病院の80.7%でメンタルヘルス不調者が発生——看護師に多い不眠症・PMS・ヘルペスの原因と、夜勤をこなしながらでも対処できること

夜勤が終わった朝、カーテンを引いて横になっても、眠れない。頭では「寝なければ」とわかっているのに、思考がぐるぐると動き続けて、気づけばもう午後になっている。

そんな経験、一度や二度ではないのではないでしょうか。

それだけではありません。「最近、生理が不規則になった」「学期末じゃなくて繁忙期になると決まって唇が荒れる」「健康を守る仕事なのに、自分が一番後回しになっている」——看護師という職業が持つ特有のリズムが、気づかないうちに身体を消耗させています。

この記事では、看護師・医療スタッフに多い職業病について、日本看護協会や厚生労働省の一次データをもとに、「なぜ起きるのか」「どう対処するか」を整理します。自分の不調が「弱さ」ではなく「職業の構造的なリスク」であることを、まず知っておいてください。

※本ページは一般的な情報提供を目的としており、医療上の助言ではありません。症状が続く場合や緊急性が高い場合は、医療機関を直接受診してください。緊急時は119番に通報してください。

この記事でわかること

  • 80.7%の病院でメンタルヘルス不調者が発生(日本看護協会・2024年病院看護実態調査)しており、看護師の健康リスクは個人の問題ではなく職業の構造的問題
  • 夜勤シフトが引き起こす「社会的時差ぼけ」が不眠症の主因であり、セルフケアだけでは改善しにくいケースがある
  • PMSは月経前3〜10日の症状で、ストレス・睡眠不足・不規則な生活により看護師では悪化しやすい
  • ヘルペスウイルスは一度感染すると体内に潜伏し、繁忙期・夜勤続きなど免疫が落ちたときに再活性化する
  • 夜勤明けの昼間・深夜でも、スマートフォン一台で保険適用のオンライン診療が受けられる

看護師が消耗する「5つの構造的理由」

日本看護協会の「2024年病院看護実態調査」によると、2023年度にメンタルヘルス不調者がいた病院は全体の80.7%にのぼりました。新卒看護師の退職理由の第1位は「健康上の理由(精神的疾患)」で49.4%。これは個人の弱さではなく、職業そのものの構造が生み出しているリスクです。

参照:2024年病院看護実態調査報告書|日本看護協会

① 夜勤シフト:体内時計のリセットが追いつかない

2交替・3交替制の夜勤は、人間の概日リズム(体内時計)を繰り返し乱します。「日勤→夜勤→休日→夜勤」という不規則な勤務が続くと、眠りたいときに眠れない「社会的時差ぼけ」が慢性化します。

② 感情労働:患者・家族への「平静さ」の代償

患者の死・家族の悲嘆・急変対応——これらに対して、感情を表に出さず専門家として応対し続けることは、心理学的に「感情の抑圧コスト」と呼ばれる消耗を生みます。

③ 人手不足:一人当たりの担当患者数の増加

厚生労働省の調査では、看護師の時間外労働が慢性的に発生していることが指摘されています。人員配置基準ぎりぎりで運営される病棟では、残業・記録業務の持ち帰りが常態化します。

④ 責任の重さ:「ミス=命に関わる」プレッシャー

インシデントや薬剤確認の緊張感が常態化すると、「今日も大丈夫だったか」という反芻思考が就寝後も続きやすくなります。これが不眠の一因です。

⑤「我慢が当たり前」の文化:自分の受診を後回しにする傾向

「看護師なんだから体には気をつけているはず」という周囲の目や、「自分が受診するのは申し訳ない」という感覚から、自分自身の健康管理を後回しにしてしまう看護師は少なくありません。

看護師・医療スタッフの職業病まとめ

看護師・医療スタッフに多い職業病は、精神的な負担から感染リスクまで多岐にわたります。以下の表で代表的な疾患を整理します。

カテゴリ疾患・症状の例
睡眠障害不眠症(入眠困難・中途覚醒)、昼間の過眠
婦人科系PMS(月経前症候群)、月経不順
皮膚・感染口唇ヘルペス、手荒れ・接触性皮膚炎
感染症新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルス
筋骨格系腰痛、足のむくみ、静脈瘤
精神・神経燃え尽き症候群(バーンアウト)、抑うつ気分

この記事では、特におうち病院のオンライン診療で相談・対処できる疾患(不眠症・PMS・ヘルペス)に絞って、その原因と対処法を詳しく解説します。

看護師と不眠症

「夜勤明けに帰宅しても眠れない」「日勤の前夜は緊張で眠りが浅い」——看護師の不眠症は、夜勤シフトという職業的構造が引き起こす「社会的時差ぼけ」を主因とする、治療が必要な疾患です。

看護師の不眠症を引き起こす3つのメカニズム

まず、なぜ看護師の睡眠が乱れやすいのかを、生理学的な観点から整理します。

メカニズム内容
概日リズムの混乱夜勤→日勤の切り替えにより、体内時計が適応する前に次のシフトが来る
コルチゾールの高止まりストレスホルモン(コルチゾール)が高い状態のまま就床し、交感神経優位が続く
反芻思考「あの処置は正しかったか」「明日の申し送りは」といった思考が就寝後も継続する

こんな状況、心当たりはありますか?

不眠症のサイン:

  • 夜勤明けに帰宅しても2時間以上眠れないことが週に2回以上ある
  • 日勤前夜、「明日の〇〇が不安」で眠れない夜が続いている
  • 休日は眠れるのに、夜勤前日だけ眠れない(予期不安型不眠)
  • 目覚ましが鳴る前に何度も目が覚め、そのたびに時計を確認してしまう
  • 「疲れているのに眠れない」という矛盾した感覚が慢性化している

3つ以上当てはまる場合は、不眠症として医師に相談することを検討してください。

原因と対処法

セルフケアとして試せることには「就寝2時間前のブルーライトを避ける」「カフェインを就寝6時間前までにする」などがありますが、夜勤シフトが続く限り、概日リズムの乱れはセルフケアだけでは補いきれないことがあります。2週間以上改善しない場合は、医師への相談を検討してください。

おうち病院の「オンライン不眠症外来」では、夜勤明けの昼間や深夜でも、スマートフォンから睡眠の状態に合わせた薬の処方や生活指導を受けられます。
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看護師とPMS(月経前症候群)

「生理前になるとイライラが止まらない」「夜勤の翌日は月経痛がひどくなる」——看護師はその職業的な生活リズムの不規則さにより、PMSの症状が悪化しやすい環境にあります。

看護師にPMSが多い理由

PMSは月経前3〜10日に現れる身体的・精神的症状の総称で、原因はホルモンバランスの変動と脳内神経伝達物質(セロトニン等)の影響が複合しています。看護師の場合、以下の要因がPMSを悪化させます。

要因PMS への影響
睡眠不足・不規則な就寝セロトニン産生の低下 → 気分の波が大きくなる
慢性ストレスコルチゾール高止まり → ホルモンバランスの乱れ
不規則な食事・栄養不足マグネシウム・ビタミンB6不足 → PMSリスク上昇
運動不足慢性的な疲労により有酸素運動ができない

こんな症状、繁忙期に悪化していませんか?

PMSのサイン:

  • 生理前になると、普段は気にならない患者の言葉に傷ついたり、涙が止まらなくなる
  • 夜勤続きの週に、腹部の張り・頭痛・むくみがひどくなる
  • 月経前の1週間、集中力が極端に落ちて業務ミスが増える
  • 「また来月も同じことが起きるのかと思うとつらい」という諦めがある

原因と対処法

PMSは「我慢するもの」ではなく、治療対象の疾患です。低用量ピルや漢方薬(加味逍遙散・当帰芍薬散等)でホルモンバランスを整えることで、症状をコントロールできます。

おうち病院のオンライン診療では、婦人科系の相談(PMS・生理不順等)に女性医師が対応します。夜勤明けや休憩時間でも、スマートフォンから相談が可能です。
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看護師と口唇ヘルペス

「年度末になると唇がムズムズしてくる」「インシデントが重なった週に決まって再発する」——これはヘルペスウイルスが、看護師特有の繁忙リズムに合わせて再活性化しているサインです。

看護師にヘルペスの再発が多い理由

口唇ヘルペス(単純ヘルペス1型)は、一度感染すると神経節に潜伏し続けます。免疫力が低下したときに再活性化しますが、看護師の職業環境は「ヘルペス再発の引き金」が揃っています。

引き金看護師の職場との関連
睡眠不足・疲労夜勤シフトによる慢性的な休息不足
ストレス急変対応・インシデント・人間関係
紫外線屋外での移動・送迎業務がある場合
患者・同僚からの感染病院内での接触機会が多い環境

こんな状況、心当たりはありますか?

ヘルペス再発のサイン:

  • 繁忙期(年度末・クリスマス前後・感染症流行期)に決まって唇がムズムズする
  • 長夜勤が続いた後、口元にピリピリ感が出る
  • 水ぶくれが出てから市販薬を使っているが、治るまでに1週間以上かかる
  • 「また出た」という繰り返しに慣れてしまい、そのまま放置している

原因と対処法

ヘルペスは「前駆症状(ピリピリ・ムズムズ)」の段階で抗ウイルス薬(ファムシクロビル・アメナビル・バラシクロビル等)を服用することで、水ぶくれへの進行を防げます。水ぶくれが出てからでは効果が限定的になります。

また、ヘルペスは患者・同僚への感染リスクがあります。水ぶくれに触れた後の手洗い、タオル・食器の共用を避けることが重要です。

おうち病院のオンラインヘルペス外来なら、「またムズムズしてきた」と感じたタイミングで即日受診・処方が可能です。通例処方と、次回の前駆症状時にすぐ服用できるPIT処方の同時処方にも対応しています。
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看護師と感染症(新型コロナウイルス等)

病院・医療施設は感染症のリスクが常に存在する環境です。患者への感染対策を徹底していても、自身が感染し業務継続が困難になる場面があります。

感染予防のポイント:

  • 手洗い・サージカルマスク・PPEの適切な使用
  • ワクチン接種(インフルエンザ・新型コロナウイルス)で重症化を予防
  • 発熱・咽頭痛・倦怠感が出たら、無理に出勤せず速やかに休む

発症した場合は、抗原検査キットを常備し、陽性時にはすぐに治療薬の処方を受けることで、症状回復を早め、院内感染拡大を防げます。

発熱・体調不良時に外出が難しい場合は、おうち病院の「オンライン発熱・コロナ外来」へ。 自宅から受診し、治療薬の処方を受けられます。
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看護師の労働環境で不足しがちな栄養素

多忙な看護師は食事が不規則になりがちです。以下の栄養素を意識して補うことが、睡眠の質・ホルモンバランス・免疫力の維持につながります。

不足すると体調に影響が出やすい栄養素と、手軽に補える食材を以下にまとめます。

栄養素主な働き補いやすい食材
マグネシウム睡眠の質向上・PMS改善・ストレス緩和アーモンド、大豆、海藻、玄米
ビタミンB6セロトニン合成・PMS症状軽減まぐろ、バナナ、鶏むね肉、さつまいも
疲労感・貧血の予防(女性は特に重要)レバー、赤身肉、あさり、ほうれん草
ビタミンC免疫力維持・ヘルペス予防サポートピーマン、キウイ、ブロッコリー
カルシウム神経の興奮を抑える・PMSの情緒安定ヨーグルト、小魚、豆腐、小松菜

夜勤明けや休憩時間に食事が偏りがちな場合は、サプリメントで不足を補う方法もあります。おうち病院のオンラインサプリメント相談では、生活スタイルや症状に合わせたサプリメントの選び方を医師に相談できます。
おうち病院 オンラインサプリメント相談で相談する

参照:ちょうどよいバランスの食生活|農林水産省

忙しくてクリニックに受診できない方へ——「おうち病院」のオンライン診療

「夜勤明けで眠れないけど、昼間にクリニックに行く体力がない」「生理の乱れが気になるけど、産婦人科に行く時間が取れない」——看護師の皆様は、最も医療が必要な立場でありながら、最も受診しにくい環境にいることが多いです。

おうち病院では、スマートフォン一台で、保険適用のオンライン診療を受けられます。

症状によっては対面診療が必要な場合もありますが、不眠症・PMS・ヘルペス(再発時)といった看護師特有の不調は、オンライン診療で十分に対応できる疾患です。処方薬は対面クリニックと同等のものを処方でき、「オンラインだから弱い薬しか出ない」ということはありません。

夜勤明けでも深夜でも受診できる方——そんな方にこそ、おうち病院のオンライン診療をおすすめします。

全員女性医師が、平日・土日祝の朝8時〜夜22時まで対応しています。心身のお悩みはまず気軽にご相談ください。

おうち病院の特徴

✅ 自宅から受診できる

診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。「同じ病院の患者になるのが気まずい」「知り合いの医師に診てもらうのが恥ずかしい」という方でも、自宅のプライベートな空間から相談できます。

時間通りに診察が始まる

予約した時間に診察が開始するため、夜勤明けの隙間時間や、仮眠前の30分にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能

✅ 女性医師が丁寧に診察

おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「PMS症状のパターン」「ヘルペスの再発頻度」「夜勤シフトの実態」など、具体的な生活背景を踏まえた処方を相談できます。

受診場所と薬の受け取り場所を分けられる

受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし

受診費用の目安(保険適用)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

受診の流れ(5ステップ)

STEP 1:おうち病院のページから診察を予約

おうち病院の公式サイトから、希望の診療科と日時を選んで予約します。初回は事前問診票への回答が必要です。

STEP 2:事前問診票に回答

症状の経緯・既往歴・服用中の薬・アレルギー歴などを回答します。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨みます。

STEP 3:ビデオ通話で医師と診察(15分)

医師がヒアリングした上で診断し、処方薬を提案します。薬の種類・用量・副作用についてもこの場でご確認いただけます。

STEP 4:処方薬を受け取る

薬局での受け取りか、自宅配送(おくすりおうち便・追加900円)かをお選びいただけます。処方せんは診察後に指定薬局へ自動送信されます。

STEP 5:翌月以降も継続フォロー

症状の変化・薬の効き具合を医師が確認しながら継続的にサポートします。慢性疾患の定期処方にも対応しています。

この記事でご紹介した不眠症・PMS・ヘルペスのお悩みはもちろん、その他の心身の不調に関するご相談にも対応しています。

「家族の一員にお医者さんがいるような安心を全ての人に」という理念のもと、オンラインの利便性を活かし、皆様一人ひとりに寄り添った医療の提供を心がけています。
ご自身の健康を守るための一つの選択肢として、まずはお気軽にご相談ください。

出典

よくある質問(FAQ)

Q. 看護師は不眠症になりやすいのですか?

A.はい、夜勤シフトが概日リズム(体内時計)を乱すため、看護師は構造的に不眠症リスクが高い職種です。日本看護協会の2024年調査では80.7%の病院でメンタルヘルス不調者が発生しており、その背景に睡眠問題が深く関わっています。2週間以上眠れない状態が続く場合は、医師への相談を検討してください。

Q. 夜勤明けにオンライン診療を受診できますか?

A.はい。おうち病院は平日・土日祝日の朝8時〜夜22時まで対応しています。夜勤明けの午前中や、仮眠前の30分など、隙間時間での受診が可能です。夜勤終わりで疲れた状態でも、問診票を事前に記入しておけば診察はスムーズです。

Q. PMSとうつ病の違いはどう判断すればいいですか?

A.PMSは月経前3〜10日に症状が現れ、月経が始まると改善するパターンが特徴です。一方、うつ病は月経周期に関係なく症状が持続します。「生理が終わると楽になる」という場合はPMSの可能性が高く、「月経前後を問わず気分が落ち込む」場合はうつ病の可能性も考えられます。自己判断が難しい場合は、医師に相談することをお勧めします。

Q. ヘルペスは前駆症状のうちに受診した方がいいですか?

A.はい。前駆症状(ピリピリ・ムズムズ感)の段階で抗ウイルス薬(ファムシクロビル・アメナビル等)を服用すると、水ぶくれへの進行を大幅に抑えられます。水ぶくれが出てからでは薬の効果が限定的になります。おうち病院では次回再発時にすぐ服用できるPIT処方にも対応しています。

Q. 病院内で受診したことが同僚や上司に知られることはありますか?

A.受診の事実は、本人が伝えない限り職場に通知されません。オンライン診療であれば、自宅から周囲に知られずに受診できます。ただし、休職が必要な場合や業務軽減の配慮を求める場合は、診断書の提出が必要となることがあります。

Q. おうち病院では処方薬を自宅に届けてもらえますか?

A.はい。「おくすりおうち便」(追加900円)をご利用いただくと、処方された薬を自宅に配送できます。薬局に行く手間がなく、夜勤明けや体調が優れないときでも薬を受け取れます。通常の薬局受け取り(全国8,200店舗から選択)も可能です。

おうち病院の特化型外来

診療科目

その他一般科として、内科、小児科、皮膚科、循環器内科を受診いただくことが可能です。

診療科目(自費)