ビタミンDサプリの選び方と注意点は?医師と考える ビタミンDサプリとの付き合い方

多くの女性が「骨や筋肉の調子が悪い」「体調を崩しやすい」「気分が落ち込みやすい」などお悩みであり、原因となりやすいビタミンD不足をサプリで補うことが重要です。

しかし、どのようなサプリがよいのか分からない方が多いかと思います。本記事では、ビタミンDサプリの選び方や注意点を解説します。

ビタミンDサプリについて、こんなお悩みはありませんか?

・どのビタミンDサプリを選べばよいか分からない・・・

・含まれている成分の安全性が心配・・・

・成分の違いがどう影響するのか分からない・・・

・今使っているビタミンDサプリで効果を実感できない・・・

ビタミンDサプリで失敗しないためには、医療観点の選び方を理解しましょう

適切なビタミンDサプリを選ぶには、医療観点を踏まえ以下のポイントを押さえる必要があります。

1.配合されている鉄分の種類

2.栄養素の配合量

3.添加物の配合量

選び方1.ビタミンDを主成分とするサプリを選ぶ

体内で活用できるビタミンDには、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)があります。

ヒトの体内ではビタミンD3の形で使われ、ビタミンD3 の方が効力が大きいという報告もあります。ビタミンD3を含んだサプリを選ぶことをおすすめします。

参考)Vitamin D3 Is More Potent Than Vitamin D2 in Humans(海外学術文献)

なお、ビタミンDは病気を治す効果はありませんが、栄養補給によりサポートする役割としてサプリを使用する方もいます。
PMS、花粉症に悩む方がビタミンDサプリを選ぶケースも多いようです。

以下の記事にて詳しく解説していますので、ご参照ください。

関連記事:PMS症状ケアのサプリメント選び|おすすめの成分と選び方のポイントも解説

関連記事:花粉症に効くサプリとは? 症状にアプローチするサプリメントをご紹介

選び方2.栄養素の配合量は十分なのかを確認する

サプリに含まれる栄養素配合量は、製品によって異なります。

価格を重視するばかりに、配合量がわずかな製品を飲み続けてしまう方もいますが、あまりに配合量が少ないとサプリの有効性が発揮されません。

ビタミンDサプリに必要なD配合量は、個人の生活・食事内容によるため一概に言えませんが、1日推奨摂取量が8.5μg(上限100μg)とされているため、8.5μg前後を目安に考えてみてください。

選び方3.添加物が最小限のものを選ぶ

サプリメントを製造するにあたって添加物は欠かせないものですが、使用を最小限にすることは可能とされています。

余分な添加物(増量剤、着色料、甘味料、香料、保存料など)を含まないサプリメントをお勧めします。

これらのポイントを押さえている「医療用サプリメント」がおすすめ

市販のビタミンDサプリを大きく上回る栄養量

医療用サプリメントは本来、医療機関でのみ購入できるものであるため、市販サプリとは品質と安全性が大きく異なります。積極的に栄養素を補給して健康のレベルを上げることを目的とした配合量となっています。

GMP規格という高水準の「安全性」と「品質」

GMP(Good Manufacturing Practice)とは、日本語で「適正製造規範」と訳され、原料の入庫から製造、出荷にいたるすべての過程において製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるよう定められた基準です。

通常のサプリメントにはGMP認定工場で製造されたものは多くないですが、医療用サプリメントはGMP認定工場で製造された高い基準をクリアした安心があります。

添加物の「質」と「量」が市販サプリと異なる

サプリメントの製造過程において添加物は必要不可欠ですが、医療用サプリメントは元々何らかの疾患を持つ方が利用するために作られたため、健康を考えて添加物を最小限に抑え、かつ極力人体に無害で安全な添加物が選ばれています。

【要注意】医療用サプリメントの摂取前・摂取時に避けてほしいこと

過剰摂取にご注意ください

ビタミンDを過剰に摂取すると血中カルシウム濃度が高値となり(高カルシウム血症)、嘔吐、けいれん、不整脈といった重篤な症状を引き起こす可能性があります。1日の耐用上限量100μgを超えないよう注意が必要です。

普段食べている食品や摂取している薬にビタミンDが含まれている場合もありますので、ビタミンDサプリの使用前に必ず成分量を確認しましょう。

日焼けマシンの使用前後の摂取は控えましょう

ビタミンDは日光を浴びることで皮膚で産生されるのですが、日焼けマシンも人工的な紫外線であるため、使用することでビタミンDが産生されます。

日焼けマシンの使用前後にビタミンDサプリを摂取すると、ビタミンDが過剰に産生されてしまうので、同様に注意が必要です。

健康被害が多くご報告されている「個人輸入」はお控えください

サプリの個人輸入には、多数の健康被害が報告されており、非常に危険です。

医薬品の成分が含まれていたり、そもそも禁止されている成分を使用していたり等、命に関わるケースもあります。

また、お求めの医療用サプリメントと同じものを海外サイトで見つけたとしても、本当に同様の成分を含めたものが届くとは限りません。

ご自身の判断で取り寄せず、必ず医師との相談の上で適切な医療用サプリメントを処方してもらいましょう。