コロナ症状の放置は危険!早めの対応が大切な理由

「コロナかな?」と思いながらも通院がなかなかできず、自宅療養のみで放置してしまうのは大変危険です。急激な容態の悪化の可能性があるためです。 本記事では、コロナ症状があるにもかかわらず放置してしまった時に想定できるリスクと、ご自宅でもできる対策を解説します。

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「コロナかな?」と思いながらも通院がなかなかできず、自宅療養のみで放置してしまうのは大変危険です。急激な容態の悪化の可能性があるためです。

本記事では、コロナ症状があるにもかかわらず放置してしまった時に想定できるリスクと、ご自宅でもできる対策を解説します。

新型コロナウイルスについて

コロナウィルスは5類になって、かつてのように緊急事態宣言や自粛要請が出ていた頃とは状況が変わりました。

改めて、新型コロナウイルス感染症について細かく見てみましょう。

新型コロナウイルスの主な症状

新型コロナウイルス感染症の主な症状は、悪寒・発熱・関節痛・頭痛・全身の痛み・咽頭痛・咳・倦怠感の他、味覚嗅覚障害・呼吸困難などです。人によっては、腹痛や嘔吐下痢が見られるなど、その症状はさまざまです。

初期症状は軽く、風邪やインフルエンザと見分けがつきにくいですが、発熱は緩やかで37.5℃~38℃くらいの微熱が続く症例が多くあります。(まれに39℃の高熱のケースもあります)

味覚嗅覚障害・呼吸困難がコロナの特徴とも言えますが、これも症状が出る人と出ない人がいます。

5~7日程度で回復するのが一般的ですが、もともと重症化リスクの高い患者さんなど、このあたりで急激に容態が悪化することもあります。

コロナが5類になって何が違うの?

厚生労働省の発表によりますと、2023年5月8日から、コロナは感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)における位置づけが、2類相当から5類へ変更されました。

2類相当では、医療体制や患者対応、感染対策等に、政府が強く関与していました。国民への行動自粛要請や、飲食店・サービス事業者への要請も強く関与し、厳しい保健所指導などもありました。


その後、5類に変更されると、インフルエンザと同じような位置づけとなり、それほど強い政府の関与や指導はありません。罹患すれば医師の診断のもと自宅療養期間の登校や出社の停止がありますが、保健所指導や患者数の管理など、以前のような関与はなく、以前より国民の活動は制限されていないということです。

抗ウイルス薬が開発されたというのは大きいでしょう。

参照元:厚生労働省

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省

コロナを放置してはいけない理由

コロナ症状を放置するとどうなるのでしょうか?想定されるリスクを解説します。

コロナの放置がもたらすリスク

コロナ症状があるのに放置すると、自宅療養中に容態が急変する恐れがあります。

コロナの場合、それまでゆるやかだったのが急激に悪化するため、本人が周囲へ助けを呼ぶ力がなくなり、家族や周囲のサポートがとても重要になります。

1人暮らしの場合、救急車を呼ぶ体力すらなくなり、呼吸困難におちいって苦しみ、そのまま人知れず亡くなった方のケースが多数報告されています。

また、コロナは感染した種類によっては、自然治癒しにくいとも言われています。

このような観点からも、放置は危険です。

早期治療の重要性

早期治療により、上記のような事態は免れる可能性が高まります。

現在は抗ウイルス薬も開発され、絶対すぐ完治するということではありませんが、治療することで重症化を防ぐことが可能です。

また、一度受診しておけば、受診後何か変わったことがあった時、再度受診するかアフターフォローで電話対応しているクリニックもあり、そのようなサービスを利用すればスムーズです。

感染拡大を防ぐために

前述した通り、初期症状は風邪と近いため非常に見分けがつきにくいです。

悪寒・発熱・頭痛・咽頭痛・咳・倦怠感・鼻水・くしゃみなど、とても似ていて気付かないかたもいます。検査して見て陽性になってびっくりした、という報告もあります。

「コロナ症状かな?いや、風邪かな?たいしたことないか」と思って、無理して出社し、容態が悪化して電車内や会社で倒れてしまうリスクや、多くの方に感染を拡大させてしまうリスクもあります。

このような事を防ぐためにも自身の体のためにも、発熱かのどの痛み等、コロナの症状が見られたら無理をせず、自宅療養し早めの受診をおすすめします。

コロナ症状を放置しないためにできる事

コロナ症状を放置してはいけないことはわかるけど、「現実問題として風邪かどうかというくらいだと会社を休めない」「家事育児は休めない」とお困りの方も多いかと思います。

そこで、日々の忙しさでコロナ症状を放置しないために、自分で出来ることとチェックポイントをお伝えします。

コロナ症状の早期発見

コロナ症状を早期発見することです。当たり前と言えば当たり前ですが、とても重要です。気付いたら重症になっていた、という事のないよう、早期発見に努めましょう。

早期発見のためには、日頃からご自身の体調をしっかりと把握しておくことが重要です。女性は特に、月経などに関与する女性ホルモンの動きでも体調が左右されることを把握しておきましょう。

普段から、「月経周期とそれに関与する体温の高低などを把握しておく」「ちょっとした違和感も見逃さない」などです。

・食欲があるかどうか

・味覚を感じているかどうか

・朝の目覚めはすっきりか

・体はむくんでいないか

など、セルフチェックしてみてください。

日頃の体調を理解しておくと、ちょっとした違和感に気付きやすくなります。

また、微熱でも発熱した際は、よく観察します。

37.5℃以上が続くようであればコロナを疑いましょう。

この時、自己判断で解熱剤を服用してしまうと、正しく判断できなくなるので市販薬の利用には注意が必要です。

また、持病があって普段服用している薬があれば、飲み合わせによる危険もあるので、自己判断はせず、医師に相談しましょう。

新型コロナウイルス抗原検査キットを、お近くの薬局で買って、家に常備しておくと安心です。コロナの場合、発熱から12時間後以降から検査が可能です。それ以前に検査しても陽性判定にはなりません。

自分で出来る症状チェック

コロナの早期発見のために、体調が悪い場合は以下の簡単なセルフチェックをしてみましょう。

  • ・発熱(37.5度以上の体温)が持続する
  • ・のどの痛み
  • ・咳やくしゃみ
  • ・味覚や嗅覚の異常(匂いや味がわからない)
  • ・呼吸困難や息切れ
  • ・疲れや倦怠感
  • ・筋肉痛や関節痛
  • ・下痢や腹痛

なお、発熱(37.5℃以上)が4日以上持続するとコロナの恐れあり、という定義もありますが、4日以上様子を見てから受診するのはつらいかと思います。

受診できないうちに悪化する可能性もありますので、発熱して12時間後には医師の診断を受けることをおすすめします。

放置せず医療機関へ早めに相談!

上記のチェックリストから思い当たる症状があれば、放置せず早めに医師に相談しましょう。

早めの受診であれば、自分も動けます。重症化して手遅れになってしまうとなかなか通院は難しいでしょう。

発熱・コロナ外来受診の目安

コロナ症状がある時は、発熱・コロナ外来への受診をおすすめします。では、どのタイミングが目安でしょうか?詳しく見てみましょう。

風邪との違い

コロナとインフルエンザと風邪はよく混同されがちです。

特に初期症状では、コロナは風邪やインフルエンザと非常に似ていて、見分けがつきにくいものです。そのため「風邪ぐらいで医者に行っている暇はない」など、我慢してしまうケースも多いかと思います。

風邪との一番の違いは、以下の2点です。

・発熱(37.5℃以上)が4日以上続く場合がある

・味覚や嗅覚の異常がある(鼻づまりでもないのに匂いがわからない・味がしない)

これらの症状が表れたら、コロナの可能性が高いです。

軽症の場合と重度の場合

軽症の場合だと、なかなか受診は難しいかもしれません。

抗原検査の目安は発熱後12時間経過して陽性反応が出るので、それ以前ではコロナかどうかの判定も出来ません。

そこで、受診の目安は、発熱(37.5℃以上)から12時間が経過し、かつ発熱が持続しているタイミングがおすすめです。我慢せず受診しましょう。

ご自宅に新型コロナウイルス抗原検査キットを備えてあれば、そのタイミングでセルフ検査をして陽性反応があればすぐ予約を入れます。

コロナ陽性ならどこへ受診すればいいの? 

ご自宅で検査して陽性だった場合、どこへ受診するのが良いのか解説します。

コロナ陽性またはコロナの疑いの場合、専門外来へ受診します。

発熱外来を予約して受診する

コロナの症状があれば、発熱外来へ受診しましょう。

その際のポイントは、コロナに対応している病院を受診することです。なぜなら、場所によってコロナに対応していない場合もあるためです。

コロナに対応してくれるクリニック・病院を探すには各クリニック・病院のホームページを確認するか、自治体のコロナに関するホームページを確認すると情報が得られます。

コロナ対応の発熱外来が設置されているのは、主に内科や小児科クリニック・総合病院です。現在は2類相当の頃より、対応できる医療機関は多くなりました。

発熱外来は、感染拡大防止の観点から、通常の入り口や受診室と別に分けられているか、時間指定をするなどして一般患者とははっきりと分かれています。

受診できる病院が見つかったら、オンラインや電話で予約を取ります。

現在、容態の急変等の特別な事情以外は、予約が必須のクリニック・病院がほとんどです。

アカウント登録等の必要があり、コロナ症状がある時にそれをするのはつらいです。

日頃からかかりつけ医を決めておく、あらかじめアカウント登録をしておく、などが出来るとスムーズです。

しかし、コロナとインフルエンザの同時流行により、予約がとりづらくなることがあります。

オンラインクリニックを受診する

コロナも対応する発熱外来が、通院するには少し遠い、交通の便が悪いなどの場合、また少し先まで満杯で予約が取れない、といった状況もあり得ます。インフルエンザとコロナの同時流行中などはまさにそのような傾向です。

その場合だと、「まあいいか……」となりがちですが、あきらめないでください。オンラインクリニックの発熱・コロナ外来という選択があります。

オンラインクリニックでの受診は、その場で検査が出来ないため、新型コロナウイルス抗原検査キットを自宅に常備しておくと良いですが、ない場合はお近くの薬局でお買い求めいただき、事前に検査をしておくとスムーズです。

コロナ症状がつらいなら「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」

コロナ症状が出ていてつらいなら、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」での受診がおすすめです。

症状がつらくて通院できなくても、安心して自宅療養しながら受診できます。

通院は、移動がつらくて待ち時間が長く、病気でつらくて動けない体には負担が大きすぎるでしょう。道中で倒れかねません。待ち時間で倒れる方もいます。

おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」であれば、そのような危険がありません。

インターネットを使って簡単に予約ができ、お時間になったらスマホかパソコンからビデオ通話するだけです。つらかったらベッドの中でもできますね。

また、24時間土日祝日関係なく予約受付しているので、安心です。

コロナかな?と思ったら放置せず受診しよう

発熱やのどの痛みなど、コロナ症状があったら、我慢したり放置したりしてはいけません。

自分の体調をよく見てセルフチェックしてみて、可能であればコロナウイルス抗原検査キットで検査しましょう。そして陽性であれば、自宅療養のみではなくしっかりと受診しましょう。自己判断は危険です。

また、陰性だとしても市販検査キットは完璧ではないので、症状を見て受診する事も大切です。

・症状がつらくてクリニック・病院に通院できない時

・症状は軽いけど家事や育児を休む事は出来ず、なかなか通院する時間が取れない時

・お住まいの地域でコロナに対応する発熱外来がない時

・交通の便が悪くて通院が大変な時

・混雑していて数日先まで予約が取れない時

これらの場合、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」をご活用ください。

まずは医師にご相談を。