ドラッグストアの棚に並ぶ便秘薬は、見た目では違いが分かりません。ところが**中身は「毎日続けることを想定した薬」と「必要なときだけ使う薬」に、はっきり分かれています。**この違いを知らないまま使い続けると、効きが悪くなっていくことがあります。本ページでは市販の便秘薬を6タイプに整理し、手元のパッケージから自分の薬がどちらなのかを確認できるようにご案内します。
この記事で分かること
- 市販の便秘薬は大きく6タイプ。刺激性下剤・浸透圧性下剤・膨張性下剤・整腸剤・漢方・坐薬/浣腸に分かれます
- 日本の市販便秘薬の主力は刺激性下剤です。一方、便通異常症診療ガイドライン2023はこれを「オンデマンド治療(頓用)」と位置づけています
- 毎日続けやすいのは、酸化マグネシウム(浸透圧性)・膨張性下剤・整腸剤です。ただし酸化マグネシウムは腎機能と年齢に注意が必要です
- パッケージの成分名を見れば、自分の薬がどちらか分かります(本文に早見表を掲載しています)
- 市販薬を1か月以上使っても変わらない場合・量が増えている場合は、医師にご相談ください
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目次
市販の便秘薬 6タイプ早見表
まず全体像からお示しします。右から2列目の「毎日の使用」が、もっとも重要な列です。
| タイプ | 主な成分 | どう働くか | 効果発現の目安 | 毎日の使用 | 代表的な製品例 |
|---|---|---|---|---|---|
| 刺激性下剤(アントラキノン系) | センノシド、センナ、ダイオウ(大黄)、アロエ | 大腸を刺激して動きを促します | 6〜12時間 | ★頓用向き | センナ配合の便秘薬、大黄配合の漢方便秘薬 など |
| 刺激性下剤(ジフェニール系) | ビサコジル、ピコスルファートナトリウム | 同上 | 6〜12時間 | ★頓用向き | ビサコジル配合の便秘薬 など |
| 浸透圧性下剤(塩類下剤) | 酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム | 腸管内に水分を引き込み、便を軟らかくします | 数時間〜1〜2日 | 継続しやすい | 酸化マグネシウム配合の便秘薬 など |
| 膨張性下剤 | プランタゴ・オバタ種皮、カルメロースナトリウム | 水分を含んで膨らみ、便の量を増やします | 数日 | 継続しやすい | 食物繊維系の便秘薬 など |
| 整腸剤 | ビフィズス菌、ラクトミン(乳酸菌)、酪酸菌 | 腸内細菌のバランスに働きかけます | 数週間 | 継続しやすい | 乳酸菌配合の整腸薬 など |
| 坐薬・浣腸 | 炭酸水素ナトリウム坐薬、ビサコジル坐薬、グリセリン浣腸 | 直腸に直接作用します | 数分〜30分 | ★頓用 | 炭酸水素ナトリウム坐剤、グリセリン浣腸 など |
※製品例は、手元のパッケージと照合していただくための代表例です。おすすめ順や優劣を示すものではありません。
「効き目が強い=良い薬」ではありません。刺激性下剤は6〜12時間で効果が現れることが多い薬ですが、毎日使う薬としては設計されていません(後述)。逆に酸化マグネシウムや膨張性下剤は効くまでに時間がかかりますが、続けることを前提にした薬です。
パッケージの成分名から確認する
ご自身がいま使っている薬がどのタイプかを、パッケージ裏面の「成分・分量」欄で確認できます。次の表と照らし合わせてみてください。
| パッケージに書かれている成分名 | タイプ | 毎日の使用 |
|---|---|---|
| センノシド/センナ/センナ実 | 刺激性下剤 | ★頓用向き |
| ダイオウ(大黄) | 刺激性下剤 | ★頓用向き |
| アロエ/アロエ末 | 刺激性下剤 | ★頓用向き |
| ビサコジル | 刺激性下剤 | ★頓用向き |
| ピコスルファートナトリウム | 刺激性下剤 | ★頓用向き |
| 酸化マグネシウム/水酸化マグネシウム/硫酸マグネシウム | 浸透圧性下剤(塩類) | 継続しやすい(腎機能・年齢に注意) |
| プランタゴ・オバタ種皮/カルメロースナトリウム | 膨張性下剤 | 継続しやすい |
| ビフィズス菌/ラクトミン/酪酸菌/乳酸菌 | 整腸剤 | 継続しやすい |
| グリセリン | 浣腸 | ★頓用 |
| 炭酸水素ナトリウム+無水リン酸二水素ナトリウム | 坐薬 | ★頓用 |
ひとつ確認していただきたいことがあります。いま毎日使っている薬の成分が、この表の★印にあたるかどうかです。★印の薬を毎日使っている場合、便通異常症診療ガイドライン2023が「必要なときに使う薬」と位置づけたものを、常用している状態にあたります。
症状のタイプ別・向いている薬
同じ「便秘」でも、状態によって向いている薬が変わります。ご自身の状態に近い行をご覧ください。
| いまの状態 | 向いているタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 便が硬くてコロコロしている | 浸透圧性下剤(酸化マグネシウム) | 便に水分を保たせて軟らかくします |
| 食事量が少なく、便の量そのものが少ない | 膨張性下剤 | 便の量を増やし、腸が動くきっかけをつくります |
| 何日も出ておらず、今日は出したい | 刺激性下剤(頓用として) | 6〜12時間で効きます。就寝前に使い、翌朝の排便を狙います |
| 出口で止まっている感じがある | 坐薬・浣腸(頓用として) | 直腸に直接作用します。飲み薬では届きにくい状態です |
| お腹の張り・ガスが気になる | 整腸剤 | 腸内細菌のバランスに働きかけます。効果は緩やかです |
| 腹痛を伴う | 自己判断せず、医師にご相談ください | 過敏性腸症候群や器質的な疾患の可能性があります |
なお、便が硬い状態で膨張性下剤を増やすと、お腹の張りが強くなることがあります。まず便を軟らかくする、という順序が基本です。
刺激性下剤を毎日使い続けるとどうなるか
このセクションが、本ページでもっともお伝えしたい内容です。
便通異常症診療ガイドライン2023は、刺激性下剤を「オンデマンド治療」と明記しました。必要なときに使う頓用薬という位置づけです。この線引きには理由があります。
| 論点 | 内容 |
|---|---|
| 効きにくくなることがある(耐性) | 連用すると、同じ量では効きにくくなり、量が増えていくことがあります。「最初は1錠で効いたのに、今は3錠」という変化は、この可能性を示します |
| 大腸黒皮症(大腸メラノーシス) | センナ・大黄などアントラキノン系の長期使用で、大腸の粘膜に色素沈着が生じることがあります。大腸内視鏡で確認されます |
| 原因の検討が先送りになる | 排便自体は得られるため、「なぜ便秘なのか」(便秘のタイプ・薬剤性・別の疾患)の確認が進みません |
| 本来の治療の順序を飛ばしている | ガイドラインの第一選択は浸透圧性下剤です。刺激性下剤の常用は、第一選択・第二選択を経験しないまま頓用薬で長期戦を続けている状態にあたります |
刺激性下剤そのものが悪い薬ということではありません。必要な場面できちんと効く、価値のある薬です。問題は、頓用として設計された薬が、毎日の薬になってしまっているという使い方のほうにあります。
⚠ 現在、刺激性下剤を毎日使っている方へ:自己判断で急にやめないでください。急に中止すると排便が止まり、かえってつらくなることがあります。切り替えは、浸透圧性下剤などを土台に置きながら段階的に進めるのが安全です。医師・薬剤師にご相談ください。
市販の酸化マグネシウムを使うときの注意
酸化マグネシウムは、市販でも購入でき、病院でも第一選択として広く使われる薬です。続けやすい薬である一方、注意すべき副作用があります。
PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)は、2020年8月に「酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い ── 高マグネシウム血症」を公表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 起こりうる副作用 | 高マグネシウム血症(吐き気・嘔吐・立ちくらみ・脱力感・徐脈・傾眠など) |
| リスクが高い方 | 高齢の方、腎機能が低下している方、長期に服用している方、高用量を使用している方 |
| 確認の方法 | 定期的な血清マグネシウム値の測定が推奨されています |
| 他の薬との関係 | テトラサイクリン系・ニューキノロン系の抗菌薬、ビスホスホネート製剤、活性型ビタミンD3製剤などの吸収に影響することがあります。服用中の薬がある方は、医師・薬剤師にご相談ください |
| 受診の目安 | 上記の症状が現れた場合は、服用を中止して速やかに医師にご相談ください |
市販で買えることと、確認が不要であることは別です。特に高齢の方、腎機能について指摘を受けたことがある方、他の薬を複数服用している方は、医師の管理下で使うほうが安全です。血液検査でマグネシウム値を確認しながら続けられます。
市販薬と処方薬は何が違うのか
「処方薬のほうが強い」という理解は、正確ではありません。実際の違いは次の通りです。
| 比較項目 | 市販の便秘薬 | 病院で処方される便秘薬 |
|---|---|---|
| 手に入れやすさ | ドラッグストア等ですぐ買えます | 受診が必要です |
| 選べるタイプ | 刺激性・酸化マグネシウム・膨張性・整腸剤・漢方・坐薬/浣腸 | 上記に加えて、PEG製剤・糖類下剤・上皮機能変容薬・胆汁酸トランスポーター阻害薬 |
| ガイドライン第一選択の薬 | 酸化マグネシウムのみ入手できます | すべて選べます |
| 便秘のタイプに合わせた選択 | 自己判断 | 問診で回数減少型か排便困難型かを見極めたうえで選びます |
| 用量の調整 | パッケージの用法どおり | 効果を見ながら医師が調整します |
| 薬剤性便秘の確認 | されません | 服用中の薬をふまえて確認します |
| 副作用の管理 | 自己管理 | 血液検査などで医師が管理します |
| 費用 | 全額自己負担 | 保険適用(自己負担1〜3割) |
違いは「強さ」ではなく、「選択肢の数」と「続けられる設計になっているかどうか」です。
市販薬を使わずに受診すべきケース
次のいずれかに当てはまる場合は、市販薬で様子を見るのではなく、受診をご検討ください。
| 状況 | 理由と対応 |
|---|---|
| 血便がある/便が細くなった/排便習慣が急に変わった | 便秘以外の原因を確認する必要があります。消化器内科の対面受診をご検討ください |
| 強い腹痛・吐き気・嘔吐を伴う/お腹が張って苦しい/ガスも出ない | 腸閉塞などの可能性があります。市販薬を使わず、速やかに医療機関を受診してください |
| 意図しない体重減少がある/50歳以上で新たに便秘になった | 同上。消化器内科の対面受診をご検討ください |
| 妊娠中・授乳中である | 使用できる薬が限られます。自己判断で使わず、医師・薬剤師にご相談ください |
| 腎機能の低下を指摘されたことがある/高齢である | 酸化マグネシウムで高マグネシウム血症のリスクがあります。医師・薬剤師にご相談ください |
| 他の薬を服用している | 相互作用の確認が必要です。医師・薬剤師にご相談ください |
| お子さんに使いたい | 年齢によって使える薬が変わります。小児科で医師にご相談ください |
処方薬に切り替える判断基準(1か月ルール)
市販薬を使うこと自体に問題はありません。判断が必要になるのは、「使っているのに変わらない」ときです。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 市販薬をたまに使い、効いている | 現状のままで差し支えありません |
| 市販薬を1か月以上使っても変わらない | 医師にご相談ください。便秘のタイプに薬が合っていない可能性があります |
| 薬の量が、使い始めたころより増えている | 医師にご相談ください。刺激性下剤への耐性が生じている可能性があります |
| 刺激性下剤を毎日使っている | 医師にご相談ください。頓用として設計された薬を常用している状態です |
| 薬を飲まないと排便がない状態が続いている | 医師にご相談ください |
| 飲み薬を使っても、いきまないと出ない | 医師にご相談ください。経口薬が効きにくいタイプの可能性があります |
こんな状態が続いていませんか【セルフチェック】
当てはまる項目を数えてみてください。
□ 市販の便秘薬を1か月以上使い続けている
□ 薬の量が、使い始めたころより増えている
□ パッケージの成分欄に「センノシド」「センナ」「ダイオウ」「ビサコジル」「ピコスルファートナトリウム」のいずれかがある薬を、毎日使っている
□ 薬を飲まないと排便がない状態が続いている
□ 飲み薬を使っても、いきまないと出ない
□ 腎機能の低下を指摘されたことがある、または65歳以上である
□ 服用中の薬が5種類以上ある
2つ以上当てはまる場合は、一度医師にご相談ください。薬のタイプを変えるだけで状況が変わることは、便秘では珍しくありません。
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便秘だけど、「市販薬で足りているか」を確認したい方には、「おうち病院 オンライン診療」という選択肢
便秘で受診をためらう理由の多くは、症状の重さではなく手間にあります。平日の日中に予約を取り、待合室で順番を待ち、排便の状況を対面で説明する——この負担が、「そこまでではない」という判断につながります。
一方で、便秘は問診で診断でき、治療の中心が内服薬である疾患です。血液検査や画像検査を必ずしも必要としないため、オンライン診療との相性がよい領域といえます。
おうち病院では、初診から保険診療で内科の診察を受けられます。
おうち病院の特徴
✅ 自宅から受診できる
診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。排便の悩みを対面で話す心理的なハードルを軽減できます。待合室で過ごす時間もありません。
✅時間通りに診察が始まる
予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。診察時間の目安は5〜15分です。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能
✅ 女性医師が丁寧に診察
おうち病院の診察は、全員女性医師が担当します。使ってきた市販薬の成分名と使用期間を、問診票にご記入ください。パッケージを手元に用意して、成分欄をそのまま書き写していただくのが確実です。服用中の薬もあわせてご記入ください。
✅受診場所と薬の受け取り場所を分けられる
受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし
受診費用の目安(保険適用・3割負担の場合)
| 費用項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 初診(保険診療費1,100円前後+診療手数料1,100円) | 2,200〜2,510円 |
| 再診(保険診療費850円前後+診療手数料1,100円) | 1,880〜2,200円 |
| おくすりおうち便(自宅配送をご希望の場合) | 900円 |
※保険診療費は自己負担割合により変わります。
処方できるお薬(すべて保険診療の対象です)
便通異常症診療ガイドライン2023が第一選択とする浸透圧性下剤から、第2選択となる新しい薬まで、便秘の治療に用いる薬をひととおり処方できます。市販では手に入らない薬が多く含まれます。
| 分類 | 主な薬剤(一般名/製品名) | 市販での入手 |
|---|---|---|
| 浸透圧性下剤(塩類下剤) | 酸化マグネシウム(マグミット など) | ○ 市販あり |
| 浸透圧性下剤(糖類下剤) | ラクツロース(ラグノスNF経口ゼリー) | × 処方のみ |
| 浸透圧性下剤(PEG製剤) | マクロゴール4000配合剤(モビコール配合内用剤) | × 処方のみ |
| 上皮機能変容薬 | ルビプロストン(アミティーザ)/リナクロチド(リンゼス) | × 処方のみ |
| 胆汁酸トランスポーター阻害薬 | エロビキシバット(グーフィス) | × 処方のみ |
| 膨張性下剤 | ポリカルボフィルカルシウム など | ○ 類似成分あり |
| 刺激性下剤 | センノシド(プルゼニド)/ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)/センナ(アローゼン)/ビサコジル | ○ 市販あり |
| 坐薬・浣腸 | ビサコジル坐薬/炭酸水素ナトリウム坐薬/グリセリン浣腸 | ○ 市販あり |
| 漢方薬 | 麻子仁丸/潤腸湯/大建中湯/大黄甘草湯 など | ○ 市販あり(用量は異なります) |
※処方の可否・用量は、症状・既往歴・服用中の薬との相互作用をふまえ、医師の診察のうえで判断します。
おうち病院 オンライン診療への受診の流れ
- おうち病院のトップページから内科を選択し受診予約
- 事前問診票に回答(使ってきた市販薬の成分名と期間・排便の回数・便の形・服用中の薬など)
- ビデオ通話で医師と診察(約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
- 処方薬を薬局に受け取りに行く、または自宅に配送してもらう
- 経過を見ながら調整 — 漢方薬は1〜3か月の継続で判断するため、定期的に経過を確認します
対面での受診をご案内するケース:血便がある場合、便が細くなった場合、排便習慣が急に変わった場合、意図しない体重減少がある場合、発熱や強い腹痛を伴う場合、お腹にしこりを触れる場合、50歳以上で新たに便秘になった場合は、大腸内視鏡検査などが必要となることがあるため、対面での受診をご案内しています。また、いきんでも出ない・指で押さないと出ないといった便排出障害が疑われる場合は、直腸診や骨盤底の評価が必要になるため、肛門科・消化器内科への対面受診をご案内することがあります。
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よくある質問(FAQ)
Q. 市販の便秘薬はどれを選べばいいですか?
A.いまの状態によって変わります。便が硬くてコロコロしている場合は酸化マグネシウム(浸透圧性下剤)、食事量が少なく便の量そのものが少ない場合は膨張性下剤、何日も出ておらず今日出したい場合は刺激性下剤を頓用として、というのが基本の考え方です。腹痛を伴う場合は自己判断せず、医師にご相談ください。
Q. 便秘薬は毎日飲んでも大丈夫ですか?
A.薬のタイプによります。酸化マグネシウム・膨張性下剤・整腸剤は継続を前提とした薬です。一方、センノシド・センナ・ダイオウ・ビサコジル・ピコスルファートナトリウムといった刺激性下剤は、便通異常症診療ガイドライン2023で「オンデマンド治療(頓用)」と位置づけられており、毎日使う薬としては想定されていません。
Q. 自分が使っている薬がどのタイプか分かりません。
A.パッケージ裏面の「成分・分量」欄をご確認ください。センノシド・センナ・ダイオウ・アロエ・ビサコジル・ピコスルファートナトリウムのいずれかがあれば刺激性下剤、酸化マグネシウム・水酸化マグネシウムがあれば浸透圧性下剤、プランタゴ・オバタ種皮があれば膨張性下剤、ビフィズス菌・ラクトミン・酪酸菌があれば整腸剤です。
Q. 刺激性下剤を毎日飲んでいます。やめたほうがいいですか?
A.自己判断で急にやめないでください。急に中止すると排便が止まり、かえってつらくなることがあります。連用すると効きにくくなることがあるため見直しの対象にはなりますが、切り替えは浸透圧性下剤などを土台に置きながら段階的に進めるのが安全です。医師・薬剤師にご相談ください。
Q. 市販の酸化マグネシウムを使うときの注意点はありますか?
A.高マグネシウム血症という副作用に注意が必要です。PMDAは2020年8月に適正使用の注意を公表しており、高齢の方・腎機能が低下している方・長期服用の方・高用量を使用している方でリスクが高まります。また一部の抗菌薬やビスホスホネート製剤などの吸収に影響することがあります。服用中の薬がある方は、医師・薬剤師にご相談ください。
Q. 市販薬から処方薬に切り替える目安はありますか?
A.1か月が目安です。市販薬を1か月以上使っても変わらない場合、薬の量が使い始めたころより増えている場合、刺激性下剤を毎日使っている場合、飲み薬を使ってもいきまないと出ない場合は、一度医師にご相談ください。便秘のタイプに薬が合っていない可能性があります。
Q. 妊娠中に市販の便秘薬を使ってもいいですか?
A.自己判断での使用は避けてください。妊娠中は使用できる薬が限られ、刺激性下剤の一部は慎重な扱いが必要とされています。処方薬でも、ルビプロストン(アミティーザ)は妊婦の方には使用できません。妊娠週数・授乳の有無によって選択肢が変わりますので、医師・薬剤師にご相談ください。
Q. 市販薬と処方薬では、費用はどちらが安くなりますか?
A.使う薬によって変わります。酸化マグネシウムが中心であれば、保険診療(自己負担1〜3割)のほうが総額を抑えられることが多くなります。一方、上皮機能変容薬や胆汁酸トランスポーター阻害薬を使う場合は、市販薬と同程度かやや高くなることもあります。ただし処方では、便秘のタイプの見極め・用量の調整・副作用の管理が受けられます。