オンライン診療アプリ4社比較【2026年版】SOKUYAKU・クロン・CLINICS・おうち病院の違いを解説

スマートフォンひとつで医師に診てもらえるオンライン診療は、いまや数十のサービスが並立しています。「料金が安い方がいい」「対応できる病院が多い方がいい」——比較サイトを見ても、自分の症状やライフスタイルに本当に合うサービスがどれなのか、判断する基準が見えにくいと感じている方は多いのではないでしょうか。

「とにかく使いやすいサービスがいい」人と「専門の外来を確実に受診したい」人では、最適な選択肢が異なります。プラットフォーム型の大手3社(SOKUYAKU・curon・CLINICS)と自社運営型のおうち病院は、対応医療機関数・手数料・診察時間・薬の受け取り方において明確な違いがあります。本記事では4つの視点でそれぞれの特徴を整理し、あなたの状況に合ったサービスを選ぶための判断基準をお伝えします。

この記事でわかること

  • オンライン診療サービスは4社それぞれに強みがあり、症状・ライフスタイル・薬の受け取り方によって最適な選択肢が異なります
  • SOKUYAKU:対応医療機関が約20,000か所と最多。全国当日配送に対応し、手数料が低いため利便性重視の方向き
  • curon(クロン):かかりつけ医との継続診療を重視する方、既存クリニックをオンラインで使いたい方向き
  • CLINICS:患者側への追加手数料なし。電子カルテ連携が強く、クリニックとの継続診療に向いています
  • おうち病院:診察時間15分・全員女性医師・専門特化外来(多汗症・ヘルペス・PMS・不眠症等)が特徴。人に相談しづらい症状に対応

各サービスの概要と基本スペック

オンライン診療サービスを選ぶとき、料金や対応病院数といった数値だけを見ていると見落としがちな違いがあります。たとえば「手数料が安いサービス」でも、自分の症状を専門的に診られるクリニックが少ない場合や、一回あたりの診察時間が短い場合があります。4社の基本スペックを並べながら、それぞれの設計思想の違いを確認してみましょう。

4社の基本スペック比較

4社の主要スペックを数値で並べると、その違いがよく見えます。以下の表では受診環境に直接関わる代表的な項目を整理しています。

比較項目SOKUYAKUcuron(クロン)CLINICSおうち病院
運営形態単純プラットフォーム型単純プラットフォーム型単純プラットフォーム型高連携プラットフォーム型
対応医療機関数約20,000か所約7,000か所約3,000か所自社専門外来での連携のみ
患者側の手数料(1回)275円330円なし1,100円(システム利用料)
診療開始の目安30分以内クリニックによるクリニックによる時間通りに開始
診察時間の目安クリニックによるクリニックによるクリニックによる15分(標準)
医師の性別クリニックによるクリニックによるクリニックによる全員女性医師
専門特化外来なし(一般クリニック)なし(かかりつけ医)なし(一般クリニック)あり(多汗症・ヘルペス・PMS・不眠症等)
処方薬の当日宅配全国一部エリア一部エリア東京23区・横浜
提携薬局数約17,000店約8,200店
(大手調剤薬局・ドラッグストアチェーン)
保険診療対応

各サービスの特徴・強み

SOKUYAKU(ソクヤク)

SOKUYAKUは、オンライン診療から薬剤師による服薬指導・処方薬の宅配までをワンストップで提供するプラットフォームです。対応医療機関は約20,000か所、提携薬局は約17,000店舗と国内でも大きなネットワークを持ちます。患者側の手数料は275円/回で、月額550円のプレミアムプランではさらなる利便性が得られます。全国への処方薬の当日配送に対応しており、内科・皮膚科・婦人科・耳鼻科・眼科など幅広い診療科をカバーしています。「とにかく手軽に、どこに住んでいても薬を届けてほしい」という方に向いているサービスといえます。

curon(クロン)

curonは、既存のかかりつけ医がオンライン診療を提供するためのプラットフォームです。「いつもの先生にオンラインで診てもらう」という使い方を主目的としており、対応医療機関は約7,000か所、患者側の手数料は330円/回です。かかりつけ医が導入していない場合は利用できないため、「新規受診」よりも「継続診療」向きのサービスです。定期的に通院しているクリニックが導入しているかどうかを確認するところから始まります。

CLINICS(クリニクス)

CLINICSはメドレー株式会社が提供するオンライン診療システムです。患者側への追加システム利用料は発生しない設計で、医療機関側が費用を負担するモデルになっています。電子カルテ(CLINICS Karte)との連携が強みで、診察記録の引き継ぎがスムーズです。対応医療機関は約3,000か所。「いつもの先生に引き続き診てもらいつつ、費用を抑えたい」という方に合っています。

おうち病院

おうち病院は、株式会社アナムネが運営する高連携型プラットフォームのオンライン診療サービスです。単純プラットフォーム型の3社とは異なり、おうち病院に所属する医師が直接患者を診察します。診察時間は標準15分で、診療対応するのが全て女性医師であることも他のサービスとの大きな違いです。多汗症・ヘルペス・PMS(月経前症候群)・月経困難症・不眠症・花粉症・肥満症など、他サービスでは専門的な対応が難しい外来に特化しています。システム利用手数料は1,100円/回(診察料・薬代とは別途)で、手数料面では他社より高くなっています。処方薬は全国8,200店舗の薬局で受け取れるほか、東京23区・横浜では「おくすりおうち便」による当日配送にも対応しています。

どのサービスが自分に合っている?

「どちらが良いか」よりも「自分の状況にどちらが合っているか」という視点で選ぶほうが、実際の使い勝手につながります。「どんな症状を受診するか」「薬はどこで受け取りたいか」「継続して同じ医師に診てもらいたいか」——この3つの問いへの答えが、向いているサービスを決める主な要素です。受診目的別の早見表と4つの視点を使って、自分の状況を確認してみてください。

受診目的別・向いているサービス早見表

自分の受診目的に最も近い項目を確認してください。

受診目的向いているサービス
総合的な利便性・配送を重視するSOKUYAKU
かかりつけ医にそのまま続けてもらいたいcuron・CLINICS
追加手数料を払いたくないCLINICS
多汗症・ヘルペス・PMS・不眠症・肥満症など専門外来を探しているおうち病院
女性医師に診てもらいたいおうち病院
じっくり15分話を聞いてもらいたいおうち病院
全国当日配送で薬を届けてほしいSOKUYAKU
東京23区・横浜で当日配送で薬を届けてほしいおうち病院

どこで受診するか?を選ぶ4つの視点

視点① 「選択肢の広さ」か「診察の質の担保」か

SOKUYAKUなどのプラットフォーム型は多数のクリニックから選べる選択肢の広さが強みですが、各クリニックの診察スタイルや時間はまちまちです。「どの医師に当たるかわからない」という不確実性もあります。おうち病院は自社運営型のため、「診察時間15分・女性医師・専門外来」が最初から保証されています。

視点② 症状の種類

内科・耳鼻科・皮膚科など一般的な症状であれば、4社どのサービスでも対応医療機関を見つけやすいでしょう。一方、多汗症・ヘルペス・PMS・不眠症は専門的に対応できるクリニックが少なく、プラットフォーム型では適切な医師を探す手間が生じます。おうち病院ではこれらを専門外来として設計しています。

視点③ 薬の受け取り方

「最寄りの薬局で受け取る」「宅配で届けてもらう」「薬局の選択肢が多いほうがよい」かによって、適したサービスが変わります。全国への当日宅配を優先するならSOKUYAKU、東京23区または横浜での当日配送を希望するならおうち病院が対応しています。それ以外のエリアでは、おうち病院でも8,200店舗の提携薬局で受け取れます。

視点④ 秘匿性・継続性

多汗症・ヘルペス・PMS・不眠症など、「人に知られたくない」「継続して相談したい」症状の場合、女性医師・専門外来・オンライン完結という環境が重要になります。おうち病院は自宅や職場から受診でき、薬の受け取りも全国の調剤薬局で対応しているため、秘匿性の高い症状の継続受診に向いています。

丁寧な対応と女性医師の診察を希望するなら——「おうち病院」のオンライン診療を

「大手サービスで検索したが、自分の症状に対応できるクリニックが見つかりにくかった」「診察が短くて、症状の背景まで説明しきれなかった」——そう感じたことがあるなら、それはサービスの使い方の問題ではなく、サービスの設計の違いによるものかもしれません。

単純プラットフォーム型の3社は医療機関の選択肢の多さと手数料の低さが強みですが、「専門外来への確実なアクセス」「診察時間の確保」という観点では、高連携型プラットフォーム型のおうち病院が異なるアプローチをとっています。以下の状況に当てはまる方は、おうち病院を選択肢の一つとして確認してみてください。

✅ 女性医師に診てほしいデリケートな症状がある

多汗症・ヘルペス・PMS・月経困難症・不眠症・肥満症など、同性の医師に相談したい症状への対応を重視しています。おうち病院はすべての診察を女性医師が担当します。

✅ 「5分診察」では話しきれないと感じている

症状の背景・生活習慣・仕事の状況まで医師に伝えたい場合、時間的な余裕が重要です。おうち病院では標準診察時間を15分確保しており、医師は事前に問診票を読み込んだうえで診察に臨みます。

✅ 時間通りに入室したのに無意味に待たされる

単純プラットフォーム型のオンライン診療サービスは、クリニックの混雑状況によって、オンライン診療の開始も遅れるのが一般的です。おうち病院では、予約した時間に診察が開始するため、仕事や生活の隙間時間に受診を計画的に組み込めます。

✅ 多汗症・ヘルペス・PMS・不眠症・肥満症など、専門外来を探している

一般的なオンライン診療クリニックでは対応が難しい外来に特化しています。主な対応外来は、多汗症外来・ヘルペス外来・PMS(月経前症候群)外来・月経困難症外来・不眠症外来・肥満症外来・花粉症外来などです。

✅ 保険診療でオンライン診療を受けたい

おうち病院は保険診療に対応しており、診察料は一般的な外来(保険3割負担等)の自己負担額となります。システム利用手数料(1,100円)は別途発生します。(※肥満症改善外来は自費となります)

✅ 時間を効率的に使いたい

おうち病院のオンライン診療は、受診する場所とお薬の受け取りをする薬局を自由に組み合わせて設定することができます。処方せんデータが自動的に薬局に送られ、お薬の準備ができたら電話で連絡があるので、薬局で待つ時間が必要ありません。

対応外来と相談できること

外来名こんな方に保険/自費処方できる主な薬の例
不眠症外来引越による生活変化で眠れなくなった・翌日の仕事が不安で入眠できない方保険スボレキサント・レンボレキサント・ラメルテオン・漢方など
多汗症外来職場でのプレゼン・商談で手汗・脇汗が悪化した方保険アポハイドローション(手掌)・エクロックゲル・ラピフォートワイプ(腋窩)など
ヘルペス外来環境変化のストレスで口唇ヘルペスが再発した・PIT療法を希望する方保険アメナメビル(アメナリーフ)・ファムシクロビル(ファムビル)※PIT対応薬
月経困難症・PMS外来出産による体の変化でPMS・月経痛が悪化した方漢方:保険 / ピル:自費漢方薬(保険適用)、低用量ピル(自費診療)
一般内科高血圧等の慢性疾患の処方継続・その他体調相談保険症状に応じて
発熱・コロナ外来職場の同僚に感染症・発熱症状が出て、自分も同じ症状がでている方保険抗インフルエンザ薬・抗コロナウイルス薬(ゾコーバ等)
肥満症改善外来健康診断の結果、体重増加で要注意の指摘があって、肥満改善に取り組みたい方自費ゾコーバ・ゼップバウンド・マンジャロ・リベルサス

不眠症外来

仕事のストレスや生活リズムの変化、環境の変化などで「眠れない夜が続いている」「以前処方された薬を継続したい」という方はご相談ください。おうち病院の不眠症外来では、依存性が低いとされるオレキシン受容体拮抗薬(スボレキサント・レンボレキサント)やメラトニン受容体作動薬(ラメルテオン)を中心に処方しています。以前のお薬手帳または薬の袋の写真があればスムーズに処方継続の相談が可能です。

月経困難症・PMS外来

慢性的なストレスや生活リズムの変化はホルモンバランスに影響を与え、以前落ち着いていたPMS・月経痛が悪化するケースがあります。おうち病院では漢方薬(保険適用)を中心に処方対応しており、低用量ピルは自費診療となります。ピルの継続処方には血圧・子宮頸がん検診結果などの確認が必要な場合があるため、以前通っていたクリニックの情報をご用意いただくとスムーズです。

多汗症外来

プレゼン・商談など人前で緊張する場面で手汗・脇汗が気になり始めた、または悪化したというご相談に対応しています。承認部位によって処方できる薬剤が異なります(アポハイドローションは手掌のみ、エクロックゲル・ラピフォートワイプは腋窩のみ)。症状の部位と程度を問診票に記載いただいた上でご相談ください。

ヘルペス外来

慢性的なストレスや睡眠不足は免疫機能を低下させ、口唇ヘルペスの再発トリガーになることがあります。「大事な場面の前に再発してしまった」という方には、PIT療法(患者自身が再発の兆候を感じた時点で服薬を開始できる予備処方)を事前に処方しておくことをお勧めします。PIT療法に対応しているのはアメナメビル(アメナリーフ)とファムシクロビル(ファムビル)です。

受診費用の目安(保険適用)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

受診の流れ(5ステップ)

初めてご利用の方でも、5つのステップで受診から薬の受け取りまで完了できます。出勤前・退勤後の短い時間でも進められます。

STEP 1:アプリ・Webから新規登録(約3分) おうち病院のWebサイトまたはアプリからアカウントを作成します。かかりつけ医から処方されていた薬がある場合は、お薬手帳の写真や薬の袋を手元に準備しておくとスムーズです。

STEP 2:症状に合った外来を選んで予約(約2分) 出勤前・退勤後・週末など、受診しやすい時間帯を選んで予約します。不眠症外来・多汗症外来・月経困難症・PMS外来など、ご相談したい症状に合った外来を選択してください。迷う場合は一般内科を選択してください。

STEP 3:問診票への回答(5〜10分) 症状の経緯・既往歴・服用中の薬・アレルギー歴、現在の体調変化や生活状況などを記入します。わかる範囲で構いません。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨みます。

STEP 4:ビデオ通話で医師と診察(約15分) 予約時間にビデオ通話が開始されます。症状の経緯や体調変化を医師がヒアリングし、診断と処方薬の提案を行います。以前の処方と同じ薬の継続を希望する場合もその旨をお伝えください。

STEP 5:薬の受け取り・翌月以降のフォロー 処方せんは提携薬局(全国8,200店舗)またはご自宅への配送(おくすりおうち便・追加900円)で受け取れます。翌月以降も症状の変化・薬の効き具合を確認しながら継続的にサポートします。

「家族の一員にお医者さんがいるような安心を全ての人に」という理念のもと、オンラインの利便性を活かし、皆様一人ひとりに寄り添った医療の提供を心がけています。
ご自身の健康を守るための一つの選択肢として、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. オンライン診療は初診から利用できますか?

A.はい、2020年以降の制度改正により初診からオンライン診療を利用できます。ただし、症状によっては初診時に対面診察が必要と医師が判断することもあります。おうち病院でも初診から利用可能ですが、対面での検査が必要と判断された場合はその旨ご案内します。

Q. 4社とも保険診療に対応していますか?

A.はい、SOKUYAKU・curon・CLINICS・おうち病院はいずれも保険診療に対応しています。診察料は通常の医療機関と同様に保険が適用されます(3割負担等)。ただし、サービスや外来によっては自由診療のみの場合(例:低用量ピルの処方)もあるため、受診前に各外来の案内をご確認ください。

Q. おうち病院の手数料が他社より高いのはなぜですか?

A.おうち病院のシステム利用手数料(1,100円/回)はSOKUYAKU(275円)やcuron(330円)より高くなっています。おうち病院では診察時間を標準15分確保し、医師が事前に問診票を読み込む体制をとっているため、準備・診察に要するリソースが一般的なプラットフォーム型サービスとは異なります。どの程度の診察時間・対応を重視するかで、費用対効果の感じ方は変わります。

Q. 処方薬を自宅に届けてもらうことはできますか?

A.配送対応はサービスによって異なります。SOKUYAKUは全国への当日配送に対応しています。おうち病院では東京23区および横浜に限り「おくすりおうち便」による当日配送に対応しており、それ以外のエリアでは全国8,200店舗の提携薬局での受け取りが可能です。

Q. 多汗症やヘルペスはオンライン診療で受診できますか?

A.おうち病院では多汗症外来・ヘルペス外来を設けており、オンライン診療で受診できます。SOKUYAKUなどのプラットフォーム型でも対応クリニックを探せる場合がありますが、専門外来として設計しているおうち病院は受診のしやすさという点で選びやすい面があります。症状の程度によっては対面診察が必要と医師が判断することもあります。

Q. 複数のオンライン診療サービスを同時に使っても問題ありませんか?

A.一般的には複数サービスを利用すること自体は可能です。ただし、異なるサービスで複数の医師が同じ疾患を並行して治療する場合、薬の重複処方などのリスクが生じる可能性があります。服薬中の方は、受診の際に他のサービスで処方を受けていることを必ず医師に伝えてください。

Q. おうち病院は全国どこからでも受診できますか?

A.はい、おうち病院はビデオ通話によるオンライン診療のため、インターネット環境があれば日本全国から受診できます。処方薬の受け取りも全国8,200店舗の提携薬局に対応しています(当日宅配は東京23区・横浜のみ)。

おうち病院の特化型外来

診療科目

その他一般科として、内科、小児科、皮膚科、循環器内科を受診いただくことが可能です。

診療科目(自費)