更年期はいつからいつまで?年齢の目安と簡略更年期指数(SMI)セルフチェック

「これって更年期の始まりなのだろうか」「あと何年続くのだろう」——不調そのものよりも、先が見えないことのほうがつらいという声をよく聞きます。更年期には医学的な定義があり、年齢の目安も、症状の重さを点数で測る方法もあります。本ページでは更年期の期間の考え方を整理したうえで、簡略更年期指数(SMI)による10項目のセルフチェックをご紹介します。

この記事で分かること

  • 更年期とは閉経を挟んだ前後10年間を指し、日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳
  • したがって目安はおおよそ45〜55歳。ただし個人差が大きい
  • 「更年期症状」と「更年期障害」は別のもので、日常生活に支障が出ている状態が治療の対象
  • 簡略更年期指数(SMI)10項目で、症状の重さを点数化して確認できる
  • 51点以上が、医師の診察と治療を検討する目安
  • 更年期症状を自覚した女性の約8割が受診していない(厚生労働省・2022年)

更年期はいつから いつまでですか

更年期とは、閉経を挟んだ前後10年間を指す期間の呼び名です。 医学的には「周閉経期」とも呼ばれます。

日本人女性の閉経の平均年齢は50.5歳とされているため、おおよそ45歳から55歳ごろが更年期にあたります。ただしこれは平均値であり、閉経が45歳の方であれば40〜50歳、55歳の方であれば50〜60歳が更年期になります。「何歳から何歳まで」は人によって10年近くずれます。

目安
日本人女性の平均閉経年齢50.5歳
更年期の定義閉経を挟んだ前後10年間(周閉経期)
一般的な更年期の年齢おおよそ45〜55歳
閉経の判定月経が12か月以上来ない状態が続いたとき(さかのぼって判定します)
40歳未満で月経が3か月以上ない場合早発卵巣不全の可能性。婦人科での検査が必要

閉経は「後から振り返って決まる」ものです。 最後の月経から12か月以上が経過して初めて「あのときが閉経だった」と判定されます。そのため、渦中にいるときは自分が更年期のどのあたりにいるのかがわかりにくく、これが「いつまで続くのか」という不安につながります。

40歳未満で月経が3か月以上ない場合は、更年期ではなく早発卵巣不全の可能性があります。詳しくは 若年性更年期障害とは?30代の不調の原因と、受診すべきタイミング をご覧ください。

「更年期症状」と「更年期障害」は違います

この2つは、厚生労働省の資料で明確に区別されています。

定義対応
更年期症状更年期に現れるさまざまな症状のうち、他の疾患に起因しないもの症状があること自体は珍しくない
更年期障害それらの症状によって日常生活に支障をきたす状態治療の対象になる

つまり、ほてりや発汗があること自体は治療の対象ではなく、それによって仕事や家事、人付き合いに支障が出ていることが治療の対象です。「この程度で病院に行っていいのか」と迷ったときの判断軸は、症状の強さではなく生活への影響だとお考えください。

更年期の症状は3つに分けられます

症状は多岐にわたりますが、下の3分類で整理すると全体像がつかめます。

分類主な症状詳しい解説
血管運動症状ほてり、のぼせ、発汗、冷え、動悸更年期のホットフラッシュ
精神症状イライラ、不安、不眠、抑うつ、無気力更年期のうつとうつ病の違い更年期の不眠
その他の身体症状腰痛、関節痛、肩こり、めまい、耳鳴り、頭痛、疲労感、皮膚の乾燥、頻尿・尿もれ更年期の動悸・めまい

【セルフチェック】簡略更年期指数(SMI)

症状の重さを点数で確認する方法があります。**簡略更年期指数(SMI)**と呼ばれる10項目の指標です。

各項目について、ご自身の症状が「強・中・弱・無」のどれに当てはまるかを選び、点数を合計してください。

#症状
1顔がほてる10630
2汗をかきやすい10630
3腰や手足が冷えやすい14950
4息切れ、動悸がする12840
5寝つきが悪い、または眠りが浅い14950
6怒りやすく、すぐイライラする12840
7くよくよしたり、憂うつになることがある7530
8頭痛、めまい、吐き気がよくある7530
9疲れやすい7420
10肩こり、腰痛、手足の痛みがある7530

合計点の見方

合計点評価
0〜25点上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう
26〜50点食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう
51〜65点医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けた方がいいでしょう
66〜80点長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう
81〜100点各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう

51点以上が、医師に相談する目安です。 ただしこれは判断の材料であって診断ではありません。点数が50点以下でも生活に支障が出ているなら相談する価値がありますし、逆に点数が高くても他の病気が背景にあることもあります。

更年期障害と間違えやすい病気

点数が高いからといって、原因が更年期とは限りません。 以下の病気は更年期障害とよく似た症状を示し、いずれも検査で確認できます。

紛らわしい病気似ている症状見分けるポイント検査
甲状腺機能亢進症動悸、発汗、イライラ体重が減る、手指のふるえ血液検査(TSH・FT4)
甲状腺機能低下症だるさ、むくみ、気分の落ち込み寒がり、便秘、体重増加血液検査(TSH・FT4)
鉄欠乏性貧血動悸、息切れ、疲労感、めまい立ちくらみ、爪が割れやすい血液検査(Hb・フェリチン)
うつ病気分の落ち込み、不眠、意欲低下朝が最もつらい、2週間以上ほぼ毎日続く問診・心理検査

詳しくは 更年期の動悸・めまい更年期のうつとうつ病の違い をご覧ください。

更年期はいつ終わりますか

明確な「終わり」の日はありません。 更年期は閉経の前後10年という期間の呼び名なので、閉経から5年ほど経てば期間としては終わることになります。

症状の経過としては、閉経の前後にほてり・発汗などの血管運動症状がピークを迎え、その後、年単位で軽くなっていく方が多くみられます。ただし個人差が大きく、閉経後も症状が続く方がいます。

ここで注意していただきたいのは、「終わるまで我慢する」という選択が最善とは限らないことです。 更年期の期間は5〜10年に及びます。その間に仕事の機会を失ったり、家族関係が悪化したり、睡眠不足から他の不調が連鎖したりすることがあります。治療で軽減できる症状である以上、我慢の対象とする必要はありません。

参考:女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「更年期障害とは?」(厚生労働省研究班監修)

8割の人が受診していない、という現実

「病院に行くほどではない」と感じて我慢していませんか。厚生労働省が2022年7月26日に公表した「更年期症状・障害に関する意識調査」では、次の結果が示されています。

項目女性40歳代女性50歳代
医療機関で更年期障害と診断された3.6%9.1%
更年期障害の可能性があると感じている28.3%38.3%
症状を自覚しながら受診していない81.7%78.9%

受診しなかった理由として最も多かったのは「医療機関に行くほどのことではない」、次いで「市販薬などを飲んで症状を抑えている」「我慢できる」でした。

つまり、更年期の不調は「治療法がない」から放置されているのではなく、受診という行為そのもののハードルが高いために放置されています。仕事や家庭の都合で平日昼間に時間が取れない、婦人科の待合室に入りづらい、症状を言葉にしづらい——こうした事情は、多くの方に共通するものです。

こんな状態が続いていませんか【セルフチェック】

SMIの点数とは別に、生活への影響という観点でも確認してみてください。

□ 症状のせいで仕事の効率が落ちている、または休むことがある
□ 家族に強く当たってしまい、関係がぎくしゃくしている
□ 人前で汗が出るのが気になって、外出や人付き合いを避けるようになった
□ 夜眠れず、日中の集中力が落ちている
□ 「更年期だから仕方ない」と思って、誰にも相談していない
□ 市販薬やサプリメントを試したが、変化を感じられなかった
□ 症状がいつまで続くのかわからず、それ自体が不安になっている

2つ以上当てはまる場合は、SMIの点数にかかわらず相談する価値があります。 治療の対象は「症状の強さ」ではなく「生活への支障」だからです。

参考:厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」結果概要(2022年7月26日)

更年期の治療にはどんな選択肢がありますか

治療法内容保険適用おうち病院での取り扱い
漢方薬体質に合わせて処方。加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・温経湯などありあり(オンライン・保険診療)
ホルモン補充療法(HRT)減少したエストロゲンを補うありなし(対面の婦人科へ)
向精神薬抑うつ・不安が強い場合ありなし(対面の心療内科・精神科へ)
生活習慣の調整睡眠・運動・食事・環境調整診察時に助言

詳しくは 更年期障害の漢方更年期のホルモン補充療法(HRT) をご覧ください。

更年期障害かも?でも婦人科は敷居が高いと感じる方は、「おうち病院 オンライン診療」という選択肢

「婦人科に行ったほうがいいのはわかっているが、平日に時間が取れない」「この点数で受診してよいのか迷う」——そうした理由で先延ばしにしている方は、オンライン診療から始める方法があります。

おうち病院では、スマートフォン・PCから保険適用で内科の診察を受けられます。更年期症状に対しては、加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・温経湯などの漢方薬を保険診療で処方しています。漢方薬の処方にあたって、事前の検査資料は必要ありません。

おうち病院の特徴

✅ 自宅から受診できる

スマートフォン・PCから問診・診察が完結します。ほてりや気分の変動といった、対面では話しづらい症状も、自室から落ち着いて相談できます。待合室で他の患者さんと顔を合わせることもありません。

時間通りに診察が始まる

予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能

✅ 女性医師が丁寧に診察

診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「どの症状がいちばんつらいか」「いつから続いているか」を落ち着いて整理していただけます。

受診場所と薬の受け取り場所を分けられる

受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし

受診費用の目安(保険適用)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

おうち病院 オンライン診療への受診の流れ

  1. おうち病院のトップページから内科を選択し受診予約
  2. 事前問診票に回答(SMIの点数・症状の内容と程度・月経の状況・日常生活への影響・現在服用中の薬など)
  3. ビデオ通話で医師と診察 — 体質に合った漢方薬を選びます
  4. 処方薬を薬局に受け取りに行く、または自宅に配送してもらう
  5. 経過を見ながら調整 — 漢方薬は1〜3か月の継続で判断するため、定期的に経過を確認します

対面受診をおすすめする場合

以下に当てはまる場合は、対面での受診をご検討ください。オンライン診察の中で医師が対面受診の必要性を判断した場合も、あらためてご案内します。

  • 不正出血がある、月経量が急に増えた場合(婦人科へ)
  • ホルモン補充療法(HRT)を希望する場合(対面の婦人科へ)
  • 甲状腺疾患や貧血が疑われ、血液検査が必要な場合
  • 気分の落ち込みが2週間以上ほぼ毎日続いている場合(心療内科・精神科へ)
  • 40歳未満で月経が3か月以上ない場合(婦人科での検査が必要です)

受診先の全体像は 更年期は何科に行けばいい?症状タイプ別・診療科の早見表 で整理しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 更年期は何歳から何歳までですか?

A.更年期とは閉経を挟んだ前後10年間を指す期間の呼び名で、日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳です。したがって目安はおおよそ45〜55歳になります。ただしこれは平均値であり、閉経が45歳の方なら40〜50歳、55歳の方なら50〜60歳が更年期にあたります。何歳から何歳までは人によって10年近くずれますので、年齢だけで判断せず症状と月経の変化をあわせて考えてください。

Q. 更年期はいつ終わりますか?

A.明確な終わりの日はありません。閉経の前後10年という期間の呼び名なので、閉経から5年ほど経てば期間としては終わることになります。症状としては閉経の前後にほてり・発汗などがピークを迎え、その後年単位で軽くなる方が多くみられますが、閉経後も続く方がいます。ただし「終わるまで我慢する」ことが最善とは限りません。期間は5〜10年に及ぶため、生活に支障が出ているなら治療を検討してください。

Q. 閉経はどうやって判定しますか?

A.月経が12か月以上来ない状態が続いたときに、さかのぼって「最後の月経のときが閉経だった」と判定します。つまり閉経はリアルタイムには決まらず、後から振り返って確定するものです。渦中にいるときは自分が更年期のどのあたりにいるかがわかりにくく、これが「いつまで続くのか」という不安の一因になっています。

Q. 簡略更年期指数(SMI)とは何ですか?

A.更年期症状の重さを点数で確認する10項目の指標です。顔のほてり、汗のかきやすさ、冷え、息切れ・動悸、寝つきの悪さ、イライラ、憂うつ、頭痛・めまい・吐き気、疲れやすさ、肩こり・腰痛の各項目について「強・中・弱・無」で点数をつけ、合計します。51点以上が医師に相談する目安とされています。ただし診断ではなく、あくまで判断の材料としてお使いください。

Q. SMIが50点以下なら受診しなくていいですか?

A.そうとは限りません。治療の対象は症状の強さではなく、生活への支障です。厚生労働省の資料でも、更年期に現れる症状のうち他の疾患に起因しないものを「更年期症状」、それによって日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」と区別しています。点数が50点以下でも、仕事や家事、人付き合いに影響が出ているなら相談する価値があります。

Q. 更年期症状か、他の病気かを見分けるには?

A.甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症・鉄欠乏性貧血・うつ病は、更年期障害とよく似た症状を示します。見分けるポイントは、体重の変化、暑がりか寒がりか、手指のふるえ、朝がとくにつらいかどうかなどです。いずれも血液検査や問診で確認できますので、SMIの点数が高い場合はまず他の病気を除外しておくことをおすすめします。

Q. 更年期障害の治療は保険適用になりますか?

A.なります。更年期障害と診断された場合、漢方薬・ホルモン補充療法・向精神薬のいずれも健康保険の適用を受けられます。おうち病院のオンライン診療も初診から保険診療に対応しており、診察料1,000〜1,200円とシステム利用手数料1,100円で、合計約1,900〜2,400円が目安です。ドラッグストアで購入する市販薬やサプリメントは保険適用外です。

Q. 40代前半ですが、更年期の可能性はありますか?

A.あります。閉経が45歳前後の方であれば、40歳ごろから更年期に入っている計算になります。一方で、40歳未満で月経が3か月以上ない場合は早発卵巣不全の可能性があり、放置すると骨密度の低下や動脈硬化のリスクがあるため、婦人科での検査が必要です。40代前半で月経の乱れと不調が重なっている場合は、一度医師にご相談ください。

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