学病院・総合病院
②皮膚科医院(個人病院)
③専門クリニック
処方薬をもらう場合は、オンライン診療も活用できます。
例えば、一度皮膚科で診断してもらい、処方薬を貰ったものの、再発してしまった場合などは活用できるでしょう。
また、スピーディーに処方薬を使用したい場合も最短で1日で受け取れるため、再発抑制にも役立てられます。
ヘルペス専門のオンライン診療の活用方法
ヘルペス専門のオンライン診療は、次の項目のニーズが高い場合、活用できるでしょう。
・24時間受付できる
・近くの薬局に取りに行き服用できる
・症状に合わせた診断ができる
ヘルペスウイルスは、72時間をピークとして増加し続けます。
そのため、初感染や再感染、再発した場合でも対処方法は大きく変わりません。
なるべく早く抗ウイルス剤を塗布するか内服薬として使用することでウイルスの増加を防ぐことが大切です。
また、ヘルペスウィルスによる症状なのか、他の病気の症状なのかは自己判断が非常に難しいといえます。
そのため、医師の視診・診察を受けることで医療機関に行く必要があるのかを相談可能です。
まとめ
ヘルペスはウイルスに感染することで発症する感染症です。
自然治癒も期待できる病気であるものの、できる限り早めに診断を受け、薬を投与することが大切になります。
そのため、ヘルペスの疑いがあると思った段階で早めに病院を利用しましょう。
また、ヘルペスは初感染の症状が治まったとしても何回でも再発を繰り返します。
体調によっては、ウイルスの増加を抑えきれず重症化してしまうケースも想定されます。
重症化する前に症状を治めるためにも、オンライン診療も含めて利用しやすい病院に相談することを推奨します。
「ヘルペスの相談がしたい」「病院は休みだけど見て欲しい」といった場合は、『おうち病院 オンラインヘルペス外来』を利用してみましょう。