花粉症で受診しない理由として最も多いのは「費用がかかる」(46.2%)です。ところが実際には、市販薬を毎シーズン買い続けるほうが総額で高くなっているケースが少なくありません。本ページでは、保険診療の費用を内訳で示し、市販薬との比較、どういう条件なら受診したほうが安くなるのかを具体的にご案内します。
この記事で分かること
- 花粉症の治療は保険適用です。オンライン診療でも初診から保険診療を受けられます
- おうち病院の場合、診察料と手数料の合計は約2,100〜2,300円(3割負担)。薬代は別途かかります
- 市販薬を内服・点眼・点鼻と複数買っている方は、保険診療のほうが総額を抑えられる可能性が高くなります
- 最大60日分まで処方できるため、シーズン中の受診は1〜2回で済みます
- 後発医薬品(ジェネリック)を選べば薬代を抑えられます。先発品を希望する場合は、差額の一部が保険適用外になる仕組みがあります
目次
花粉症の受診費用の内訳
花粉症の治療は健康保険の対象です。費用は「診察にかかる費用」と「薬代」に分かれます。
おうち病院 オンライン花粉症外来の場合(3割負担)
| 費用項目 | 金額 | 補足 |
|---|---|---|
| 診察料(保険適用・3割負担) | 1,000〜1,200円 | 保険適用分の自己負担額です |
| オンライン診療手数料(決済手数料を含みます) | 1,100円/回 | 保険適用外の実費です |
| 診察にかかる費用の合計 | 約2,100〜2,300円 | |
| 薬代 | 別途 | 薬剤の種類・日数・先発/後発により変わります |
| おくすりおうち便(希望する場合) | 900円 | 自宅配送をご希望の場合のみ |
対面受診の場合との考え方の違い
| 対面受診 | オンライン診療(おうち病院) | |
|---|---|---|
| 診察料 | 保険適用(3割負担) | 保険適用(3割負担) |
| オンライン診療手数料 | — | 1,100円/回 |
| 交通費 | かかります | かかりません |
| 待ち時間 | シーズン中は長くなりがち | 予約時間どおりに開始 |
| 仕事を休む必要 | 場合により必要 | 朝8時〜夜22時、土日祝も対応 |
薬代の考え方(3割負担・先発品と後発品)
薬代は、以下の3つで大きく変わります。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 先発品か後発品(ジェネリック)か | 同じ成分でも自己負担額が変わります。後発品(ジェネリック)のほうが安価です |
| 剤形と日数 | 内服・点鼻・点眼で異なります。日数が長いほど総額は上がりますが、受診回数は減ります |
| 薬剤の種類 | 新しい成分ほど薬価が高い傾向があります |
後発医薬品を選ぶと負担が変わります
花粉症でよく使われる第2世代抗ヒスタミン薬には、後発医薬品が存在するものが多くあります。後発品を選べば、同じ成分でも自己負担額を抑えられます。
さらに知っておいていただきたい仕組みがあります。**2024年10月から、後発医薬品がある先発医薬品を「患者さんの希望で」選ぶ場合、先発品と後発品の差額の一部が保険適用外(特別の料金)となる制度が始まりました。**2026年6月には、この負担割合が引き上げられています。
| 選択 | 費用 |
|---|---|
| 後発医薬品を選ぶ | 特別の料金はかかりません(従来どおりの3割負担) |
| 先発品を「患者希望」で選ぶ | 3割負担に加えて、差額の一部が自己負担になります |
| 医師が医療上の必要性を認めて先発品を処方する | 特別の料金はかかりません |
「先発品でないと効かない気がする」という理由だけでは、医療上の必要性としては認められません。一方で、後発品では効果が不十分だった経験がある、剤形が合わないといった事情がある場合は、医師にご相談ください。
市販薬を買い続けた場合との比較
ここが本ページの中心です。受診しない理由の第1位が「費用」であるにもかかわらず、市販薬のほうが高くつくケースが多くあります。
市販薬の費用(目安)
| 品目 | 1個あたりの価格帯 | 使用量の目安 |
|---|---|---|
| 内服薬(第2世代抗ヒスタミン薬) | 1,300〜2,500円程度 | 1箱で10〜14日分の製品が中心 |
| 点眼薬 | 700〜1,500円程度 | 1本で2〜4週間程度 |
| 点鼻薬(ステロイド) | 1,500〜2,500円程度 | 1本で約2週間分 |
| 保湿剤・その他 | 1,000円前後 | — |
シーズン(2〜4月の3か月)で試算すると
| ケース | 市販薬の場合 | 保険診療の場合(3割負担) |
|---|---|---|
| 内服薬のみ | 約4,000〜7,500円 (1箱1,300〜2,500円 × 3か月分) | 診察2回 約4,200〜4,600円 + 薬代 |
| 内服+点眼 | 約6,500〜12,000円 | 同上 |
| 内服+点眼+点鼻 | 約11,000〜19,500円 | 同上 |
| 家族2人分 | 上記の2倍 | 人数分の診察料が必要ですが、お子さんは医療費助成の対象になる場合があります |
市販薬の価格は2026年8月時点の一般的な価格帯の目安であり、製品・販売店により異なります。薬代(保険診療)は薬剤の種類・日数・先発/後発により変わります。
保険診療のほうが有利になりやすいのは、次の条件に当てはまる方です。
- 内服薬に加えて、点眼薬や点鼻薬も使っている
- シーズン中に市販薬を3回以上買い足している
- 市販のステロイド点鼻薬を使っている(処方薬には年3か月の使用期間制限がありません)
- 家族分をまとめて購入している
- 症状が2月から5月まで続く
60日処方で費用がどう変わるか
おうち病院では**最大60日分まで処方できます。**これが費用構造に与える影響は小さくありません。
| 処方日数 | シーズン(2〜4月)の受診回数 | 診察にかかる費用の合計 |
|---|---|---|
| 14日分 | 約6回 | 約12,600〜13,800円 |
| 30日分 | 約3回 | 約6,300〜6,900円 |
| 60日分 | 約1.5回 | 約3,150〜3,450円 |
1月中旬に受診して60日分を処方してもらえば、3月中旬までカバーできます。飛散開始前から薬を始める「初期療法」とも噛み合うため、シーズン全体の費用と手間を同時に抑えられる方法です。
処方日数は症状や薬の種類により医師が判断します。すべての方が60日分の処方を受けられるわけではありません。
保険が使えるケース・使えないケース
| ケース | 保険適用 |
|---|---|
| 花粉症の症状に対する診察・薬の処方 | ○ |
| アレルゲンを特定する血液検査 | ○ |
| 舌下免疫療法 | ○(おうち病院では対応していません) |
| レーザー手術などの手術療法 | ○(術式による。おうち病院では対応していません) |
| オンライン診療の手数料 | ×(保険適用外の実費です) |
| 薬の自宅配送料 | ×(実費です) |
| 先発品を患者希望で選んだ場合の差額の一部 | ×(特別の料金) |
| 症状がないのに予防目的だけで受診する場合 | 医師の判断によります |
子どもの医療費助成について
**お子さんの受診では、自治体の医療費助成(こども医療費助成制度)の対象となる場合があります。**対象年齢・自己負担の有無・所得制限は自治体により異なります。
| 確認していただきたいこと | 補足 |
|---|---|
| お住まいの自治体の対象年齢 | 未就学児まで、中学生まで、高校生までなど、自治体により異なります |
| 自己負担の有無 | 無料の自治体と、1回あたり数百円の負担がある自治体があります |
| オンライン診療が助成の対象になるか | 自治体により取り扱いが異なります。受給者証の使い方を含め、お住まいの自治体にご確認ください |
| 所得制限の有無 | 自治体により異なります |
費用を抑えるための5つのポイント
| # | ポイント | 効果 |
|---|---|---|
| 1 | 後発医薬品(ジェネリック)を選ぶ | 同じ成分で自己負担額を抑えられます。先発品を患者希望で選ぶと特別の料金がかかります |
| 2 | 長期処方を相談する | 受診回数が減り、診察にかかる費用の合計が下がります。おうち病院では最大60日分まで |
| 3 | 飛散前に受診する(初期療法) | 症状が軽く済めば、追加の薬や受診が減ります |
| 4 | 市販薬との併用をやめる | 処方薬を使いながら市販薬も買っている方は、二重に費用がかかっています。服用中の薬はすべて医師にお伝えください |
| 5 | お子さんの医療費助成を確認する | 自治体により、自己負担が大きく変わります |
こんな状態がありませんか【セルフチェック】
当てはまる項目を数えてみてください。
□ シーズン中に、市販薬を3回以上買い足している
□ 内服薬に加えて、点眼薬や点鼻薬も買っている
□ 家族の分もまとめて市販薬を買っている
□ 市販のステロイド点鼻薬を使っている
□ 症状が2月から5月まで、あるいはそれ以上続く
□ 「病院は高そうだから」という理由で受診していない
□ ★通院のために仕事を休む、または半休を取る必要がある
□ 後発医薬品を選んだことがない
3つ以上当てはまる場合は、保険診療のほうが総額を抑えられる可能性があります。医師にご相談ください。
7つ目★に当てはまる方へ:通院にかかる時間と交通費も費用の一部です。オンライン診療であれば、この分がかかりません。

費用の目安が分かるから安心、「おうち病院 オンライン花粉症外来」という選択肢
費用がわかっていれば、受診の判断ができます
花粉症患者を対象とした調査(2023年2月・首都圏20〜59歳300人)では、49%が「一度も医療機関を受診したことがない」と回答し、その理由の第1位が「費用がかかる」(46.2%)でした。
しかし、実際にいくらかかるのかを知ったうえで判断されている方は多くありません。おうち病院では、診察にかかる費用を明示しています。
おうち病院のオンライン花粉症外来では、初診から保険診療でスマートフォン・PCから診察を受けられます。
おうち病院の特徴
✅ 自宅から受診できる
診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。仕事が忙しくクリニックが閉まっている時間にしか行けないと悩んでいた方も、自宅から受診が可能です。
✅時間通りに診察が始まる
予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 女性医師が丁寧に診察
診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「どの部位の症状が最も重いか」「内服薬・点眼薬・点鼻薬の組み合わせ」といった具体的な状況を落ち着いてお伝えいただけます。
✅受診場所と薬の受け取り場所を分けられる
受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし
受診費用の目安(保険適用・両外来共通)
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 診察料(保険適用・初診) | 1,000〜1,200円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 |
| 合計目安 | 約1,900〜2,400円 |
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。
おうち病院 オンライン診療の受診の流れ(5ステップ)
- おうち病院の花粉症外来ページから診療予約
- 事前問診票に回答(症状・これまでに使った薬・後発医薬品を希望するかどうか・服用中の薬など)
- ビデオ通話で医師と診察 (約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
- 処方薬を薬局で受け取り、または自宅に配送してもらう
- 経過を見ながら調整 — 自分に合う処方薬の組み合わせを探す場合には、1週間分・2週間分の処方で効果を判断し処方変更していくことができます
対面受診をおすすめする場合
アレルゲンを特定する検査をご希望の場合、舌下免疫療法・手術療法をご希望の場合、高熱や強い痛みを伴う場合、黄色・緑色の粘り気のある鼻水が続く場合(副鼻腔炎の疑い)は、対面での受診をご案内しています。
あわせてお読みください
- 何科に行くべきか迷っている方へ → 花粉症は何科?症状別の受診先早見表
- 処方薬の全体像を知りたい方へ → 花粉症の処方薬一覧|内服・点鼻・点眼の違い
- 市販薬から切り替えを検討している方へ → 花粉症の市販薬|症状別おすすめと切り替えの判断基準
- 受診回数を減らしたい方へ → 花粉症の初期療法|薬はいつから飲み始めるか
- オンライン診療の流れを詳しく → 花粉症のオンライン診療完全ガイド
よくある質問(FAQ)
Q. 花粉症で病院に行くと、いくらかかりますか?
A.保険適用で、3割負担の場合の診察料は1,000〜1,200円程度が目安です。おうち病院のオンライン花粉症外来では、これにオンライン診療手数料1,100円が加わり、合計約2,100〜2,300円となります。薬代は別途かかり、薬剤の種類・日数・先発品か後発品かにより変わります。
Q. 花粉症の治療に保険は使えますか?
A.使えます。花粉症の診察・薬の処方・アレルゲンを特定する血液検査・舌下免疫療法・手術療法は、いずれも健康保険の対象です。ただしオンライン診療の手数料と薬の配送料は保険適用外の実費となります。
Q. 市販薬と病院、どちらが安いですか?
A.使っている市販薬の数によります。内服薬だけで症状が抑えられている方は市販薬のほうが安く済むこともありますが、内服に加えて点眼薬・点鼻薬も購入している方、シーズン中に3回以上買い足している方、家族分をまとめて買っている方は、保険診療のほうが総額を抑えられる可能性が高くなります。
Q. ジェネリック(後発医薬品)を選んだほうが安いですか?
A.安くなります。同じ成分でも後発医薬品のほうが自己負担額は低くなります。さらに2024年10月から、後発医薬品がある先発医薬品を患者さんの希望で選ぶ場合、差額の一部が保険適用外(特別の料金)となる制度が始まっています。後発医薬品を選べばこの特別の料金はかかりません。ご希望は診察時に医師にお伝えください。
Q. 何回受診する必要がありますか?
A.処方日数によります。おうち病院では最大60日分まで処方できるため、1月中旬に受診すれば3月中旬までカバーでき、シーズン中の受診は1〜2回で済みます。14日分ずつの処方だとシーズン中に6回程度の受診が必要になるため、費用の合計に差が出ます。処方日数は症状や薬の種類により医師が判断します。
Q. 子どもの受診でも医療費助成は使えますか?
A.自治体の医療費助成制度の対象となる場合があります。対象年齢・自己負担の有無・所得制限は自治体により異なるため、お住まいの自治体にご確認ください。なお、オンライン診療の手数料1,100円は保険適用外のため、医療費助成の対象にはなりません。
Q. オンライン診療の手数料は保険が使えないのですか?
A.保険適用外の実費です。診察料そのものは保険適用ですが、オンライン診療のシステム利用にかかる手数料1,100円は自費となります。ただし、通院にかかる交通費と時間がかからないため、実質的な負担は単純な金額の差だけでは決まりません。
