頻尿・尿もれは何科に行けばいい?症状タイプ別の診療科早見表

トイレが近い、急に我慢できなくなる、少し漏れてしまう——気になっているけれど「泌尿器科に行くのは抵抗がある」と受診を先延ばしにしていませんか。実際、過活動膀胱の症状がある女性のうち医療機関を受診している方は10人に1人にとどまります。本ページでは、症状のタイプごとにどの診療科が適しているかを早見表で整理し、対面受診が必要なサインと、オンラインで相談できる範囲を切り分けてご案内します。

この記事で分かること

  • 頻尿・尿もれの受診先は、泌尿器科だけではありません。 症状のタイプによって婦人科・内科も適した選択肢になります
  • 「急に強い尿意が来て我慢できない」が中心なら過活動膀胱の可能性があり、内科でも診療・処方が可能です
  • 血尿・排尿時の痛み・発熱がある場合は、オンラインではなく対面受診が必要です。 尿検査で膀胱炎や他の病気を除外する必要があります
  • 過活動膀胱症状スコア(OABSS)は問診だけで完結する評価ツールで、受診前のセルフチェックにも使えます
  • おうち病院ではオンライン内科で保険診療の相談が可能です(診察料と手数料の合計は約1,900〜2,400円)

症状タイプ別・診療科の早見表

同じ「トイレが近い」でも、背景にある原因によって適した診療科は変わります。まずはご自身の症状に最も近い行を探してみてください。

主な症状考えられる原因適した診療科オンライン診療の可否
急に強い尿意が来て我慢しにくい/間に合わず漏れる過活動膀胱泌尿器科・内科・女性泌尿器科○ 相談可能
咳・くしゃみ・重い物を持った時に漏れる腹圧性尿失禁婦人科・泌尿器科△ 生活指導は可能、精査は対面
排尿時に痛みがある/尿が濁る/残尿感が強い膀胱炎などの尿路感染症泌尿器科・内科(尿検査が必要✕ 対面受診が必要
尿に血が混じる膀胱炎のほか、精査が必要な疾患泌尿器科(至急✕ 対面受診が必要
夜間に何度も起きる(日中は問題ない)夜間多尿・睡眠障害・心疾患・薬の影響内科・泌尿器科○ 相談可能
のぼせ・発汗・月経不順を伴う更年期に伴う変化婦人科・内科○ 相談可能
出産後から続いている骨盤底筋の機能低下婦人科・泌尿器科△ 生活指導は可能

迷ったときの基本方針: 痛み・血尿・発熱がなく、「尿意の切迫感」が主な悩みであれば、内科でも診療と処方が可能です。逆に、痛み・血尿・発熱のいずれかがあれば、尿検査ができる医療機関を対面で受診してください

そもそも「頻尿」は1日何回からなのか

一般に、日中の排尿回数が8回以上の場合を頻尿の目安とします。ただし回数そのものより、生活に支障が出ているかどうかが受診を検討する基準になります。

排尿回数には水分摂取量や気温が大きく影響するため、回数だけで病気かどうかは判断できません。実際の診療では、日本排尿機能学会が用いる過活動膀胱症状スコア(OABSS)という4項目の質問票で評価します。

質問内容点数の範囲
質問1朝起きた時から寝るまでに、何回くらい尿をしましたか0〜2点(7回以下=0/8〜14回=1/15回以上=2)
質問2夜寝てから朝起きるまでに、何回くらい尿をするために起きましたか0〜3点(0回=0/1回=1/2回=2/3回以上=3)
質問3急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがありましたか0〜5点
質問4急に尿がしたくなり、我慢できずに尿をもらすことがありましたか0〜5点

判定基準:質問3(尿意切迫感)が2点以上、かつ合計が3点以上の場合に過活動膀胱が疑われます。重症度は合計5点以下が軽症、6〜11点が中等症、12点以上が重症とされています。

このスコアは血液検査も画像検査も使わず、問診だけで完結する点が特徴です。そのためオンライン診療との相性がよく、受診前にご自身で点数を出しておくと、医師との話が短時間で進みます。

泌尿器科・婦人科・内科でできることの違い

「泌尿器科でなければ診てもらえない」と思われがちですが、過活動膀胱の薬物療法は内科でも行われています。診療科ごとの守備範囲を整理します。

診療科得意とする領域主に行うこと
泌尿器科尿路全体の疾患。膀胱・尿道・腎臓の精査尿検査・超音波検査・残尿測定・膀胱鏡。手術やボツリヌス療法など専門的治療
婦人科骨盤底の構造、女性ホルモンの変化骨盤臓器脱の診察、更年期に伴う症状の評価、骨盤底筋訓練の指導
内科全身疾患との関連、薬物療法の継続管理問診による評価、糖尿病・心疾患・服用薬の影響の確認、過活動膀胱治療薬の処方と継続フォロー

内科が担いやすいのは、問診で診断でき、内服薬で管理を続ける段階です。過活動膀胱はまさにこの型にあてはまります。一方で、検査機器を使った精査が必要な段階では泌尿器科への紹介が必要になります。

この症状があるときは必ず対面受診を

以下に当てはまる場合、オンラインでの診療では不十分です。尿検査や画像検査ができる医療機関を、対面で受診してください。

症状理由
尿に血が混じる(血尿)膀胱炎のほか、精査が必要な疾患を除外する必要があります。自己判断で様子を見ないでください
排尿時の痛み・発熱尿路感染症が疑われます。尿検査で確認し、必要に応じて抗菌薬を用います
尿が出にくい・残尿感が強い尿の通り道が狭くなっている可能性があります。この状態で過活動膀胱の薬を使うと症状が悪化することがあります
急に始まり、急速に悪化している神経の病気など、別の原因が隠れている場合があります
足のしびれ・脱力を伴う脊髄に関わる病気の可能性があり、早急な受診が必要です
過活動膀胱の治療薬を開始する前には、こうした他の病気を除外することが前提となります(過活動膀胱診療ガイドライン 第3版/日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会、2022年9月)。

受診をためらう理由と、その先に起きること

過活動膀胱で最も大きな問題は、治療法がないことではなく、受診に至らないことです。

日本排尿機能学会と山梨大学らが2023年に実施した全国調査(6,210人)によれば、過活動膀胱の症状がある方のうち治療を受けている方は16.0%にとどまります。受診率は男性20.6%に対し女性は10.0%で、2002年の調査(女性7.7%)からほとんど改善していません。

受診に至らない理由として多く挙げられているのが、症状を病気だと認識していないこと、そして恥ずかしさによるためらいです。特に女性では泌尿器科の受診に対する抵抗が強いことが報告されています。

一方で、症状を抱えたまま過ごすことの負担は小さくありません。外出先でトイレの位置を常に確認する、長時間の移動や会議を避ける、水分を控えるといった行動が積み重なり、生活の範囲そのものが狭まっていきます。水分制限は脱水や便秘につながることもあり、対処としても適切とは言えません。

こんな状態が続いていませんか【セルフチェック】

以下の項目で、当てはまるものを数えてみてください。

□ 急に強い尿意が来て、トイレまで我慢するのが難しいことが週に1回以上ある
□ 外出前や移動前に、必ずトイレの場所を確認している
□ トイレが近いのが心配で、飲み物を意識的に控えている
□ 日中の排尿回数が8回以上ある
□ 夜中にトイレのために2回以上起きる
□ 咳やくしゃみの拍子に漏れることがある
□ 症状が気になっているが、受診するほどではないと考えて2年以上経っている
□ 尿もれパッドや尿とりライナーを日常的に使っている

3つ以上当てはまる場合は、一度医師に相談することをおすすめします。特に1つ目の項目に当てはまる場合、過活動膀胱の可能性があり、内服薬で症状が軽くなる方が多くいらっしゃいます。

5つ以上当てはまる場合は、生活への影響がすでに大きい段階と考えられます。早めのご相談をご検討ください。

過活動膀胱かも?でも泌尿器科の受診はハードルが高いと悩んでいる方は、「おうち病院 オンライン診療」という選択肢

過活動膀胱の診断は、問診と症状スコアで進められる部分が大きい病気です。だからこそ、「受付で症状を口に出す」「待合室で順番を待つ」という段階でつまずいてしまうのは、もったいない状況だと考えています。

おうち病院では、オンライン内科で保険適用の診察を受けられます。2026年8月時点で過活動膀胱に特化した外来は開設していませんが、一般内科として症状のご相談と、必要に応じた内服薬の処方に対応しています。

おうち病院の特徴

✅ 自宅から受診できる

診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。月経前後・月経中症状の悩みを対面で話すことへの心理的なハードルも軽減できます。

時間通りに診察が始まる

予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能

✅ 女性医師が丁寧に診察

診察時間は15分を確保しています。排尿の状況・水分摂取・服用中の薬・生活への影響を落ち着いて共有でき、OABSSの点数を事前に控えておくと、より短時間で状況が伝わります。

受診場所と薬の受け取り場所を分けられる

受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし

受診費用の目安(保険適用)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

おうち病院 オンライン診療への受診の流れ

  1. おうち病院のトップページから内科を選択し受診予約
  2. 事前問診票に回答(排尿回数・尿意切迫感の頻度・水分摂取・服用中の薬・生活への影響など)
  3. ビデオ通話で医師と診察(約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
  4. 処方薬を薬局に受け取りに行く、または自宅に配送してもらう
  5. 経過を見ながら調整 — 漢方薬は1〜3か月の継続で判断するため、定期的に経過を確認します

オンライン診療で対応できないケースについて: 血尿・排尿時痛・発熱がある場合、尿が出にくい場合は、尿検査や画像検査が必要となるため対面での受診をご案内しています。診察の中でその判断が必要と考えられた場合は、医師から適切な受診先をお伝えします。

あわせてお読みください

受診先の見当がついたら、次は治療の選択肢を知っておくと診察での相談がしやすくなります。ご自身の状況に近いものからお読みください。

よくある質問(FAQ)

Q. 頻尿は何科を受診すればいいですか?

A.症状のタイプによって適した診療科が変わります。急に強い尿意が来て我慢しにくいという症状が中心であれば、泌尿器科のほか内科でも診療と処方が可能です。排尿時の痛み・血尿・発熱がある場合は、尿検査ができる医療機関を対面で受診してください。

Q. 内科でも過活動膀胱の薬を出してもらえますか?

A.出してもらえます。過活動膀胱の薬物療法は内科でも行われており、おうち病院のオンライン内科でも保険診療でのご相談に対応しています。ただし、他の病気を除外する必要があると医師が判断した場合は、泌尿器科での検査をご案内することがあります。

Q. 泌尿器科に行くのが恥ずかしいのですが、どうすればよいですか?

A.オンライン診療という選択肢があります。自宅から受診できるため、受付や待合室で症状を説明する必要がありません。2023年の全国調査でも、女性が受診に至らない理由として恥ずかしさが挙げられており、受診のハードルを下げること自体が治療の第一歩になります。

Q. 女性の頻尿は婦人科でも診てもらえますか?

A.診てもらえます。特に、咳やくしゃみで漏れる腹圧性尿失禁、骨盤臓器脱、更年期に伴う変化が関係している場合は婦人科が適しています。一方、尿意切迫感が中心の過活動膀胱であれば、泌尿器科や内科も選択肢になります。

Q. 夜だけトイレに何度も起きるのですが、これも過活動膀胱ですか?

A.夜間頻尿は過活動膀胱の症状の一つですが、それだけが原因とは限りません。夜間に尿量が増える夜間多尿、睡眠障害、心臓や腎臓の病気、服用している薬の影響など、複数の要因が関わることがあります。日中の症状の有無も含めて医師にご相談ください。

Q. 受診前に準備しておくとよいことはありますか?

A.過活動膀胱症状スコア(OABSS)の4項目に答えて点数を出しておくと、診察がスムーズに進みます。あわせて、1日の排尿回数、夜間に起きる回数、水分の摂取量、現在服用中の薬をメモしておくことをおすすめします。

参考文献・出典

おうち病院の特化型外来

診療科目

その他一般科として、内科、小児科、皮膚科、循環器内科を受診いただくことが可能です。

診療科目(自費)