肥満症外来はオンライン診療で受けられる?GLP-1薬の処方・費用・流れを医師が解説

「肥満症外来って、やっぱり病院に行かないとダメ?」と感じている方も多いのではないでしょうか。仕事が忙しくて通院が難しかったり、体型の悩みを対面で話すことへの心理的ハードルを感じていたりする方にとって、オンライン診療は受診のハードルを大幅に下げる手段です。実は、肥満症治療に用いるGLP-1薬(ウゴービ・マンジャロ・ゼップバウンド・リベルサスなど)は、オンライン診療(自費診療)でも処方を受けることができます。この記事では、オンライン診療で受けられる肥満症外来の特徴・費用・受診の流れを詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 肥満症外来はオンライン診療(自費診療)で受けることができ、通院不要・自宅から完結する
  • GLP-1薬(ウゴービ・マンジャロ・ゼップバウンド・リベルサス)がオンライン診療でも処方可能
  • 保険診療での処方は「肥満症専門医療機関」への通院が必要であり、オンライン診療は自費診療が基本
  • 受診対象はBMI 27以上の方、またはBMI 25〜27で肥満関連健康障害がある方
  • 初回相談・問診→ビデオ診察→処方→自宅配送まで、すべてオンラインで完結する

オンライン診療で受けられる肥満症外来とは

肥満症外来とは、BMIや腹囲の基準を満たす肥満症患者に対して、食事療法・運動療法・薬物療法などを組み合わせて体重管理を行う専門外来です。これまでは通院が基本でしたが、2020年以降のオンライン診療の普及により、スマートフォンやPCから医師の診察を受け、GLP-1薬の処方を受けることができるオンライン特化型の肥満症外来が登場しています。

ただし、保険診療でGLP-1薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の処方を受けるためには、厚生労働省が認定した「肥満症専門医療機関」への対面受診が必要です。一方、自費診療であればオンライン診療での処方が可能となっています。

保険診療と自費オンライン診療の違い

肥満症治療における保険診療と自費診療(オンライン)の主な違いは以下のとおりです。

比較項目保険診療(通院)自費診療(オンライン)
受診方法認定肥満症専門医療機関への対面受診スマートフォン・PCから受診
費用負担3割負担(高額療養費制度の対象)全額自己負担
受診対象BMI 35以上+合併症1つ以上(高度肥満症)またはBMI 27以上+合併症2つ以上(肥満症)BMI 27以上、またはBMI 25〜27+肥満関連健康障害がある方
処方できる薬剤ウゴービ・ゼップバウンド(保険適用薬のみ)ウゴービ・マンジャロ・ゼップバウンド・リベルサス
通院の必要性あり(定期通院が必要)なし(自宅から完結)
処方薬の受け取り院内処方または薬局自宅配送対応
初回相談初診料が発生初回無料の場合あり

保険診療は費用負担が少ない反面、認定医療機関の数が限られており、通院が必要なため、近くに対応機関がない方や通院が難しい方には実質的にハードルが高い状況です。自費オンライン診療はコストが増すものの、利便性と受診のしやすさで選ばれることが多くなっています。

オンライン診療で処方できる主な薬剤

おうち病院では、以下の薬剤を医師の診察を経た上で処方対応しています(2026年現在)。

薬剤名成分剤形肥満症承認特徴
ウゴービセマグルチド注射(週1回)✅ 肥満症適応あり国内初の肥満症承認GLP-1薬。STEP-J試験で平均13.2%の体重減少
マンジャロチルゼパチド注射(週1回)❌(糖尿病適用のみ)GIP/GLP-1デュアル作動。肥満への適用は自費
ゼップバウンドチルゼパチド注射(週1回)✅ 肥満症適応あり2024年12月承認。SURMOUNT-1試験で最大22.5%の体重減少
リベルサスセマグルチド経口(毎日服用)❌(糖尿病適用のみ)注射が苦手な方向け経口薬。肥満への適用は自費

※上記の4つの薬剤は、オンライン診療の場合には、全て保険外での診療(自費診療)となります。

※さらに、マンジャロ・リベルサスの肥満症への処方は適応外となっており積極推奨するものではありません。適応外処方に関する詳細は診察時に医師にご確認ください。

参考:厚生労働省 医療用医薬品の適応外使用

臨床エビデンス:GLP-1薬の体重減少効果

オンライン診療で処方されるGLP-1薬の有効性は、国内外の複数の臨床試験で確認されています。

ウゴービ(セマグルチド): STEP-1試験(N Engl J Med, 2021)において、68週間のセマグルチド投与により体重が平均14.9%減少しました。このうち体幹・腹部の脂肪組織(内臓脂肪を含む)が大幅に減少したことがMRI測定で確認されています。また日本人を対象としたSTEP-J試験(The Lancet, 2022)では68週で平均13.2%の体重減少が報告されています。

ゼップバウンド・マンジャロ(チルゼパチド): SURMOUNT-1試験(N Engl J Med, 2022)では、72週間のチルゼパチド投与により体重が最大22.5%減少しました。体脂肪率・ウエスト周囲径・内臓脂肪面積のいずれも統計的に有意な減少が認められています。GLP-1単独作用薬に比べ、GIP/GLP-1デュアル作動薬(チルゼパチド)はより強い脂肪分解効果を示すとの報告もあります。

リベルサス(経口セマグルチド): PIONEER試験(Diabetes Care, 2019)では、26週で平均4.1kgの体重減少が確認されました。

これらの薬剤はいずれも食欲抑制・血糖値上昇抑制の作用を持ち、生活習慣改善と組み合わせることで継続的な体重管理が期待できます。

引用元:東アジア人集団における過体重または肥満の成人(2型糖尿病の有無を問わない)に対するセマグルチド週1回投与(STEP 6):無作為化二重盲検二重ダミープラセボ対照第3a相試験(The Lancet,2022年3月)

引用元:肥満治療のための週1回投与のチルゼパチド(Jastreboff AM, et al. N Engl J Med. 2022年6月)

薬剤試験名期間平均体重減少率主要引用
ウゴービ(セマグルチド)STEP-J試験68週平均13.2%The Lancet, 2022
ゼップバウンド(チルゼパチド)SURMOUNT-1試験72週最大22.5%N Engl J Med, 2022
リベルサス(経口セマグルチド)PIONEER 1試験26週平均4.1kgDiabetes Care, 2019

引用元:「ウゴービ皮下注 添付文書|ノボノルディスクファーマ
引用元:「ゼップバウンド皮下注 添付文書|イーライリリー
引用元:「リベルサス 添付文書|ノボノルディスクファーマ」

こんな方にオンライン診療の肥満症外来が向いている

オンライン診療の肥満症外来を検討する際に、参考にしてみてください。

☐ 近くに肥満症専門医療機関がなく、通院が難しい
☐ 仕事や育児で通院する時間を確保しにくい
☐ 体型・体重の悩みを対面で話すことに抵抗がある
☐ BMI 27以上、または肥満に関連した健康上の悩み(高血圧・高血糖・睡眠時無呼吸など)がある
☐ 食事・運動だけでの体重管理が長期間うまくいかず、医療的なサポートを求めている

3つ以上当てはまる方には、オンライン診療の肥満症外来が一つの選択肢となります。 医師が診察の上で適切な治療方針を提案しますので、まずは初回相談をご利用ください。

肥満症治療において「薬を飲めばすぐに痩せる」という単純な効果を期待されている方には、オンライン診療に限らず、あらゆる治療方法において適切な期待値設定が必要です。GLP-1薬は食欲抑制を通じて体重管理をサポートするものであり、生活習慣の改善(食事・運動)と組み合わせることが重要です。また、過度な美容目的のみのダイエット(健康上の問題を伴わない方)には、おうち病院では対応していない点もご承知おきください。

保険診療で処方を受けたい方へ

保険診療でウゴービ・ゼップバウンドの処方を受けるには、厚生労働省が認定した「肥満症専門医療機関(高度肥満症治療センター)」への通院が必要です。しかし、こうした専門機関は全国に限られた数しかなく、予約待ちになることもあります。通院が難しい方や、まず専門家に相談してみたい方には、自費診療のオンライン肥満症外来が選択肢の一つになります。

医療ダイエット(GLP-1薬処方)ご希望なら、「おうち病院 きちんと向き合う肥満症改善外来」という選択肢

体重の増加は、高血圧・糖尿病・脂質異常症など、さまざまな生活習慣病のリスク因子である肥満症や過体重のサインとなります。運動や食事に気を配っているつもりでも、加齢による体重増加やホルモンバランスの変化、ストレスなどの影響で、思うように体重が落ちないと感じている方も多いのではないでしょうか。

そのような方には、医師の継続的な診察とサポートを受けながら、医療的介入(薬物治療)と生活習慣の見直しを組み合わせた治療が推奨されます。

「他サービスのように、お薬の処方だけで終わりでは不安…」そんな声に応えるのが、「おうち病院 きちんと向き合う肥満症改善外来」です。

おうち病院の「きちんと向き合う肥満症改善外来」では、スマートフォンのブラウザから医師の診察を受け、ウゴービ・マンジャロ・ゼップバウンド・リベルサスなどの肥満症治療薬の処方・自宅配送まで一貫してオンラインで完結できます(自費診療)。

✅ 自宅から受診できる

診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。肥満やダイエットの悩みを対面で話すことへの心理的なハードルを軽減できます。

✅ 時間通りに診察が始まる

予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込めます。平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診療可能です。

✅ 女性医師が丁寧に診察

おうち病院の肥満症改善外来では、初回診察時間を30分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「どんな風に伝えればいいか分からない」「生活に支障が出ている」といった具体的な悩みを落ち着いて相談できます。患者様の背景や課題を丁寧にヒアリングし、きめ細かい治療方針を提案します。リバウンド防止にも対応しています。

✅ 薬は自宅に配送される

自宅配送「おくすりおうち便」にて配送。薬局に行く手間がありません。

対応している薬剤(2026年4月現在):

  • ウゴービ(セマグルチド)週1回皮下注射
  • ゼップバウンド(チルゼパチド)週1回皮下注射
  • リベルサス(セマグルチド)1日1回経口錠
  • マンジャロ(チルゼパチド)週1回皮下注射

費用の目安(自費診療):

この外来は自費診療(保険適用外)です。保険診療を希望の場合は、保険適用条件を満たすか医師にご確認の上、認定肥満症専門病院を受診してください。

受診の流れ:

  1. おうち病院のきちんと向き合う肥満症改善外来にアクセス → 肥満症外来の予約フォームに入力
  2. 問診票(食事・運動歴・合併症・服薬歴など)に回答
  3. オンラインで医師と診察(約30分を確保)
  4. 処方が決まった場合、オンライン服薬指導を実施して、自宅配送で薬を受け取る
  5. 翌月以降、毎月の定期フォローアップで進捗を確認・薬を調整

なお、初回受診時には医師が正確に状態を把握するため、「健康診断書」または「体重計測結果の画像」のご提出が必要です。ご予約の前にご用意いただくようお願いいたします。

本気で体重管理に取り組みたい方、自己流のダイエットに限界を感じている方は、
ぜひ「おうち病院 きちんと向き合う肥満症改善外来」での診察をご検討ください。

【コラム】薬剤の投与だけではだめ!今日から実践する「リバウンドしない生活習慣」

生活改善と食生活の改善は大前提です。医療機関においても栄養指導等を並行する場合もあります。GLP-1薬だけに頼らず、ぜひ実践してください。

食事のポイント

食べるのを我慢するのではなく、食べ方を変えます。GLP-1薬の効果で食欲は抑えられているはずなので、下記を意識すると効果的です。

  • 食べる順番と食べ方を意識し、よく噛んでゆっくり味わう事で満腹中枢が働き、食べすぎを抑える
  • タンパク質(肉・魚・卵・大豆類)を毎食しっかり摂る
  • 野菜・海藻・きのこを積極的に摂り、食物繊維を増やす
  • 菓子・甘い飲料・加工食品は最小限に

参照元:食事バランスガイド|厚生労働省 農林水産省
参照元:毎日の食生活チェックブック|厚生労働省 農林水産省
参照元:肥満と判定されたときの食事 | 東京都立病院機構

運動のポイント

痩せ体質になる生活習慣のアイディアをまとめました。普段の生活にちょっとした工夫を取り入れるだけでも、大きな違いが生まれ、習慣化できます。

  • 通勤や移動中1駅分歩く、エスカレーターではなく階段等、スキマ時間を活用して「ながら運動」を意識する
  • 寝る前に軽いストレッチで体をほぐす、週に数回ウォーキングを取り入れるなど軽い運動を取り入れる
  • 週150分以上の中強度有酸素運動を目標に
  • 毎日同じ時間に寝起きするよう心がけ、質の良い睡眠を目指す
  • ストレスと上手に付き合う(ストレス解消法をみつける)

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット

睡眠と体重の関係 

睡眠不足は食欲増進ホルモン(グレリン)を増やし、体重管理を困難にします。短時間の昼寝を取り入れるなど、できる範囲での睡眠確保を意識しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. オンライン診療で肥満症治療を受けるとき、保険は使えますか?

A.おうち病院の肥満症外来は自費診療となります。保険診療でGLP-1薬(ウゴービ・ゼップバウンド)の処方を受けるには、厚生労働省が認定した「肥満症専門医療機関」への対面通院が必要です。自費診療の場合は全額自己負担となりますが、通院不要・自宅配送など利便性の高いサービスを受けることができます。

Q. 受診対象はどのような方ですか?

A.BMI 27以上の方、もしくはBMI 25〜27で肥満の腹囲基準または既往症基準の条件を満たす方が対象です。ただし、医師が診察した上で治療適応を判断しますので、まずは初回相談にお越しください。かかりつけ医への照会や他の医療機関の受診が適切と判断した場合は、そのようにご案内することもあります。なお、おうち病院の肥満症外来は美容目的のダイエットは推奨しておらず、肥満を解消し健康体を目指すことを目的とした受診をお願いしております。

Q. オンライン診療の肥満症外来で処方してもらえる薬は何ですか?

A.おうち病院では、ウゴービ(セマグルチド注射)、ゼップバウンド(チルゼパチド注射)、リベルサス(経口セマグルチド)、マンジャロ(チルゼパチド注射)に対応しています。どの薬剤が適しているかは医師が診察の上で判断します。注射が苦手な方には経口薬のリベルサスという選択肢もあります。

Q. 副作用が出た場合はどうすればいいですか?

A.GLP-1薬で多い副作用は吐き気・下痢・便秘などの消化器症状で、特に使い始めや増量時に出やすい傾向があります。副作用が出た場合はフォローアップ診察でご相談ください。重篤な症状(激しい腹痛・嘔吐が続く・アレルギー反応など)が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。

Q. 通院せずに継続して治療を受けられますか?

A.はい、フォローアップ診察もオンラインで受けていただけます。体重変化の確認・副作用の確認・治療方針の調整など、継続的な医師のサポートを自宅から受けることができます。

Q. 初回受診時に何を準備すればいいですか?

A.健康診断書または直近の体重測定結果の画像をご用意ください。また、現在服用中の薬がある場合はお薬手帳または薬剤名のメモもあると診察がスムーズです。問診票はオンラインで事前に記入いただきます。

Q. マンジャロやリベルサスは肥満症の保険薬ではないと聞きましたが、処方してもらえますか?

A.マンジャロ(チルゼパチド)は現在、日本では2型糖尿病の治療薬として承認されており、肥満症への保険適用はありません。リベルサス(経口セマグルチド)も同様です。おうち病院では自費診療として医師の判断のもと処方対応しています。詳細は診察時に医師にご確認ください。

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