花粉症は何科?|症状別の受診先早見表と、病院に行くべき判断基準

鼻は耳鼻科、目は眼科、では両方つらいときはどこへ行けばいいのか——花粉症で受診を考えたとき、多くの方が最初につまずくのがこの点です。花粉症患者を対象とした調査では、約半数が「一度も医療機関を受診したことがない」と回答しています。本ページでは受診先を症状別の早見表で示し、市販薬で様子を見てよい範囲と、受診を検討すべきサインまでをご案内します。

この記事でわかること

  • 鼻の症状が中心なら耳鼻咽喉科、目なら眼科、肌なら皮膚科、複数の部位にまたがるなら内科・アレルギー科が基本です
  • 薬をもらうことが目的なら、内科(オンライン診療を含む)で完結します。耳鼻咽喉科でなければ処方できない薬があるわけではありません
  • 市販薬を2週間続けて変化がない場合・鼻づまりで眠れない場合・眠気で生活に支障が出ている場合は、受診の目安です
  • アレルゲンを特定する検査、舌下免疫療法、手術療法をご希望の場合は、対面での受診が必要です
  • おうち病院のオンライン花粉症外来は初診から保険診療に対応し、内服・点鼻・点眼・塗り薬の処方が可能です(最大60日分)

症状別・受診先の早見表

まず結論からお示しします。ご自身の症状に最も近い行をご覧ください。

主な症状基本の受診先補足
くしゃみ・鼻水・鼻づまり耳鼻咽喉科鼻の中を直接観察でき、副鼻腔炎などの鑑別もできます
目のかゆみ・充血・涙目眼科角膜の状態を確認できます。コンタクト装用中の方は特に
まぶた・顔・首の赤みやかゆみ皮膚科花粉症皮膚炎、アトピー性皮膚炎などの鑑別を行います
複数の部位にまたがる/全身のだるさも伴う内科・アレルギー科内服薬を中心に、全体をまとめて診てもらえます
子どもの花粉症小児科(または耳鼻咽喉科)年齢に応じた薬の選択が必要です
例年と同じ症状で、薬の処方が目的内科(オンライン診療を含む)診断がついている再発なら、内科で完結します
アレルゲンを特定したい(血液検査)耳鼻咽喉科・アレルギー科・内科(対面)検査には対面受診が必要です
舌下免疫療法を受けたい耳鼻咽喉科・アレルギー科(対面)初回投与は医療機関で行う必要があります

ここでお伝えしたい要点は1つです。「耳鼻咽喉科でなければ花粉症の薬を出せない」ということはありません。薬を受け取ることが目的であれば、内科で完結します。受診先で迷って先延ばしにするより、まず内科で相談し、必要に応じて専門科を紹介してもらうほうが、結果的に早く症状が楽になります。

診療科ごとにできること・できないこと

同じ花粉症でも、診療科によって得意な領域と、実施できる検査・治療が違います。

診療科得意な領域できる検査・処置向いている方
耳鼻咽喉科鼻の症状全般鼻鏡検査、鼻汁好酸球検査、レーザー手術、舌下免疫療法鼻づまりが強い/副鼻腔炎が疑われる/根本的な治療を検討したい
眼科目の症状細隙灯顕微鏡検査、眼圧測定目のかゆみが強い/コンタクトを使っている/ステロイド点眼を長く使っている
皮膚科皮膚症状視診、パッチテスト顔や首の赤み・かゆみが続く/アトピーとの区別がつかない
内科・アレルギー科内服薬による全身の管理血液検査(アレルゲン特定)、内服・点鼻・点眼の処方複数の症状がある/薬の処方が目的/かかりつけで相談したい
小児科子どもの花粉症年齢に応じた薬の選択15歳未満のお子さん

「何科でも花粉症の薬は処方できます。」違いは、どの検査ができるか、どの治療まで踏み込めるかという点にあります。

病院に行くべきか判断する基準

「この程度で病院に行っていいのか」と迷う方は多くいらっしゃいます。判断の材料を整理します。

状況判断の目安
症状が軽く、市販薬で日常生活に支障がない市販薬の継続で問題ありません
市販薬を2週間続けても症状が変わらない受診をご検討ください。薬の種類が症状のタイプに合っていない可能性があります
鼻づまりで夜眠れない・口呼吸になっている受診をご検討ください。鼻噴霧用ステロイド薬の適応です
薬の眠気で仕事・運転・勉強に支障が出ている受診をご検討ください。眠気の出にくい処方薬に変更できる可能性があります
市販の点鼻薬の使用回数が増えている受診をご検討ください。薬剤性鼻炎の可能性があります
毎シーズン市販薬に数千円以上使っている保険診療のほうが総額を抑えられる場合があります
黄色・緑色の粘り気のある鼻水/頬や額の痛み/発熱対面での受診をご検討ください。副鼻腔炎の可能性があります
目の痛み・見えにくさがある眼科の対面受診をご検討ください
妊娠中・授乳中である自己判断で市販薬を使わず、医師にご相談ください
症状が出る前から薬を始めたい1月中旬〜下旬の受診をご検討ください(初期療法)

病院で行われる花粉症の治療(4つの選択肢)

病院で受けられる治療は、大きく4つに分かれます。それぞれ目的も負担も異なります。

治療法内容効果が出るまで保険適用おうち病院での対応
対症療法(薬物療法)抗ヒスタミン薬・鼻噴霧用ステロイド薬・抗ロイコトリエン薬・点眼薬などで症状を抑えます数十分〜数日○ 対応しています
初期療法花粉飛散開始の2週間前から薬を始め、症状のピークを下げますシーズン中を通して○ 対応しています
アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)アレルゲンを少量ずつ摂取し、体質そのものの改善を目指します。3〜5年の継続が必要です数か月〜数年× 対応していません。対面の耳鼻咽喉科・アレルギー科をご検討ください
手術療法レーザーで鼻粘膜を焼灼する、鼻中隔を矯正するなど手術後すぐ〜数週間○(術式による)× 対応していません。対面の耳鼻咽喉科をご検討ください

まず選ばれるのは対症療法です。鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版によれば、適切な薬物療法の組み合わせにより、花粉症患者の約7〜8割が症状を抑えられるとされています。舌下免疫療法や手術は、薬物療法で十分な効果が得られない場合や、根本的な体質改善を望む場合の選択肢です。

なお、既存治療で効果不十分な重症のスギ花粉症に対しては、2019年より抗IgE抗体療法(ゾレア)が適応となっていますが、対象は12歳以上で、投与前に血液検査による適格性の確認が必要です。おうち病院では対応していないため、ご希望の場合は対面の耳鼻咽喉科・アレルギー科にご相談ください。

受診を先延ばしにすると起きること

花粉症患者を対象とした調査(2023年2月・首都圏20〜59歳300人)では、49%が「一度も医療機関を受診したことがない」と回答しています。受診しない理由の上位は次の通りでした。

受診しない理由割合
費用がかかる46.2%
面倒34.1%
市販の薬で十分30.3%
待ち時間が長い25.8%

これらは十分に理解できる理由です。ただし、受診しないまま市販薬でしのぐことには、いくつかの見落としがあります。

① 症状のタイプに合っていない薬を使い続けることになります。鼻づまりが中心の方が抗ヒスタミン薬の飲み薬だけを続けても、効きにくいのは自然なことです。鼻づまりには鼻噴霧用ステロイド薬が第一選択とされています。

② 眠気の少ない選択肢を知らないまま過ごすことになります。ビラスチン(ビラノア)やデスロラタジン(デザレックス)は、添付文書に自動車運転に関する記載がない第2世代抗ヒスタミン薬ですが、市販されていません。

③ 費用が逆転していることに気づきません。市販薬を毎シーズン買い続けるより、保険診療のほうが総額を抑えられる場合があります。

④ 別の病気が見過ごされることがあります。副鼻腔炎、血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)、薬剤性鼻炎は、花粉症とよく似た症状を示します。市販薬を使い続けている間、この確認は行われません。

こんな症状がありませんか【セルフチェック】

当てはまる項目を数えてみてください。

□ 市販薬を2週間以上続けているが、症状が変わらない
□ 鼻づまりで夜眠れない、または口で呼吸している
□ 薬の眠気で、仕事や運転、勉強に支障が出ている
□ 市販の点鼻薬を使う回数が増えている
□ どの科に行けばよいかわからず、受診を先延ばしにしている
□ 症状が2月から5月まで、あるいはそれ以上続く
□ 毎シーズン、市販薬に数千円以上使っている
□ 症状が出てから慌てて薬を飲み始めている

2つ以上当てはまる場合は、一度医師にご相談ください。受診先で迷っている方は、まず内科でご相談いただければ、必要に応じて専門科をご案内できます。

「何科か」で迷って受診をやめてしまう前に、おうち病院「オンライン花粉症外来」

受診しない理由の上位に「面倒」「待ち時間が長い」が並ぶのは、花粉症という疾患の特性によるものです。**症状がつらいピーク時期は、耳鼻咽喉科も内科も最も混み合う時期と重なります。**症状がある状態で待合室に座り、周囲に花粉を持ち込むことへの気兼ねもあります。

花粉症は、症状の内容と経過を問診で確認できる疾患です。画像検査や血液検査を必ずしも必要としないため、オンライン診療との相性がよい領域です。

おうち病院のオンライン花粉症外来では、初診から保険診療で診察を受けられます。

おうち病院の特徴

✅ 自宅から受診できる

診察室に行かずにスマートフォン・PCから問診・診察が完了します。仕事が忙しくクリニックが閉まっている時間にしか行けないと悩んでいた方も、自宅から受診が可能です。

時間通りに診察が始まる

予約した時間に診察が開始するため、仕事の合間にも受診を計画的に組み込むことができます。
・平日・土日祝日も朝8時〜夜22時まで診察可能

✅ 初診から保険診療に対応

自費ではなく保険診療です。受診しない理由の第1位である「費用」の不安に、明確な金額でお答えできます。

✅ 市販では選べない薬を処方できます

鼻づまりに用いる抗ロイコトリエン薬、期間制限のない鼻噴霧用ステロイド薬は、いずれも市販されていません。初期療法の効果を高める選択肢です。

✅ 合わなかった場合、次の一手があります

市販薬では合わなければ買い直しになりますが、処方であれば経過を医師と共有したうえで別の薬に切り替えられます。

✅ 最大60日分まで処方できます

1月中旬に受診すれば、3月中旬までカバーできます。シーズン中に薬を買い足したり、混雑した病院に行ったりする必要がありません。

✅ 女性医師が丁寧に診察

診察時間を15分確保しています。医師は事前に問診票を読み込んで診察に臨むため、「どの部位の症状が最も重いか」「内服薬・点眼薬・点鼻薬の組み合わせ」といった具体的な状況を落ち着いてお伝えいただけます。

受診場所と薬の受け取り場所を分けられる

受診はスマートフォン・PCから自宅や外出先で行い、処方薬は自分が指定した薬局で受け取れます。
・処方せんは全国8,200店舗の薬局から選択し自動送信され、受け取り可能
・自宅配送「おくすりおうち便」を利用すれば、薬局に行く手間なし

✅ お子さん・妊娠中/授乳中の方のご相談にも対応しています

年齢や妊娠週数によって、使用できる薬は変わります。お子さんの年齢、妊娠週数、授乳の有無を問診票にご記入ください。その内容をふまえて、医師が使用できる薬をご提案します。市販薬を自己判断で使う前に、まずは医師にご相談ください。

受診費用の目安(保険適用・両外来共通)

費用項目金額
診察料(保険適用・初診)1,000〜1,200円
システム利用手数料1,100円
合計目安約1,900〜2,400円
※自宅への配送をご希望の場合は追加900円にて「おくすりおうち便」をご利用いただけます。
※薬代は別途。薬局での自己負担額は薬剤・保険の種類により異なります。

おうち病院 オンライン診療の受診の流れ(5ステップ)

  1. おうち病院の花粉症外来ページから診療予約
  2. 事前問診票に回答 例年、症状が出始める時期と、症状の中心(くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目・肌)を必ずご記入ください。初期療法の開始時期と薬の選択に直接関わります
  3. ビデオ通話で医師と診察 (約15分・クイックな対応の場合には5分程度で完了)
  4. 処方薬を薬局で受け取り、または自宅に配送してもらう
  5. 経過を見ながら調整 — 効果が不十分と感じた場合は、再度ご相談いただけます。自分に合う処方薬の組み合わせを探す場合には、1週間分・2週間分の処方で効果を判断し処方変更していくことができます

診察前に整理しておくとスムーズなこと:「例年いつ頃から症状が出るか」「昨年はどの薬を使い、どこまで効いたか」「眠気が困る場面があるか」の3点をお伝えいただくと、開始時期と薬の選択が具体的になります。

対面受診をおすすめする場合

アレルゲンを特定する検査をご希望の場合、舌下免疫療法・手術療法をご希望の場合は、対面での受診をご案内しています。なお舌下免疫療法は花粉の飛散期には開始できず、シーズン外に始める必要があります。ご検討中の方は、早めに対面の耳鼻咽喉科・アレルギー科にご相談ください。

あわせてお読みください

よくある質問(FAQ)

Q. 花粉症は何科を受診すればいいですか?

A.症状の部位で選びます。鼻の症状が中心なら耳鼻咽喉科、目なら眼科、肌なら皮膚科、複数の部位にまたがる場合や薬の処方が目的なら内科・アレルギー科が基本です。子どもの場合は小児科でも診てもらえます。なお「耳鼻咽喉科でなければ花粉症の薬を出せない」ということはありません。

Q. 内科でも花粉症の薬を処方してもらえますか?

A.処方してもらえます。内服薬・点鼻薬・点眼薬のいずれも内科で処方可能です。おうち病院のオンライン花粉症外来でも、初診から保険診療で処方に対応しています。ただしアレルゲンを特定する血液検査、舌下免疫療法、手術療法をご希望の場合は、対面での受診が必要です。

Q. 鼻も目もつらい場合はどちらを受診すべきですか?

A.内科・アレルギー科をおすすめします。内服薬に加えて点眼薬・点鼻薬も処方できるため、1回の受診でまとめて対応できます。目の痛みや見えにくさがある場合は、眼科の対面受診をご検討ください。

Q. 市販薬で我慢していますが、受診すべき目安はありますか?

A.市販薬を2週間続けても症状が変わらない場合が目安です。ほかに、鼻づまりで夜眠れない、薬の眠気で生活に支障が出ている、市販の点鼻薬の使用回数が増えている、といった場合も受診をご検討ください。医師にご相談いただければ、症状のタイプに合った薬を選べます。

Q. 花粉症の治療にはどんな種類がありますか?

A.大きく4つあります。症状を抑える対症療法(薬物療法)、飛散前から薬を始める初期療法、体質の改善を目指すアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)、鼻粘膜を焼灼する手術療法です。まず選ばれるのは薬物療法で、適切な組み合わせにより約7〜8割の方が症状を抑えられるとされています。

Q. 舌下免疫療法はオンライン診療で受けられますか?

A.おうち病院では対応していません。舌下免疫療法は初回投与を医療機関で行い、その後も定期的な確認が必要なため、対面の耳鼻咽喉科・アレルギー科にご相談ください。なお開始はスギ花粉の飛散期を避ける必要があるため、時期についても受診先の医師にご確認ください。

Q. 花粉症で受診するのに検査は必要ですか?

A.必ずしも必要ではありません。症状の内容・出る時期・経過から診断できることが多く、薬の処方が目的であれば検査なしで治療を始められます。ただしアレルゲンを正確に特定したい場合や、舌下免疫療法を検討する場合は血液検査が必要となり、対面での受診が必要です。

Q. 子どもの花粉症は何科を受診すればいいですか?

A.小児科でも耳鼻咽喉科でも診てもらえます。年齢によって使用できる薬が変わるため、お子さんの年齢を必ずお伝えください。おうち病院のオンライン花粉症外来でもお子さんのご相談に対応しています。年齢と症状をふまえて、医師が使用できる薬をご提案します。

参考文献・出典

おうち病院の特化型外来

診療科目

その他一般科として、小児科、皮膚科、循環器内科を受診いただくことが可能です。

診療科目(自費)