「アムロジピンを処方されたけれど、どんな薬なのだろう」「足がむくむのは薬のせい?」——アムロジピンを飲み始めた方や、長く飲んでいる方から、こうした疑問がよく聞かれます。結論からお伝えすると、アムロジピン(商品名:アムロジン、ノルバスクなど)は、血管を広げて血圧を下げるカルシウム拮抗薬で、1日1回の服用で効果が続きやすく、高血圧の治療で広く使われている薬の一つです。 主な副作用は足のむくみや顔のほてりで、量が多いほど出やすいとされています。本ページでは、アムロジピンの効き方と飲み方、副作用、飲み忘れたときの対応、飲み合わせの注意をご案内します。
この記事の要点
先に結論だけを知りたい方のために、本ページの内容を5つにまとめました。
- アムロジピンはカルシウム拮抗薬で、血管の筋肉をゆるめて血管を広げ、血圧を下げます。高血圧と狭心症の治療に使われます
- 高血圧では、成人は1日1回2.5〜5mgから始め、効果が足りなければ1日1回10mgまで増やすことがあります(添付文書)
- 体の中に長くとどまる薬(半減期は約35時間)で、効果が安定するまで1〜2週間ほどかかることがあります
- 主な副作用は足のむくみ、顔のほてり、動悸、頭痛などで、むくみは量が多いほど出やすいとされています
- グレープフルーツジュースは、効き目を強めるおそれがあるため、添付文書で注意が必要とされています

目次
アムロジピンはどんな薬?
アムロジピンは、カルシウム拮抗薬と呼ばれる降圧薬の一つです。血管の壁の筋肉にカルシウムが入り込むのを抑えることで、筋肉をゆるめて血管を広げ、血圧を下げます。高血圧の治療で最初に使われることが多い薬の一つで、心臓に血液を送る冠動脈も広げるため、狭心症の治療にも使われます。
アムロジピンの基本情報を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般名 | アムロジピンベシル酸塩 |
| 主な商品名 | アムロジン、ノルバスク、ジェネリック医薬品(アムロジピン錠・OD錠「〇〇」) |
| 分類 | カルシウム拮抗薬(ジヒドロピリジン系) |
| 使われる病気 | 高血圧症、狭心症 |
| 高血圧での飲み方(成人) | 1日1回2.5〜5mg。効果が足りなければ1日1回10mgまで |
| 剤形 | 錠剤、OD錠(口の中で溶ける錠剤) |
※ほかの降圧薬(ARBなど)とアムロジピンを1錠にまとめた「配合剤」もあります。
OD錠は、口の中で溶けるため、唾液でのみ込むこともできます。ただし、寝たままの状態では水なしで飲まないでください。のみ込む力が弱い方は、水と一緒に飲むほうが安心な場合もあるため、薬剤師に確認してください。
効果はいつから?どれくらい続く?
アムロジピンは、体の中に長くとどまる薬で、1回飲んだあと血液中の量が半分になるまでに約35時間かかるとされています。そのため1日1回の服用で効果が1日中続きやすい一方、飲み始めてから効果が安定するまでには1〜2週間ほどかかることがあります。
飲み始めてすぐに血圧が下がらなくても、自己判断で量を増やさず、家庭で血圧を測りながら様子を見てください。量を増やすかどうかは、1〜4週間ほどの家庭血圧の記録をもとに医師が判断します。家庭血圧の測り方は「家庭血圧の正しい測り方と記録のコツ|血圧手帳・アプリどちらでもOK」で解説しています。
アムロジピンの副作用|むくみ・ほてり・動悸
このセクションが、本ページでもっともお伝えしたい内容です。アムロジピンの副作用の多くは軽いものとされていますが、血管を広げる働きに関係した副作用が出ることがあります。主な副作用と対応の目安を表にまとめました。
| 副作用 | 出やすい状況 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 足(くるぶし)のむくみ | 量が多いほど出やすい(10mgで多いとされる) | 医師に伝える。量の調整や、ARBとの組み合わせで軽くなることがある |
| 顔のほてり・頭痛 | 飲み始めに出やすい | 続くときは医師に相談 |
| 動悸 | 飲み始めや、量を増やしたとき | 続くときは医師に相談 |
| めまい・立ちくらみ | 血圧が下がりすぎたとき | ゆっくり立ち上がる。続くときは量の調整を相談 |
| 歯ぐきの腫れ(歯肉肥厚) | 長く飲んでいるとき | 歯科で口の中を清潔に保つ。気になるときは医師に相談 |
まれに、肝臓の働きの異常(皮膚や白目が黄色くなる、強いだるさ)、血液の異常(のどの痛みや発熱が続く、あざができやすい)、脈の異常(脈が遅い、ふらつき、気を失う)、筋肉の異常(筋肉の痛み、力が入らない、赤褐色の尿)などの重い副作用が報告されています。こうした症状が出たときは、すぐに医療機関を受診してください。
むくみが気になるとき
アムロジピンによるむくみは、心臓や腎臓の病気によるむくみとは仕組みが違い、血管が広がることで足に水分がたまりやすくなるために起こるとされています。そのため、利尿薬では改善しにくく、量を減らしたり、ARBなどと組み合わせたりすることで軽くなることがあります。むくみが気になっても自己判断でやめず、医師にご相談ください。
飲み忘れたときの対応
アムロジピンは効果が長く続く薬のため、1回飲み忘れても、すぐに血圧が大きく上がることは多くありません。飲み忘れに気づいたときは、次の目安で対応してください。
| 気づいたとき | 対応 |
|---|---|
| いつもの時間から間もない | 気づいた時点で1回分を飲む |
| 次に飲む時間が近い | 忘れた分は飲まず、次の時間に1回分を飲む |
| どちらか迷う | 薬局の薬剤師に確認する |
⚠ 2回分を一度に飲まないでください。 血圧が下がりすぎて、めまいや転倒の原因になることがあります。
飲み忘れが多い方は、朝食後など生活の流れに組み込みやすい時間に変えられないか、医師に相談できます。スマートフォンのアラームや、曜日ごとに分けられる服薬カレンダーも役立ちます。
飲み合わせの注意|グレープフルーツ・ほかの薬
アムロジピンは、主に腸や肝臓の酵素で分解される薬のため、この酵素の働きを弱める食品や薬と一緒にとると、効き目が強く出ることがあります。代表的なのがグレープフルーツジュースで、添付文書でも併用に注意が必要とされています。グレープフルーツのほか、スウィーティーや文旦などの一部のかんきつ類にも同じような成分が含まれるため、気になるときは薬剤師に確認してください。
ほかの病院で処方された薬や、市販薬・サプリメントとの飲み合わせも、確認が必要なことがあります。お薬手帳を1冊にまとめ、新しい薬を始めるときは医師や薬剤師に見せてください。
妊娠中・授乳中の方へ
アムロジピンは、以前は妊娠中の使用が禁止されていましたが、現在の添付文書では、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に使われる薬とされています。授乳中については、母乳への移行が報告されており、授乳を続けるかどうかを医師と相談して決めます。妊娠を考えている方、妊娠中・授乳中の方は、必ず医師に伝えてください。
こんな状態が続いていませんか【セルフチェック】
アムロジピンを続けるうえで、医師に相談したほうがよいことがないかを確かめるためのチェックです。当てはまる項目を数えてみてください。
□ 夕方になると、足のむくみが気になる
□ 飲み始めてから、顔のほてりや頭痛が続いている
□ 立ちくらみやめまいを感じることがある
□ 飲み忘れることが多い
□ グレープフルーツジュースをよく飲む
□ 家で血圧を測っていない
□ 薬をもらうための通院が負担になっている
2つ以上当てはまる場合は、一度医師にご相談ください。副作用が気になるときも、自己判断でやめずに相談してください。激しい頭痛や胸の痛み、手足のまひ・しびれなどがあるときは、血圧の値や項目の数にかかわらず、すぐに119番に連絡してください(迷うときは#7119)。

「アムロジピン1種類で安定している」なら、「おうち病院 オンライン高血圧外来」という選択肢
アムロジピン1種類で血圧が落ち着いている方にとって、薬を受け取るための毎回の通院は、負担に感じやすいものです。おうち病院の高血圧外来では、すでに高血圧と診断されて治療を受けている方を対象に、家庭血圧の記録とお薬手帳をもとに、ビデオ通話で処方の継続や量の相談を行っています。アムロジピンは、おうち病院の高血圧外来で処方している代表的な薬の一つで、1〜2種類の薬で安定していて、家庭で血圧を測っている方は、オンライン診療と相性がよいといえます。一方で、血液検査はオンラインではできないため、3〜4か月ごとに対面の医療機関で受けていただきます。
おうち病院の特徴
おうち病院の高血圧外来には、通院の負担を減らすための次のような特徴があります。
✅ 診察するのは全員が女性医師:
予約日時を選ぶときの「医師フィルター」で、医師を選んで予約できます。
✅ 時間通りに診察が始まる:
予約した時間に診察が始まるため、仕事や家事の合間にも予定を組みやすくなります。
✅ 平日・土日祝日も朝6時〜深夜0時まで受診できる:
最終の診察枠は23:45〜0:00で、予約は枠の1時間前まで受け付けています。
✅ 受診場所と薬の受け取り場所を分けられる:
処方せんは、全国8,200店舗以上の連携薬局から選んだ薬局へ送られます。自宅に届ける「おくすりおうち便」も選べます。
✅ 費用が事前にわかる:
診察料の目安とシステム利用手数料を、予約の前に確認できます。
受診費用の目安(保険適用・3割負担の場合)
オンライン診療でも、対面の診療と同じく健康保険が使えます。初診と再診の目安は次のとおりです。
| 項目 | 初診 | 再診 |
|---|---|---|
| 診察料(3割負担) | 1,000〜1,200円 | 800〜900円 |
| システム利用手数料 | 1,100円 | 1,100円 |
| 合計の目安 | 約2,100〜2,300円 | 約1,900〜2,000円 |
処方できるお薬(すべて保険診療の対象です)
おうち病院の高血圧外来では、すでに処方されている降圧薬の継続を基本に、医師が診察のうえで処方を判断します。主な処方例は次のとおりです。
| 分類 | 主な薬剤(一般名(商品名)) | 市販での入手 |
|---|---|---|
| カルシウム拮抗薬 | アムロジピン(アムロジン など) | 不可 |
| ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) | アジルサルタン(アジルバ)、オルメサルタン(オルメテック など)、テルミサルタン(ミカルディス など) | 不可 |
※上の表は処方例です。このほかの降圧薬の継続も、医師が診察のうえで判断します。
※麻薬・向精神薬に加え、抗悪性腫瘍剤・免疫抑制剤などのハイリスク薬は、オンライン診療では処方できません。血液をサラサラにする薬、糖尿病の薬、不整脈の薬などを飲んでいる方は、すべての処方を把握している対面のかかりつけ医での治療が適しています。
おうち病院 高血圧外来への受診の流れ
受診の前に、3か月以内のお薬手帳と、家庭で測った血圧の記録(血圧手帳、または血圧アプリの画面)をご用意ください。この2つが確認できない場合は、オンライン診療では処方できないことがあります。
- 予約:おうち病院のトップページ、または高血圧外来のページから、受診したい日時を選んで予約します
- 事前問診:いま飲んでいる薬と、お薬手帳・血圧の記録の写真を、問診票で共有します
- ビデオ通話で診察:血圧の記録とお薬手帳をもとに、医師が処方の継続や調整を判断します
- 薬の受け取り:指定した連携薬局で受け取るか、おくすりおうち便で自宅に届けてもらいます
- 経過の確認:家庭での血圧測定を続け、3〜4か月ごとに対面の医療機関で血液検査を受けていただきます
⚠ オンライン診療ではなく、対面での受診をお願いするケース
次に当てはまる場合は、オンライン診療ではなく、対面の内科・循環器内科での受診をお願いしています。安全に治療を続けるための線引きですので、ご理解ください。
- 高血圧と診断されたことがない(健診で指摘されただけで、まだ治療を始めていない):診断には対面での測定や検査が必要です
- お薬手帳で降圧薬の処方を確認できない、家庭で測った血圧の記録がない
- 3〜4か月以上、血液検査を受けていない:腎臓の働きやカリウムの値を確認する必要があります
- 高血圧以外の持病で多くの薬を飲んでいる、またはハイリスク薬を処方されている:複数の薬の調整は、すべての処方を把握しているかかりつけ医が適しています
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある:使える降圧薬が限られるため、産婦人科と相談してください
⚠ 血圧の値にかかわらず、激しい頭痛、顔や手足のまひ・しびれ、ろれつが回らない、胸や背中の激しい痛み、息苦しさがある場合は、ためらわずに119番に連絡してください。 救急車を呼ぶか迷うときは、救急安心センター(#7119)に相談できます。症状がなくても家庭で180/110mmHg以上が続くときは、当日中に医療機関に相談してください。

あわせてお読みください
アムロジピンでの治療を続けるために、次の記事もご覧ください。
- ほかの降圧薬と比べたい方へ → 血圧を下げる薬(降圧薬)の種類と選び方|「軽い降圧剤」はある?副作用・即効性も解説
- 薬が切れそうな方へ → 血圧の薬だけもらいたい・薬が切れそうなとき|処方を受ける方法と注意点
- 薬を減らしたい方へ → 血圧の薬を減らしたい・やめたい|減らせる条件と医師への相談の仕方
- オンライン診療が使えるか確かめたい方へ → 高血圧のオンライン診療|向いている人・必要な準備(お薬手帳・血圧の記録)・費用
- 受診について詳しく知りたい方へ → おうち病院 オンライン高血圧外来
この記事の監修
本記事は、おうち病院 医師チームが監修しています。医師チームは、産婦人科・皮膚科・内科などを専門とする医師で構成され、全員が女性医師です。記事の内容は、公的機関や学会のガイドラインをもとに医師が確認しています。
よくある質問
受診の前によく寄せられる疑問をまとめました。それぞれ、最初の一文で答えをお伝えしています。
Q. アムロジピンはどんな薬ですか?
A. 血管の筋肉をゆるめて血管を広げ、血圧を下げるカルシウム拮抗薬です。1日1回の服用で効果が続きやすく、高血圧の治療で最初に使われることが多い薬の一つです。狭心症の治療にも使われます。
Q. アムロジピンの副作用には何がありますか?
A. 主な副作用は、足のむくみ、顔のほてり、動悸、頭痛などで、むくみは量が多いほど出やすいとされています。長く飲んでいると、歯ぐきが腫れることもあります。まれに肝臓・血液・脈・筋肉の重い副作用が報告されているため、皮膚が黄色くなる、のどの痛みや発熱が続く、脈が遅く気を失いそうになる、筋肉の痛みや赤褐色の尿があるなどのときは、すぐに受診してください。
Q. アムロジピンで足がむくむのはなぜですか?
A. 血管が広がることで、足に水分がたまりやすくなるためと考えられています。心臓や腎臓の病気によるむくみとは仕組みが違うため、量の調整や、ARBなどとの組み合わせで軽くなることがあります。自己判断でやめずに、医師に相談してください。
Q. アムロジピンを飲み忘れたらどうすればいいですか?
A. いつもの時間から間もなければ、気づいた時点で1回分を飲みます。次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まずに次の時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲むことは避けてください。
Q. アムロジピンとグレープフルーツは一緒にとってはいけませんか?
A. グレープフルーツジュースは、アムロジピンの効き目を強めるおそれがあるため、添付文書で併用に注意が必要とされています。グレープフルーツジュースは控え、飲みたい場合は医師・薬剤師に相談してください。スウィーティーや文旦などの一部のかんきつ類にも、同じような成分が含まれます。
Q. アムロジピンの効果は、いつから出ますか?
A. 体の中に長くとどまる薬のため、効果が安定するまでに1〜2週間ほどかかることがあります。飲み始めてすぐに下がらなくても、自己判断で量を増やさず、家庭で血圧を測りながら医師の指示に従ってください。
Q. アムロジピンは、オンライン診療でも処方してもらえますか?
A. はい、すでに高血圧と診断されてアムロジピンを飲んでいる方は、オンライン診療で処方を続けられることがあります。おうち病院では、3か月以内のお薬手帳と家庭で測った血圧の記録の添付をお願いしています。血液検査は、3〜4か月ごとに対面の医療機関で受けていただきます。
参考文献・出典
本ページは、次の公的機関・学会の情報をもとに作成しています。
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「アムロジピンOD錠「TCK」 添付文書(2026年6月改訂 第3版)」(先発品のノルバスク・アムロジンの添付文書もPMDAで確認できます)
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医療用医薬品 情報検索」
- 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」2025年