脇汗に悩んでいるあなたへ。
本記事では、脇汗対策の皮膚科治療やセルフケアのポイント、皮膚科以外での治療方法について解説します。
脇汗の方は、「脇汗は皮膚科で治療できるのか」「どのような治療法が適切か」「治療できるとしても保険適用か」などお悩みではないでしょうか?
結論からいうと、脇汗は一部の例外を除いて皮膚科の受診で問題ありません。
また、ここで紹介する皮膚科の治療法のほとんどが保険適用になっているため、ご安心ください。
なお、仕事などが忙しくてなかなか皮膚科のクリニックに足を運ぶ暇がないという方には、オンライン診療をおすすめします。
おうち病院「オンライン多汗症外来」は、PCやスマホのビデオチャットで多汗症に強い皮膚科を受診できますので、自宅で完結できます。
また、薬も自宅配送か近くの薬局で受取か選ぶことも可能です。
時間のない方はぜひご利用ください。
目次
脇汗は皮膚科で治療できる
脇汗に関するお悩みは、皮膚科で相談できます。
「汗が人より多いかな」「体質だから仕方ない」くらいの気持ちで見落としがちですが、気になる臭い対策も合わせて、市販品での制汗剤やデオドラントケア商品より効き目もあるので、脇汗にお悩みの方は受診を検討しましょう。
形成外科や美容外科で対応していることもありますが、自由診療(保険適用外)の治療法である場合もあります。
まずは皮膚科で相談すると良いでしょう。
脇汗治療で皮膚科を受診する目安
脇汗治療を検討する目安は、下記のチェック項目に該当する場合です。
- ・洋服の汗じみが気になる
- ・暑いわけでもないのに大量に脇汗をかいてしまうことがある
- ・運動や激しい動きをしていないのに脇汗をかいてしまう
- ・緊張すると脇汗がとまらなくなってしまう
- ・タオルやワキ汗パッドがいつも手放せない
- ・頻繁に衣服を着替えなければならない
- ・制汗剤やデオドラントスプレーを使用してもあまり効果がない
- ・脇汗が原因で日常生活に支障をきたすことが度々ある
以上のうち1個でも当てはまる場合は、皮膚科に相談することを検討しましょう。
大量に脇汗が出る腋窩多汗症(えきかたかんしょう)の可能性も
原因不明で人より大量の脇汗が出てしまう場合、「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」の可能性があります。
腋窩多汗症と診断された場合、保険治療が可能です。
多汗症の診断基準は以下の通りです。
1.大量の汗の原因として考えられる疾患や、副作用として考えられる薬の服用等が特にない
2.原因不明の過剰な発汗が半年以上続いている
上記の2点に加え、以下6項目のうち2項目以上当てはまる場合、多汗症と診断する目安となります。
- ・初めて症状がでたのが25歳以下
- ・左右対称的に多汗がみられる
- ・睡眠中には発汗がとまっている
- ・1週間に1回以上多汗で困ることがある
- ・多汗によって日常生活に支障をきたしている
- ・家族や親族に多汗症の人がいる
脇汗が影響する日常の悩み
脇汗が大量に出るためにこのようなお悩みはありませんか?
- ・脇の臭いや汗ジミが気になって勉強や仕事に集中できない
- ・周囲に不快感を与えているのではないかと心配
- ・白いTシャツやブラウスなどは脇がすぐ黄ばんでしまう
- ・マメに着替える必要があり、荷物や手間が面倒
- ・汗ジミが目立つ色やデザインの服を着られない
- ・自分に自信が持てない
- ・着物やドレスなどいいものも脇汗で濡れてしまう(頻繁に洗えるものではないので困る)
自由にオシャレが出来ないことや、人目を気にしてしまうこと、日常生活に支障をきたしてしまうことに悩みを抱えている方が多いようです。
【脇汗対策】皮膚科治療編
脇汗の主な治療方法の中でも、皮膚科にて保険適用で行う治療について解説いたします。皮膚科受診の参考にしてください。
脇汗の治療1.外用薬
脇汗治療は、最初は外用薬で様子を見ながら、効果があまり見られない場合に注射など別の治療も検討します。
まずは、制汗剤として塗布する薬が処方されます。
市販の制汗剤より汗を抑える成分が多く入っており、断然効き目が高いと言えます。
外用薬に含まれる成分は、抗コリン外用薬が主流です。
汗腺に働きかけ、交感神経から伝達される汗を出す信号をブロックして、過剰な発汗を抑える作用があります。
脇汗の治療2.ボトックス注射
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作るたんぱく質から生成された薬を注射することで、ボツリヌス療法とも呼ばれています。
日本では重度の腋窩多汗症のみ保険適用です。
脇の下に直接注射し、交感神経から感染への情報伝達を遮断することで、発汗量を抑える治療法です。
効果には個人差がありますが、効果の持続は4~9ヵ月くらいが多いです。
そのため、4ヵ月以上の間隔を開けて、繰り返し注射する事が推奨されています。
脇汗の治療3.イオントフォレーシス
電気を用いた治療法で、汗腺の活動を抑える効果があります。
イオントフォレーシス療法は、特殊な機械を用いて微弱な電流を流す治療法です。
患者の多汗症の部位にあたる皮膚の表面に塩化物イオンを送り込み、汗腺の働きを抑制します。
手足の多汗症の治療として、水をためてその中に手や足を浸して電流を流す方法が一般的ですが、脇でも活用できるクリニックもあります。
根気よく通院する必要があります。
【脇汗対策】セルフケア編
脇汗対策として、セルフケアを行うポイントを解説します。ぜひ意識してみてください。
通気性や吸水速乾性のある服を選ぶ
通気性や吸水速乾性のある服を選びましょう。
汗を吸って早く乾く素材の服は、汗をかいてもべたつかず、汗じみが広がる心配もありません。
また、汗で濡れてまとわりつく不快感や、何度も着替えなければいけない面倒が減少する可能性があります。特にインナーはそのような素材を選びましょう。
生地の素材は、ナイロン等化学繊維よりは、コットンや麻・リネンなどなるべく自然素材由来のものがおすすめです。
制汗剤や石鹸等の利用でデオドラントケア
制汗剤を用いて汗を抑える他、石鹸やデオドラントスプレーを用いてデオドラントケアも行います。
朝と夜の2回シャワーを浴びる、殺菌成分を含む石鹸でよく洗うなどしましょう。
汗をかくたびシャワーを浴びるのはなかなか難しいと思いますが、汗拭きシートでまめに汗を拭くのも効果的です。
また、デオドラントスプレーは抗菌仕様の医薬部外品を選びます。塗るタイプのスティックやロールオンタイプもおすすめです。
ストレスケアと日常生活の見直し
大量の汗は自律神経の乱れが影響している場合があります。
そのため、生活習慣や食生活の見直し、ストレスをためない、充分な休息といったセルフケアも大切です。
栄養バランスの良い食事を心掛け、生活リズムを整えましょう。
さらに、好きなことや夢中になれること、ヨガや瞑想、半身浴、アロマなど、自分に合うリラックス方法を見つけましょう。
育児中や仕事が多忙でどうしても気が抜けない方も、パートナーなどと協力し、時には気を抜く時間を意識して作ることをおすすめします。。
脇汗治療は皮膚科以外にもある?
脇汗の治療は皮膚科以外でも対応しているところがあります。選択の参考にしてください。
脇汗は内科・美容外科・婦人科・形成外科でも治療可能
脇汗治療は、下記の診療科でも対応しています。
内科:
自律神経を整える治療が必要な多汗症において内科で治療します。また、病気や薬が理由で大量の発汗がある場合は、まずは病気の治療にあたります。
形成外科:
皮膚科同様、ボトックス注射などの保険適用も、レーザー治療などの自由診療も行います。
美容外科:
皮膚科や形成外科同様、保険適用の治療も行いますが、どちらかと言うと自由診療の最新レーザー治療などを打ち出している美容外科が多いです。
婦人科:
更年期障害が起因する場合に、ホルモンバランスを整えるために婦人科で治療をすることがあります。
オンラインクリニックの多汗症外来
オンラインクリニックでも治療できます。
皮膚科のオンライン診療枠や、オンライン専用クリニックの多汗症外来があります。
脇汗の悩みは「体質だから仕方ない」と病気を見過ごしがちですが、オンラインなら気軽に相談できるのでおすすめです。
手術や注射に抵抗がある方は、外用薬の処方で様子を見るのが得策でしょう。
その場合、オンラインが適しています。
脇汗治療でなかなか皮膚科に通院できないなら、おうち病院「オンライン多汗症外来」
多汗症は、適切な治療をすることで症状を抑えることが可能です。
症状が当てはまるなら、迷わず受診をおすすめします。
病院へ行くのは躊躇してしまう、多忙でなかなか行けない、病院が遠くて面倒など通院が難しいという方は、おうち病院「オンライン多汗症外来」がおすすめです。
スキマ時間をサッと予約して、ご自宅から受診できるので通院や受付、待機時間のストレスもありません。
オンラインで症状を詳しくうかがい、処方薬はお近くの薬局薬店で受け取るかご自宅へ郵送できます。
脇汗治療の選択は皮膚科だけではない。通院が困難な方におすすめのオンライン
脇汗治療には様々な種類があり、治療を行っているのは皮膚科だけではなくいくつかの選択肢があります。
脇汗の悩みを相談したい、受診したいと思っているけど通院が難しそうなら、オンラインは手軽で便利ですので、ぜひご検討ください。