「いつも通っている内科の予約がなかなか取れない。高血圧の薬が切れそうなのに」「仕事が忙しくて毎月通院するのが難しい。安定しているのに毎回病院に行く必要があるの?」「高血圧でもオンライン診療で薬をもらえると聞いたけど、血液検査は?本当に継続できるの?」——こうした悩みを持ちながら、通院の負担に困っている方は少なくありません。
高血圧は、すでに診断・治療が開始されていて安定している状態であれば、オンライン診療で継続的な処方を受けることが可能です。スマートフォン1台で医師の診察を受け、降圧薬の処方を継続できます。本記事では、「高血圧のオンライン診療は自分に使えるのか?」を判断するために必要な情報——受診条件・処方薬の種類・費用の目安・必要な準備・対面受診が必要なケース——をまとめました。
この記事でわかること
- 高血圧は治療中の方に限り、オンライン診療(保険適用)で継続処方が可能
- アムロジピン・ARB(アジルサルタン・オルメサルタン・テルミサルタン)など処方薬の種類と特徴
- 受診に必要なもの(3か月以内のお薬手帳+血圧測定データが必須)
- 3〜4か月ごとの対面診療(血液検査)が引き続き必要なケース
- 費用の目安(診察料・手数料)と保険適用の仕組み

目次
高血圧とは:症状・リスク・注意すること
高血圧は、血管にかかる圧力(血圧)が慢性的に高い状態が続く疾患です。日本では成人の約3人に1人が高血圧とされており、「国民病」とも呼ばれています。
高血圧そのものには自覚症状がほとんどなく、「サイレントキラー」とも呼ばれます。放置すると動脈硬化が進み、脳卒中・心筋梗塞・腎不全など重大な合併症のリスクが高まるため、継続的な治療と管理が重要です。
| 血圧の区分 | 収縮期血圧(上) | 拡張期血圧(下) |
|---|---|---|
| 正常血圧 | 120mmHg未満 かつ | 80mmHg未満 |
| 正常高値血圧 | 120〜129mmHg かつ | 80mmHg未満 |
| 高値血圧 | 130〜139mmHg または | 80〜89mmHg |
| 高血圧(Ⅰ度) | 140〜159mmHg または | 90〜99mmHg |
| 高血圧(Ⅱ度) | 160〜179mmHg または | 100〜109mmHg |
| 高血圧(Ⅲ度) | 180mmHg以上 または | 110mmHg以上 |
高血圧の治療は降圧薬による薬物療法と、食事・運動・減塩などの生活習慣改善を組み合わせて行います。一度開始した薬は自己判断で中断せず、医師の指示に従って継続することが大切です。
高血圧はオンライン診療で診てもらえる?
はい、すでに高血圧と診断されて治療が開始されている方は、オンライン診療で継続的な処方を受けることが可能です。
ただし、高血圧のオンライン診療には以下の必須条件があります。
- 診療機関で高血圧の診断を受けており、すでに治療が開始されている方に限ります(未診断の方の初回診断には対応できません)
- 3か月以内のお薬手帳(高血圧治療薬の処方が記載されたもの)が必要です
- 血圧測定データ(血圧測定アプリ・血圧手帳など)が必要です
- 3〜4か月ごとに対面診療での血液検査を継続していただく必要があります
高血圧がオンライン診療に向いている理由を説明します。
① 安定期の継続処方が中心
血圧が安定してコントロールされている状態では、毎月の通院は患者さんにとって大きな負担になります。オンライン診療を活用することで、通院回数を減らしながら薬の継続処方を受けることができます。
② 慢性疾患であり長期管理が必要
高血圧は一生付き合っていく慢性疾患です。仕事や育児で毎月の通院が難しい方でも、オンライン診療で処方を継続することで、薬の中断を防ぎます。
③ 自宅での血圧管理データを活かせる
自宅での血圧測定データを問診票や診察時に共有することで、医師が状態を把握しやすく、オンライン診療でも適切な評価が可能です。
オンライン診療 vs 対面受診の比較
「毎月クリニックに行くのとどう違うの?」——この疑問を持つ方は多くいます。待ち時間・費用・薬の受け取りなど、8つの軸で両者を比べてみましょう。
| 比較項目 | オンライン診療 | 対面(内科・循環器科) |
|---|---|---|
| 予約〜受診の時間 | 〇 最短当日〜数時間以内(空き状況による) | ▲ 予約制でも数日〜1週間待ちが多い |
| 待ち時間 | 〇 ほぼなし(予約した時間に受診) | ▲ 当日30分〜2時間程度が多い |
| 受診場所 | 〇 自宅・職場・外出先どこでも | ▲医療機関への移動が必要 |
| 費用の目安 | 診察料1,000〜1,200円+手数料1,100円(薬代別途) | 同程度(交通費・時間コストは別) ※各種加算が追加されるため、診療費は高くなる |
| 保険適用 | ◯ | ◯ |
| プライバシー | 待合室なし | 待合室で他の患者と接触 |
| 薬の受け取り | 近くの保険薬局または自宅配送(追加900円) | 医療機関近くの薬局、または院内処方 |
| 処方できる主な薬 | ▲ カルシウム拮抗薬・ARB・利尿薬など(ハイリスク薬を除く) | 〇 幅広い降圧薬(注射薬・ハイリスク薬を含む) |
「処方できる主な薬」の欄に注目してください。オンライン診療でも対面クリニックと同等の処方薬を受け取ることができます。
オンライン診療でも、対面と同等の処方薬を受け取れるが、ハイリスク薬は処方できない
「オンライン診療では軽い薬しかもらえないのでは?」と不安に感じる方もいますが、おうち病院の高血圧外来では対面クリニックと同等の保険処方薬に対応しています。一方でハイリスク薬に分類される処方薬はオンライン診療では処方することができません。
重要: 高血圧の場合、オンライン診療だけで継続的な治療を完結させることはできません。3〜4か月ごとに対面診療での血液検査(腎機能・電解質など)を継続していただく必要があります。

診察前に準備するもの
高血圧外来の受診には、他の外来と比べて準備物が多めです。事前に揃えておくことで診察がスムーズに進みます。
必ず用意するもの
- 健康保険証(初診時にアプリ上で登録)
- 3か月以内のお薬手帳(高血圧治療薬の処方が記載されたもの)※必須
- 血圧測定データ(血圧測定アプリの記録、または血圧手帳)※必須
- クレジットカード(VISA・JCB・MasterCard・American Express)
- スマートフォンまたはパソコン(カメラ・マイク付き)
お薬手帳・血圧測定データのいずれかが確認できない場合は、オンライン診療での処方ができないことがあります。事前にご準備ください。
診察前に確認しておくこと
- 直近の血圧値の傾向(朝・夕の測定値など)
- 現在服用中の降圧薬の名前・用量・服用タイミング
- 最後に対面で血液検査を受けた時期
- 生活習慣の変化(塩分摂取・飲酒・運動量・体重の変化など)
- 現在服用中の他の薬・サプリメントの名前
- 副作用(むくみ・咳・めまいなど)の有無
オンライン診療の流れ:予約から薬の受け取りまで
アカウント登録から降圧薬の受け取りまで、全6ステップで完結します。お薬手帳と血圧データの準備さえ整っていれば、スムーズに進められます。
STEP 1|アプリ・Webからアカウント登録・予約(所要時間:約5分)
スマートフォンまたはパソコンから、氏名・生年月日・性別・メールアドレスを入力してアカウントを登録します。続けて診察を受けたい日時を選択して予約します。
STEP 2|問診票の入力・薬局の選択(所要時間:約5〜10分)
受診前に、住所・電話番号などの基本情報と血圧の状況を問診票に記入します。血圧測定データも問診票で共有します。薬を受け取りたい薬局を選択します(全国8,200店舗以上の連携薬局から選択可能)。
STEP 3|クレジットカードの登録
決済手段としてクレジットカード情報を登録します。初回のみ必要です。
STEP 4|医師とのビデオ診察(所要時間:約5〜15分)
予約時間になったらビデオ通話を開始します。現在の血圧値・お薬手帳の内容・生活習慣の変化などをもとに医師が診察します。降圧薬の継続または用量調整について医師と相談できます。
STEP 5|処方箋の発行・薬局への送付
お会計が完了すると、FAXで薬局に処方箋が送信されます。
STEP 6|薬局で薬を受け取る
薬局からご登録の電話番号へ準備完了の連絡が入ります。指定した薬局で処方薬を受け取ります。自宅配送(おくすりおうち便)を選ぶと追加900円で自宅に届けてもらうことも可能です。
受診費用の目安(保険適用)
オンライン診療は対面診療と同様に健康保険が適用されます(3割負担が基本)。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。
オンライン診療で処方される薬:
おうち病院の高血圧外来では、現在処方されている薬の種類・血圧のコントロール状態・副作用の状況をもとに継続処方しています。なお、ハイリスク薬に分類される一部の薬はオンライン診療では処方できません。
カルシウム拮抗薬(最も広く使われる降圧薬)
血管を拡張させて血圧を下げる薬です。副作用が少なく、幅広い患者さんに使用されています。
| 薬剤名 | 一般名 | 特徴 |
|---|---|---|
| アムロジン錠2.5mg | アムロジピンベシル酸塩 | 代表的なカルシウム拮抗薬。1日1回服用。効果が安定しており副作用が少ない |
| アムロジピンOD錠5mg | アムロジピンベシル酸塩 | 口腔内崩壊錠。水なしでも服用可能。アムロジンと同成分 |
ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)
血管を収縮させるホルモンの働きをブロックして血圧を下げる薬です。腎臓や心臓を保護する効果もあるとされています。
| 薬剤名 | 一般名 | 特徴 |
|---|---|---|
| アジルバ錠20mg | アジルサルタン | 強力な降圧効果。1日1回服用 |
| オルメテックOD錠5mg | オルメサルタン メドキソミル | 口腔内崩壊錠。1日1回服用。腎保護作用が期待される |
| オルメサルタンOD錠20mg | オルメサルタン メドキソミル | オルメテックと同成分。より高用量タイプ |
| テルミサルタン錠40mg | テルミサルタン | 1日1回服用。24時間効果が持続。インスリン感受性の改善効果も報告されている |
利尿薬
体内の余分な塩分と水分を排出させることで血圧を下げる薬です。他の降圧薬と組み合わせて使われることがあります。
| 薬剤名 | 一般名 | 特徴 |
|---|---|---|
| ラシックス錠10mg | フロセミド | ループ利尿薬。強力な利尿効果。むくみを伴う高血圧に有効 |
漢方薬
| 薬剤名 | 特徴 |
|---|---|
| ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒 | 高血圧治療薬(特にカルシウム拮抗薬)の副作用として生じるこむら返り(筋肉のけいれん)に有効 |
どの薬を継続・調整するかは、現在の血圧値・副作用の有無・最後の血液検査結果をもとに医師が判断します。
処方できない方・対面受診が必要なケース
高血圧のオンライン診療は継続管理を目的としており、以下に該当する方は対面の医療機関(内科・循環器科)での受診が必要です。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 高血圧の診断を受けたことがない方 | 初回の高血圧診断には対面での診察・測定が必要 |
| お薬手帳で高血圧治療薬の処方が確認できない | 処方内容の確認ができず、安全な継続処方の判断ができない |
| 血圧測定データが確認できない | 現在の血圧コントロール状態の評価ができない |
| 3〜4か月以上、対面での血液検査を受けていない | 腎機能・電解質などの定期チェックが必要 |
| 血圧が著しく高い(重症高血圧・緊急性がある) | 迅速な評価と治療調整が必要なため対面が必要 |
| 糖尿病・腎疾患などの重篤な合併症がある | 複合的な管理が必要なため対面での専門的な診療が必要 |
| ハイリスク薬(スピロノラクトン・エプレレノンなど)を処方されている | ハイリスク薬はオンライン診療では処方不可 |
プライバシーについて
「会社の近くのクリニックに通うのが気になる」「忙しくて通院を人に知られたくない」——高血圧の受診にもこうした不安を持つ方がいます。よくある疑問にお答えします。
「職場や家族に通院していることを知られますか?」
診療内容・処方内容が自動的に通知されることはありません。ただし、健康保険の医療費通知(年1〜数回)に受診費用が記載される場合があります。扶養に入っている方は、世帯主宛の通知に含まれる可能性があります。
「待合室での長時間待機を避けられますか?」
オンライン診療では自宅や職場から受診できるため、混雑した待合室での待機が不要です。予約した時間に診察が始まります。
「薬の受け取りで内容が知られませんか?」
薬局では薬の内容が外から見えることはなく、袋に入った状態でお渡しされます。自宅配送(おくすりおうち便)を利用すると、薬局に出向く必要もありません。
こんな状況に当てはまりますか?
高血圧のオンライン診療が自分に適しているかどうか、受診前にこのチェックリストでご確認ください。受診の条件と、特にオンラインが向いている状況をまとめました。
受診の適否チェック
□ 医療機関で高血圧と診断されており、すでに降圧薬による治療が開始されている
□ 3か月以内の高血圧治療薬が記載されたお薬手帳がある
□ 自宅での血圧測定データ(アプリ・手帳など)がある
□ 3〜4か月以内に対面での血液検査を受けている(または今後受ける予定がある)
オンライン診療が特に向いている状況
- 毎月クリニックに通うのが仕事・育児で難しい
- 血圧は安定しているので、薬の継続処方だけしてもらいたい
- 内科・循環器科の予約が取りにくくて薬が切れそう
- 自宅で血圧測定を続けており、データで状態を管理している
上の「受診の適否チェック」4項目がすべて当てはまる方は、オンライン診療が一つの選択肢として検討できます。

時間がなくて通院できない方には、おうち病院「オンライン高血圧外来」という選択肢
おうち病院 オンライン高血圧外来の特徴
おうち病院の高血圧外来では、安定期の高血圧患者さんに対して、保険適用のオンライン診療で内服薬の継続処方に対応しています。「忙しくて通うのが難しい」といった方には、おうち病院がとても便利です。「病院に行くほどのことでもない」と思いがちな悩みでも、医師に相談することで治療の選択肢が広がります。
おうち病院の特徴
✅ 自宅から受診できる
診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。高血圧に関連する悩みを対面で話すことへの心理的なハードルも軽減できます。
✅時間通りに診察が始まる
予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 女性医師が丁寧に診察
おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、具体的な悩みを落ち着いて相談できます。
✅受診場所と薬の受け取り場所を分けられる
受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし
受診費用の目安(保険適用)
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。
おうち病院 高血圧外来への受診の流れ
- おうち病院のTOPページから予約
- 事前問診票に回答(血圧に関連する症状・日常への影響・試した市販品など)
- ビデオ通話で医師と診察(約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
- 処方薬を薬局に受け取りに行く、または自宅に配送してもらう
丁寧なサポートとアフターサービスも付いており安心してご相談いただけますので、ぜひこの機会に「おうち病院 オンライン高血圧外来」利用してみてください。
よくある質問(FAQ)
高血圧のオンライン診療について多く寄せられる疑問をまとめました。受診条件・必要なもの・処方できる薬の種類など、受診前に確認しておきたいポイントをQ&A形式でお答えします。
Q. 高血圧と診断されたばかりですが、オンライン診療で受診できますか?
A.おうち病院の高血圧外来は、すでに医療機関で診断・治療が開始されている方が対象です。高血圧の初回診断はオンライン診療では対応できないため、まずお近くの内科・循環器科を受診してください。
Q. 必要なものは何ですか?
A.健康保険証・3か月以内のお薬手帳(高血圧治療薬の処方が記載されたもの)・血圧測定データ(アプリ・血圧手帳など)・クレジットカード・カメラ付きスマートフォンまたはパソコンが必要です。お薬手帳・血圧データは写真でも対応可能です。
Q. 血液検査は必要ですか?
A.おうち病院でのオンライン診療では血液検査は行えませんが、3〜4か月ごとに別の対面医療機関での血液検査(腎機能・電解質など)を継続していただく必要があります。オンライン診療のみで高血圧治療を完結させることはできません。
Q. アムロジピンの継続処方はできますか?
A.はい、3か月以内のお薬手帳で現在の処方が確認できれば、アムロジピン(アムロジン・アムロジピンODなど)の継続処方に対応しています。診察時に現在の血圧値・副作用の状況をお伝えください。
Q. 血圧が少し高めのときでも受診できますか?
A.現在の血圧値が高めの場合でも、状況によっては診察・処方が可能です。ただし、著しく高い場合(重症高血圧など)は対面での緊急評価が必要となることがあります。受診前に直近の血圧データをご準備ください。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A.おうち病院での診察料は保険適用で1,000〜1,200円(3割負担)です。これにシステム利用手数料1,100円が加わります。薬代は別途薬局でのお支払いとなります。
Q. 対面の内科をやめてオンラインだけにできますか?
A.オンライン診療のみで高血圧の継続治療を完結させることはできません。3〜4か月ごとに対面医療機関での血液検査が必要です。定期検査は今通っている病院やクリニックで継続しながら、それ以外の月のフォロー処方をおうち病院でご利用いただく形が一般的です。
