消化器官に疾患や手術歴を抱える方、妊婦や授乳婦の方は、亜鉛不足が心配されます。医療用サプリメントは、食生活では足りない亜鉛を補給する手段の一つです。しかし「どこへ相談すれば処方してもらえるのか分からない」という方は多いでしょう。
そこで、今回は亜鉛の特徴や亜鉛サプリの種類、相談方法など、亜鉛サプリ処方サービスを選ぶ際のポイントをみていきます。
亜鉛とは
亜鉛は必須ミネラル(微量栄養素)の一種で、全身に存在するさまざまな酵素を構成している元素です。成人の体内で約2000mgを有するとされているものの、そのほとんどは食品などの外部から摂取した栄養素に由来します。
亜鉛の働き
体内の酵素となる亜鉛は、皮膚を始め全身のさまざまな場所に存在します。アミノ酸からタンパク質への合成、DNAの合成といった働きがあるなど人間の生命活動に欠かせないミネラルです。味覚をつかさどる味蕾細胞、免疫の増強などにも深く関わっています。
身体に対して具体的には、以下のように働きます。
- 身体の成長や発育をサポートする
- 髪の毛や皮膚の健康を保つ
- 味覚の働きを正常に保つ
- ビタミンAの代謝を促進し、抗酸化作用を高める
- 風邪、感染症を防ぐ
- 神経伝達物質を生成し、うつ状態を緩和する
- 生殖機能を改善する
亜鉛の摂取量について
亜鉛の推奨摂取量は、性別や年齢によって異なります。18〜74歳の男性は11mg、75歳以上の男性は10mg、18歳以上の女性では8mgが推奨値です。また、安全な上限値は40mgと設定されています。
胎児や新生児は身体の構成に亜鉛を必要とするため、妊娠中および授乳中の方は、そうでない方より2〜4mg付加した摂取量が推奨されています。また、上記はあくまでも食事基準摂取量のため、サプリ服用の際は、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
10代の妊婦や授乳婦である場合、妊娠中は11mg、授乳中は13mgとさらなる付加値が推奨されています。
なお、亜鉛は病気を治す効果はありませんが、栄養補給によりサポートする役割としてサプリを使用する方もいます。
ヘルペス、PMS、多汗症、花粉症に悩む方が亜鉛サプリを選ぶケースも多いようです。
以下の記事にて詳しく解説していますので、ご参照ください。
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亜鉛不足による問題点とは
成人が亜鉛不足になった場合では、下痢や脱毛、皮膚炎、食欲不振などの健康被害が報告されています。放置すれば体内の細胞を正常に保てなくなり、その結果味覚障害、自然治癒能力の低下といった症状が現れる場合もあるため注意しましょう。
未成年の亜鉛不足は身体の成長に悪影響を及ぼすため、成人の場合よりも深刻な問題に発展します。妊婦や授乳婦がしっかりと亜鉛を摂取し、胎児と新生児の発育をサポートすることが大切です。
過剰摂取による副作用
亜鉛の過剰摂取による副作用は、吐き気や嘔吐、胃けいれんなど、主に消化器官で起こります。さらに、銅や善玉コレステロールの減少、免疫力の低下といった健康被害の恐れもあります。サプリで亜鉛を摂取する場合は、用法・用量を守った服用が大切です。
亜鉛を含む食品
亜鉛を豊富に含む食品は、牡蠣が広く知られています。他には赤身肉、鶏肉、魚介類、乳製品といった動物性食品からの摂取も可能です。植物性食品では豆・ナッツ類、全粒穀類なども挙げられます。
しかし、欧米化が進む日本の食生活では、普段から上記のような食品を取り入れるのは難しい人も多いでしょう。亜鉛を手軽かつ確実に摂取するには、医療用亜鉛サプリメントの処方を受けることが推奨されます。
亜鉛サプリメントの選び方
最適なサプリメントを選ぶには、いくつかのポイントを重視すべきです。「自分の生活に合わせたもの」「気軽に相談できるところ」「医療機関専用サプリメント」を選びましょう。
自分の生活に合わせたものを選ぶ
亜鉛サプリはあくまで、普段の食生活では十分に補給できない場合に、健康維持のサポートとして服用します。そのため、自分の食生活やライフスタイルに合ったサプリの選択が重要です。
自分に合わないサプリは過剰摂取の副作用、医薬品との相互作用による体調不良を招く場合があります。サプリを選ぶ際は、自分ひとりで決めるのではなく、医師や薬剤師に相談しましょう。
思い立った時に気軽に相談できるところで選ぶ
医療用サプリを利用する理由は、人によってさまざまです。どのようなことでも気軽に相談でき、解決に導いてくれるような医師やサービスを選びましょう。オンラインサービスであれば自宅にいながら、ビデオ通話やチャットで気軽な相談が可能です。
医療機関専用サプリメントの処方を選ぶ
サプリメントは市販製品を購入する他に、医療機関でも処方が可能です。医療用サプリには不要な添加物が含まれておらず、純粋な栄養素のみを配合しているため安心して服用できます。
また医療機関であれば、専門的な知識のもとで提案・処方がされるため、自分に合ったサプリメントを導入できます。
亜鉛サプリメントの飲み方
亜鉛サプリは、亜鉛の吸収を助ける栄養素とともに服用すると、より高い効果が期待できます。ここでは、亜鉛サプリをより効果的に飲むためのポイントをみていきましょう。
吸収効率を高める栄養素
亜鉛はビタミンC、クエン酸、柑橘系の果物などと一緒に摂取すると吸収効率が高まります。クエン酸は亜鉛をコーティングする働きを持ち、ビタミンCはクエン酸の働きをサポートします。
柑橘系の果物にはビタミンCが豊富に含まれているため、亜鉛サプリメントを飲む際は意識して食事に取り入れるとよいでしょう。ただし、加熱するとビタミンCが破壊されるため、できるだけ生食での摂取を推奨します。
銅を含むサプリメントの併用
過剰な量の亜鉛は、銅の吸収を阻害します。銅不足により貧血が起こると、身体の免疫が低下する恐れがあります。可能であれば亜鉛サプリメントと同時に、銅を含むサプリメントを服用しましょう。
おうち病院で提供する医療用亜鉛サプリでは、過剰摂取による銅不足をあらかじめ考慮し、適量の銅を追加しています。
飲み合わせの悪い栄養素に注意
カルシウムや食物繊維など、中には亜鉛の吸収を阻害してしまう栄養素も存在します。カルシウムは過剰な量に達すると、亜鉛の吸収を抑制するミネラルです。適量であれば問題ないため、サプリメントを飲んでいる方は摂取量に注意しましょう。
食物繊維は亜鉛のようなミネラルと結びつき、体内への吸収を阻害します。特に、コンビニ弁当などに含まれる食品添加物のフィチン酸は、亜鉛の吸収阻害が危惧されている成分です。医療用サプリの効果が半減してしまうため、普段の食生活の見直しも重要だといえます。
亜鉛サプリの服用が推奨される人
日本人の平均亜鉛摂取量が十分な数値であるため、通常はサプリメントで補給しなくても、亜鉛不足には至りません。しかし、以下のような方は、亜鉛不足に陥る可能性が考えられるため、サプリでの補給を推奨します。
- 身体に大きな負荷をかける運動、スポーツを行う人
- 肝臓病、糖尿病、腎臓病を持つ人
- 人工透析を受けている人
- 菜食主義者
- 関節リウマチ、うつ病、てんかんなどの薬を服用している人
亜鉛は主に小腸で吸収されるため、消化器官に疾患を持っている方、手術歴のある方は医療用サプリで亜鉛を補給しましょう。アルコール依存症になった場合、肝臓へのダメージにより亜鉛が不足しやすくなると考えられています。
また、負担の大きい運動やスポーツを行っている方は、疾患を抱えていなくても亜鉛不足に注意が必要です。亜鉛は汗によっても排泄されるため、発汗しやすい人は亜鉛が不足しやすいとされています。
亜鉛サプリの相談に利用したい!おうち病院オンラインサプリ相談とは?
医療用サプリの処方サービス「おうち病院オンラインサプリ相談」では、自宅にいながらいつでも医療用サプリの処方・購入が可能です。ここでは、本サービスのメリット・デメリットをみていきます。利用する前にぜひチェックしてください。
メリット
おうち病院オンラインサプリ相談では、以下3つのメリットが挙げられます。
- 問診、相談が無料
- いつでも相談できる
- 病院に通う手間が省ける
本サービスでは、問診から相談までが無料で受けられます。病院では問診料がかかるところもあるため、金額面でも気軽に相談できるのがメリットです。再診についても無料で、回数制限はありません。
また24時間・365日、所属医師がオンラインチャットに対応しています。オンラインサービスは自宅で相談から処方・購入までが完結するため、外出不要で病院に通う手間も省けるのがポイントです。
デメリット
おうち病院オンラインサプリ相談のデメリットとしては、以下2つが挙げられます。
- 表情、声音までは伝わらない
- 無料ではあるがアカウント登録が必須
チャットサービスではビデオ通話とは異なり、表情や声音までは伝えられません。しかし自身の事情を説明する際に、慌てず落ち着いた入力・送信が可能です。やり取りの内容は記録されるため、後々読み返すこともできます。
また、おうち病院の所属医師は相談者一人ひとりの生活を考え、最適なサプリの提案・処方を行います。そのため、利用者の状況に合った改善策へ導いてくれるでしょう。
おうち病院オンラインサプリ相談の利用方法
ここでは、おうち病院オンラインサプリ相談の利用方法を説明いたします。
アカウント登録を行う
まずは、おうち病院にアカウント登録をする必要があります。姓名や性別、誕生日、メールアドレス、パスワードといった個人情報に加え、簡単なアンケートへの回答を入力すれば登録完了です。
問診票に入力する
現在の体調における悩みや、気になる点を問診票に入力します。どの栄養素を補給すべきかの判断材料となるため、丁寧に記入しましょう。
医師のカウンセリングを受ける
オンラインチャットにて、担当医師とのカウンセリングを行います。医薬品との併用やアレルギーなど、不安な点があれば遠慮せずに聞いておきましょう。おうち病院のチャットはアカウントに記録されるため、後から見返すことも可能です。
サプリの提案・処方を受ける
問診とカウンセリングの内容から、相談者に必要なサプリの提案・処方をします。処方以外のサプリの購入はもちろん可能です。しかし、自分の生活や体質に合ったサプリを服用するためにも、処方されたサプリのみの服用を推奨しています。
まとめ
令和元年国民健康・栄養調査によると、日本人の全年齢における亜鉛の平均摂取量は8.4mg(5865人中)との結果が発表されています。健康的には問題ない数値のため、亜鉛サプリの補給は特段不要といってよいでしょう。
※令和元年国民健康・栄養調査: https://www.mhlw.go.jp/content/000710991.pdf
しかし、消化器官での疾患や手術歴を持つ人、菜食主義者、アルコール依存者などは亜鉛不足に陥る可能性があります。そのような場合は、医療用サプリで亜鉛を補給し、欠乏による健康被害への対策が大切です。
おうち病院オンラインサプリ相談は、オンラインチャットで24時間365日対応しているため、通院が難しい方でも気軽に利用できるサービスです。医療用の亜鉛サプリに関してお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。