ゾコーバを飲むべきか?効果や服用の判断基準を解説

コロナ治療薬のゾコーバを飲むべきか、新薬だということもあり、気になる方も多い事でしょう。

ゾコーバは、重症化を抑え快復を早くるとされ、重症化リスクのある患者には非常に有効です。

本記事では、服用の判断基準や効果を解説します。正しく知って、自己判断せず医師に相談しましょう。

ゾコーバは飲むべき?その効果と懸念点

では、ずばりゾコーバは飲むべきでしょうか?

ゾコーバの効果と懸念事項を解説しますので、参考にしてみてください。

ゾコーバ服用の効果

ゾコーバの期待される効果は、この薬の主成分である「エンシトレルビル・フマル酸塩」により、新型コロナウイルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぐことです。

発症から3日以内に処方することにより、重症化を抑え快復を1日早める事ができるとされています。

また、開発・販売元の塩野義製薬の発表によると、後遺症発症リスクの軽減が治験により確認されたとのことで、現在もさらに研究を進めています。

ゾコーバ服用の懸念点

ゾコーバに限らず、通常の風邪等で受診する時に比べて、コロナ治療薬は高価な傾向にあります。この費用に関する点が一番の懸念点と言えます。

コロナ禍にあって、急ピッチで開発された薬であること、新薬であることなどを考えると、高めになってしまうのもやむをえないのかもしれません。新薬であるがゆえに、2024年12月現在ではジェネリック医薬品(後発品)もないため、患者は費用を抑えるためにジェネリック医薬品を選択することもできません。

1割負担で約5,000円、3割負担なら約15,000円です。(薬価のみで計算。その他診察料や調剤技術料がかかります)この金額は負担に感じる方も少なくありません。

ゾコーバを飲むべきかどうかの判断基準

ゾコーバを飲むべきかどうか、その判断基準を解説します。コロナが疑われるなら、ご自身と照らし合わせてみてください。

ゾコーバを飲むべきタイミング

ゾコーバを服用できるのは、コロナを発症してから5日以内とされています。3日以内でればなお効果的です。

ゾコーバを開発・販売した塩野義製薬発行の添付文書によると、「新型コロナウイルス感染症の症状が発現してから72時間以内に投与を開始すること。臨床試験において、症状発現から72時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない」とあります。

ゾコーバは、ウイルスの増殖を防ぐことにより重症化を防ぐため、発症してから日が経過してしまうと、効果が感じられないのではと思われます。

ゾコーバを飲むべき患者

ゾコーバが処方される該当患者は、軽症・中等症の患者のうち、重症化リスクのある方です。高齢者の方や喘息、持病をお持ちの方などがあげられます。

また、現在の症状を見て医師が判断することがあります。例えば若くて健康であっても、高熱がある場合や、咳やのどの痛みが強く出ているなど症状が強い場合に、医師の判断で処方されます。

また、添付文書には12歳以上との記載があるため、12歳未満への投与はできません。

ゾコーバを飲むべきではない患者は?

ゾコーバを飲むべきではない患者は以下の通りです。確認してみましょう。

禁忌(投与してはいけない)または注意が必要の患者

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
  • 肝機能障害又は腎機能障害のあるコルヒチンを投与中の患者
  • 授乳中(あくまで要注意)

併用禁忌(飲み合わせをしてはいけない薬)の該当患者

  • 心疾患
  • 高血圧
  • うつ病

これらの患者に処方される薬の中で併用禁忌に該当する薬があります。これ以外にも多数の見合わせをしてはいけない薬が多数あります。

そのため、治療中の疾患を持っている方は、服薬中のすべての薬を医師に伝える必要があります。おくすり手帳や薬局アプリで確認し、見せると良いでしょう。

参照元:電子添文 | ゾコーバ錠125mg | 塩野義製薬 医療関係者向け情報

ゾコーバはどのような薬?

ゾコーバは、塩野義製薬と北海道大学の共同研究により開発された、新型コロナウイルス感染症の治療に使われる飲み薬です。

主成分である「エンシトレルビル・フマル酸」が、ウイルスのコピー(増殖)を抑える働きのある抗ウイルス薬です。

コロナ治療薬としては、2022年11月22日に日本国内で初めて緊急承認されました。

現在コロナ治療薬として、他の薬は重症化リスクのある患者のみに処方されるのに対し、ゾコーバは、重症化リスクがない患者でも症状が強い場合に少しでも早く症状を静めるために処方できる、という特徴があります。

ゾコーバの処方箋を受け取り可能な病院

ゾコーバの処方箋を受け取り可能な病院は、内科・呼吸器内科などの発熱・コロナ外来です。

ほとんどのクリニックは、発熱がある場合やコロナ・インフルエンザ等の感染症の場合、他の患者への感染予防対策として、受診時間や場所をわけているケースが多いです。

受診予約時に確認しましょう。

また、現代ではオンライン受診の選択も可能です。内科・呼吸器内科または発熱・コロナ外来のオンライン対応窓口、またはオンライン専用クリニックの発熱・コロナ外来を受診します。

症状がつらくて病院に行けない時など、外出せず受診できるオンラインはおすすめです。

ゾコーバを処方しない病院もある

ゾコーバの処方希望の場合、必ずどの病院を受診しても処方可能というわけではないので、注意が必要です。

病院の方針や医師の治療方針により、ゾコーバを選択しないことがあります。新薬に対して慎重な姿勢を見せ、従来の治療方法(解熱剤や他の抗ウイルス薬など)を選択する場合があります。

そのため、ゾコーバの処方を希望の場合は、取り扱っているかどうかを受診前に電話等で確認できればベターです。

ゾコーバを飲むべきか悩んだら、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」

ゾコーバを飲むべきか悩んだら、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」がおすすめです。

「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」では、ゾコーバの処方が可能です。

おうち病院なら、
通院時間や待ち時間が不要なので体調が悪い時でも安心受診
✅ 感染リスクのある病院に行かずに診察を受けられる
✅ 検査キットの陽性画像があれば、抗ウイルス薬(ゾコーバ、ラゲブリオ、パキロビット等)の処方も可能
朝8時〜夜22時まで診察可能!平日夜間・土日祝日いつでも受診可能
予約時間どおりに診察開始だから、朝の準備中・仕事の合間・帰宅後にも受診可能。
処方せんは指定薬局へ自動送信! 全国6,900店舗の薬局で受け取れるから便利
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保険診療可能

あなたの症状を問診させていただき、必要かどうかを診断させていただきます。また、おくすり手帳等であなたが現在内服中の薬や禁忌事項がないか確認のうえ、処方します。

症状がつらくて病院に行けなくても、公共交通期間を利用しての通院や待ち時間がわずらわしい、体がしんどい、という方も、オンラインなら通院せずに受診可能です。

処方された薬は、ご自宅へ配送かお住まいの地域の薬局薬店で受け取れます。

ゾコーバを飲むべきかどうか医師に相談しよう

ゾコーバには、対象となる患者や飲むべきタイミングがあり、対象以外は飲む必要がない、または飲むべきではない場合があります。しかし、自分の症状や薬の飲み合わせなど、自己判断は難しく医師が判断します。

コロナの治療で、ゾコーバを飲むべきか悩んだら、受診時に医師に相談しましょう。

患者自身が意思表示をすることは可能です。また医療機関には、患者やその家族が納得できるように、しっかりと説明する義務がありますので、遠慮なく質問や相談をすると良いでしょう。

コロナを発症し、1日も早くその症状を緩和させたいと感じたら、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」を受診し、ゾコーバ治療についてなど、お気軽にご相談ください。