これってヘルペス?症状チェックリストと初感染・再発・帯状疱疹の見分け方

ヘルペスは、成人の半数以上が感染していると言われる、ありふれたウイルスによる感染症です。皮膚の痛みを伴う赤みや腫れ、水ぶくれなどの症状があり、速やかに治療しないとつらい思いをしてしまいます。
今回は、ヘルペスの原因やヘルペスの症状、初感染時と再発時の症状の違い、症状を抑える治療法について解説します。

Q: ヘルペスの症状はどのように現れますか?

A: ヘルペスの症状は「前駆期(ピリピリ・チクチク感)→紅斑・腫れ→水疱→ただれ(びらん)→かさぶた」の順に進行します。口唇ヘルペスは口の周辺に、性器ヘルペスは陰部に、帯状疱疹は体の片側に症状が現れます。初感染では症状が強く出ることが多く、再発は比較的軽症です。「初めて症状が出た」「症状が広範囲に及ぶ」「市販薬で改善しない」場合は医師への相談をおすすめします。

この記事でわかること

  • ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスなどが原因で発症し、一度感染すると完治はせず、ストレスなどで再発する
  • 症状は、ピリピリとした前駆症状の後、皮膚や粘膜に赤みや水ぶくれができ、痛みやかゆみを伴う
  • 初感染時と再発時では症状の重さが異なり、再発を繰り返すにつれて症状が軽くなる傾向がある
  • 症状が出たらできるだけ早く抗ウイルス薬を服用することが重要

ヘルペスの原因

ヘルペスはどのようなウイルスが感染して起こるものなのか、どのようにして感染してしまうのかを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

以下で、ヘルペスの原因となるウイルスや感染経路について解説します。

2種類のウイルス

人に感染するとされるヘルペスウイルスは大きく分けると「単純ヘルペスウイルス(HSV)」「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」の2種類あります。このうち、口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となるのは、ごくありふれたウイルスでありながら強い感染力を持つ、単純ヘルペスウイルスの方です。

さらに単純ヘルペスウイルスは、「HSV-1」と「HSV-2」の2つに分類されます。それぞれ部位によって異なり、HSV-1は口唇ヘルペスを再発させ、HSV-2は性器ヘルペスを再発させます。

ちなみに、HSV-1は口と性器との接触により性器ヘルペスを引き起こすことがあります。この場合、再発することはほとんどないと言われています。HSV-2はほぼ例外なく、性行為によって感染するとされています。

感染経路

口唇ヘルペスの主な感染ルートは直接接触する以外にも、タオルや食器類の共有などがあります。

単純ヘルペスウイルスが唇または唇の周りの皮膚などに触れ、粘膜にウイルスが接触することで体内に侵入・感染します。タオルや食器類の共有でも感染が起こることから、成人の半数以上は、子供のころに感染しているとされています。さらに年齢を重ねるほどに、感染率も高まっていくと言われています。

ヘルペスウイルスは、ありふれたウイルスであり生活の中で感染しやすいですが、感染時はほぼ症状がないため、発症しなければ自覚症状を感じることはありません。

性器ヘルペスは性行為やオーラルセックスが主な感染ルートです。ただし、感染力が強いことから、お風呂やトイレ、コップや箸を共有するといった生活の中で感染してしまうこともあります。

ヘルペスの症状

ヘルペスは、前駆症状(前兆となる症状)と発症・再発時の症状があります。また、口唇ヘルペスと性器ヘルペスでは症状そのものや症状が出る場所に違いがあります。以下で、ヘルペスの症状について解説します。

前駆症状(前兆となる症状)

口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、発症または再発時に前駆症状(前兆となる症状)があることがほとんどです。

口唇ヘルペスの場合は唇や唇周辺に、性器ヘルペスであれば性器やその周辺・下半身などに、ピリピリするような痛みや火照りのようなものが感じられます。また、個人差はありますが、発熱・頭痛・全身の痛みなどの前駆症状が出ることもあります。

口唇ヘルペスの症状

違和感やピリピリ感、かゆみなどの前駆症状があった部分が、痛みを伴って赤く腫れ始めます。腫れなどの自覚症状が出始めてから数日後、腫れた部位に水ぶくれができてきます。

ヘルペスは、小さな水ぶくれが群発して形成されるのが特徴的で、場合によってはそれらが融合して大きな水ぶくれになることもあります。水ぶくれの中にはウイルスが多く存在し、破れると他の部位に感染する恐れがあるため注意が必要です。

水ぶくれは1週間ほどで乾いてかさぶたになり、症状が治まっていきます。

性器ヘルペスの症状

性器や下半身にかゆみや不快感、ピリピリ感などの前駆症状の後、痛みを伴って赤く腫れ、小さな水ぶくれができます。水ぶくれが潰れると潰瘍になり、痛みがあります。

個人差がありますが、排尿がしにくくなり残尿感があったり、神経痛の強い痛みにより歩行困難を生じたりすることもあります。また、一般的には男性よりも女性の方が痛みや不快感などの症状が強く出る傾向にあります。

初感染と再発でヘルペスの症状が異なることも

ヘルペスはほとんどの場合、初感染と再発で症状の重さが異なります。具体的にそれぞれでどのような症状があるのか、以下で解説します。

初感染

一般的に初感染時は腫れや水疱、痛みなどの症状が強く出ることがほとんどです。口唇ヘルペスの場合は、5mmくらいの大きさの水疱が、唇やその周辺の広範囲にわたって数多く発生することが多いです。それと同時に、発熱やリンパ節の腫れが生じたり、人によっては口内炎ができたりすることもあります。

前述の通り、成人の半数は子供のころに感染していて無症状状態と言われています。しかし、成人以降に初感染した場合は、症状が重くなりやすく再発もしやすいとされていますので、注意が必要です。

性器ヘルペスの場合は、発症部位が性器であることや、排尿困難等の症状が出ること以外は、基本的に口唇ヘルペスと同じような症状があります。

再発

ヘルペスはかさぶたができて治癒したと思っても、体内にウイルスが潜んでいて、再発する恐れがあります。ただし、症状は初感染時よりも軽いことがほとんどで、再発を繰り返すごとにより軽くなっていく傾向にあります。

そのため、口唇ヘルペスであれば唇や口周辺、性器ヘルペスであれば性器やその周辺の一部分のみに水ぶくれができる程度で済みやすいです。症状が出てからかさぶたができるまでの治癒期間も、再発時の方が短い傾向にあります。

ただし、高齢者や免疫力が低い人の場合は、症状が重くなったり治癒期間が長くなったりすることもあるため、注意が必要です。

関連記事:ヘルペス再発の予防対策とすぐに症状を抑える治療法を解説

ヘルペスの症状が再発しやすいタイミング

ヘルペスウイルスは、治癒して症状が出なくなったとしても実は身体の中に潜んでいます。健康なときは身体の免疫力によって抑えられ、ウイルスは神経節にとどまります。

しかし、免疫力が下がると抑えられていたウイルスは再活性化し、神経に伝わって皮膚に到達して症状を引き起こすのです。ピリピリ感などの前駆症状は、ウイルスが神経に伝わるために起こります。

ヘルペスは上記の通り、免疫力の低下時に再発します。そのことから、ヘルペスの症状が再発しやすいのは仕事が忙しいとき、寝不足が続いたとき、勉強・仕事でストレスを感じたとき、風邪・発熱時、何らかの病気、生理前といったタイミングです。

再発を抑えるためには、なるべく健康的でストレスを溜めないことが重要です。

ヘルペスの症状を抑える治療方法

前述の通り、ヘルペスウイルスは神経節に潜んでしまうため、完全に除去する治療法は確立されていません。そのため、症状が出始めたときに薬を服用することで、症状を抑える対症療法を行うことになります。

ヘルペスの症状を抑えるには、ウイルスの増殖を防ぐ抗ウイルス薬を使用します。飲み薬としては、抗ウイルス薬であるアシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなどがあります。塗り薬にはゾビラックス、アラセナA、ビタラビンなどがあります。

また、痛みの症状が強い場合は、それを抑える目的でロキソニンなどの鎮痛剤が処方されることもあります。

速やかな治療が大切

ヘルペスは症状が出始めたらなるべく早く治療を始めることが大切です。治療が遅れてしまうと水ぶくれや赤み・腫れの範囲が広がったり、収束までの期間が長引いたりします。また、発症してかさぶたができるようなタイミングで治療を始めても、効果はほとんどありません。

ピリピリ感などの前駆症状を感じて、赤みや腫れなどのヘルペスの症状がわずかでも現れたならば、なるべく早く抗ウイルス薬を服用するようにしましょう。速やかに治療すれば、ウイルスの増殖が抑えられて症状の範囲も広がることがなく、早期にヘルペスが収束しやすくなります。

おうち病院のオンライン診療「ヘルペス外来」という選択肢

ヘルペスはウイルスが神経節に潜み、免疫力が落ちると再発を繰り返す病気です。そのため、感染したならば生涯付き合っていくことになります。

「これってヘルペス?」と気になったとき、対面受診が難しい方にはスマートフォンで受診できるオンライン診療が選択肢のひとつです。なかなか病院に行けない、そんなときは「おうち病院 ヘルペス外来」をぜひご活用ください。「おうち病院 ヘルペス外来」は、自宅からスマホを使ってビデオチャットによる診療を受けられます。

受診費用の目安(保険適用)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
決済手数料診察料の約4.5%
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

おうち病院なら、

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予約した時間に診察が開始するため、前駆期という短い時間を逃さず受診できます。仕事の合間にも計画的に組み込めます・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能

✅ 女性医師が15分かけて丁寧に診察

おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「市販薬との違い」「どの処方薬が合っているか」「PIT処方の相談」なども落ち着いて確認できます。

受診場所と薬の受け取り場所を分けられる

受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
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こんな方に利用されています

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  • 「時間通りに受診したい」:予約制のため待合室での待ち時間なし

活用例: 朝、前駆症状(ピリピリ感)に気づき自宅でオンライン受診 → 昼休みに会社近くの薬局で処方薬を受け取り、その日のうちに服薬開始。自宅配送にも対応していますが、薬局店頭受け取りの方が早く受け取れます。

おうち病院 オンラインヘルペス外来」を活用して、ヘルペスと上手に付き合っていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q: 口唇ヘルペスと口内炎の違いは何ですか?

A: 口唇ヘルペスは唇の外側・周囲に水疱が集まって現れ、ピリピリ感(前駆期)を伴うことが多いです。口内炎は口の内側(粘膜)にでき、白くくぼんだ形状が特徴です。ヘルペスは抗ウイルス薬が必要で、口内炎は自然治癒することが多い点でも異なります。

Q: ヘルペスは自然治癒しますか?

A: 軽症の再発例では1〜2週間かけて自然治癒することもありますが、前駆期から抗ウイルス薬を使うことで治癒期間を短縮できます。初感染では症状が強くなりやすく、医師への相談が勧められます。

Q: ヘルペスが初めて出たら何科に行けばいいですか?

A: 口唇・顔面のヘルペスは皮膚科、性器ヘルペスは婦人科・泌尿器科・皮膚科を受診するのが一般的です。スマートフォンで受診できるオンライン診療(皮膚科・内科)も選択肢のひとつです。

Q: 帯状疱疹はヘルペスと同じウイルスですか?

A: 帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で、口唇・性器ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス(HSV)とは別のウイルスです。ただし同じヘルペスウイルス科に属し、一度感染すると体内に潜伏するという点は共通しています。

Q: ヘルペスの感染力はどのくらいですか?

A: ヘルペスウイルスは活性期(水疱がある状態)に最も感染力が高く、接触感染・飛沫感染で広がります。口唇ヘルペスでは患部への直接接触・タオルや食器の共用を避けることが重要です。かさぶたになった後も完全に感染力がなくなるわけではないため注意が必要です。

参考情報