ゾフルーザの効果・副作用・薬価を徹底解説|タミフル・イナビル・リレンザとの比較表

ゾフルーザはインフルエンザの保険適用薬です。
インフルエンザ治療薬の中では2024年8月現在で最も新しい薬です。
本記事では、ゾフルーザ服用の対象者・効果・副作用・薬価・注意点などを解説します。

この記事で分かること

  • ゾフルーザ(一般名:バロキサビルマルボキシル)は、1回服用するだけで治療が完結するインフルエンザ治療薬です。
  • タミフル(10回服用)・イナビル(吸入)・リレンザ(吸入)とは異なり、飲み忘れの心配がなく、吸入が苦手な方でも服用しやすいのが特徴です。
  • 発症から48時間以内に服用することで、発熱などの症状期間を短縮する効果が期待されています。
  • 5歳以上の小児から成人まで処方可能で、保険適用で処方されます。
  • 受診が難しい場合は、おうち病院のオンライン診療でゾフルーザの処方を相談できます。

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ゾフルーザとはどんな薬ですか?

ゾフルーザは、2018年に日本で承認されたインフルエンザ治療薬です(製造販売:塩野義製薬)。一般名は「バロキサビルマルボキシル」といいます。

それまでのインフルエンザ治療薬(タミフル・イナビル・リレンザなど)がすべて「ノイラミニダーゼ阻害薬」という同じ作用機序であったのに対し、ゾフルーザは「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ(CEN)阻害薬」という新しい仕組みでウイルスの増殖を抑えます。ウイルスが細胞の中でRNA(遺伝情報)を複製するために必要な酵素を阻害することで、インフルエンザの増殖を食い止めます。

ゾフルーザ処方の対象者

インフルエンザ(A型またはB型)が発症して48時間以内の患者が対象です。
発症直後に内服し、ウイルスの増殖を抑えます。48時間以上経過すると、すでにウイルスがかなり活発に増殖したあとで、効果を認められないとされています。

また、家族が感染したなど感染者との接触により、感染の可能性がある場合に内服することで発症を予防する効果も報告されています。そのため、患者と接触して48時間以内の方も対象になります。

ゾフルーザの期待される効果

ゾフルーザを適切なタイミング(発症48時間以内)に服用することで、以下の効果が期待されています。

  • 発熱・鼻水・倦怠感などの症状期間の短縮
  • ウイルス量の急速な低下(ゾフルーザ服用後、タミフルと比較してウイルス量がより早く減少するとの報告があります

ただし、ゾフルーザの効果が現れるまでの時間や症状改善の度合いは個人差があり、すべての方に同様の効果が保証されるものではありません。

ゾフルーザは、A型またはB型インフルエンザの治療の他、予防としても使用されている薬で、「バロキサビルマルボキシル」を有効成分としています。ウイルスの増殖そのものを抑える効果がある治療薬です。
ゾフルーザを服用すると、ウイルスは増殖しないまま死滅していくため、発熱等の症状が消失するまでの時間を、服用しない場合に比べて、1~2日短縮するとされています。
ウイルスの増殖を抑える働きは、感染する前の投与での感染防止も効果が期待できます(「予防投与」と呼ばれています)。同居する家族が感染した時に、自分への感染防止で服用するなどの利用が可能です。
ただし予防のための内服は、保険適用外になります。

副作用の種類と発現頻度

ゾフルーザで報告されている主な副作用は以下のとおりです。

副作用の種類主な症状例備考
消化器系下痢、悪心(吐き気)、嘔吐比較的頻度が高い副作用
呼吸器系鼻咽頭炎、気管支炎
過敏症発疹、蕁麻疹まれに報告
精神神経系異常行動(特に小児・未成年)インフルエンザ罹患時全般のリスクとして注意が必要
異常行動について: インフルエンザ罹患中の異常行動(急に走り出す、叫ぶ等)は、ゾフルーザに限らずすべてのインフルエンザ治療薬・無投薬の場合でも報告されています。服薬開始後2日間は、特に10代の患者さんを一人にしないよう注意が必要です(厚生労働省の注意喚起に基づく)。

ゾフルーザには、報告の割合は非常に少ないものの、懸念される副作用があります。押さえておきましょう。

副作用について

<軽度の副作用>

  • 下痢
  • 悪心(吐き気、むかつき)
  • かゆみ

<重篤な副作用の例>

  • アナフィラキシーショック(皮膚が赤くなる、湿疹、息苦しさ、嘔吐、意識朦朧など)
  • 虚血性大腸炎(腹痛、下痢、血便など)
  • 血便、鼻出血、血尿などの出欠

<副作用が表れた場合の注意事項>

服用中に以上の症状が表れた場合は、服用を中止し、ただちに医療機関を受診してください。その際、ゾフルーザを服用したことを医師に伝えましょう。

子どもの高熱時の場合

ゾフルーザやタミフルなどの薬との因果関係は不明ですが、薬の服用に関係なく、インフルエンザ発症中の子どもの異常行動が報告されています。特に小学生以上の未成年男子に見られる傾向があります。

このような症状はまれですが、転落事故につながる可能性もあるため、未成年の保護者は注意が必要です。
インフルエンザによる発熱から少なくとも2日間は、子どもが1人にならないようにしましょう。子どもを1人で寝かせて親は仕事に行くなどは危険です。

以下のような対策が推奨されます。

  • 玄関や窓を確実に施錠する
  • ベランダに繋がっていない部屋で寝かせる
  • 一戸建てであれば、2階以上ではなく1階で寝かせる
  • 窓に転落防止の格子などがある部屋で寝かせる

服用方法・タイミング・用量・薬価・費用

服用方法・タイミング・用量

項目内容
服用回数1回のみ(治療全体で)
服用タイミング発症から48時間以内に服用する
用量体重40kg未満:40mg(20mg錠×2)/40kg以上:80mg(40mg錠×2)
服用方法経口投与(水で飲む錠剤および顆粒剤)
食事の影響添付文書上で食後・食前の指定(食事制限)はない
ポイント: 発症から48時間を過ぎても処方されることはありますが、有効性が最も高いのは48時間以内とされています。「インフルエンザかも」と感じたら、早めに医療機関への相談を検討してください。

ゾフルーザの薬価・費用

ゾフルーザの薬価は2024年8月現在で以下の通りです。

保険適用3割負担の場合も計算しました。

分量薬価3割負担の場合
ゾフルーザ錠10mg1535.4円/錠約460.6円
ゾフルーザ錠20mg2438.8円/錠約731.6円

(製造会社:塩野義製薬

※成人の服用量は、成人(12歳以上の小児も含む)の、体重40kg以上80kg未満で、1回20mg錠を2錠(計40mg)処方されるため、約1,463円となります。
※薬価以外の費用を含みません。
※実際には処方薬局や状況によって異なりますので、ご確認ください。
また、2024年9月時点では、ゾフルーザに代わるジェネリック医薬品や市販薬はありません。

ゾフルーザの使い方と注意点

ゾフルーザの服用方法と使用する上で注意すべき点を見てみましょう。

服用の仕方

<通常の治療の場合>

1回の服用で治療は完結します。用量は医師に指示に従います。1回分の処方される量は、年齢や体重によって異なります。
初期段階でウイルスの増殖を止めるために、インフルエンザの発症後、できるだけ早く服用することが望ましいです。発症から48時間以上経過した場合は効果が薄れる可能性があります。

<予防での使用の場合>

患者に接触後48時間以内に服用します。
また、1日2回を5日間服用する「タミフル」に比べて、1回服用するだけで治療が終わることから、処方された後すぐに服用する事で飲み忘れを防ぐことができます。

「イナビル」は吸入薬のため、小さい子どもや高齢の方、吸うことが上手くできない方などは服用が難しいのに比べ、服用しやすいというメリットがあります。

服用には注意が必要な方

<慎重にすべき方>

  • 妊婦
  • 重い肝臓病のある方

タミフルやイナビルなどの今までのインフルエンザ治療薬は、胎児や母乳への影響は少ないと考えられています。

しかし、ゾフルーザについては、新しい薬のためデータが不足しています。そのため推奨はされておらず、リスクよりもゾフルーザによる治療のメリットが大きいと考えられた時のみ処方されます。
重い肝臓病のある人の使用症例も少ないため、服用の判断は慎重にする必要があります。

どちらも必ず医師に伝えましょう。

<服用できない方>

  • ゾフルーザの有効成分(バロキサビルマルボキシル)に対して過敏症の既往歴のある方

注意が必要な飲み合わせ

併用に注意する薬として「ワルファリン」が報告されています。

ワルファリンは、心筋梗塞などの血栓塞栓症の治療や予防に使われている処方薬で、経口抗凝固剤(経口で摂取できる血が固まるのを抑える薬)のひとつです。

因果関係についてはまだ明確にはわかっていませんが、併用する場合には、出血リスクなどの状態を充分に注意する必要があります。

インフルエンザで受診の際は、必ず医師や薬剤師に伝えましょう。お薬手帳や健康管理アプリ等で、普段飲んでいる薬を管理しておくと安心です。

ゾフルーザを処方してもらえる病院

ゾフルーザを処方してもらえる病院を知っておきましょう。

発熱外来

内科・小児科などの発熱専用外来で処方してもらえます。
発熱外来は、一般患者と診察時間を分けるか、時間をわけるなどして、接触のないように管理されています。

ゾフルーザの処方は、発症から48時間以内とされているので、受診したタイミングによっては、発熱から時間が経過していると処方されないケースもあります。

オンライン発熱外来

内科・小児科などの発熱対応オンライン外来か、オンラン専用クリニックのオンライン発熱外来を行なっているクリニックで処方してもらえます。

問診で詳しく症状をうかがうため、時間の経過と症状をメモなどしておけるとスムーズです。高熱で自分では難しい場合も家族などが一緒にオンラインで症状を伝えられると良いでしょう。

インフルエンザ治療薬 4剤比較テーブル

比較項目ゾフルーザ(バロキサビル)タミフル(オセルタミビル)イナビル(ラニナミビル)リレンザ(ザナミビル)
服用回数1回のみ1日2回×5日間(計10回)△1回吸入のみ1日2回×5日間(計10回)△
服用方法錠剤(飲む)錠剤・顆粒(飲む)◎吸入薬 △吸入薬 △
飲み忘れリスクなし(1回完結)あり(5日間継続) △なし(1回完結)あり(5日間継続) △
作用機序CEN阻害(新規)NA阻害NA阻害NA阻害
対象年齢5歳以上・体重10kg以上(体重基準あり)1歳以上10歳以上(成人) 5歳以上
吸入操作が不要◎(錠剤/顆粒剤)◎(錠剤)△(吸入器使用が必要)△(吸入器使用が必要)
保険適用
耐性ウイルス耐性ウイルス出現の報告あり(詳細は医師にご確認ください) NA阻害薬耐性とは別経路NA阻害薬耐性とは別経路は同様NA阻害薬耐性とは別経路は同様
表の見方: ◎は当該薬の優位点、△は注意すべき点を示します。どの薬剤が適しているかは、患者さん個人の状況により異なります。必ず医師の診断・処方を受けてください。

インフルエンザ治療薬を選ぶ際に確認すべきこと

治療薬は医師が処方するものですが、あらかじめ以下の点を医師に伝えると、より適した処方の判断に役立てられる場合があります。

  1. 症状が出始めた時刻(48時間以内かどうかの判断に重要)
  2. これまでにインフルエンザ治療薬を使った際の副作用経験
  3. 吸入薬の使用経験・得手不得手
  4. 服薬の継続しやすさ(生活スタイル)

ゾフルーザが特に適していると考えられる状況(医師の判断によります)

  • 「毎日薬を飲み続けるのが難しい」「飲み忘れが心配」という方
  • 「吸入薬の使い方に自信がない」「吸入が苦手」という方
  • 仕事・育児で5日間の服薬管理が難しい方

あなたはこんな状況に当てはまりますか?

インフルエンザの疑いがあるとき、多くの方が次のような状況に置かれています。

  • 「熱が出てきたが、仕事・学校でどうしても休めない」
  • 「子どもがインフルエンザになったが、病院の待合室に長時間座らせるのがつらい」
  • 「タミフルを以前処方されたが、5日間飲み続けるのが大変だった」
  • 「吸入薬はうまく吸えるか心配」
  • 「発熱が始まってから、48時間以内に受診できるか不安」

うした状況では、治療薬の選択と「いかに早く医師に診てもらえるか」が回復の鍵になります。

オンライン診療でゾフルーザを処方してもらうなら、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」

インフルエンザの可能性のある時、熱でつらくて病院に行けない方でも便利に利用可能な、「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」をぜひご利用ください。

また、感染者と接触したかもしれず予防したい時も、自費診療になりますが処方可能です。予防のためゾフルーザが欲しいという方も、ぜひお気軽にご相談ください。

通院の煩わしさはなく、便利です。処方されたゾフルーザはご自宅へ配送か近隣の薬局薬店で受け取れます。

受診費用の目安(保険適用)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
決済手数料診察料の約4.5%
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

おうち病院なら、

時間通りに診察が始まる

予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能

✅ 女性医師が15分かけて丁寧に診察

おうち病院では診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「市販薬との違い」「どの処方薬が合っているか」なども落ち着いて確認できます。

受診場所と薬の受け取り場所を分けられる

受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし

こんな方におすすめです

  • 発熱・関節痛・倦怠感など、インフルエンザの症状が出ている
  • 外出して待合室で待つのがつらい、または難しい
  • 発症から48時間以内に処方を受けたい
  • ご家族に赤ちゃんや高齢者がいて、感染リスクを家族に広めたくない

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染時も、自宅にいながら安心して医師の診察を受け、必要な薬を手に入れられる「おうち病院 オンライン発熱・コロナ外来」を、ぜひご利用してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. ゾフルーザはタミフルと何が違いますか?

最も大きな違いは「服用回数」と「作用機序」です。ゾフルーザは治療全体を通して1回服用するだけで完結しますが、タミフルは1日2回×5日間(計10回)の服用が必要です。また、ゾフルーザはタミフルとは異なる新しいメカニズム(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害)でウイルスの増殖を抑えるため、作用する点が異なります。どちらの薬が適しているかは医師が判断します。

Q. ゾフルーザはいつまでに飲めばいいですか?

A. 発症(発熱などの症状が出始めた時点)から48時間以内に服用することが推奨されています。48時間を超えると効果が十分に発揮されにくくなる可能性があるため、インフルエンザが疑われる症状が出たら早めに医師に相談することをお勧めします。

Q. ゾフルーザの主な副作用はどんなものですか?

A. 比較的多く報告されている副作用は、下痢・悪心(吐き気)・嘔吐などの消化器系の症状です。また、インフルエンザ罹患中全般のリスクとして、異常行動(急に走り出すなど)が報告されており、特に10代の患者さんへの服薬後2日間は一人にしないよう注意が呼びかけられています。副作用が気になる場合は、処方を受けた医師にご相談ください。

Q. ゾフルーザは1回飲むだけで本当に効果がありますか?

A. ゾフルーザは1回服用するだけでインフルエンザウイルスの増殖を抑える設計になっており、追加の服薬は必要ありません。発症48時間以内に服用した場合に症状期間の短縮効果が報告されていますが、効果の程度には個人差があります。薬を飲んだ後も安静を保ち、水分を十分に摂ることが大切です。

Q. ゾフルーザは子どもにも処方してもらえますか?

A. ゾフルーザは一定の年齢・体重基準を満たす小児への処方が認められています。子どもへの処方については、必ず医師の診察を受けた上で判断してもらってください。

対象と用量(12歳未満)

  • 体重10kg以上20kg未満:10mg(顆粒1包)
  • 体重20kg以上40kg未満:20mg(錠剤1錠または顆粒2包)
  • 体重40kg以上:40mg(錠剤2錠または顆粒4包)
  • ※いずれも単回(1回)のみ服用。

※詳細はゾフルーザの添付文書をご確認ください。

Q. オンライン診療でゾフルーザを処方してもらえますか?

A. おうち病院では、発熱・インフルエンザ症状の方を対象としたオンライン診療を提供しており、医師が診察の上で適切と判断した場合、ゾフルーザを含むインフルエンザ治療薬の処方が可能です(インフルエンザ薬のオンライン処方対応可否・処方箋受け取り方法・配送等の詳細を「おうち病院 発熱コロナ外来」公式LPにて確認してください)。処方せんはおうち病院が提携する大手調剤薬局8200店舗から患者様のご都合に合わせてご指定することで受け取ることができます。自宅配送の「おくすりおうち便」も選択することができます。

Q. ゾフルーザの費用(自己負担)はどのくらいですか?

A. ゾフルーザは保険適用の処方薬です。自己負担額は加入している保険の種類(3割・2割・1割負担等)や、処方される用量(体重により異なる)、医療機関の診察料によって変わります。詳しい費用についてはオンライン診療の際に医師または薬局でご確認ください。
※予防投与にも対応しておりますが、予防投与の場合には自費診療となります。

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