足裏の大量な汗、悩みますよね。多汗症は治療で改善する見込みがあります。
本記事では、足裏の多汗症による日常の困り事への対策や自分で出来るケア、そして治療方法について解説します。
目次
多汗症の種類
多汗症にはいくつか種類があります。
病気等の原因が明らかな続発性多汗症(ぞくはつせいたかんしょう)と原因不明な原発性多汗症(げんぱつせいたかんしょう)があります。足裏の多汗症は、原発性に当てはまることが多いです。
原発性全身性多汗症と原発性局所性多汗症
原発性多汗症の中でも全身性と局所性があります。局所性多汗症は、手のひら、足底、脇、頭や顔など、体の一部に大量の汗をかく症状です。
原発性足蹠多汗症(足裏の多汗症)
局所性多汗症の中でも、特に足裏に大量の汗をかく場合を、足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)と言います。
常に湿った状態になってしまうため、雑菌が繁殖しやすい、不潔になりやすい等の弊害をもたらします。
日常生活で困る!足裏の多汗症がもたらす悩み
足裏の多汗症がもたらす悩みには、下記のようなものがあります。
- ・靴の中や靴下・ストッキングなどがびっしょり濡れてしまう。
- ・靴の中の汗や臭いが気になってしまい自分に自信がない
- ・床が濡れてしまうので恥ずかしくて靴を脱げない
- ・汗ですべるのでサンダルやミュールがはけない
- ・足先が冷たくなる
こうした状態になると、オシャレの幅がせばまり、人とのコミュニケーションや仕事など、生活に支障をきたします。
おすすめの足裏多汗症の対策
足裏の多汗症は、ケアを行うことである程度コントロールできます。ホームケアや足裏の汗対策をご紹介します。
食生活や生活習慣を整える
足裏の多汗症は、過度のストレスや緊張・不安から、自律神経が乱れるのが原因と考えられています。
まずはストレスや緊張を和らげるセルフケアを行いましょう。自律神経が整えるには、体の緊張を和らげることが大切です。
食生活と生活習慣を整え、リラックスする時間を作り充分に休養します。
ストレスや緊張・不安の理由がわかれば、その原因を取り除きます。しかしなかなかそれは難しい場合もあります。そのような場合でも、好きなことをする時間をしっかり作ってリフレッシュしましょう。
また、発汗を促進する可能性がある、カフェインや刺激物の取りすぎには注意します。
足裏と靴の中の清潔を心掛ける
足裏と靴の中の清潔を心掛けます。
具体的には、以下のような方法があります。
- ・殺菌成分のあるせっけんで入浴時は足裏・足指をよく洗う
- ・靴下・ストッキング・靴の素材の工夫(通気性の良いものを選ぶ)
- ・消臭効果のある靴の中敷きを工夫する
制汗剤やサプリメントでケアする
市販の多汗症対策サプリメントやデオドラントケア製品も多くあります。おすすめなのは、医師の処方による内用薬・外用薬でケアすることです。医薬品なら、市販品より効果が高い可能性があります。
足裏の汗が多量なら多汗症専門の医師に相談を
日常生活に支障を来たすほど足裏に大量の汗をかくなら、受診がおすすめです。
多汗症専門の医師に相談して適切な治療をしましょう。
足裏多汗症のおもな治療方法
足裏の多汗症の治療方法はいくつかあります。
外用薬で治療する
発汗をおさえる効果が期待できる成分を含むスプレー・塗り薬等で治療する方法です。1日1回寝る前に患部に塗布する薬などがあります。もっとも手軽で一般的です。
内服薬で治療する
内服薬を取り入れる治療法です。しかし効果にばらつきがあるうえ、副作用の心配があります。特に効果が高いと言われる内服薬では、夏場などは発汗がおさえられると、かえって体に熱がこもってしまい、熱中症の恐れもあると言われています。
そのため、内服薬は市販薬より医師の指示の基処方薬を使用することをおすすめします。
精神療法・心理療法
精神的な原因が大きい時は、ストレスを和らげるため心療内科等での治療から始めます。
医師が行うのが精神療法、心理療法士が行うのが心理療法です。
ビューホット治療
ビューホットとは、患部に高周波を照射して、多汗症の原因となるエクリン汗腺とアポクリン汗腺を同時に破壊する治療法です。冷却しながら照射でき、火傷などの合併症はありません。
また、汗腺以外の組織にダメージを与えることなく治療できます。
汗腺を直接破壊するため効果は高いですが、自由診療のため費用の負担が大きくなります。
局所注射療法
ボトックスという、ボツリヌス菌が作るたんぱく質から生成された薬を患部に注射する治療法です。
汗腺の神経を一時的にマヒさせることで、発汗をおさえる効果が期待できます。
日本では、腋窩多汗症(脇の多汗症)のみ保険適用となりますので、足裏の場合は、治療費をよく確認したうえで検討しましょう。
イオントフォレーシス療法
水をためた容器に足を浸して、微弱な電流を流し汗をおさえる治療法です。
週1回程度行い、個人差はありますが5~6回目くらいから効果を実感する方が多いようです。これは保険適用となるので、安価に治療が可能ですが、継続して通院する必要があります。
外科的処置や手術で治療する
神経ブロック、レーザー療法などで発汗を促進する機能をおさえる、交感神経遮断術や汗腺を除去する手術で発汗の元を絶ってしまうなどの治療方法です。
手術は、他の治療と比べると体への負担があります。また、手術した箇所の発汗をおさえる事ができても、他の部位からの発汗が増える「代償性発汗」が副作用として見られる場合がありますので、よく説明を聞いて慎重に考える必要があります。
足裏の多汗症治療は専門外来がおすすめ
足裏の多汗症を治療するならどこで受診すれば良いか解説します。
まずは足裏多汗症を取り扱っている医師に相談を
ここまでで、様々な治療法があることがご理解いただけたのではないでしょうか?
まずは足裏の多汗症を取り扱っている医師に相談しましょう。
多汗症外来を予約して受診する
足裏の多汗症は、皮膚科、形成外科で対応しています。美容医療クリニックも対応しているところがあります。
まずは、多汗症に対応しているクリニックか確認のうえ、受診予約を取りましょう。
オンラインクリニックの多汗症外来を受診する
通常のクリニックのオンライン枠や、オンライン専用クリニックがあります。多忙な方におすすめです。
足裏の多汗症の治療なら、おうち病院「オンライン多汗症外来」
足裏の多汗症の治療なら、おうち病院「オンライン多汗症外来」がおすすめです。
仕事や育児・家事等多忙で通院が難しい時、多汗症外来が遠方にしかなく通院が面倒な時など、おうち病院「オンライン多汗症外来」なら、お時間がかかりません。
Webからお好きな時間をサッと予約し、お時間になったら自宅などお好きな場所からパソコンかスマホ・タブレット等ですぐにオンライン診療を受けることができます。
必要な外用薬・内服薬等は、お近くの薬局薬店でお受け取りいただけます。
足裏の汗で悩んだら、まずは医師に相談しよう
足裏の汗で悩んだら、まずは多汗症専門の医師に相談しましょう。
治療すべきか悩んでいる場合でも、どの治療方法にするか不安な場合でも、まずは自分の症状に合った最適な治療のアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか?
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