車の運転時に、手汗が原因でハンドルが滑り、ヒヤッとした経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
そのため、「車の安全運転のためにも手汗を何とかしたい」「手汗自体を抑えることはできるのか」といったお悩みをお持ちかと思います。
結論としては、車の安全運転のために、制汗剤やハンドルカバーなど効果的な対策があります。 それだけでなく、手汗自体を抑える治療法も現実的に可能です。
そこで本記事では、手汗の原因とすぐに実践できる対策、手汗の治療法について詳しく解説します。 多くのドライバーさんが実施している対策と治療法で、安全で快適な運転ライフをめざしましょう。
ちなみに、病院で治療したくても、「仕事が忙しくて病院に行く時間がない」「手汗を診てもらうのは恥ずかしい」という方もいるかと思います。 その場合は、自宅にいながらビデオチャットで受診できるおうち病院「オンライン多汗症外来」をおすすめします。
目次
手汗がもたらす、車の運転に対する悩み
車の運転をしている時、手汗が出るために影響してしまうことやよくある悩みには、下記のようなものがあるかと思います。
手汗による運転の悩み1.ハンドルがすべってヒヤッとする
ハンドルが滑ってヒヤッとした経験がある方は多いのではないでしょうか?
手汗でハンドルが滑ると、思うように運転ができなくて焦ってしまい、その結果さらに冷や汗をかく、という悪循環にもなりかねません。
ハンドルだけではなく、シフトレバーも同様に手汗で滑ってしまうとヒヤヒヤするかと思います。
どちらもかなりの危険を伴い、重大な事故のリスクがあるので、早急に解決しなければなりません。
手汗による運転の悩み2.ハンドルが汚れてしまう
ハンドルが濡れてしまったり汚れてしまったりするので、運転時や運転後にマメにタオルで拭いている方もいるようです。
手汗でハンドルやシフトレバーが濡れてそのまま放置すると、雑菌が繁殖するので注意が必要です。
また、教習所や運転を交代する都合がある時など、自分がハンドルを握った直後はベタベタになってしまうのではないかと不安で恥ずかしいと悩む方もいます。
不安・緊張・恥ずかしさが、さらに手汗を増大させる悪循環に陥る場合もあります。
なぜ、車の運転中に手汗をかくの?
なぜ車の運転中に手汗をかいてしまうのでしょうか?
その原因は以下の3点です。
- ・気温や車内温度による体温調節の汗
- ・運転に対する緊張やストレス性の汗
- ・大量の手汗が止まらない手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)
それぞれ具体的に解説します。
手汗の原因1.気温や車内温度による体温調節の汗
気温や車内温度の上昇による体温調節にため発汗する場合です。
この場合は、手汗のみではなく全身汗をかき、エアコン調節などで車内温度を下げることにより、汗がひくことが多いです。
また、冷たいおしぼりやタオル等を用いると、上昇した体温を下げ手の汗を落ち着かせることが可能です。猛暑時などは、冷却グッズを用意することをおすすめします。
冬期も暖房や厚着が原因で汗をかきやすいので、車内温度が上がりすぎないように注意しましょう。
手汗の原因2.運転に対する緊張やストレス性の汗
免許取り立ての若葉マークドライバーの頃や、教習所等で緊張してしまうケースです。多くは運転に慣れてくることで解消されます。
手汗でハンドルが滑るヒヤリハットを経験して、怖い→緊張や不安で冷や汗が出て止まらない、などと悪循環になってしまう場合もあります。
運転は緊張しますし安全運転をするための集中力も必要ですが、適度にリラックスできるような工夫も必要です。好きな曲をかけるなどして気を紛らわすのはおすすめです。
手汗の原因3.大量の手汗が止まらない手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)
多量の手汗が止まらない場合、手掌多汗症という病気の可能性もあります。
体温調節や緊張に関係なく汗がいつもたくさん出ると感じる場合は、医師に相談しましょう。
汗が多いのは体質とあきらめないでください。
治療で改善する可能性があります。
普段からもし市販のクリームなどで対処しているとしたら、処方薬へと切り替えてみてはいかがでしょうか。保険適用される可能性があるので、検討してみてください。
今日から実践!安全運転をするための効果的な手汗対策
安全運転のための、効果的な手汗対策を解説します。すぐに自分で出来る事は、ぜひ実践してみてください。
- ・運転時は手専用の制汗剤を使う
- ・ハンドルカバーをつける
- ・運転時に滑り止め用手袋を使用する
- ・症状がひどい時は医療機関への受診を検討しよう
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
運転時は手専用の制汗剤を使う
ドラッグストアやネット通販で手に入る手汗用の制汗剤を使用します。
一般的に、ジェルタイプやクリームタイプ、パウダータイプの3種類に分けられます。
運転前に手を洗ってから手に塗るかスプレーして使用します。
手を洗うと落ちてしまうので、そのたびに追加塗布をする必要があります。
また、ベタベタにならない使用感がサラッとしたものを選びましょう。
車の運転の他、筋トレやラケットを持つスポーツをする方、楽器を演奏する方などに人気の高い制汗剤が、ドラッグストアやネット通販で手に入ります。
ハンドルカバーをつける
ハンドルカバーをつけることで、手汗を機にせず運転しやすくなります。
しっかりハンドルを動かすことが出来て機能性が向上するので、手汗に悩む方でなくても使用しているドライバーも多いです。
手汗での滑り防止、手へのフィット感と握りやすさの向上のほか、ハンドルの劣化防止や、ハンドルが寒い冬に冷たく暑い夏に熱くなりすぎることを予防できます。
また、カーインテリアのひとつとして楽しむ方もいまして、メーカー純正品もありますがカーショップなどでも買うことが出来ます。
ハンドルの直径サイズを計測するのを忘れないでください。
運転時に滑り止め用手袋を使用する
滑り止め手袋で手汗がハンドルに触れるのを避けることができます。
手袋で余計滑ってしまう危険をさけるため、必ず滑り止め、出来ればドライバー用の手袋を使用しましょう。
手袋を選ぶ際の注意点は以下の通りです。
自宅で洗濯可能なものを選ぶ
手袋は手汗を吸収してくれる分、それらを放置すると菌が繁殖しやすくなります。
使用後に都度洗濯できる布製のものがおすすめです。
滑り止め付きのものを選ぶ
必ず手のひら側に滑り止め加工がしてあるものを選びましょう。
ハンドル操作やシフトチェンジの時、滑り止めがあることで操作性が向上します。
厚手のものは選ばない
手袋の素材や生地の厚さによってはハンドルからの振動が伝わりにくかったり、手の動作がにぶくなったりする可能性があります。
分厚い本革性のものなどは避けて、ハンドル操作の感覚を邪魔しないものを選びましょう。
症状がひどい時は医療機関への受診を検討しよう
手汗の症状がひどい場合は、医師に相談する事をおすすめします。
下記に示す、手掌多汗症の症状チェックで、1~9のうち2個以上当てはまる方は、ぜひ受診してみましょう。
<手掌多汗症の症状チェック>
- 車の運転以外の日常でも手汗が多量に出ることがある
- 気温が高くない時、運動をしていない時でも手のひらに多量の汗をかく
- 最初に症状が出たのが25歳以下
- 左右の手のひらで同量の汗をかく
- 常に手のひらが湿った状態になる
- 手のひらが汗ばみやすく、本やノート、PCやマウスが濡れる時がある
- 手汗が原因で日常生活に支障が出ることがある
- 睡眠中は汗をあまりかかない
- 家族・親族に同じような症状の方がいる
手汗の悩みを相談できる医療機関
手汗の悩み、特に手掌多汗症の可能性がある場合は、医療機関へ相談しましょう。
どこの診療科へ行けばよいか解説します。
皮膚科へ相談する
手掌多汗症の相談は、基本的に皮膚科で行っています。
神経疾患などが原因の場合は神経内科を、外科的な処置として形成外科を、婦人系トラブルが原因で婦人科等を受診することもありますが、自身では判断が難しいかと思いますので、まずは皮膚科を受診すれば問題ありません。
もし他の病気が手汗の原因となっていると思い当たるようであれば、現在治療中の主治医に相談しても良いでしょう。
オンラインクリニック多汗症外来に相談する
オンラインクリニックを利用するのも方法のひとつです。
通院タイプの皮膚科がオンライン診察を行っている場合と、オンライン専用クリニックの多汗症外来の2タイプあります。
多汗症は、「体質だし仕方ない」とあきらめがちで病院の受診をためらう方もいます。
しかし、オンラインなら通院よりハードルが下がり、気楽に相談できるのでおすすめです。
手汗がひどくて運転が不安なら、おうち病院「オンライン多汗症外来」
手汗がひどくて運転が不安で悩んでいるなら、おうち病院「オンライン多汗症外来」がおすすめです。
多汗症は保険適用の治療で治せる可能性があります。
しかし病院へ行くのは躊躇してしまう、または多忙でなかなか行けない、病院が遠くて面倒など様々な理由で病院へ行けない方がいます。
しかし、おうち病院「オンライン多汗症外来」であれば、スキマ時間を予約してご自宅から受診できるので待ち時間もなくおすすめです。
ビデオチャットで症状を詳しく伺えるため、自宅で受診できます。
また、処方薬はご自宅へ郵送かお近くの薬局薬店でお受け取り可能です。
仕事や家事・育児・介護などで忙しい方にはピッタリです。
手汗でハンドルが滑ると危険!医療機関に相談して運転の不安を解消しよう
車の運転時の手汗は重大な交通事故のリスクが高まります。車の運転時の手汗対策、ぜひ実践してみてください。
そのうえで、根本からの治療も大切です。手汗対策の制汗剤を市販のものから保険適用の処方薬に変え、サクッとケアしましょう。
一人で悩んだりせず、あきらめたりせず、一度医療機関へ相談してみてください。