脇の多汗症治療で汗染みを解消!おすすめの治療法を解説

脇汗に悩む方は多いかと思いますが、多汗症は治療で改善する見込みがあります。
本記事では、脇の多汗症におすすめの治療方法と、自分で出来るケアについて解説します。

なお、脇汗の治療のために病院に行く時間がない、あるいは恥ずかしくて受診したくない方には、オンライン診療がおすすめです。

おうち病院「オンライン多汗症外来」なら、パソコンやスマホで受診できるため、自宅のスキマ時間で対応可能です。
また、薬も自宅配送か近くの薬局で受取にするか柔軟に選ぶこともできます。

多汗症の種類

多汗症にはいくつか種類があります。

原発性全身性多汗症と原発性局所多汗症の違い

原因がはっきりしていない多汗症を原発性多汗症と言います。過度のストレスや緊張によるものだと言われています。

原発性多汗症の中でも全身性と局所性があります。局所性多汗症は、手のひら、足底、脇、頭や顔など、体の一部に大量の汗をかきます。

原発性腋窩多汗症(脇の多汗症)

特に脇の多汗症を原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)と言います。

腋窩(えきか)とは、脇のくぼみの部分のことです。

原発性腋窩多汗症(脇の多汗症)とわきがの違い

腋窩多汗症だと汗の臭いが気になり、わきがではないか?と悩む例も多くあります。しかし、「多汗症=わきが」というわけではありません。

汗をかく汗腺には、臭いを放つアポクリン汗腺と臭いを発しないエクリン汗腺の2種類があります。

多汗症は、エクリン汗腺から、無臭のサラッとした水のような汗が大量に出ます。

一方で、臭いを放つアポクリン汗腺から出る汗は、たんぱく質や脂質が多く含まれていてベタベタしています。それらが皮膚の常在菌と結びついて、独特の臭いの原因となります。

このアポクリン汗腺が人より多いか、アポクリン汗腺からの発汗が多いとわきがの可能性が高いです。

アポクリン汗腺は、主に耳、脇、乳首、ヘソ、外陰部などに集中しており、その中でも特に、脇に多い汗腺です。

このようなことから、多汗症とわきがは混合されがちですが、別の病気です。

しかし、多汗症の汗は無臭で水のようとはいえ、汗で脇などが湿った状態になると、皮膚の常在菌が繁殖して汗と結びつき汗臭くなります。

多汗症の患者に限らず通常たくさん汗をかくと、このような状態になります。

日常生活で困る!脇の多汗症がもたらす悩み

脇の多汗症では、日常生活に支障をきたし、困ることがいくつかあります。

  • ・洋服の汗じみや臭いが気になる
  • ・おしゃれどころではなく洋服の選択肢がせまくなる
  • ・汗パッドを活用してもすぐにびっしょり濡れてしまう
  • ・恥ずかしくて人と近距離で話せない

このように、日常生活や人とのコミュニケーション、仕事等に影響します。

脇多汗症治療の処方薬と市販の制汗剤の違い

脇多汗症の治療で処方される処方薬と、市販の制汗剤の違いを解説します。
ぜひ違いを知った上で活用ください。

処方薬と市販の制汗剤の比較結果

処方薬と市販の制汗剤の違いを比較してまとめました。

これらを見ると、どちらも塗るタイプなど使用方法は似ていますが、目的や対象などが違うことがわかります。

市販の制汗剤は一般向けに清潔を保つことを主目的として製造販売されているのに対し、処方薬は多汗症の治療を前提に製造され、医師の管理の元使用されていることが理解できます。

市販の制汗剤処方薬
制汗剤のタイプ制汗スプレー、制汗クリーム、制汗スティック、ロールオン、汗拭きシートなど塗り薬(クリームタイプ、ジェルタイプ等)
制汗剤の他内服薬、漢方薬
期待される作用汗腺を一時的に閉じることで汗の分泌を減少させる汗腺への神経伝達を抑制することで汗の分泌を減少させる
費用比較的安価保険適用で安価に
手に入れる方法ドラッグストア・ネット通販など医師の診断による処方のみ
製造品質管理医薬部外品(※1)であれば、国が定める医薬品製造の基準GMP(※2)を満たした工場で、厳しい品質・製造管理のもとで商品開発・製造される国が定める医薬品製造の基準GMPを満たした工場で厳しい品質・製造管理のもとで開発・製造される
効果の強さ一般向けであり、症状を一時的に抑える効果のみ。予防・衛生を保つのが主目的多汗症の症状に合わせて処方。強い効果が期待できる薬もある

※1 医薬部外品とは:
厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されており、予防や衛生を目的に作られている製品のこと。医薬部外品として製造販売するためには基準を満たす必要があります。

 医薬品と異なり、病気治療目的ではなく予防や衛生を目的としています。医師の処方箋は必要無く、ドラッグストアやスーパー、ネット通販などで購入できる育毛剤や手指消毒製品、制汗剤などがあります。

参照元:医薬品、医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準に関する省令(◆平成16年09月22日厚生労働省令第136号) (mhlw.go.jp)

※2 GMPとは:
GMP(Good Manufacturing Practice)の略。医薬品製造業者に対し「医薬品の製造および品質管理に関する基準」を定めている。原材料の入庫から、製品の製造・加工、出荷に至るまでのすべての過程で、製品が適切かつ安全に作られ、一定の品質が保証されるように、事業者が遵守する必要のある基準のことである。

参照元:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令の一部改正について(◆令和03年04月28日薬生監麻発第428002号) (mhlw.go.jp)

h3 効果の強さは断然処方薬

市販の制汗剤は、病気治療を目的として作られていないため、効果の強さでは医師による処方薬の方が断然強いと言えるでしょう。

市販の制汗剤を用いてもあまり効果が感じられない場合は、医師に処方してもらう処方薬がおすすめです。

処方薬は、医師の管理下になるため、多汗症の症状の重さによって適切なものを処方してくれます。

外用薬の塗布であまり効果がない時は、汗腺に働きかける別の治療法も提案してくれます。

もう悩まないで!脇の多汗症はホームケアと治療でコントロールしよう

脇の多汗症は、自宅でのセルフケアと治療でコントロールできる可能性があります。

食生活や生活習慣を整える

脇の多汗症は、過度のストレスや緊張・不安から、自律神経が乱れるのが原因ではないかと言われています。

まずはストレスや緊張を和らげるセルフケアを行いましょう。体の緊張が和らげば自律神経が整います。

食生活と生活習慣を整え、リラックスする時間を作り充分に休養します。

ストレスや緊張・不安の理由がわかれば、可能であればその原因を取り除きます。それが難しい場合でも、好きなことをする時間をしっかりとり気分転換を図りましょう。

また、発汗を促進する可能性がある、カフェインや刺激物はとりすぎないようにしましょう。

医師の処方薬で治療

生活習慣の改善と並行して、医師の処方による外用薬や内服薬で治療を行います。

多汗症の症状を抑えるために開発された塗り薬やスプレーなどがあり、1日1回自宅で塗るものや携帯しやすいものもあります。

また、場合によっては内服薬を処方されるケースもあります。

この後、治療法の種類について解説します。

脇多汗症をコントロールする治療方法

多汗症をコントロールする治療方法を紹介します。

脇に多汗症外用薬を塗布する治療

発汗をおさえる効果が期待できる成分を含むスプレー・塗り薬等で治療する方法です。1日1回寝る前に患部に塗布する薬などがあります。もっとも手軽で一般的と言えます。

内服薬で治療する

内服薬を取り入れる治療法です。しかし効果にばらつきがあり、副作用の心配があるため、脇の多汗症では外用薬で対応する方がおすすめです。

漢方薬による治療

漢方薬を取り入れる治療法です。患者の体質を考えて体質改善を目指す漢方薬を処方します。

脇に注射する治療(ボツリヌス療法)

ボツリヌス菌の毒素を脇の下に注射する治療法です。汗をおさえる効果が期待できます。海外では腋窩多汗症の治療としてポピュラーです。

日本でも、症状が重い時など用いますが、腋窩多汗症のみ保険適用されます。

イオントフォレーシス療法

特殊な機械を用いて、微弱な電流を流す治療法です。手や足の多汗症の治療として、水をためてその中に手や足を浸して電流を流す方法が一般的ですが、脇でも活用できるクリニックもあります。繰り返し通院する必要があります。保険適用のため費用は比較的安いです。

脇への外科的処置で治療する

交感神経の伝達を止める神経ブロック、レーザー療法などの外科的処置をします。

レーザー治療は、切らない、麻酔注射なしで手術より体の負担が軽いですが保険適用外となります。

脇の汗腺や神経の手術で治療する

交感神経遮断術や汗腺を除去する手術で発汗の元を絶つ治療方法です。

手術は、効果も大きいですが体への負担もあります。また、手術した箇所の発汗を抑える事ができても、他の部位からの発汗が増える「代償性発汗」が副作用として見られる場合がありますので、医師の説明を充分に受け慎重に検討しましょう。

まずは脇多汗症の専門外来に相談を

様々な治療法があり、自分にはどれが最適なのかわからず、不安に思う方もいると思います。

まずは脇の多汗症の専門外来に相談するのがおすすめです。

多汗症の脇の治療を受ける目安【重症度チェック】

脇の多汗症の症状をセルフチェックしてみましょう。
治療を受けるかどうかの目安となるチェック項目です。

<脇の多汗症の症状チェック>

  1. 汗ジミが気になる
  2. 暑くない時でも脇に多量の汗をかくことがある
  3. 緊張で汗の量が増えることがある
  4. 脇がいつも湿っている
  5. 脇汗や周囲の目が気になって仕事や勉強に集中できない
  6. 脇汗が原因で1日に何度も着替える必要がある
  7. 脇汗が原因でオシャレを楽しめない
  8. 睡眠中や落ち着いている時はあまり汗をかかない

以上の症状チェックで、1~8のうち2個以上当てはまる方は、多汗症の可能性がありますので、医療機関への受診をおすすめします。

また、1~8の症状を時々感じる場合は軽度、頻繁にある場合は中等度、常にある場合は重症度が高いと言えます。

脇の多汗症ケアは専門外来がおすすめ

治療する目安や、治療するならどこへ行けばいいのかを解説します。

脇汗で悩む時の治療の目安

日常生活に支障をきたしているようであれば、一人で悩まず治療しましょう。精神的にもナーバスになるより、治療して自信を取り戻しましょう。

多汗症外来を予約して受診する

脇の多汗症は、皮膚科、形成外科で対応しています。美容医療クリニックも対応しているところがあります。

まずは、多汗症に対応しているクリニックか確認のうえ、受診予約を取りましょう。

オンラインクリニックを受診する

通常のクリニックのオンライン枠や、オンライン専用クリニックがあります。多忙な方はこちらが便利です。

脇の多汗症治療なら、おうち病院「オンライン多汗症外来」

脇の多汗症治療なら、おうち病院「オンライン多汗症外来」がおすすめです。

多忙で通院できない方、近所に多汗症外来がない方は、Webからすきま時間を予約し、ご自宅など好きな場所からパソコンかスマホ・タブレット等で受診できる、おうち病院「オンライン多汗症外来」が便利です。

脇汗が気になって、人の目が気になる方、外出が億劫な方にもおすすめです。

脇汗で悩んだら、まずは医師に相談しよう

脇汗が多くて悩んだら、迷わず医師に相談しましょう。

どの治療方法がいいのか不安な場合でも、まずは自分の症状に合った最適なアドバイスをオンラインで受けてみてはいかがでしょうか?

服用後のオンラインアフターサポートも充実している、おうち病院「オンライン多汗症外来」にお気軽にご相談ください。